姉とボイン

売れるか売れないかと言う考えが作品を腐らせる。
自分が表現したいことを書ききったって、胸を張れることが重要なの

−花丸琉璃栖(姉とボイン)


最初に結論出しておきます。これは、キャラ萌えフェティシズムゲームです。

評価の中に、10人いても、誰にも萌えれない。と言う方がいましたが、それは属性外だったからでしょう。キャラ萌え、フェティッシュゲームである以上、ツボに入らなかった場合、その評価が最悪になるのも頷けます。

キャラ萌え。と何度も書いているのは、キャラクターの個性、存在感がメインなので、ストーリーでの盛り上がりを重視する、雰囲気派キャラ萌え族にも、ウケは悪いと思いますね。イベントや会話の端々にかいま見えるキャラクター性に萌える人たちには、ツライでしょうな。

さていつもの通り、ダメ出しから。
随所で語られていますが、各キャラのシナリオ短すぎ。そして淡泊。キャラクター1人当たり、前編後編+エンディングイベントで、終了。内容もちょっと淡泊だよなぁ…なんというか、体験版集ぐらいの淡泊さ。

短さ、淡泊さを助長しているのが、ゲームと呼ぶには語弊のあるゲーム性。選択肢は数カ所しかなく、その選択肢も、ほとんど無意味。ショートのデジタルコミック的な感じっすな。スケジュール決定も、姉10人で、10日なので、考える必要も無し。正直なところ、テリオスのファンクラブ専用ゲーム「宅配メイドの椎子さん」とか「冴子さんといっしょ」の方が、ゲーム性高い…

売りである、お茶の間フラッシュタイムも、ただ見ているだけのイベントなので、一回目は笑えたが、2回目からは邪魔。スキップできないし。私の脳内では、このフラッシュタイムで、誰に味方するかで、好感度つーかイベントの発生に派生すると思っていたのですが、肩透かし。てゆーか、この演出方法、フロントウィングのフーリガンでやってますがな。フーリガンでは、会話が全て、お茶の間フラッシュタイムですな。まぁ、中央にテロップは流れないけど

んで、脚本・シナリオライティングした人が、たぶん疑似チャンネラだと思うのですが、2ch的言葉遣いを露骨に出し過ぎ…チャットや掲示板だと問題ないけど、ゲームのメッセージとして使われると…なんか、うわっきっつ。と思うのは私だけでしょうか?。同様の物に、顔文字があると思われます。小ネタで、半端なガンダムネタ(特に初代ネタ)多すぎ。やるならやるで徹底して欲しいなぁ。

アブノーマルなりんご姉に尻ネタがなかったり、貞操ガチガチのぴわにも無い(羞恥プレイなら、お堅い方がギャップがあっていいかと)。のに、アンネには尻攻めあるという、なんかよく分からん展開。つーか、ルリスに、やおいネタで「登場人物になりきるのならば、コッチも体験しないとなぁ」という流れはあっても良いよーな。なぜに、アンネ?まぁ、各シナリオ担当者の好みの問題なんでしょうけども。

キャラ萌えフェティシズム、デジタルコミック的ゲーム。なのですが、全てにおいて小さくまとまっている感じが、しおしおにさせるのでしょう。例えば、同類の「はっちゃけあやよさんW」とか「あやよX」の域まで、ぶっ飛んだキャラ造形や設定にしてしまうぐらいのパワーでもあれば、良かったのですが。

もしくは、「あゆみちゃん物語」並に、濃厚なエロスにするとか。なんか特徴があれば、良かったのだと思うのですけども。

音楽は非常に好きです。ウッドベースを使った重厚感あるものから、ハード/メタルちっくなビートナンバーと音楽単体でも良いのですが、BGMとして非常にシーンとマッチングしており、場を盛り上げてくれます。原画、音楽と非常に盛り上がるのに、システムと脚本が…

コンセプト的なミスとして、姉という属性を選択したら、それに付随するのは、女性上位(ここでは女性に攻められたい願望程度)と思います。予想以上に、女性上位、女性攻め男性受けのパターン少ない。と言うのもコンセプトミスかなと。

乳タイプモードも、あんまり意味なし。90pと100pを入れ替えても、あんまり意味ないし。微、せめて並から爆まで選べるならともかく。

改修案としては、女性上位調教されゲームにするのが良いかなぁ?。あゆみちゃん物語や、もみじのごとく、攻めパターンが増えていく形。女性上位なので、技を伝授される形で。あとは、お茶の間フラッシュタイムの分岐。誰に味方するかとかあっても良い(補記:GJ?のホームページに行ったら、お茶の間フラッシュタイムの宣伝文句で、『貴方の一言(選択肢)で事態は好転するかも』とあったので、締め切りに潰された模様…相変わらずね…Maybe系列)。とりあえず、イベント密度とエロ濃度上げてください。淡泊過ぎでス。

まぁ、設定を活かしきれなかった典型パターンかなぁと。表題に上げた登場キャラのセリフだけど、シナリオライターさんたちは、胸を張れているだろうか?。ホームページの開発途中の売り文句と製品版を比べると、随分当初企画より縮小したのだから、胸張るどころか、背中丸めているのかも。

スタッフロールを見ていたらmaybeソフトの人がスペシャルサンクスに出て来て、おやん?。と思ったら、エグゼクティブプロデューサーに十二時の巫女さんの名前が。あら懐かしい。エスケイプとか、カミングハートとか、結構好きでしたわよ、私。つーか、Maybeの分社?分離独立?子会社?

そーいわれてみれば、シュチュエーションなど、カミングハートに近い物があるなぁ。エロシーンもハードだけど淡泊ってのもなんか不意に納得できたな。

キャラ設定、小ネタなど結構好きなので、ゲームとして成立するレベルでリメイクないし、続編つくってたもーれ。11人プレイ、りんご姉のいい男を育てるしかない。と言うのを受けて、女性上位調教されゲームをっ、ぜひっ。

GJ?のホームページに、イメージソングが設置してあるのですが、ソフトに組み込めなかったのかのぅ…OPかEDだとばかり思ってましたが。つーか、音楽家が片手間で、余暇で作詞作曲して、声優に歌わしたものを寄贈するか?…発注したが、ソフトに組み込めなかった可能性高そう…まぁ、修正ファイルもあるので、行ってみてはいかがかと。



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