二幕:盗賊ギルド


ルファーム:これからどうなるんでしょうねぇ。
ガラド:裁判という名の拷問で、有ること無いこと喋らされるのだろう。
ミランダ:いいえ、主ゴンドは正しきモノをお見捨てにはなりません。きっと救い手の手を…

ルー:ん、煙?…火事の煙じゃないな…

盗賊:こっちだ、ついてこい。

ガラド:どうする?
ルー:口封じならもう殺されてるさ。荷物も返してくれたし、信じても良いだろう。

イエナ:ここは…
ギルドマスター:この街の盗賊ギルドだ。随分疲れているようだな、少し休むかね?。

ルファーム:休ませて下さい。使った分の魔法を覚え直さないと
ガラド:その間に状況を聞かせて貰うか

盗賊:かくかくしかしが、と言う訳だ。
イエナ:なるほど、ここのギルドとナイフ団は上手く行ってないのね。
ガラド:ナイフ団は、暗殺がメインだからな。
盗賊:こんなことなら、おとなしく…うっ

エオルフィン:敵襲かっ
ナイフ団:裏切り者めっ


盗賊に勧められてキャンプを張ったなら、移動するまで安全に休息が出来る。この先は、ナイフ団、つまり人間のシーフがメインの相手となるので、チャーム・パーソンやホールド・パーソンをメインにしておくと楽になる。

ナイフ団の金本戦術は、弓。放っておくと、まさに矢の雨で、魔法を遮断され、HPの少ない魔法使いは削り殺されてしまう。

敵と接触していると、射撃武器(含むダート)は使えなくなる。と言う設定を利用して、チャーム・パーソンで味方に引き込むと、その周囲の敵は弓を使えなくなる。で、弓を防ぐことが出来るが、敵のど真ん中にいるので、チャームした敵は、遅くとも2ターンで倒されてしまう。事を忘れてはいけない。

また、このゲームには、士気が設定されており、敵が大量に出てきても、形勢不利となると逃げ出す。雑魚だと判断したら、ファイアボールで、大量殺戮をすれば、そうそうに逃げ出す可能性が高くなる。

ただし、マトモに逃げてくれればいいが、袋小路に逃げ込むことも多く、結局は追いかけていって、倒さなければならないハメになることも多い。



ガラド:所詮はシーフか。正面切った戦いとなると、たいしたことはないな。
ルファーム:弓矢で結構ダメージ貰いましたよ…

ギルドマスター:俺も、かなり喰らったよ。もうダメだ、コレを持って行け
イエナ:下水道の地図か。ナイフ団が、出入り自在なのはこういう理由なのね。
ルー:しかし、出来るなら、このギルドの地図も欲しいところだな。

パーティーは、下水への出口を求めて、ギルド内の探索を続ける

イエナ:この扉は、ヤケに厳重だね…お、やっぱり、お宝部屋だわ。
ガラド:ロングソード、スクロール、ポーション…これは、ダスト、灰?
ルファーム:AD&Dで、ダストと言ったらアレでしょうね。ディテクトするとみんな魔力を持ってます。
イエナ:アレね、ダスト・オブ・ディスアピアランス。攻撃しようが、魔法かけようが解けない透明化の灰
ミランダ:しかし、どこかで鑑定しないと、呪われているかも…

エオルフィン:それ以前に、人様の宝を強奪するなど
イエナ:ちっちっちっ、ギルドマスターの依頼を果たすための手付けさ。
ルー:物は言い様だな。ともかくココなら、安全にキャンプ出来そうだ。

ルファーム:サルの投石が、地味にむかつきますねぇ。
イエナ:魔法を遮断されるとなおさらね…さ、魔法を覚え直そう。

盗賊:む、誰だ
エオルフィン:ナイフ団ではないようですね。どうかされましたか。
盗賊:あんたらか、ナイフ団は、掃いて捨てるほど沸いてきやがる。南に行くほど、ひどくなるようだ。
ルー:南側に、侵入口があるのか。

ガラド:たしかに、南に行くほど、遭遇率が上がるな。
イエナ:あーもー、サルの投石は邪魔くさいし、敵にも魔法使いはいるし…めんどくさーーーいっ
ミランダ:わたし、エルフの印象変わってしまいました…



盗賊ギルド


ルファーム:あのぅ、マップコマンドで、マップを見てるのですが…
ミランダ:どうしました?
ルファーム:この隣にある、小部屋が密集しているL字型の建物って、宿屋なのでは…
ガラド:どれ…たしかに、それっぽいな。
イエナ:確かに、街でマップ広げたときも、この隣にはどうやっていくのかと思ってたけど

