今回与えられたテーマは『犬』。
う〜ん、どんなお話にしようかな〜。。
と考えている私の前に、トン、と降り立ったのは、赤い靴を履いた魔女。
「こんにちは! せっかくの連休を前にして、いったい何を悩んでいるの?
さ、一緒にUSJへ行きましょう!
前回はピーターパン、今回は私がお手伝いしてあげる♪」
という訳で、赤い靴の魔女に乗せられた私は、
ついでに箒の後ろにも乗せてもらって、一路USJへ!
着いてみればUSJは、ハロウィーンを前に大盛況。
窓から覗くこんな子や
通りを歩くこんな子や
た〜くさんのオレンジ色のカボチャ達に出迎えられました^^
「はい、あまりうろちょろして迷子にならないでね。さ、こっちよ」
赤い靴の魔女に案内されてランド・オブ・オズのゲートをくぐれば、
そこに広がるメルヘンの世界。
「まぁ、素敵! 私、こういうの大好きなの!」
「よかったわ、気に入ってもらえて。
私は今からミュージカル『WICKED』に出てる仲間達に会いに行くの。
あとは、あなたひとりで取材してちょうだい」
赤い靴の魔女はそう言い残して、さっさと一番奥にある、オズのお城の中に入ってしまう。
・・・。なんて魔女!
でも、ま、いっか。
ここはひとりであちこち見てみよう。。
ゲートの脇に目をやれば、
あらぁ、皆さんこんにちは♪
ライオンに案山子にブリキの木こりさん。
あなたたちに逢えて嬉しいわ。
勇気と知恵と優しさは、もう既にあなた達は持っているのよね。
そして・・・ドロシー。
あなたが胸に抱いているのは愛犬のトトね☆
ヤッホー、これで今回のお題クリア〜♪ ・・・でいいのかな???
そうこうするうち、エメラルドタウンは夕刻を迎え
エメラルド城の時計が金色の夕陽を受けて輝いたかと思うと、
街は一瞬のうちに夜に変わった!!
巨大カボチャがむっくりと起きあがり、
行進をはじめるのは時間の問題。
「大変、はやくおうちに帰らなくっちゃ!」
焦って両手を振り回す私!
その手が、なにやら柔らかい物に触れて、目が覚めた。
枕元で、すやすやと寝息を立てていたのは愛犬ひかる。
「やだなぁ、もう。
明日USJへ行くからって、興奮して変な夢を見ちゃったのかしら」
窓の外では、台風並みの雨が降り続いている。
「・・・この雨・・・止むのかなぁ。
いえ、ぜったい明日は晴れるはず!
だって私は晴れ魔女だもの。ねぇ、ひかる〜♪」
そんな私の言葉が聞こえたのかどうなのか、
ひかるは耳をぴくりと動かしただけで、気持ちよさそうに寝息を立て続けるのだった。
(おわり)