純正派:ラヴクラフトの設定した、宇宙に意志などない。救いもない。と言う設定を好む人たち。
ダーレス派:ダーレスの設定した、四大元素に置き換えたり、旧支配者と旧神の戦いと言う分かり易い設定を好む人たち。
と言う分け方です。言い方からして、私がどちらか分かると思いますが、私は純正派です。せっかくのコズミックホラーなのに、B級アニメみたいなダーレス設定にしたら、もったいないじゃないですか。
人間には、理解できない、認識すら出来ない存在がいる。と言うだけで、テーマとしては十分だと思います。
旧支配者から、地球を取り戻すだとか、そんなヒロイックな事は必要ないと思うのですが…なにより、四大元素に還元するのも、地にニャルラトホテプを設定するあたり、ダーレスの考えが分かりません。そもそも、元素精霊と言うには、グレートオールドワン達は欲望にあふれているというか、純粋さに欠けていると思います。
私にとっては、理解できない分、ダーレスの思考の方が、怖い気さえします。反面、単純な図式であるが故に、万人に理解させやすく、シナリオを制作しやすい。と言う利点があります。クライマックスのシーンも、みんなで退去呪文を唱えるよりは、相剋させることで退去した方がドラマチックです。小説版ラプラスの魔の様に。ただし、グレートオールドワン級を二柱も見て、SAN値正気度※が残っているかどうかは、疑問ですが。
さて、簡単な見分け方として、純粋派は『クトゥルフ』と表記するのに対し、ダーレス派は『クトゥルー』と表記することです。
むろん、例外はありますが、大抵、これに当てはまります。
純正派は、HPLの原作やテーブルトークから入った人が多く、ダーレス派は日本人作家から入った人が多いようです。そのため、純正派は、異常に数が少なく、テーブルトークの周りのみに発生すると言っても過言ではありません。大抵の一般紙、コミックや小説、その他の対談なんかで、引き合いに出されるときは、ダーレス派を前提にされています。
ちなみに、私もテーブルトークから入りました。
ちなみに、クトゥルフと表記するのは、ホビージャパンの絡んだ、テーブルトーク関係だけで、それ以外では、大抵クトゥルーとかクトゥルゥと表記されます。ク・リトル・リトルと言うものありますが。
そのため、東京魔人学園剣風帖では「クトゥルフ」と言う表記どころか、「鬼歹老海」と言う表記まで使用しており、制作者の今井秋芳さんは、確実にテーブルトーククトゥルフのファンであり、クトゥルフコンパニオンを購入しています(笑)。五版のブックタイプかも知りませんが。ザドウスキィ教授の名も出ていた様な記憶もありますから、コンパニオンでしょう…たぶん。
表音に関しては、よく言われることですが、人間の言葉では、発音できない音を、ラブクラフトが意図して選んだために、正解は存在しません。どれが正しいとか言うつもりは、まったくありません。好きに呼べばいいのです。ビヤーキーだろうが、バイアクヘーだろうが。
そもそもにおいて、神は多くの名を冠せられるモノなのです。ドラゴンランスのフィズバンだってそうでしょう?。
※私もやっちゃってますね…反省…何でここだけ…
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