1、首屋に戻る
「戻ってきたか、これでアンタもスクリーマーってワケだ。本当は、政府認定害獣駆除許可者なんだがな。N◎VAの猛者でも、女の子みたいに悲鳴上げるから、スクリーマーって方が定着したんだがね。」
首屋の親父が、ゆっくりと上体を持ち上げる。予想以上に体躯は小さい。
「さてと。律儀に戻ってきたアンタに説明しとくか。あのヤブからも聞いたと思うが、そのFRDはタワー、研究施設の敷地内に入ると起動する。くわえて、心身状態から戦闘に入ったと思われると、レコーディングを始めるって寸法だ。主に心拍数や、興奮度で計測しているから、チキン野郎だと、式に入った瞬間から、心拍数上がりまくりで、肝心の戦闘シーンが残ってない事もある。あと、夜の店で良い事しようとするときも穴時用な状態だから、注意するこったな。」
「あとは、そうだな。過去に解析された奴なら、おおよそのデータがFRDに登録されている。生き残るのに使ってくれ。逆に言うと、データがある奴は、ポイントが低い。未知の怪物の方が高ポイントだ。そうそう、レコーデイングポイントは、1ポイントにつき1カッパーだ。タワーの庭にうろついてる、カッターラットや、トーチワームじゃ1ポイントがせいぜいだ。」
「今夜は、レコーダーのデータでも眺めてゆっくりしときな。手術の副作用とかあるかもしれねぇぜ。」
1,待ち合わせ場所に向かう