クロニクル異聞バニシングツイン


新進気鋭、ファンも多く、固定層を掴んだPASに参加。全五回と言うショートモノ。

PASのシステムは、個別システムの否定。が売り。
全員を共通に載せる。しかも、名前だけが載ったり、誰でもいいような役に当てはめるのではなく、ちゃんと描ききる。

と言うモノだったのですが、すばらしいことに、実現されていました。
だからこそ、固定ファンが付くのでしょう。

しかし、古いタイプの人間なのか、私は対応できませんでした。
個別がない。つまり、それは隠匿された情報(ヒント)が存在しないのです。
全ての情報はフルオープンにされています。丹念に、共通リプレイを読めば、そこに答えがあるはずなのです。

逆に言うと、これは交流の否定につながる気がしてなりません。
だってそうでしょう。情報交換の名目もなく、なにを手紙に書けばいいのですか?。

共同プレイングや集団プレイングの呼びかけでしかなくなってしまうのでは。
まぁ、私が口実がないと動けない、小汚い人間だからかもしれませんが。

結果として、プレイヤーとマスターが、協力し、競い合って一つの物語を作り上げると言う体ではなく、
独りよがりな、一人遊びになっていく感じがしました。

キャラクターメイキングも、余程の事がない限り、どんな無茶で独りよがりな設定も通ります。
そのことがまた、独りよがりの一人遊びを助長している様な気がしてなりません。

私が、どう言おうと、PASが隆盛している以上、正義は向こうにあり、また、時代の流れもPASにあるのです。
つまりは、時代の変化に付いていけなくなった老人のひがみ。でしかないのでしょう。

しかし、交流のしにくい、ネットゲームなんて、基本構想に間違いがあるとしか言いようがありません。
・・・豪華になった読参ゲームとか思えないのです。わたしには。


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