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読書ノートは、やっぱりこっそりつけよう*^-^;

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Date Title Author Memorandum.....φ(._. )
2006/
12/17
ひとかげ
 (幻冬舎)
よしもとばなな 『とかげ』のリライト。読み比べてみると、最初に書かれた『とかげ』の方は、登場人物も書き方も、とても簡潔で若々しい。『ひとかげ』は、著者が年齢と経験を重ねた分だけ、背景や人物、出来事など、全てが詳しく、深く書き込まれている。願いがずれて叶ってしまった、とか、本人が思いこんでいる限り、それは呪縛である、とか、神様みたいにこの世の決まりごとの担当者がいて、ひどいことやあんまりだと思うことは止めてくれたらいいのに、でもいないから自分でするしかないのね、といった台詞が、ズンと胸に響いた。もしも『とかげ』を先に読んでいたら、『ひとかげ』に書き足された内容をどれだけ直感で手にすることが出来ただろうか、と興味深い。
2006/
11/27
LOVE or LIKE
 (祥伝社)
石田衣良
中田永一
中村航
本田孝好
真伏修三
山本幸久
恋愛小説アンソロジー。白地に、水浅黄から萌葱色までの色分けストライプ。すっきりとした、鈴木成一氏の装丁が目を引いた。それぞれのお話のタイトルページも、それらで色分け。さすがです♪
一番気に入ったお話は、中村航氏の『ハミングライフ』、設定とストーリーに惹きつけられたのが、中田永一氏の『なみうちぎわ』、タイトルが洒落てるな、と思ったのが山本幸久氏の『ネコ・ノ・デコ』。同窓生だったり、美人の転校生だったり、輸入雑貨店やバイトの学生が出てきたり、恋愛小説にも定番や流行りがあるみたいだけれど、思いもよらぬ設定で始まっても、ああ、こうなってほしい、と思う方向に流れてくれて、しかも最後はハッピーな(希望の見える)終わり方のものが、やはり好ましいと思うでしょ?^^
2006/
10/16
プロのデジカメ写真術
 (草思社)
斎藤清貴 数々の実績を持つ現役プロカメラマンによる、デジカメ写真の撮り方指南書。プロとアマの違いはシャッターを押した数の差。楽しい気分で撮ると楽しい写真が出来る。望遠と広角の映り方の違い。大胆な切り取り方をマスターしよう。加工は邪道じゃない。等々、自らの体験談をも取り上げての、的確でわかりやすくて温かいアドバイス。すぐにでも何かを写したくなること確実です!^^v
2006/
9/23
からだ・シアター
 (ブロンズ新社)
五味太郎
寺門琢己
五味太郎氏の身体に起きたことをイラスト入りで紹介し、それについて寺門琢巳氏がコメントを入れている。曰く、発熱は脱皮。鼻血は脳内の血圧調整。麻痺は極端な体の左右差。脳の衝撃はお腹に出る。等々、体の優れたメカニズムやメンテナンスについて淡々と。最後に置かれた『からだ・トーク』は、まるで漫才コンビの会話のよう。ツッコミはもちろん寺門氏。鍼灸師だけに鋭いです^^v
2006/
9/3
アースシーの風 ゲド戦記X
 (岩波書店)
ル=グウィン 太古、竜と人間は同じ生き物で同じ言葉を話していた・・。ゲド戦記のIVまで読んで安心していたら、なんと知らない間に『ゲド戦記外伝』と『X』が出ていたとは! この夏公開された『ゲド戦記』のおかげで、続きの物語に出会うことが出来た。竜は自由を選び、人間は所有することを選んだ。そして分割はしっかりとなされ、竜は西の、西の、更に遠い西へ、風に乗って飛び去った。今、その竜達が選んだような、清々しい秋の風に吹かれながら、私は壮大な物語を読み終えた満足感に浸っている。
2006/
8/28
ダレン・シャン
 ―奇怪なサーカス―
 (小学館)
ダレン・シャン フリーク(異形のもの)を見せ物にするサーカス・・・そんな物を本で扱うなんて!?でもコレにはきっと何かあるはず、という誘惑に勝てず読み進めてしまった。――ああ、これは現代の踏み絵だなぁ――。もう、男の子ってしょうがないんだから! 成り行きとはいえ、家族を悲しみで打ちのめすことになるダレン・シャン。両親の思いが痛いほど伝わって、読んでいて辛かった。「これがただの家出だったら・・・」うん。確かに。乗り越えるには、あの方法で良かったのかも。
ハリーポッター以来(かどうかは不明)この手の本がたくさん出ていることに気付いたけれど、物語への評価というのは、主人公あるいは脇役を好きになれるかどうかで決まる気がした。で、この子は・・・好き♪
2006/
8/20
ランチブッフェ
 (小学館)
山田宗樹 見失っていた大切なことに気づかせてくれる『二通の手紙』、元気な女子新入社員が爽やかな、推理もどきの『混入』、少し羨ましい、仲良し同窓生の昼食風景『ランチブッフェ』、背筋がひやっとする、この時期に読むにはぴったりな『やくそく』『山の子』。読み応えのある、なかなかに良い感じの短編集でした。
2006/
7/18
イルカ
 (文藝春秋)
よしもとばなな イルカが赤ちゃんを運んできてくれたお話。
 
