メディア・リテラシー

NIPPORO文庫 001号

メディアリテラシー 〜メディアと市民をつなぐ回路〜
メディアリテラシー研究会編
頒価 900円(送料込)
Understanding Media Literacy

なぜメディアリテラシーなのか
 メディアリテラシーとは、人間がメディアによって情報を批判的に読み取ったり、創造的に表現するための複合的な能力のことです。
 二〇世紀末を迎え、デジタルメディアの展開や多メディア、多チャンネル化が現実化しつつあります。これまで長い間続いてきた、新聞と地上波テレビを中心とするマス・メディアのあり方が大きく変化しようとしているのです。そのことは、米国メディア資本の日本進出といった政治経済的な話題のなかにも、番組制作過程への情報技術の積極的な導入といった、放送局の現場にとって日常的な出来事の中にも現れています。あるいは街中の携帯電話や家庭のカラオケ、テレビゲームといったメディアの日常生活への急速な普及からも見て取ることができるようになってきています。
 こうしたメディア環境の変化は、人々に今後さまざまな恩恵をもたらすことでしょう。しかし多くの問題をも引き起こすことになるはずです。このような状況を、ここではメディアリテラシー、メディアの読み書き能力に視点を置いて考えてみたいと思います。
〔はじめに〕より   

発行
〒150−01 東京都渋谷区神南NHK内   日本放送労働組合
TEL 03(3465)1647  FAX 03(3465)1646

【執筆陣】
水越 伸   東京大学社会情報研究所助教授
音 好宏   上智大学文学部新聞学科専任講師
見城武秀   成蹊大学文学部文化学科専任講師
市川克美   NHK学校放送番組部ディレクター
藤本 浩   日本放送労働組合交渉部長

【目 次】
第一章 メディアリテラシーとは何か
      1  メディアリテラシーというとらえ方
      2  メディアリテラシーの歴史的系譜
      3  情報産業、官庁の関心の所在
第二章 メディア天動説の終焉
      1  視聴者との回路を作るもの
      2  視聴者の批判がメディアを鍛える
      3  メディアリテラシーからみた視聴率論議
      4  新しいメディア表現者の登場
第三章 メディアリテラシーが拓く可能性
      1  新しい視聴者の諸相
      2  情報システムの進展と放送人の変化
      3  等身大の活版印刷所、等身大の放送局
      4  子どもとメディアリテラシー
      5  能動的「お年寄り」とメディアリテラシー
      6  グローバル化とメディアリテラシー
第四章 座談会「放送表現者と視聴者/市民との断層を埋めるには」
参考文献一覧(メディアリテラシー関連のWWW上の主な情報源も記載)

 《申込み方法》・NIPPORO組合員は、各分会、系列・支部へ。
        ・一般の方は、申込票を添えて現金書留か切手でお願いします。
  宛て先:〒150−01東京都渋谷区神南NHK内 日本放送労働組合中央部
                         頒価 900円(送料込)

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