子どもに絵本を読んで聞かせること。活字離れが進む今日、読書習慣を身につけるためには、幼い頃からの経験が重要であると注目を集めている。
もちろん、「読み聞かせ」自体は昔からある。しかし、今ドキの「読み聞かせ」は少し違う。まず、読み聞かせに「よい」絵本のリストがある。絵本ならなんでもよいわけではないのだ。次いで、「正しい」読み聞かせ方がある。理解を求めるのではなく、子どもが楽しめるよう読むのが基本だ。ただし、年齢によって、子どもの楽しみ方は違うので注意が必要だ。
では、もし本嫌いの子になってしまったら・・それは親の責任なのだろうか。そう考えると、どうも、この「読み聞かせ」、新顔の「子育てマニュアル」であるようように思えてくる。
1999年10月25日 『よいこの今ドキ語』 毎日新聞東京本社版朝刊4面
松田美佐 まつだみさ
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