フランス紀行
2011 Summer

ルーアン
オンフルール
モン・サンミッシェル
トゥール
ロワール
ブールジュ
リヨン







パリ



アヴィニヨン
アルル
マルセイユ
エクス・アン・プロヴァンス
ニース
モナコ
エズ



Bonjour.
2011年夏フランスを10日間かけて旅しました
北のノルマンディーから南仏まで一気に縦断する旅です
世界遺産もいくつもあり風物も食べ物も色とりどりで盛りだくさんです
〜 さぁ、旅のダイジェストをご紹介しましょう 〜



2011.8.18 ルーアン Rouen
 日本からパリに着いて一泊し、最初の訪問地はセーヌ川沿いの古都ルーアンです。
 印象派のモネが何枚もの絵を描いたルーアン大聖堂があるところ。モネがアトリエとした建物がそのまま残っています。
 大時計通りのルネッサンス様式の時計は14世紀に造られたもの。針が1本しかなく文字盤が動いていたとのこと。
 ルーアンはジャンヌ・ダルクが処刑された終焉の地でもあります。その場所には、モダンな教会が建っていました。

2011.8.18 オンフルール Honfleur
 オンフルールはセーヌの河口にある古い漁港の町。ランチのそば粉のクレープが美味しかった。
 フランス最古、最大の木造のサント・カトリーヌ教会がある。オンフルールの船大工によって建てられたそうだ。
 印象派の先導者ブーダンが描いたところが各所にあった。また、今回行けなかったがサティの生家も近くにある。

2011.8.18〜19 モン・サンミッシェル Mont St-Michel 
 次にモン・サンミッシェルに向かう。途中のアヴランシュの町を過ぎるころから姿が見えてきた。
 8世紀に、この町の司教が夢で大天使ミカエルのお告げを聞いて修道院が建てられたという。
 その晩はホテルから、ライトアップされたモン・サンミッシェルを望むことができた。
 翌朝、修道院に登る。島の入口の門を入り、狭い参道を登りつめて最上階のテラスに着く。
 教会や美しい回廊もある。島からのパノラミックな眺望も素晴らしい。
 モン・サンミッシェルは人工的な堤防を改修し本来の景観を取り戻す工事が進行中でした。
 ランチは名物のプラールおばさん風のオムレツをいただきました。(味はフワフワして微妙・・。)

2011.8.19 トゥール Tours
 午後、ロワール川沿いの古都トゥールに着く。
 かつては織物工業で繁栄していた時代があり、現在はロワール古城観光の拠点となっている大きな町だ。
 サン・ガンシア大聖堂というゴシック様式の大聖堂がある。ファサードや内部も威厳がある建物だった。
 古い街並みが残る旧市内を歩くと通りや広場のカフェで大勢の人々がにぎやかに楽しそうに談笑していた。

2011.8.20 ロワール Loire
 ロワール地方には中世の古城が点在している。
 私達が訪れたのはシュノンソー城。ロワール川の支流にかかる「橋上の城」とも呼ばれる気品あふれる美しい城だ。
 代々の城主は女性で、16世紀のアンリ2世時代に寵姫ディアーヌと正妻カトリーヌをめぐる三角関係のエピソードもある。
 その愛憎劇を偲ばせるように今も城の両側に二人の名を冠したフランス式庭園がある。

2011.8.20 ブールジュ Bourges
 次に訪れたのは、ブールジュという町。世界遺産のブールジュ(サンテティエンヌ)大聖堂がある。
 13世紀に完成したゴシック建築で外部のフライングバットレスが並ぶ眺めは壮観だ。
 内部も荘厳でステンドグラスがすばらしい。そう言えば、今年のTVフランス語はブールジュが舞台でした。

