米国のＩＣＱ社が無料で提供しているインターネットの通信用ソフトウェア。基本的な機能は利用者それぞれがＩＤ番号を登録しておけば、現在ネットに接続しているかどうかお互いにわかるというもの。電子メールがリアルタイムで送受信できるだけでなく、英語であれば文字を使った画面上での会話（チャット）も可能なので、従来に比べれば、より対面的状況に近い感覚でやりとりができる。
　ＩＣＱで見知らぬ者同士が友人や恋人を求める掲示板も生まれ、出会いのメディアとしての人気が急上昇しているが、ＳＯＨＯや在宅勤務といった新しい勤務形態が広まるなか、ビジネスツールとしても期待されている。そのかわり、自宅からの接続状況を上司や同僚からつねに監視されるのは辛いものがあるかもしれないが。

1999年8月2日　　『よいこの今ドキ語』　　毎日新聞東京本社版朝刊4面

岡田朋之　おかだともゆき　　

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