総括(真・女神転生TRPG転生編・仮)


基本システム、誕生編、覚醒編をやってみて(覚醒編はやってませんけど)、それぞれに長短を感じました。一番、そつのない誕生編をベースに再構築したいなと。

入手が楽な覚醒編をベースにするのが良いのでしょうけども、連続行動の廃止、技能の統廃合、宿命システムとベースにするには、少し問題が多すぎますので。

三作を通じて、共通の問題点があります。

1、はっきり言って、DMが会話戦闘用の悪魔を設定しない限り、まず起こらない。

2、会話戦闘を円滑に処理するには、熟練したDMとPLが必須。

3、よって仲魔を増やせない

4,本来、主役であるはずのコンピューター使いの役目が低い


改案

問題点1、
おそらく、コンシューマーと違い、仲魔集めのためのダンジョン歩きをする手間も時間も無い。と言うことが第一要因だろう。TRPGでは、ランダムエンカウントは、プレイの阻害になることが多い。悪魔合体を実際に実行した事がある人がどのくらいいるだろうか?。

くわえて、倒せば経験点だが、仲魔にすると、コンピューター使いだけが美味しいと言うのもあるのかも知れない。

よって、会話戦闘用の悪魔を出すイベントを作る。会話戦闘によって、仲魔にしたり、上手く戦闘回避したら、経験点のボーナスを付ける。仲魔に出来たら、命運1をもつ中ボス扱いで計算するとか?


問題点2
これはいかんともしがたい。高いハードルを設定することは、プレイヤー、DMとも成長するチャンスだし、自由に会話できることが、TRPGの売りでもある。が、ひーほー、なんかようかよ、よかよか用かよー。とか、なんかダルダルぅ。とか、マスターはやってらんねぇ。と言うのも分かる。

ここは、コンシューマー版の様に(特にコンピューター使いの特典として、と言うより、DCSの機能的にそうなっているはずだ)、コマンド選択式の会話戦闘チャートなるものを提起したい。コンシューマー版のように、「友好的/威圧的」など、選び、二、三の選択肢が提示されるセミオート方式だ。個人で作成するのは厄介だけども。


問題点3
これは、シナリオの報酬に、仲魔のデータが入ったメディアを渡すと言う手段があります。リプレイ集、金色の箱にあった方式ですが。

また、事件の依頼者を悪魔にしてしまう。と言うのも可能で、報酬は払えない代わりに、契約を結ぼう。と言う提案もありかと。リプレイ集「魔性の傀儡」にクシナダヒメを助けるために、ツチグモが活躍したように、主従の関係であったり、同族であることが条件にはなりますが。


問題点4
疑いなく、コンピューター技能は主役の技能である。が、戦闘では格闘や魔界魔法の独壇場だし、情報収集や調査パートでは、トリックやESPにどうしても一歩譲る(パソコン通信は1時間かかるので)。

コンピューター技能は、基本的に調査技能に分類される。しかしながら、肝心要の「オカルトの基礎」は別技能であるため、調査にも役に立てず、戦闘も出来ない。と言うジレンマがある。

覚醒編の102頁のコラムにもあるけれど、キャラクターの知識と、プレイヤーの知識は異なる。メガテンには、クトゥルフのようなアイディアロールが無いため、オカルトの基礎がないと、そうした判定も出来ないと言う事になる。メガテンにおけるオカルトの基礎は、クトゥルフのアイディアロールに近いモノなのだ。

くわえて、メガテンワールドで、オカルトに興味がないコンピューター使い。と言うのはかなりの低確立だと言えよう。そうでなければ、悪魔と会話し上手く立ち回ることなど出来ようもない(と思う)。よって、基本システムのオタク技能の様な扱いで、良いのではないかと思う。技能特典にも、DDSNETのIDがある以上、少なからず、オカルトに知識があるのは間違いない。

ハイテク、コンピューターの1レベルにオカルトの基礎を入れることで、コンピューター使いは、情報部門で万能(器用貧乏?)となれるはずだ。ちなみに、オカルト団体とのコネ等は、コンピューター通信などで容易に代用できる。と言うか、団体のコネより、ddsnetの方が役に立つのでは?

ついでに引き合いとするが、覚醒編102頁のコラムで、「中国の古墳で、四方の壁が、白黒赤青に塗られている部屋」を見て、実用雑学のオカルトか中国史を持っていれば、四聖獣の象徴と分かるとあるけれど、中国史では微妙。民族学や考古学のカテゴリーだし、古代中国史なら分かるだろうけど。

しかし、中国魔術であるタオ技能者が、四色に塗られた部屋を見て、その意味が分からないと言う事があるだろうか?。地面に描かれた魔法陣を見て、魔道の技能者が、なにを召喚しようとしたか分からない。と言うことがあるだろうか?。

コミック版で、相馬小次郎(明らかに初期技能オカルト)は、シンボルマークからオセとたどり着くのに時間がかかったが、カルトマジック魔道を持っていれば、一発で分かるはずだ。

よって各カルトマジック技能の1レベルに、カルトマジックの基礎知識と言う技能を入れることを推奨する。もちろん、その技能を持っていれば、自動成功にしても良いし、たんなる知力チェックでも良いと思う。

しかし、それらは、カルトマジックに関連する事態での判定でしか使えない事とする。床の魔法陣をタオやマントラ技能者が見ても、何も分からないし、八角鏡がの意味を魔道が分かるはずもない。しかし、ハイテクのオカルトの基礎ならば、どの宗派にでも対応できるとすれば、問題ないだろう。



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