雷なんて、大嫌いだ!
ひげはビリビリするし、
何よりもゴロゴロというあの音が嫌いだ!
なんだよ、空を我が物顔に走り回っちゃって!
勝手にビカビカ光っては、ドッカーンと地上に飛び降りて!
そうか、わかったぞ!
雷って大きな猫なんだ!
いつも僕がとなりのクロを追いかけ回してるのを知って、
猫の親玉が怒って襲ってきてるんだ!
おかげで僕は、小屋の中で、
小さくなって震えていなくちゃならない。。
ああ、もう、雷なんて、大嫌いだ〜!
・・・でもさ、
僕がこうして震えてるとさ、
ご主人様がやってきて、
「あら、そんなに震えちゃって。
怖がらなくても大丈夫よ。
雷が過ぎるまで一緒にいて上げるからね」
そう言って、やさしく僕を抱っこしてくれるんだ。
だから、僕は、雷が大嫌いなんだけど、
ホントに、ホントに、大っ嫌いなんだけど、
ほんのちょっとだけ、好きだったりする。
だから明日になったらまた、僕はクロを追いかけるぞ〜♪