ジオン公国においては、キシリア・ザビ中将の元、特務部隊は早くに創設されている。第八潜水艦群マッドアングラー隊を初め、サイクロプス隊、心理作戦センターとも言える、フラナガン機関などである。
各部隊が目的を持って結成されるため、部隊員は寄せ集めの感が拭いきれないが、元々、特殊部隊員として、勤務している者の中から、選抜するため、さしたる抵抗無く、部隊にとけ込んでいく。
第133特務部隊の目的は、戦線が広範囲に広がってしまったため、広範囲にわたり、早急に対応できる部隊の創設である。
要するに、正規部隊の尻拭いを初めとする何でも屋である。正規部位のための露払いや、不正規戦の解決、正規部隊投入に足る、情報の確保など、他用途にわたる。サイクロプス隊が、一つのミッションをトコトン追いかけるのに対して、世界中のミッションに対応するのが、第133特務部隊の任務である。
その作戦形態から、ザンジバル級がふさわしいのだが、製造が間に合わず、また、新造艦では、目立ちすぎるとのことから、各地でもっとも適した乗り物を徴用する権利を与えられている。ただし、ジオン突撃機動軍のみからであるが。
一応の旗艦は、チベ級改造艦チェザーレ・ボルジアである。のちのグラーフ・ツェペリンが一番艦となるティベ級重巡の元となる艦。チベ級をミサイル重巡とするなら、チェザーレ・ボルジアは、戦闘軽空母である。
部隊のスローガンというか、キシリアから拝領した言葉は『戦って死ね』である。
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