元々は「レコードやくざ」と呼ばれるアナログ盤のレコードマニアが、格安で売られている中古レコードをまとめて大量に買いあさることを指す。転じて、中古のビデオやテレビゲームのソフトにも用いられているようだ。
街では最初期のファミコンのカセットが1本100円などという捨て値で売られているのを見かけるが、今の目で見てもゲームとして優れたものは多い。ゲームならプレステ2だとか、音楽ではMDやメモリースティックなど、どんどん新しいメディアが登場する一方、コンテンツとして優れていても媒体がちょっと古くなっただけでうち捨てられるのはあまりにも惜しいことだ。そこに再び光を当てるこうした行いは、情報社会が成熟した中でのある種のリサイクル活動といえるのかもしれない。
2000年3月12日 『よいこの今ドキ語』 毎日新聞東京本社版朝刊13面
岡田朋之 おかだともゆき
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