Elysionで、大ブレイクしたテリオスの第三作。よもや、わが心の師佐野一馬師匠の復帰作になろうとはなぁ…佐野一馬さんは、猟奇の檻、第一章と第二章のシナリオ書いた人。ちなみに、第三章は、名前を語ったまがい物。名前に釣られて買った人は、さぞや落胆しただろうな、第三章。私は、パッケージの裏面の説明見て分かりました。佐野一馬師匠は、ぽんッと生首出したりする様な下品な人ではない。それは、猟奇の檻第二章の志津子BADエンドを見れば分かるはず。
っと、話がそれましたが、ようやくコンプリートしたので、あげましょう。
ま、次第点ですな。フラグ分かり難いよ。特にバッドつーか、陵辱コース。わかんね。結局、他の攻略サイト頼っちゃった。ハッピーエンドは全部自分で見たけれど。
あと、やっぱりメッセージスキップは、既読メッセージのみスキップにして欲しいです。せっかくの良い脚本も、エンディング回収作業中だと、やっぱりすっとばされているし。
ハズレではないし、上手くまとまっているけど、イマイチだ。盛り上がりに欠ける。話の発端が強引すぎるからだろうし、展開もしかり。ドタバタラブコメ、ちょっとシリアスもあるよ。な話なので、突っ込むべきではないのかも知れないけど…Elysionの奥行きの深さと、滋味を知った後では、あっさりしすぎですわ。
ゲームプレイ前は、天国宙が一押しだったのだけど、実際にやってみると、思ったほど電波少女ではないし、ストーリーにも深みがない。まぁ、深みがないのは、どのシナリオでもだけど。プレイ後の一押しは、メインではパスティと椎子だ。サブでは、デリ子だったりする。京子も良し。
声優は、なにげに大物が参加しているので分かるように演技力重視と見た。メッセージでは「…ぱくぱく……」口をぱくぱくさせているが言葉が出ない。と言った、文字にすると簡単だけど、言葉ならない言葉の部分をしっかりと演技していたので好感。パステーテの「ドォォォォォォウ」は、ちとアレだが。
んで、アレ?と思ったのが、やはりパステーテのシナリオ。例え、影武者、替え玉の子孫だとしても、300年の間、国を守ったのなら立派な王族だと思う。今のイギリス王室だって、開祖の血は引いてないワケだし。そんなのざらだわ。300年と言う歴史は、ただの影武者を立派な王族の血脈に変えるのに十分すぎる時間だと思う。
天国宙のシナリオもさぁ…なんというか、まぁ、主人公はアマちゃんで、我が侭。つー設定みたいだから、仕方ないのかも知れないけど「俺が君をこの世界から連れだしてあげる」とか「俺じゃ、使者様になれないかな」とか言って欲しかったなぁ…Elysionの時のように、言って欲しかったなぁ…なんだっけ…俺の腕の中。直径30センチにも満たない空間が、彼女の存在を肯定する世界。だっけ?。
とにかく、電波少女と言うキャッチコピーである以上、コメディーの根幹となるであろうし、外見も良さげだったので期待していたのだが、ズッコケ。簡易多重人格にしてしまうとはのぉ…ラブコメしているのは、メインヒロインのつぼみで、コメディーなのがパステーテ。残りのは、予想以上に真面目でシリアスなシナリオで…つまらん。つーか、看板に偽りアリ?。ちなみに、そこいらのバカゲーネタなのが、後藤美智子シナリオ。とは言え、他者のバカゲーシナリオとは雲泥の差はあるけれども。花梨は、かろうじて三人組がいるからコメディーっぽくなっているし、宙は完全にシリアス。
宙と花梨よりも、隠れキャラのロリキャラの三間坂ちこりの方に心血注いだ感じも受けて、なんか、しおしおなのですわ。それでも、陵辱シナリオに入っても、ちゃんと主人公は罪悪感を感じたり、報いを受けるので好感。
陵辱シナリオって、加害者側に罪の意識が全くないシナリオが多く、ただの心のない怪物…にして有ればマシで、罪の意識のかけらもない人物と言う設定ならば、まだしも、シナリオを書いた人にさえ、そんな認識がない場合が多いので。
時に、メインのシナリオライターの林ふみとって、カスタムメイト3のデフォルトネームだった様な気もする…下の名前は違ったかも知れない…ともあれ、やはり、佐野師匠が、一人でまとめたシナリオが見たいモノです。
恒例オカルトチェックは無し。まったく場面が無いもの。ベントラぐらい?。
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