2006/
7/11
17歳は2回くる
 (河出書房新社)
山田ズーニー いつものように、たくさんの勇気をもらいました。自分を飾らない真剣な問いかけや提案は、とても素直に心に入ってくる。私はお話を書き始めて1年半。ズーニー式思考で行くと、私はまだ1歳半(笑)。やっとよちよち歩きをはじめたばかり。変化に対応するには2年かかるという話。物を書きたいけど文壇には興味がないという個人メールの公開。諸々が、今の私を後押ししてくれる。ありがとう、ズーニーさん!私は何度でも17歳を迎えます♪^^
2006/
6/29
強運の持ち主
 (文藝春秋)
瀬尾まいこ 営業職から占い師になった女性の物語。(私好みの装丁♪)
”大事なのは正しく占う事じゃなくて、相手の背中を押すこと”
は、彼女の師匠の教え。
占い師とカウンセラーはよく似ている。相手の話を良く聞き、答の言い回しを工夫して、最後は笑顔で帰って頂く。悪い結果が出たとき、計算から導き出した答に固執せず、自分の直感を信じることも大切。まわりの人達に力を貸してもらうことも大切。例え自分の運が暗闇に入り込もうと大丈夫!自分がしっくりくる選択をしよう。人間は一人ではないのだから。みんなに支えられて生きているのだから。そんなメッセージを受け取りました。温かいよ^^
2006/
6/8
エンキョリレンアイ
 (世界文化社)
小手毬るい なぜ”遠距離恋愛”ではなく、”エンキョリレンアイ”なのか。――それはカタカナのミコンノハハは、漢字の未婚の母の悲しみと涙が蒸発した存在で、決して可哀相でも不幸でもない、明るくて前向きで世界で一番幸せな未婚の母(p28)に由来する。ヒロイン花音は絵本作家志望。4月から就職が決まっていて、本屋での最後のバイト中に、姪の絵本を買いに来た海晴に出会い、それから日本とアメリカと隔たったままのエンキョリレンアイが始まる。。詩的な形容、メルヘンチックでドラマチックな展開、物語を膨らませるというのはこういうことなんだと、とても参考になりました。
2006/
6/2
男は敵、女はもっと敵
 (マガジンハウス)
山本幸久 締まりかけのエレベーターに手を突っ込んで扉を開けさせ乗り込む36才のバツイチ女性、藍子。主人公は彼女だが、順繰りに周囲の人間へと話がリレーされて行き、最後にまた彼女に戻る。こういう形式が最近の流行りなのかな?ところどころに”オチ”があるのは、『笑う招き猫』を書いた著者らしい。
2006/
6/1
陰日向に咲く
 (幻冬舎)
劇団ひとり のっけから真逆という言葉に出くわし、汗; 面白くて3時間で読み終えてしまいました^^ オムニバス形式、というのか、全部のお話がどこかしらで繋がっている。アイドルに夢中の男の子が「電車男の中の役の彼」、そして、プードルの芸を持つ若者が「現実の彼」と重なった。ところどころで「あ!」っとはぐらかせれ、泣かされ、「うん、上手い♪」
2006/
5/25
もしも、シンデレラの行動が
 すべて計算ずくだったら?
 (PHP)
樋口卓治 シンデレラ繋がりで読んでみた。タイトルはこんなだが(?;)、企画を考えるときのヒントが一杯詰まっている。(著者は現役の放送作家)。箇条書きにしてみると、自分の作品作りの基礎ができあがりそう。
曰く、
自分は芸術家肌か、サービス業か。
書きたい物を書きたいけど受け入れてももらいたい。受け入れてくれる人のために書こう。。
0→1ではなく、1→1’→2を。
以前書いた物を書き直してみようか。
企画と企画を掛け合わせる。
以前書いた物をまとめてみようか。
自分のルールを作る。
ハッピィエンドが基本♪
良い環境に身を置く。
多分、今がそうだと思う。後は自分の行動で補う。
と、こんな具合に自問自答してみると、方向性がはっきりすると思いませんか?
2006/
5/21
シンデレラ・ブレイン
 (講談社)
黒川伊保子 本のタイトルと、ガラスの靴の表紙に惹かれて借りました。女性脳は直感力、等、女性にとってはかなり興味深く、納得できる内容。思い当たることが多々。理由がわかって安心したケースも数々。ここに書かれていることは、男性には秘密にしておきたいかも・・。うれしそうな寡黙です!^^
2006/
5/16
理解という名の愛がほしい
 おとなの小論文教室II
 (河出書房新社)
山田ズーニー 「うそは、人を動かさない。本当のことだけが人を動かす」(p053)純度の高い正直(p054)
「おとな」になるっていうことは、自分に必要な愛は、自分でとってきつつ、ちゃんと自分から愛を注ぐ対象を見つけ、そこに必要な愛を注いで、細々とでも、それを、循環して続けていけるっていうことだ。(p219)