ルー:…街全体よりも、ギルドの方が広いな…
ガラド:なにげに、ティルヴァートンは、シーフの街だったのだな。
イエナ:ネームレベルのシーフがギルドを立てたら、街になったのかもねぇ
ルファーム:それならば、あのバーテンの態度も納得できますねぇ

ルー:この臭い…下水だな…しかし、ひどい臭いだな…
エオルフィン:床にも苔が生えてるし、天井も低いし…やりにくそうですね。
イエナ:それに、この臭い…ここで、スティンキング・クラウドって効果あるのかしら。

ガラド:おい、ナイフ団の見張り所だ。地図通りに進むなら、関所破りすることになるな。
ルー:乱戦になると面倒だ。地図にはないが迂回しよう。


ナイフ団員は、マヌケなのか、やる気がないのか、同一マスに侵入しないと感知されないので、安心して動き回れる。

また、投降すると、現金とアイテムを幾ばくか奪われる。完全なランダムではなく、なにかしらの法則がある(隊列の上の人間の持ち物の、これまた上から、盗っている感じはする)様な気もする。マジックアイテムは無視して、通常アイテムを奪うので。

どちらにしても、盗られてもろくな事はない。アイテムと金を奪われて、南へ行けと言われるだけ。同一マスに入った場合は、撃退しよう。盗賊が5−6人なので、大した戦力ではない。


ガラド:石畳の隙間に、人間が詰め込んであるな。
ルファーム:巨人並みの怪力ですねぇ。
ルー:コイツらは、ナイフ団かな…確かめたいが、引っ張り出せそうにないな。
ミランダ:この人たち…なんでこんなに冷静なのかしら…おぇぇぶっ

イエナ:あれ、あれは…
ミランダ:今度はなんですか…
イエナ:天井に何か引っかかってる。ちょっと上ってみるわ。そこの男ども

ガラド:ワシは、ドワーフで背が低い。よって、役にたたん。
ルファーム:僕は、魔法使いなので、体力がありません。
ルー:あれ、エオルフィンは?
ミランダ:周囲を警戒するとか行って、どこかへ…

イエナ:早くしなさい
ルー:へいへい…
イエナ:下から覗かないでよ。
ルー:覗いても、ズボンじゃん。うわっぷ

イエナ:その布が挟まってたみたい。扉は開けられないけど、上は酒場みたいね
ルー:この紫の布…
エオルフィン:酒場にいた娘のものでしょうね。それと、とくに周りに危険はないようだ。
ルー:バーテンが、目にアザ作っても、黙り決め込んでたのはこのせいか。
ガラド:確かに、盗賊ギルドの広さは、街よりも広かったしな

ルファーム:うわ、なんですかココ?。
ミランダ:オチューグが、ヘドロと生ゴミで、泥遊びしているようですね…
イエナ:ちょっと、アレ見てよ。凄いと思わない?
ガラド:エルフの工芸品好きは知っていたが、美的感覚がオチューグ並みとは、しらなんだ。

イエナ:違うわよ。あの中、アレは宝石よ…ねぇ、ちょっと
ルー:なぁ、オチューグで話通じるのか?
ルファーム:さぁ?

オチューグ:ざわざわ
ミランダ:なに、頭の中に…意志が…
ルファーム:テレパシーですね。意外と高度な生物なのかも…貴重な体験だ
オチューグ:ざわざわ(おまえら、このキラキラが欲しいのか?)
イエナ:ええ、そうよ。
オチューグ:ざわざわ(これは、なかなかの秀作だからな。おいそれとは、やれん)
イエナ:秀作…ね
オチューグ:ざわざわ(だが、この部屋の南側にいる連中が、美味そうなものを溜め込んでいる。それと交換ならば考えてやる。)
イエナ:分かったわ。

ルファーム:勝手に話まとめてしまいましたねぇ。
エオルフィン:オチューグとはいえ、約束は約束。ローフルとして守らねば。
ルー:南側というと、ここか。うわ、こっちは問答無用かよ。


オチューグのキラキラは、力ずくで奪うことも出来るが、オチューグとネオ・オチューグがいっぱい。が相手では、スティンキング・クラウドが通じると言っても、死者が出る可能性が高い。蘇生させる場所は、この先もないので、出来うる限り、穏便に済ませるべきだ。ちなみに、アイテム類は溜め込んでない

