三菱自動車のラインナップの中に「RS」というモータースポーツベース車両という安いクルマがあります。
現在は、ランサーエボリューションにしか「RS」は存在しませんが、ミラージュにもこのグレードが存在しました。

基本的に競技をやる人向けのグレードで、世間一般のクルマには当たり前のように付いている装備が多く削られています。


・ABS
・エアバック
・キーレスエントリー

というものから

・時計
・電動ミラー
・集中ドアロック
・パワーウィンドウ
・エアコン(オプション)
・リアワイパー(オプション)

にいたるまで装備が省かれています。

さらに他上流グレードでは、UVカットガラスやセンターコンソール小物入れなどがあるのですが、
すべて最下グレードのものへ変更されています。


その分、新車価格138万〜と車両価格が低く抑えられ、競技への登竜門を広く設けていました。
(豪華グレード「ZR」は190.8万円〜】

しかし、装備はケチっていますが、その分無駄に車体にお金がかかってます。


以下、画像も含めて説明を。

RS専用エンジン ＋ RS専用 トランスミッション		ＲＳは他のグレードとエンジンの仕様が異なります。　まず吸気・排気系が専用設計になりＥＸマニは太さが異なります。　バルブにはチタン合金が採用され、カムのプロフィールもパワー志向へ。　厳密に言うと毎年仕様変更が行われ、年式によって、エンジン仕様がすべて異なります。　トランスミッションはクイックシフトが採用され(97年〜)ギア比はクロス化されています。　これも最終型はまた仕様変更が行われているようです。　またクラッチ・フライホイールもＲＳ専用になっています。
ボディ補強 その1		フロントバンパー内に追加バーがおごられています。　こんなところにバーがあって効果が上がるのでしょうか？　疑問に感じますが・・・ ま、ＲＳならではの特別装備だということで。
ボディ補強 その2		ドア開口にスポット増しが行われています。 見た感じではスポットの量が倍ほどされているようです。 まだ、距離も伸びていないのでなんとも言えませんが、おそらくボディは硬いような気がします。
ボディ補強 その3		バルクヘッドとストラットタワーに補強材を溶接し補強。 ランサー４→５でもここに補強材が追加されています。　コレは97年式以降に採用されているようです。 比較簡単に追加することが出来るようで、この補強材を後付する人も多いそうです。
冷却系 パワステオイルクーラー ＋ 水冷オイルクーラー		微妙にひしゃげてるのは気のせいです。 やったのは多分オレじゃないよ・・・ バンパー内、左側にパワステオイルクーラが採用されています。 コレによりパワステフルードの噴出防止に一役かっているようです。 エンジンにも水冷オイルクーラが採用されており、水温・油温が低く抑えられています。
ステアリング クイックギアレシオ		通常のミラージュだと、ハンドルのLock to lock( 端から端まで）が2.9回転となっていますが、ＲＳは2.6回転とクリックステアリングになっています。 素早いハンドルさばきが可能となっています。 車庫入れも少し楽になったような気もするかもしれません。

その他、軽量化のために

防音性を高めるアンダーコートや遮音材が大分省かれていることはもちろん…

車体色は白しか設定がなく、車体裏の防錆処理もケチられ錆びやすいです。


すべては『コンマ一秒を削るため』にというコンセプトのもと設定されたグレードです。

そのため受注生産車となっていました。


なお、クーペボディのミラージュアスティの最終型には

『Ｖｅｒ.Ｒ』というＲＳに快適装備を備えたグレードもあります。

快適さと速さを同時に求めるなら、こちらを買うことをオススメします。



けど・・・ハッチＲＳのストリートバージョンも出してくれてもいいと思うぞ…三菱さん…
『無いなら、作ってしまえ。』と、やってますが手間がかかりすぎます…

RS快適計画は→ココ