2011.8.20 リヨン Lyon
 旅は一路南下してフランス第2の都市リヨンへ。(途中のドライブインで何故かライオン君を買う。)
 リヨンは中世より「絹の町」として知られ歴史ある街並みが世界遺産になっている。
 町の高台(フルヴィエールの丘)からの眺めがすばらしい。聖堂も建っている。(ドアの彫物は何故かライオンでした。)
 夕食は、「美食の町」でもあるリヨン名物のソーセージをワインとともにいただきました。

2011.8.21 アヴィニヨン Avignon
 いよいよ南仏プロヴァンス地方に入りました。最初は古都アヴィニヨン。
 中世の一時期法王庁がおかれていました。法王庁宮殿は強固な外壁で囲まれていて往時を偲ばせます。
 ここで外せないのがサン・ベネゼ橋。「アヴィニヨンの橋で踊ろよ、踊ろよ・・・」で知られているあの橋です。
 という訳で踊ってきました。シャッターを押してくれたカナダ人もノリノリでした。

2011.8.21 ポン・デュ・ガール Pont du Gard
 プロヴァンスはもともとローマ帝国の属州(Provincia)だったところ。
 南仏に入るとローマ帝国の遺跡が随所にあります。その代表格がこの世界遺産の水道橋です。
 2000年前に造られたなんて信じられないほど巨大なものでローマ人の建築技術に圧倒されます。
 橋の下のガルトン川ではたくさんの人が水遊びを楽しんでいました。さぞ気持良いでしょうね。

2011.8.21 アルル Arles
  アルルはフランスであることを忘れるほどローマの遺跡が多い町です。ローマのガリア征服の要衝だったのでしょう。
 古代劇場や円形闘技場が代表的な建築物。闘技場は今も闘牛に使われているそうです。
 また、アルルといえばゴッホ。南仏にあこがれ1888年から2年間ここに住んで多くの作品を残しました。
 「跳ね橋」「夜のカフェ」やゴッホが精神に異常をきたし入院した病院跡などゆかりの風景が残されています。

2011.8.21〜22 マルセイユ Marseille
 フランス縦断の旅もついに地中海に到達しました。ここはフランス最古最大の港町マルセイユ。
 地中海に浮かぶイフ島や湾岸の高台にはバジリカ聖堂が見えます。
 旧港のオープンカフェで夕陽を浴びながらシーフードのディナーをいだだきました。

2011.8.22 エクス・アン・プロヴァンス Aix-en Provence
 エクスとは「水」に由来するようにエクス・アン・プロヴァンスは、いたるところに泉や噴水があります。
 ロトンド広場の大噴水や並木が美しいミラボー通りなど散策に楽しいところです。
 市場や教会のある旧市街はかつてのプロヴァンス地方の首都として栄えた歴史を感じさせます。
 また、エクスといえばセザンヌです。町のあちこちにセザンヌのゆかりの地やモニュメントがあります。
 セザンヌはここで生まれ、一時パリに出たものの再び故郷に戻り「近代絵画の父」と言われるような業績を残しました。
 私達は、晩年を過ごしたアトリエも訪れたり、セザンヌが愛したサント・ヴィクトワール山も見ることができ感激でした。

2011.8.22〜23 ニース Nice
 さらに旅は西へ。コート・ダジュール(紺碧海岸)と言われる地域にはいりました。
 ニースはこのあたりの高級リゾート地。降り注ぐ陽光のもと真っ青な海がまぶしい。
 海岸のプロムナードを散策したり、シャガールの美術館を訪れたりしました。
 夕食にはもちろん「ニース風サラダ」がつきました。夕涼みがてら生まれて初めて地中海に足を浸しました。

2011.8.23 モナコ Monaco
 モナコはニースからバスで半時間ぐらい。独立国ですが道路に標識があるだけで国境をまったく意識しません。
 訪れたのは大公宮殿のある地区。カジノやF1をやるモンテカルロ地区が湾越しに望めます。本当に美しいところです。
 大聖堂には今も花が絶えないグレース妃の墓、そして水族館には新婚のアルベール公夫妻の写真がありました。

