ガラド：静かだな
エオルフィン：そうですね
ルー：何かあったか、それとも、待ちかまえているのか
イエナ：ここでウダウダ言っても始まらない。いくよ。
ルファーム：わっ、なんですかコレは。
ガラド：魔法使いが分からないものが、オレたちに分かるワケ無いだろう。
ルー：室内で竜巻…金属音もするな
ルファーム：ちょっと入ってみましょうか？
ルー：おまえ、建物の屋上で、端っこ歩きたくなるタイプだろ
イエナ：回ってる扇風機に指突っ込むタイプね
ルファーム：うう、言い返せない
ミランダ：竜巻が消えましたね
エオルフィン：いったいなんだったのやら
ルー：まぁ、ナイフ団の仕掛けじゃないことは確かだ。
ガラド：この部屋は…なんだ、コイツらは？
ミランダ：ホールド・パーソンのようですね
ルファーム：やや、麻痺が解けてきた人もいるようですね。
イエナ：いいから、武装解除するの手伝いなさいよ
ナイフ団員：オレたちは、僧侶の魔法で麻痺させられたんだ。ヤツは捕虜を追いかけてきたらしい
ガラド：処分した方が後腐れ無いとおもうがのぅ。
ルー：無益な殺生はしないのが森のルールなんだよ。
ミランダ：誰かが拷問を受けてます。助けなくては
ガラド：やはり、盗賊だけでは手応えがないのう。
エオルフィン：名前ぐらい名乗っても良いと思うのですが
男：……
ルー：どんなにボロボロでも、意中の人が助けに来てくれた方が嬉しいと思うんだけどねぇ
イエナ：ま、なんやかんやあるんだろ。先に進もうよ。
ミランダ：では、せめてこれを。主ゴンドのお導きがあらんことを
ガラド：愛用のハンマーだけは受け取るとは、なかなかに戦士だな。
ルファーム：そんなもんですかねぇ。
ルー：ふぅむ。行けるとこは、すべて行ったようだが…ボスの部屋がないなぁ。
ガラド：ん、この壁…隠し扉だな。
イエナ：盗賊のアジトっての忘れてたよ、隠し扉かぁ
ミランダ：ここは…病室かしら
エオルフィン：そのようですね。動ける者は逃げてしまいましたね。
ルー：別にけが人、病人を殺して回るほど暇じゃない
イエナ：逃げた先は…武具箱があるね…開けてみよう。
ガラド：ほう、なかなか良い物が揃っているな。
ルー：鑑定できるのはいつか分からないけどな…
ルファーム：見張りがいますねぇ。その奥がゴールのようですね。
ガラド：コレは避けられん。見張りを倒し、一気になだれ込む。いくぞ。
全員：おうっ
ナイフ団団長：いいときにやってきたな。オレたちは王を待っているのだが…
エオルフィン：王ならば、馬車から連れ去ったろう
団長：ああ、あいつか。まさか、影武者だったとは、オレたちも思わなかったよ
ガラド：影武者？、通りで
団長：そこにいるヒゲの男がそうだ。ついでに、我々の切り札を紹介しよう。ナカシア姫だ。ぐはっ
ミランダ：あらあら、殴り倒してしまいましたね
イエナ：へぇ、姫さま、やるぅ。
ナカシア：急いで、首領が呪縛の力を発動させないうちに、護衛を倒すのよ
イエナ：うへ、ナイフ団員がいっぱいに、魔法使いか。
ルファーム：しかも、ナイフ団員は、弓兵のようです。
ガラド：わしらはもう隣接しているから、動けん。
ミランダ：先手必勝、ホールドぉ
団員：させるか、てりゃ
ミランダ：いたっ、ああ、呪文が無駄に…
ルファーム：僧侶呪文は詠唱が長いのがネックですねぇ。
イエナ：いいから、お前もチャームしろ。
ナイフ団員が沢山と、魔法使いが少しと対決。ナイフ団員は、矢が尽きるまで、矢を撃ってくるので、いかに弓を封じて、ファイアボールで大量殺戮するかがポイント。
定番としては、チャームでの弓封じが有効。イニシアチブを取られたら、かなり厳しい戦いになる。どうしても、取れない場合、部屋に突入する前にプレイヤーとブレスを唱えれば随分違うはずだ。
魔法使いは遠くにいるので、マジックミサイルぐらいしか撃ってこない。味方のファイアボールがさく裂した後なら、後衛の弓で十分倒せるだろう。
数が減り始めたら、ナイフ団員のバックスタブに注意したい。
ルー：いやはや、敵の魔法使いにホールドが決まってなかったら、ヤバかったな。
ミランダ：ゴンドの加護です。さあ、入信を
ナカシア：さぁ、あの人たちを解放しなさい。
団長：わかった。わかったよ
ルー：おお、紋章の一つが…消えた
エオルフィン：なんだぁ
ルファーム：天井が、蒸発した…
アゾウン王：ワシがコアミア国王、アゾウン４世であーる。その方か、予を殺そうとしたのは。
ナカシア：まって下さい。この人たちは、かくかくしかじか。
アゾウン王：なるほどな。だが、予を殺そうとした事実は消えぬ。全コアミアより追放とする。
ジャーリー：ああ、ナカシア。
ナカシア：ジャーリー
ルファーム：おや、あの人は、さっきのハンマー僧侶。
ルー：だから一緒に来いって言ったのに。
イエナ：…もしかしたら、あの僧侶。あたしタチを囮にするつもりだったんじゃ…
ジャーリー：……
ナカシア：……
アゾウン王：こほん。王女の勤めに戻るのだぞ、ナカシア。
エオルフィン：まって下さい、国王陛下。
ルー：いいじゃないか、事実上の無罪放免なんだからさ。
ルー：とは言ったモノの、ティルヴァートンで一泊とはいわん。鑑定だけでもさせて欲しかった…
ガラド：なにが悲しくて、街の入り口でキャンプせにゃならんのだ。
ミランダ：まぁまぁ、食事の材料だけでも購入できたのですから、主ゴンドに感謝を
ルー：まぁ、近い街で鑑定すりゃいいか。
ルファーム：アジャベンフォードか、シャドウデイルですかねぇ
イエナ：あのさ、なんとなく組んできたけど…このままで良いのかな…
ルー：呪縛の消し方も分かったし、一蓮托生ってヤツだろ
ガラド：そうだな。バラけるよりは、固まっていた方が良いだろう。
エオルフィン：紋章のヌシとの呪縛でもあり、我々仲間同士の呪縛でもあるワケか…
ミランダ：なんだか…眠く…
ガラド：確かにこの眠さは…
？？？：同盟の中で、もっとも弱く、もっとも愚かな者を倒したか。だが、貴様らは我らに従わねばならぬ。さぁ、来るがいい
ルー：うう、イヤな夢を…
ミランダ：夢ではないようです。
ルファーム：どうやら、この呪縛は魔法的につながっているようですね
【続く】