どちらかというとウソが下手な私は、ついついストレートな物言いをしてしまって、後から「あれ、まずかったかも!?」と思うこともしばしば。でも、そんな場合には、どうしたら相手にその気持ちを伝えることができるか。そんなことにも、題名が 「おとなの小論文教室」(!) なのに、言及してくれている。

また、「愛」 ということについても、

「お腹が空いていたら何もできないように、愛がなければ何もできない。まずお腹に愛を入れる。すると人にも愛を分けてあげられるようになる」

「おいしい料理人の料理や、大好きなアーティストの歌から愛が伝わるように、作品に愛を込めることも、それを受け取ることもできる」


できるようにしかできないけれど、素直に「頑張ろう!! p(^-^)q」と思えるのでした^^

2006/
5/16
ウソつきは幸せのはじまり
 (幻冬舎)
岡野あつこ はったりも言い通した物の勝ち(p107)

離婚カウンセラー・コミュニケーションカウンセラーである著者が、潤滑油として、また、相手や自分を護るための、上手なウソのつきかたを伝授。・・・確かに必要なウソは方便だけれど、例題に多少違和感あり。根が真面目で馬鹿正直ゆえ^^;

2006/
5/10
東京タワー オカンとボクと、
 時々、オトン
 (扶桑社)
リリー・フランキー 五月にある人はいった。どれだけ親孝行をしてあげたとしても、いずれ、きっと後悔するでしょう。あぁ、あれも、これも、してあげればよかったと。(p321)

リリーさん、あなたがお母様をとても愛していて、その愛に報いることができなかった無念さは伝わります。でも、そのことで東京に八つ当たりをするのは止めてください。どんなに空がグレイでも、憧れてやってきた者の夢を壊したとしても、それは東京のせいではありません。現にお母様は、東京の文化や便利さを享受されたではありませんか。例え、東京を離れ、たまに帰ってやっぱり人混みは苦手だなぁ、などと思っても、東京に生まれた者にとって、そこは愛しい故郷なのです。

2006/
5/3
恋愛に効く絵本 
 〜きむらゆういち式
   絵本の読み方2
 (宝島社)
きむらゆういち 絵本には、人間のドラマを動物やいろんな生き物に擬人化して描いているものが数多くあります。そのほうが書きたいテーマをギュッと凝縮して象徴的に書けるからです。また、そういうシンボライズされた登場人物に設定することで、読者の解釈の幅も広がります。それぞれの読者は置かれている環境やそれまでの過去の体験から、その絵本の内容をさらにイマジネーションによってふくらませ受け取るのです。つまり、一冊の絵本はイマジネーションをふくらませるための材料ともいえます。だから絵本は長く読み継がれ、何度も読まれるのかもしれません。(はじめに、より)

