「音」を扱ったビデオゲームが若者の間で大流行。「音ゲー」ブームの火付け役『ビートマニア』の前では、オタクな人たちに混じり、カワイイ女の子たちもちらほらプレイしているのが最近の傾向だ。
実は「音で遊ぶ」ビデオゲームには、1987年発売された『オトッキー』なるゲームもあったのだけれど、今ひとつメジャーにはなれなかった。多分それは「音」を題材にしていたものの「ノレる」ものではなかったからだろう。
最近の「音ゲー」の傾向はダンス系ミュージックがメインで「音にノレる」ところがミソ。これらのゲームの中には有名ミュージシャンの曲もふんだんに使われCDまで発売されているものもある。実は「遊び」のためのビデオゲームが音楽会社の一種の広告メディアにもなりつつあるのです。
(メディア文化研究家)
1999年4月19日 『よいこの今ドキ語』 毎日新聞東京本社版朝刊17面
高広伯彦 たかひろのりひこ
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