HouseRule
(クトゥルフの呼び声)


ココであげているのは、まだ、真・女神転生TRPGやChill、ゴーストハンター等、オカルトアクションモノが無かった頃「キャラクターが弱すぎる」と言うプレイヤーの不満を解消するために設定したものです。理不尽な上、明らかに勘違いしており、クトゥルフの楽しさを何も理解していない要望ですが…民衆の要望に応えるのも君主の努め。

しかし、コレの導入によって、キーパーの作為やご都合主義を感じさせることなく、映画的な演出を誘導することが出来るようになり、怪我の功名と言えましょう。また、絶対失敗して欲しくない、文献の解読を成功させることも可能になりました。

生体マグネタイトはヒーローポイントや、女神転生で言う命運的に使用して下さい。その他の呪文は、日本を舞台にしたときにご利用下さい。主に、密教系呪文を導入しています。


生体マグネタイト(もしくは生体磁気)

人体にある生体磁気を示す言葉。極度の精神集中または生命の危機にさらされる、と発動する。これを使用することにより無意識に異界との門を開きその助力を得ることが出来る。ひらめきから、超人的な肉体能力、いわゆる火事場の馬鹿力に至るまですべてこのマグネタイトのせいである。

生体マグネタイト量=POW×10

使用方法
判定前に使用を宣言します。正気度を1ポイント消費し(極度の集中のためです)し、その後、ダイスを振って、成功値とダイス目の差分だけマグネタイトを減らし、成功に変えます。ただし、ダイスロールが00の場合は常に失敗となります。また、ダイス目との差分を生体マグネタイトで支払えない場合、正気度を消失します。

ダイスロールの結果を見てからの使用宣言や、取り消しは受け付けられませんので、ご注意下さい。

例:探索者のキース・ミッドランドは、深きモノどもに追われており近くの物陰に身を潜めることにしました。しかし、キースの「隠れる」は10%しかありません。キースのプレイヤーは「生体マグネタイト」の使用を宣言。ダイスロールの結果は53でしたので、生体マグネタイトを43ポイント消費して、上手く物陰に潜む事に成功しました。深きモノどもが、目星に成功すれば無駄に終わるのですが…


また、使用を宣言したにも関わらず、ダイスロールの結果が技能値以下の場合。つまり、普通に成功した場合は、スペシャル(第五版91ページ「キーパーの道具箱」に詳細)との差分値を支払うことで、スペシャルにすることが出来ます。スペシャルにしない場合は、マグネタイトは消費せず、正気度を1ポイント失うだけで、普通に成功します。

例:探索者のキース・ミッドランドは、グールに襲われました。拳銃で反撃を試みますが、拳銃の命中値は30%しかありません。「生体マグネタイト」の使用を宣言、ダイスロールします。結果は15。マグネタイトを使わなくても成功です。ここでスペシャル化を宣言し、30%の五分の一であるスペシャル成功率6%との差分9ポイントのマグネタイトを支払い、拳銃攻撃の結果をスペシャル(ココでは貫通効果)にしました。


注意点:マグネタイトの使用を宣言した場合、技能の経験チェックは入れられません。また、ダイスロール01の特典も採用されません。マグネタイトは使い切りで、何らかの原因でPOWが増大しない限り、増加しません。ただし、呪文等でPOWを捧げても、マグネタイト量は減少しません。

補注:一話完結のシナリオでの使用を想定して、マグネタイト量を算出しています。キャンペーンで導入する場合、シナリオ開始時に一定量回復する事にするか、シナリオ終了時にボーナスポイントとして、探索者に与えても良いでしょう。


下級の追加呪文集

カーリーの腕
唱えると腕が合計六本になる。つまり普通なら四本生えてくる。生えてくる手は剣を持って出てくる。剣はシミターとして扱い、魔力を帯びている。ひとつの対象に一度に使うことのできる腕の数は三本まで。その時必ず自分の腕を一本入れること。三つの対象までなら一度に攻撃できる。つまり、一人に三回攻撃か、三人同時攻撃かになる。残った腕の数だけ敵の攻撃を受けることができる。

使用MP10。ロストSAN1D10。腕が生えてくるのを見た者は−SAN1/2D6。
シミター、ダメージ1D6+2。DP20。基本命中20%

腕 DP20 装甲値3 STR12 ダメージボーナスは呪文使用者のSIZによって算出すること
<フェンシング>攻撃45%受け35%
自分の腕は自分の技能を使うこと。但し、経験チェックはどの腕の命中でも得られる。


悪魔の鎧
体を透明にできる。ただし持っている武器は透明にならない。但し水を浴びると姿が見えるし、水面にも姿は映る。唱えてから4ラウンド後完全に透明となる。使用MP14。ロストSAN1D20。超能力やイヴン=グハジの粉があれば、姿が見える。一度、唱えれば自分が望むまでか、水をかけられるまで透明でいられる。

1R腹が透明に。命中−10%。−SAN0/1D2
2R胸と太股が。  −15%。 なし
3R手足が。 −20%。 なし
4R全身が。聞き耳に成功すれば−50%で攻撃できる。−SAN0/1D8
※ここの消失正気度は、姿が消えているのを見ている第三者の失う正気度です。


式神の召還/従属
式神を召還する。式神は小神のひとつなのか独立種族なのか解っていません。出来る限り残忍な方法で殺害した動物(人間でも構いません)の頭蓋骨が必要となります。式神には、肉体を持つものと幽体のものがいて、召還の時に選択できます。召還すれば自動的に従属できますが3日目から従属をかけなければいけません。式神に相手をとり殺すか締め殺すか、他の方法を採るかは術者次第です。なお、式神の外観は、使用した動物の姿をぼんやりと残しています。