映画にもなった『あらしのよるに』 の著者。
人生でいちばん大切なことは輝く瞬間を持つこと。そして誰もが輝く瞬間、それは恋愛をしているとき。そのことを絵本から学ぼうというのがこの本。 
『100万回生きた猫』
『ぼくを探しに』などが紹介されているが、そもそもこの本を読もうと思ったきっかけは、『おやゆびひめ』 が取り上げられていたから。『おやゆびひめ症候群』と著者が呼ぶものは何か。私の書いた『チューリップ・マジック』が、偶然そのことに触れていたようなので、ぜひ読み比べてみてほしい。
情景描写は苦手だけれど台詞 を書くのは大好き。絵本を出すときにはイメージに合う絵を描いてくれる画家を捜した。アンハッピーエンドでもハッピーエンドを内包しているという考え方。
など、 嬉しい記述多し♪^^v

後半では、自著『あらしのよるに』について語っている。
このお話は、メイを女性と見るか男性と見るかでいろいろな読み方をされているらしい。
著者自身は、第二巻以降から、恋愛要素を意識的に入れたということだが、私は、映画の影響もあるかも知れないが、「メイは男の子で、ガブとの友情物語がそこに描かれている」と思っている。

2006/
4/20
おとなの小論文教室。
 (河出書房新社)
山田ズーニー 自分を表現しましょう!というこの本は、「ほぼ日刊糸井新聞」のコラムとして掲載されていたもの。
(編集者の方は、予め作家の作品に触れているので、初対面でも旧知の仲のような気持ちで接っしてしまうらしい。専門家、ということもあるけれど、それだけ書かれた文章には書いた人間の内面が出てしまうのですよね。考えてみるとコワイです;)
小論文とは、なぜ?を考え、なせ?を書く作業である。
お母さんは要約上手である、と言う意味で「おかん要約」と彼女が名付けた、まことにぴったりの表現がある。
(横尾忠則氏の文章を要約するトライアルで、私の要約の方が、例文より、私の尊敬する糸井重里氏の答えに近かったのにはガッツポーズ!☆曰く「私はおはぎが大好きだ!」(笑)
文章を書くにはリンクを張る能力が必要で、その能力を磨くには、ただひたすら「読む→考える→書く」をくり返すこと。
「なぜ、つかみにいかない!」
これこそが最大のテーマ。最終章「一人称がいない」に注目!
2006/
4/18
恋をしよう。夢をみよう。
 旅にでよう。
 (ブルームブックス/ソニー)
角田光代 社交辞令について
「ご心痛お察しいたします」という手紙をもらったことがある・・・。私はすごくうれしかった。形式的な言葉だけれど、そのなかに、心配してくれているその人の気持ちがあふれているのがわかったから。・・・「型」があるから伝わることもあるのではないか。(p188)

真実について
真実とか真理って何かといったらつまりはデータなんじゃないかとこの頃思う。じつに個人的なデータの積み重ね(p204)

少しこわくなるのは、人が何かを語っているとき、それがどんなに真実っぽく聞こえたとしても、それはデータでしかない。それがその人の経験なのだし、世界観なのだ。何気なく 言った言葉で、自分のデータの質と量がばれてしまうことになる。(p207)

ある編集者にこてんぱんに作品をけなされ、しょげかえって乗ったタクシーのおじさんがかけてくれた言葉
「おじょうさん、利口ぶってるやつほど馬鹿なやつはいないよ、馬鹿みたいに見える人しか信用しちゃだめだよ」

ウィーンの街でフンベルト・ヴァッサーの作品に突然出会った時の感想
自分が、並んでいる絵をすごく好きだということがわかった。気持ちのどこかが、水をごくごく飲んだときみたいにうるおっていくのがわかった。(p308)

こんなおもしろい心理テストの引用があった――
あなたは転校生。先生に連れられて行った新しいクラスで、あなたに一番最初に話しかけてくるアニメのキャラ(異性)は誰?なんと言って話しかけてきた?あなたはどう思った?
これで何がわかるのかというと・・・一番合う異性のタイプ。話しかけられたときの言葉が、ふたりでいるときに感じる気持ち――だそうです。
(ちなみに、私の答:ドラゴンボールZの悟空、「おす!おら悟空」、おもしろい!でした^^;)

