TRIO KT-1000

楽天オークションで入手したTRIO KT-1000です。
学生時代からあこがれていたパルスカウントが欲しくて入手しました。



正直好きなデザインではないのですが、
外観を見る限りなかなか状態のよいものを入手できたと思います。
しかし例によって幾つか問題点がありました。

@途中からダイアルが回らなくなる

動作しますという触れ込みだったのですが
メーターを回して80MHzより下に持っていこうとすると何かにひっかかって動かなくなります。
中をのぞいてみると、バリコンとプーリーをつなぐプーリーシャフトが、回転につれて
スラスト方向に抜けて来て、その結果プーリーも外側に移動してカバーにあたるわけです。

本来、Eリングなどで抜けどめするか、ないしはシャフトをギヤに圧入しているものだと思います。
圧入が外れたのか?
対策としては、シャフトとギヤを瞬間接着剤で接着しました。これで抜けてこなくなりました。

↓白いプーリーがどんどん左側にずれてきていた。


AREC CALが出ない

どうせ使わないのであまり問題ではないのですが、
パネルにSWがある以上、動作しないのは気持ち悪いので確認することにしました。
基板にシルクでマークが入っているので、該当箇所はすぐ判ります。
REC CALと書いてあるブロックにVR2という半固定抵抗があるので調整してみます。
少し回したところ発振音が出るようになりました。どうやら半固定抵抗が接触不良になっていたようです
本当は交換するのがよいのですが、調整のみにします。
-> ライン出力(固定)が0.38VになるようにVR2を調整します。




Bステレオにならない

動作品のはずだったのですが...ステレオ表示がつきません。

ランプ切れかと思いましたが、実は本当にステレオモードにならないのでした。
オークションで”ステレオランプが切れています”というものを見かけますが、実のところランプではなくて
単にステレオモードにならないというケースもあるのかもしれません。
今回はMPXにあるVCO ADJの調整で復旧しました。

具体的にはR162のリード部周波数が76KHzになるようにVRIOを調整します。



CTuningメーターのずれ

Signalメーターの最大値とTuningメーターのセンター位置が合わないので調整しました。

まずMutingを切って、強制的にモノラル受信モードにします。
適当な局を受信しながらSignalメーターが最大になる位置にダイアルを合わせます。
基板上のL4を調整してTuningメーターがセンターになるようにします。

この調整を行ったところ、FM RF SELを切り替えると受信レベルがきちんと切り替わるようになりました。
今まではこのSWを切り替えてもSignalメーターの振れは変わらなかったので、
てっきりそういうものだと思っていました。
これで受信感度が1目盛りほど上がりました。
聴感上もSN比がよくなり、さらに見通しがよくなったようです。
歪感も減って聴きやすくなりました。調整してよかった。


D突然復調しなくなる
夜FMを聴いていると、突然、ザザっとノイズが入り、そのまま復調不可になってしまいました。
いろいろ調べてみると、どうもシャーシ内部の温度が上昇した時に発生するようで、
下に置いていたDATの熱であおられたようです。
って弱すぎですよね。

ドライヤーで加熱テストをしていくと、L6が怪しいようでした。
ドライヤで加熱して復調不可になった状態でL6を調整すると再度復調します。
L6には2次側にコンデンサが入っているのですが、容量抜けしていると思われます。
手持ちのコンデンサを探すと20pのものがあったのでこれを取り付け、
温度が上がっても復調がはずれない位置にL6を調整しました。
コンデンサをつけたのはL6のパターンがつながっていない側です。

5−6月とずっと様子をみていますが、今度は再現していません。OKのようです。


感想:
2-3万円台のチューナーしか使ったことがなかったので、
ようやくまともなFMチューナーが手に入ったという気がします。
受信性能もそうですが、低域の伸びが素晴らしいし、高域もYAMAHA T-5より伸びているし。
ノイズも少ないです。音はすっきり系です。

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