なんにせよ、式神が相手を殺すには三日から十日かかります。なぜ式神がそれだけの日数をかけるかは解っていません。三日から十三日(2d6+1)間に決行日を決めその間はなんらかの兆候が出ます。黒猫をたくさん見るとか、烏にふんをかけられるとかそういった類です。

決行日の夜、被害者が眠っていれば、式神と被害者はPOWロールをし式神が勝てば、被害者のPOWとCONが1D6減少します。夜が明けるまで続きます。POWロールに勝てば目を覚ますことができます。目が覚めたときSANを0/−1D6失います。被害者が起きている場合は、式神は直接攻撃しか行えません。幽体型の式神の場合、呪文での攻撃のみになります。

これを防ぐためには決行日に部屋に古き印を張り巡らすとか、結界を張るなどしかありません。決行日に被害者を殺せなかった式神は、術者に取り付きにいきます。そこで術者と魔力ロールになります。おそらく術者は呪文でMPは減っているでしょうから…

呪文はPOW1を永久に消費しMP7とSANを1D6失います。余分なMPをするごとに式神のPOWが1上昇します。余分にPOW1を消費する事に式神のPOWが5ふえます。従属にはMP3とSAN1D3を使用します。

式神(MP7、POW1消費の幽体の式神)
STR 3D6+6  CON 3D6+4  INT 4D6+2
DEX 3D6 POW 3D6+3

耐久力はPOWです。1D20でINT以下が出たらINTの半分だけの呪文を知っています。なんの呪文かは術者が知っています。術者の知らない呪文に関してはなんの分野かぐらいかは解ります。

実体の式神にしかCONはありません。

締め殺す場合にSTRをつかってください。STRロールに成功すれば締めとして扱って下さい。式神自身には魂はなく、呪文も術者が指定してやらなければなりません。式神の本当に必要な能力値はINTとPOWだけです。後は便宜的な能力値です。またPOWを使って他の能力値をあげることができます。魔力のこもった武器でないと傷つきません


結界
神話生物、霊体を入れなくする結界をはります。古き印の様に物品にかけるのではなく、部屋もしくは術者を中心とした地点にかけますので、多人数を守ることが出来ます。しかし、術者はその場を動けません。さらに真言(呪文)をある一定の期間ごとに唱えなければなりません。MP30を使用し正気度は不要です。助手は呪文を知らなければMP1だけ、知っていれば任意の分だけMPを使えます。


傀儡
死体を操る法です。植物以外の生物の死体ならなんにでもかけられます。使用するためには自分の肉を一欠片、純粋な金属の刃物で自分自身で切らなければいけません。その後数々の薬草、毒草を入れて乾燥させて出来上りです。もちろんPOW1を捧げて魔力を与えなければなりません。

一回の制作で人間の死体なら4人分の分量が作れます。傀儡は術者の見える範囲でしか操れません。操るとき術者から距離が遠くなればなるほどMPの使用量が多くなります。一体につき1〜5mで1MPで1m遠くなる事に1MPづつ増えます。傀儡はPOWとINTはありません。DEXは生来の半分になり残りは2倍になります。操っている間は極度の精神集中のために1D4のSANを失いますが自由に行動できます。


マリオネット
像を動かす。像であれば素材は問いません。像を動かしている間は、精神集中が必要です。距離とサイズによってMP使用量が異なります。像の目は術者の目となります。
MP8。POW1。−SAN1D6
術者のサイズを5超える事にMP1。持続時間10RでMP1
像が動くのを見たものは1D2/1D8

人形に魔力を与えて仮の生命を与えます。人形の視点は術者の視点です。つまり、人形が見聞きしたことは術者も知ることとなります。術者が人形を操るのに、人形を視界に修めなくて良いのです。加えて、人形に呪文を唱えさせることも可能です。しかし呪文は術者の知っているものだけですが。人形は人型でなくてもよく材質も問いません。

呪文をかける際にはMPは8、SANは1D8、POW1を永久に失います。さらに術者の血を与えてやらなくてはならずSTR1を失います。

さらに、人形の能力を決めるために、任意のPOWを術者が与える必要があります。POWが高いほど、人形は滑らかに動きます。この時与えたPOWは一ヶ月に1ポイントの割合で回復していきます。人形に後から増加することはできません。この時使用した、一時消費Powが、人形の能力値(SIZ、APPは除く)となります。

呪文を成就させるときの永久消費のPOWを増やすことで、永遠に失うPOW1につき、POW以外の能力値が3ずつ上昇します。人形に犠牲を捧げることも出来、人間一人につき、永久消費POW1の効果を得ることが出来ます。

また、術者はPOWを全て捧げることで、人形に意識を移すことが出来ます。この場合のみ、殺人を続けることで、自身を強化していくことが出来ます。

人形を経由して呪文を使用をする場合は、人形のPOWやMPを使用することも出来ます。人形のMPは0になっても関係ありませんがPOWが0になると術が途絶え、術者はSANを1D6失います。人形が見えないところで操る場合、軽い精神集中が必要です。人形はPOWに等しい精神装甲値を持ちます。物理的な装甲は木で2Pぐらいです。


護摩壇の法
炉に乳木をいれて燃し祈祷する。祈祷の種類によって炉の形も方位も変わります。POW1を永久に消費し、MP2を使用します。この儀式によって作られた灰を焚くことによって、香が出ている間あらゆる呪文の成功率が10%上がります。さらに灰は退魔の力を持ち、幽霊を含む神話生物にひとにぎりかけると1D3のダメージを装甲を無視して与えます。一回で作れるのは攻撃に使用するならば10回分ぐらい、香として使用するならば30回分ぐらいです。保存は余りききません。一〜二ヶ月と言ったところでしょうか。


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