2006/
4/15
ジェラシック・コード
 (祥伝社)
渡邊謙一 3つのハンドルのあるスーパーカーを3人のわがままな王様が運転している・・・ユニークな比喩とわかりやすいイラストを用いて、我々の脳の働きを解説してくれる本。
曰く、脳は老舗旅館のように、爬虫類脳(本能担当)の上に動物脳(感情担当)ができ、そのうえに人間脳(理性と知性担当)ができた。そして、それぞれの脳に一人ずつ王様がいて、それぞれ自分の意見を主張するのだから、我々が悩んだり迷ったり、時にとんでもないことをしでかすのは当たり前だという。
確かにそういう考え方をすれば、自分を客観的に見つめられるかもしれない。
また、20世紀最後の発見といわれているミラーニューロンという脳細胞は、自分がその行為をしても、目の前の誰かがその行為をしても、同じように反応するのだという。スポーツを観戦したり、ドラマを見て感動したりするのも、その細胞のおかげ。「願ったことは必ず叶う」といわれるのも、イメージトレーニングと同じメカニズムらしい。
およそ2億年ほど前に、我々の祖先が選んだ道。それは、生き残りを賭けて選び取った、ヒトへの進化の道だったのだ。
2006/
4/10
四角形の歴史
 (毎日新聞社)
赤瀬川原平 犬も風景を見るのだろうか。(p6)
犬は風景というものに気がつかないんじゃないか。(p11)
風景を撮ろうと思ってカメラのファインダーを覗いた筆者の頭に浮かんだ疑問。そこから絵の歴史へと思考が移り、四角形の生まれた理由を想像し、”余白”というものの存在に気付く。そして結論。
風景はフレームから生まれたらしいが、フレームのない風景の中に入って行くと、余白はもうどこにもなくなっているのではないか。(p110)
私の気に入った言葉↓

犬は、風景を見ないようだが、無意味を見て眠っている。犬はこの世にいる味だけを、味わっているらしい。(p105)
人間がはじめて風景として見たのは、雨の風景かもしれない。(p60)
2006/
4/10
ハル 哲学する犬
 (ポプラ社)
クォン・デウォン
(訳:蓮池薫)
絵:Barunson
”僕”がひとりぼっちで夕陽を眺めていたら、いつの間にか野原に一匹の小犬が来ていて、一緒に夕陽を眺めるようになった・・・そんなプロローグがあって、ハルと名付けたその小犬の思いを、とてもメルヘンチックな絵とともに綴ってある。
メルヘンタッチの優しい絵が何とも言えず心を緩ませてくれます。ちなみにハルとは、”一日”を表す韓国語だそうです。
2006/
4/6
2人で、おうちで、しごとです。
 (幻冬舎)
k.p.m.
ムラマツエリコ
なかがわみどり
ブランドものや、高級品は、ない。高いものは、良くてあたりまえで『自分でみつけた・えらんだ』ってきがしないから、なんか愛着わかなくて。(p71)

すきなモノ、すきな雰囲気が無秩序だけど、『すき』ということで統一されているからか、ふしぎとゴチャゴチャしていないきがしている(p112)

ふたりでUNITを組んで仕事をしている方達のアレコレ。私もUNIT組んで仕事をしたいと思っているので、参考に・・・と読んでみた。このおふたりの場合、デメリットよりもメリットのほうが断然多い、ということは、15年も一緒に仕事を続けていることが証明していると思う。まさにソウルメイト。私にも年若いソウルメイトがいるので、UNITを組む夢が叶うのは、案外早いかも知れない^^

