MS06C

一年戦争時代の傑作機、MS06系列の全ての派生もと。派生元はF型と思われがちであるが、F型は、C型の耐核装備除装型であることを考えると、起点はこのC型になる。

そもそもにおいて、06は、旧世紀の軍用機の分類を当てはめるならば、攻撃機に相当し、対艦攻撃のみを考えられた機体であると考えられる。付け加えるならば、ジオン軍の戦略プログラムから考えて、MS09ドムまでは、対艦戦闘を基本にしており、対MS戦は考慮されていなかったはずである。

C型の特徴は、核バズーカの標準装備が挙げられる。これによって、巡洋艦相手でも、一撃必殺に近い火力を有していた。シャア・アズナブル少佐の戦績も、核バズーカが使えた時期だからこその戦果とも言える。

また、C型は、核バズーカの使用を前提としているため、耐核装備というお荷物を背負っている。太陽からの放射される電磁波防御が施されているとは言え、敵艦に命中した核弾頭からの電磁波とは比べものにならないと思われ、その為にどうしても、耐核装備は外せなかった。

猛烈な電磁波から、電子機器とパイロットを保護するために、全身にくまなく防御措置を執る必要があり、その装備重量は結構なモノになったと思われる。

しかし、南極条約の締結により、核兵器が公式には封印されると、デッドウェイトたる耐核装備のC型は、その役目を終える。