2011.8.23 エズ Eze
 モナコとニースの中間あたりにエズという高い丘に孤立した村があります。昔、敵の侵入を防いだようです。
 石造りの家々の狭い通りを縫って頂上にあがると地中海の素晴らしい眺望がありました。まさに絶景です。
 哲学者ニーチェの通った道や工芸品を売る店などがあったりして南仏の隠れたナイススポットです。

2011.8.23〜24 パリ Paris
 南仏の旅を終えてニースから一路飛行機でパリへ。
 パリの最初の夜はホテル近くのモンパルナスタワーからパリの夜景を楽しみました。
 ライトアップされたエッフェル塔も見えてまさに息をのむような美しい夜景でした。うっとり・・・。
 翌朝は、シャンゼリゼや凱旋門、エッフェエル塔などパリ市内をバスでざっとひと巡りしました。

2011.8.24 パリ(ルーブル美術館) Louvre
 ルーブル美術館は5年ぶりの再訪です。今回は定番を巡るスピード鑑賞でしたがそれなりに楽しめました。
 ヴィーナス、ニケ、モナリザ等々みんな健在でなによりでした。前回カメラ禁止だったモナリザは何故か解禁で超混雑。
 美術鑑賞後は市内のレストランで”エスカルゴ”のランチ。白ワインと一緒に堪能しました。

2011.8.24 パリ(ヴェルサイユ宮殿) Versailles
 ヴェルサイユ宮殿は、フランスの黄金時代ルイ14世が建造した豪華絢爛たる大宮殿。
 フランス絶対王政の象徴的建造物ともいわれ、鏡の回廊や歴代の王や王妃の寝室など豪華さに目もくらみます。
 庭園も広大で迷子になってしまいました。

2011.8.24 パリ(セーヌ川クルーズ) Seine
 次に楽しんだのが夕食後のセーヌ川クルーズ。
 夕闇せまるセーヌ川を、河畔の風景を見ながら、シテ島そしてエッフェル塔のあるあたりまでのんびりと廻ります。
 ♪パリの空の下セーヌは流れる・・・シャンソンが聞えてきそうなロマンチックな夜でした。

2011.8.25 パリ(オペラ座) Palais Garnier 
 オペラ座(パレ・ガルニエ)は一度是非内部を見たいと思っていたところでした。
 私達は英語のガイドツアーに参加しました。建築当時の話やシャガールの天井画のことが詳しく説明されていました。
 大理石の階段や豪華な大広間もあり宮殿のような豪華さです。次回はオペラやバレーを見てみたい!

2011.8.25 パリ(セーヌ左岸&シテ島界隈) Rive Gauche & Cite
 サン・シュルピス広場のカフェでランチ。フランスのサンドイッチはすごく硬くて食べるのが大変です。
 サン・シュルピス教会は「ダ・ヴィンチ・コード」読者には必見のところ。ドラクロワのフレスコ画もあります。
 そして、セーヌ川を渡りシテ島へ。
 フランスの旅の締めくくりはパリ発祥の地シテ島のノートルダム大聖堂です。
 空に向かって伸びる塔、巨大な内部空間、美しいバラ窓・・・ゴシック建築の荘厳さに圧倒されます。
 ・・・聖堂前のカフェでは陽気なギャルソンが長旅の疲れを癒してくれました。
 そして最後は、モンパルナスのレストランで山盛りのムール貝をいただきフランスの味覚も締めくくりとしました。




〜 Special Thanks 〜

ご覧いただきありがとうございます
2011年夏フランスの旅はこんな旅でした

幸い天気にも恵まれ、楽しい旅をすることができました
旅をふりかえりフランスの美しさ歴史の深さ文化の豊かさを改めて感じています
最後にこの旅でご一緒させていただいた皆様お世話になりました
旅はひと時でも思い出は永遠・・・Merci beaucoup!
Au revoir.