2006/
3/13
ダ・ヴィンチ・コード
 (角川書店)
ダン・ブラウン 『原始、女性は太陽だった』この本を読み終わったときに浮かんだ言葉がこれです。
――以前この物語の内容に触れた本を読んで、わかった気になっていた自分は、なんて浅はかだったのだろう!――これは、難しい美術関係の学術書、などでは全然なくて、2000年以上も意図的に隠されてきた聖杯の行方を追う、とびきり面白いSF小説なのでした。読み初めてすぐに提示される数々の謎と、スピード感溢れる追跡劇。ぐいぐいと物語に引きこまれて、息つく暇さえ与えられない。なにしろ、分厚いハードカバーの上下2冊。そこに書かれた出来事のほとんどが、たった一日にも満たない間に起こっているのだ。謎が満載、スリルが満載、そしてそこに花を添える、淡いロマンス・・・
現代の聖杯物語は、古の謎を解き明かしながら女性本来の豊かさと神秘性を讃える、女性にとっては”にっこり”ものの福音の書です^^
2006/
2/18
王国 その3 秘密の花園
 (新潮社)
よしもとばなな 「あのね、人が出会うときにはどうして出会ったかっていう意味があって、出会ったときに秘められていた約束っていうのが終わってしまうと、もうどうやってもいっしょにいられないんだよ。」(p119)

あ〜あ、あんなに仲良くてうらやましかったのに、真一郎と雫石・・・。ふたりは同じ種類の人間だと思っていたのに、そうじゃなかったんだ。楓が出てきた段階で、もうこうなることは決まっていたのね。
長編は、作者のその時の気持ち次第でどんどん変えていくことができる。いや、作者の気持ちが変わってしまうから、必然的に変わってしまうのだろう。
まだまだ続く”王国”の物語。願わくば、前の内容を覚えている内に次の本が出てほしいです、ばなな様m(_ _)m

2006/
2/7
アリーテ姫の冒険
 (学陽書房)
ダイアナ・コールス 主人公のアリーテ姫は、英語のタイトル(The Clever Princess)通り、賢いお姫様。容姿に関しての記述はない。
彼女は、「女性に賢さなど必要ない」と信じる父王が選んだ結婚相手に全く興味を示さず、あげく、何よりも富を大切に思う父王のために、悪い魔法使いに連れ去られる。そして彼女を亡き者にしようと企む魔法使いから3つの難題を与えられる。しかし彼女は見事に全問クリアーし、魔法使いをも退治して故郷に戻る、というのが大まかなストーリー。
彼女は、悪い魔法使いに連れ去られる前に、身近にいた女性(実は魔女)から、3つの願いが叶う指輪をもらうが、彼女がその指輪で望んだものは、
捕らわれている部屋の壁に絵を描くための絵の具と筆、衣服を作るための布と針と糸、そして、物語を書くための紙とペン
だった。
それらのことが後でアリーテ姫を救うことになるのだが、ここで大事なことは、
彼女にとって一番辛くて危ないことは、命を落とすかも知れない試練ではなく、なにもすることがない「退屈」
だったということ。
そして、アリーテ姫のお話は、それまでの、”王子様に自分の運命を委ねる受動的なお姫様”ではなく、”自らの手で道を切り開く新しいタイプのお姫様”が登場する、画期的なお姫様物語だったということだ。
今では、こういう自立した女性はちっとも珍しくないけれど、10年以上も前に新聞のコラムで見つけたこの本が、今だに健在で、インターネットでも注文できることを知り、とても嬉しく思っている。
だからといって、私がシンデレラや白雪姫のような夢物語が好きなことに変わりはないけれど♪^^
2006/
2/7
ロケ隊はヒィー (文藝春秋) 室井滋 女優さんって、大変なんだなぁ!何があっても休めない; 季節設定が春のため、スプリングコートの裏にホッカイロを40コも貼り付けて真冬に撮影に 臨む・・・交通事故の傷跡にドーランを塗り込んで隠す・・・骨折しても上半身だけで演技をする(歩く姿は代役)etc・・・。また、手だけの撮影だからと、ADさんが代わりにキーボードを叩いてくれたのは良いけれど、その爪の先が真っ黒(ADさんだもの、働き者だもの、仕方ないよね)だったのがショックだった、とか、川からビールをすくい上げるシーンも、監督のこだわりから、毛むくじゃらの逞しい手に取って代わられた(涙)とか・・・。そんな楽屋裏話集です^^;
2006/
1/30
ソウルメイトの不思議
 (主婦の友社)
越智啓子 ソウルメイトには、お互いに高めあえるツインソウルメイト、人生のパートナーになるソウルメイト、カルマを解消するためのソウルメイト、と、三種類あるそう です。で、ダイアナ妃とマリア・テレサはツインソウルだったそうです。過去世を調べて云々については”?”だが、その話の流れの中で、ウィリアム王子は、 カミル婦人ではなく、ダイアナ妃を自分の母親に選んだ、つまり、子どもは親を選んで生まれてくる、ということには、深〜く納得。また、まだ読んでいなかった『ダ ・ヴィンチ・コード』の内容や、『ポカホンタス』アニメ化の際の、Native American の描き方などにも触れていて、キリスト教世界の偏見を見た気がした。 ソウルメイトの存在は信じています! びびっと来ることはないけれど、私に必要な人には必ず出会えるし、必要なことは必ず起こる、これは経験からの信念です^^
2006/
1/30
美人とは何か
 (文芸社)
中村うさぎ  ブスには「記号」があるけど、美人にはない、というところから始まって、理路整然と美人・ブス談義を推し進める。スゴイ、ほんとに。そこまで突き詰めるなんて。といいつつ、最後まで読んでしまった私; 「顔立ち」はDNAのなせる技だけれど、「顔つき」は本人次第って、これ、わかりますよね。顔つき=表情にはその人の内面が出るから。だから、表情がなく、顔の造作だけ機械的に写し取る証明写真は・・・ということですね^^
2006/
1/21
あきらめること
あきらめてはいけないこと
 (文藝春秋)
ゴードン・
 リヴィングストン
筆者は、ベトナム参戦から一転して反戦活動家となった、精神科医師。