また、下水道では掃討がすめば、その場は安全にキャンプできるようになる。


ルファーム:オチューグとはいえ、スティンキング・クラウドには、悶絶するのですねぇ。
ミランダ:大切そうに、盛り上げてあるこのヘドロが、美味しそうなものでしょうか?
イエナ:エオルフィン、よろしくっ。
エオルフィン:なんで私が…
イエナ:オチューグとの約束を守るためには、持って行かなくちゃ。それに聖騎士とも有ろう人が、か弱い女性にこんなことさせないわよねぇ。
ガラド:組みやすそうな相手を一発で見抜く当たり、さすが、盗賊だな。

オチューグ:ざわざわ(おお、コレだ。キラキラはやろう。それから、この部屋は自由に通って良いぞ)

イエナ:ううっ、取り出すのもイヤだけど、お宝だし…
ルー:ん、この宝石飾りの紋章…ズヘンタリムの…まだ新しいな…

ガラド:ん、トロールの死体か…
ルファーム:再生しようとしてますねぇ。
ルー:見てないで、焼き払えよ。
ルファーム:再生課程を間近で見るチャンスだったのに…

エオルフィン:体験できるチャンスが巡ってきたようですよ。
トロール:獲物が向こうからやってきた。

ガラド:トロールに、ワニがいっぱい?。
ルー:ワニの養殖場…か?
ルファーム:トロールも意外と生産的なんですねぇ。

ガラド:養殖場に大した物は無かったが、トロール広間は大量だったな。
イエナ:おっと、隠し扉だ。
ミランダ:下水道に隠し扉ですか?
ルー:ナイフ団かギルドの隠し部屋かも知れないな。行ってみよう。

教官:ようこそ、秘密の訓練場へ
ガラド:秘密特訓場だったようだな。
ルー:なんでもいいや、ギルドの財宝と下水のお宝で、基本クラスの専業者はレベルアップできるだろう。

ルファーム:はい、6レベルになりました。魔法は…やはり、ヘイストですかね。
ミランダ:私も上がりましたが、僧侶は魔法は、全て知っているので特に何もないですね。


確かに、ヘイストは切り札になるのだが、魔法の道具屋で、ポーション・オブ・スピードが購入できる。この後の展開次第でもあるが、ハップ村に備えて、ライトニングボルトにした方が良いだろう。

ライトニングボルトは、壁に当たると反射するので、上手く使えば、2回ダメージを与えることも出来る。また、効果指定点から、6マスぐらい電光が飛んでいくので、射程外にいる敵にも当てることは可能。マジックミサイルでは届かない場合など、ちょっと覚えておくと便利。

それでも、ファイアボールの方が有効なことは多いけども。カースの中で、最強のダメージ魔法はファイアボール。一経験レベル当たり1d6ダメージ。10経験レベルの魔法使いならば、最大で60ダメージだ。


エオルフィン:ここにも見張り場所があったようですが…壊滅させられてますね。
:オイお前ら、何者だ。
イエナ:あの紋章は、ミス・ドラノールのモノだね。敵ではないみたい。
ルー:この紋章を早とちりしなければな

ミスドラノールの騎士:ファイアナイフ団の入れ墨をしているな。だが、刺青で、人を操る方法があると聞いたことがある。お前たち、誰に仕えている?。

ルー:冒険者は、自分以外の誰にも仕えないよ
騎士:ふむ。こんな田舎の下水道だというのに、色んな人間がいるものだ。まぁいい。この先で、僧侶に出会ったら、殺さないでくれ、彼は私の仲間だ。


このミスドラノールの騎士との選択肢は三つある。もちろん、倒すことも出来る。横柄な態度だが、実は弱い。ただの、戦士一人なので、ホールドすればすぐに終わるし、戦士だけでタコ殴りしても勝てるだろう。が、別段、魔法の装備を持っている訳でもないので、倒す意味はない。

なにより、彼らは正義の味方。わざわざ敵を作る必要はない。


ミランダ:僧侶を一人で潜入させたのですか?
騎士:そう言う手はずだったのだよ。しかし、遅すぎるな…まぁ、君たちには関係ないことだ、さぁいったいった。

イエナ:この扉の向こうが、ナイフ団のアジトみたいね。
ルー:この刺青の手がかりが聞き出せれば良いんだけどな。

続く


下水道1
AとA’はつながっている。


下水道2
AとA’はつながっている。




戻る