もっと日常のありふれた場面で愛を確かめたいのなら、その人が自分にとってどんなに大事かを、どれだけ身をもって示すかにかかっている。特に、その人のために貴重な時間をどれだけ長く、進んで割くことができるかが、愛を測る目安となる。(p27)

人生はサイコロを振らないギャンプルだ。持てる力を最大限使い、何かに掛けて勝負しなくては、大切なものは手に入らない。賭ける最大のものはハートである。(p74)

親の第一の仕事は、若い世代に楽観主義を教えることである。子どもに対する義務の中で何よりも大切なのは、人生には喪失がつきまとい、先行きは不透明だろうが、必ずや幸せになれるという確信を伝えることである。それはつぎの世代への最大の贈り物になるはずだ。・・・中略・・・「どんなにつらくても、希望を持ち続けること」は、親が身をもって示すべきもっとも重要なメッセージである(p94)

あなたにとって本当に大切なものへと導いてくれる地図は、あなた自身が描かなければならない。そのとき頼りにできるのは、その大切なものが必ず見つかるはずだという希望と、チャンスをつかまえてやるという気構えと、常識にとらわれずに道を探す柔軟性である。(p123)

こんな世の中でいったいどうして幸せになどなるれのだろう?悲観的な見方を明るく吹き飛ばしてくれるような出来事があればいいけれど、そうでない場合にはどうするか。自分で意識的に選んでいくことが大切だ。楽しいことや満足感を与えてくれることだけを選択し、意識とエネルギーを楽観的に生きるほうへと傾けていけば、不幸が渦巻く世の中でも十分幸せにいきていけるはずだ。(p189)

2006/
1/18
エミリーのひみつ
 (ポプラ社)
リズ・ケスラー 語りかけ口調のこの文章・・・二年前に読んだ”エミリーのしっぽ”の続編だけれど・・・似ている。私の文章スタイルが。無意識のうちに影響を受けていたのだろうか。主人公の女の子が、勇気があって、とても元気なところも。それにこの表紙!石垣島のお話の人魚の絵みたい!(でも私のお話の方が前に出来てた*^-^*)。
前置きが長い!!; エミリーのお父さんは人魚、お母さんは人間。なので、エミリーは、水に入ると足がヒレに変わって人魚になる。そんな12才の女の子の冒険物語シリーズの二作目。最初に読んだ『エミリーのしっぽ』でも、エミリーは勇気溢れる女の子で、自分の父親を救うために、ネプチューンにさえひるまず真っ向対決するのだが、今回のお話では、更に更に上をゆく。というより、あまりにも無鉄砲すぎて、そんな危険なこと止めなさい!と、口出ししたくなるほど。彼女をいじめていたマンディにしてもそう。10代の女の子って、こんなに向こう見ずなんだ〜 ;おそろしい}}} 最後はマンディとエミリーのおかげで事態は収拾するのだけれど、マンディの方の記憶は、メモリードラッグという薬で消されてしまったはずなので、次回作ではまたどうなるかわからない・・・というのがミソ???
それにしても、ハリーポッターもそうだけれど、どうしてこう作者は主人公をいじめるのだろう。ハラハラドキドキ感を出すため? 主人公に感情移入させるため?? もう、最後ハッピーエンドにならないなら、絶対続きを読んであげないんだから!?
2006/
1/13
陰陽師 滝夜叉姫 上・下
 (文藝春秋)
夢枕獏 お正月休みを楽しませてくれた本。足かけ3年も掛けて作者が書いたこのお話を、たった3日で読める嬉しさ♪ 陰陽師のシリーズは、朝日新聞に連載されていた時にその面白さに惹きつけられ、出版されている本を探して没頭した。 今回の長編は、20年前の安倍晴明が遭遇した事件から始まっていて、平将門、俵藤太、藤原純友など、歴史に名前を刻まれた人物達が出てくる。ところどころにお伽噺にもなっている武勇伝もでてきて楽しい。かなりおどろおどろしい場面も出てくるのに、作者の筆のせいだろうか、さらっと通り過ぎてしまえて、物語の進行の方に心を奪われる。あの蘆屋道満も今回はいいヤツっぽく参加しているし、源博雅も相変わらず”いいヤツ”だし、最後「良かったなぁ♪」と思える終わり方だった。
↓これは博雅の台詞。

「花がそうである如く、人であることをまっとうするために、わたしはこの世に生じたのです」(p325)

2006/
1/13
闇夜の国から二人で船を出す
 (新潮社)
小池真理子 この方の文章に初めて出会ったのは何だったか覚えていない。私はエッセイが好きなので(エッセイを読んで共感できるところがあと、その方と少しだけ近づけたような気に勝手になる)、それだったのかもしれない。はっきり覚えているのは、『恋』という分厚い本を読んで、面白い!と思ったら、その年、その作品が直木賞に選ばれたことである。自分がいいと思った本がそういう賞に選ばれるのって、なんだか自分の手柄のようで嬉しい♪今回のこの本は、エッセイ集で、ぱらぱらっとページをめくった時に、あるタイトルが目について借りてきたものだ。それは、短編=額縁に飾られた一枚の絵。
ちょっと長いけれど引用してしまうと、

長編はテーマをいかに作者が独自に深め、歪め、切り刻み、ばらばらにしてしまったとしても、あるいはまた、物語を大きく破綻させてしまったとしても、それが小説という形態をとっている限り、作者の個性にもなり、作品の価値を損なうことは少ないが、短編は違う。短編はあくまでも、額縁に囲まれた一枚の絵でなければならない、と私は考える。額縁=作家の文体、と考えていただければわかりやすいかもしれない。額縁が壊れていたり、色あせていたりしたら、中の絵がどれほど美しくても、それはどこか薄汚れて凡庸に見えるはずである。中の絵を際だたせるための、完全無欠な額縁を手に入れねばならないのが、短編の難しさだと思う。(p44)

原稿用紙換算で最高12枚、普段はせいぜい5枚程度の長さのお話しか書けない私は、やったぁ!と思った。短編礼賛♪ でも、”短編”とはどのくらいの長さの物を言うのかネットで検索すると、100枚ほど、という結果に行き当たった。では”超短編”はどうかというと、=ショートショートは、斬新なアイデア、完全なプロット、予想外の結末、の3つが揃っていないといけないらしい。じゃぁ・・・私の書くモノは何? 一枚の絵に添えたポエム? うん、それでも”額縁”が大切なことに変わりはないし、そういうことにしておいて、いい気分になって、お話を書こう!*^-^*

2006/
1/13
運気を上げて美人になる
魔法のルール
 (PHP)
佐藤富雄 実は作年末に読んだ本です。こういうタイトルを目にすると、すぐ手に取ってしまう; 読んだからといってすぐに変われるわけでもないし、他にもたくさんこのようなたぐいの本を読んでいるからダブる内容もあるのだけれど、それを、うん、やっぱりそうだよね!と確認して納得している自分が居る。疲れているような気分の時には高揚剤になります♪ 鏡に向かって自分を褒めよ、他人に発した褒め言葉は自分にも返ってくる、一日15分・週4日ほどでもウォーキングは効果有り!<やってるもん!*^-^*v

 

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