の部分です。 NMZ.head.ja、NMZ.body.ja、NMZ.foot.jaを見ても該当する記述がありません。この部分はnamazu.exe、namazu.cgi.exeで検索を実行した際にC:\namazu\share\locale\ja_JP.SJIS\LC_MESSAGESにあるnamazu.moというファイルの内容を見て表示しています。namazu.moをテキストエディタで開けば、上記の部分に関連する個所が見つかるので、思わず編集したくなりますが、このファイルはバイナリになっている部分があるので、元ファイルと文字数が変わったりすると、表示に不具合が出ます。やめておきましょう。 表示内容をきちんとカスタマイズするにはWindows上でUNIX環境を実現するcygwinをインストールした上で、namazu-2.0.12.tar.gzに含まれるja_JP.SJIS.poを編集し、gettextに含まれるmsgfmtというコマンドでコンパイルしてmoファイルを生成する必要があります。Linuxなどに触れたことがなければ、ちょっと難関かもしれませんが、挑戦してみるのも悪くありません。cygwinに関する詳細はhttp://cygwin.com/を参照してください。 インストールなどに関する日本語のページは http://www.jfast1.net/~hsbt/ http://www.mars.dti.ne.jp/~sohda/cygwin/ http://www.jaist.ac.jp/~fujieda/cygwin/ http://www.netlaputa.ne.jp/~kose/Software/compile/index.html などが参考になります。 cygwinのインストール自体はとても簡単です。 http://cygwin.com/setup.exe からダウンロードしたsetup.exeを実行するだけです。いろいろ聞かれるので、インストール先などを指定して進みます。すべてのパッケージをダウンロードすると、40Mbyteぐらいになります。ブロードバンドなどそれなりの回線があればいいのですが、細いとちょっとつらいかもしれません。インストールや環境設定に関しては上で紹介したページを参考にしてください。 cygwinのインストールが完了したら、カスタマイズしたnamazu.moを生成するための環境を整えます。ここではcygwinをC:\cygwinにインストールしたとして説明します。デスクトップにできたアイコンなどからcygwinを起動します。見かけはMS-DOSプロンプト(コマンドプロンプト)ですが、表示されている内容が違うと思います。cygwin窓と呼ぶことにします。Autoexec.batや環境変数にHOMEが設定してあれば、そのディレクトリをhomeディレクトリとして起動します。~(チルダ)マークが付いていれば、homeにいるということです。 まず、cygwin用のrpmをインストールします。rpmはRedhat Package Managerの略で、パッケージを簡単にインストールできるようになります。Redhatは有名なLinuxディストリビュータです。今回はメッセージをWindows用にシフトJISでコンパイルするのに必要なシフトJIS対応のgettextがrpm形式で配布されているので、rpmのインストールが必要になります。 入手先 ftp://ftp.st.ryukoku.ac.jp/pub/ms-windows/HeavyMoon/rpm-3.0.6.bin.tar.gz rpm-3.0.6.bin.tar.gzをC:\cygwinディレクトリ(cygwinのルートディレクトリ)にダウンロードします。 cygwin窓でルート(/)ディレクトリにcdで移動し、rpm-3.0.6.bin.tar.gzがあることをlsで確認してtarで展開します。
$マークはcygwin窓に表示される記号です。入力する必要はありません。 これでcygwin版rpmのインストールは完了です。元のrpm-3.0.6.bin.tar.gzは削除して構いません。 次にSJIS対応のgettextを入手します。 入手先 ftp://ftp.st.ryukoku.ac.jp/pub/ms-windows/HeavyMoon/rpms/i686/gettext-0.10.35-6.i686-cygwin.rpm gettext-0.10.35-6.i686-cygwin.rpmをC:\cygwinにダウンロードします。cygwin窓のルートで
これで/tmp(C:\cygwin\tmp)にdellist.txtができるので、テキストエディタで開き、リストに表示されたディレクトリ、ファイルをC:\cygwinディレクトリからすべて削除します。リストでusr/bin/となっているexe形式の実行ファイルは/bin(C:\cygwin\bin)にあるので、これを削除します。次に
とし、rpmファイルを展開して各ディレクトリにコピーします。元のgettext-0.10.35-6.i686-cygwin.rpmは削除してしまって構いません。 これでメッセージファイルの元になるja_JP.SJIS.poをコンパイルする準備が整いました。 Namazuサイトからnamazu-2.0.12.tar.gzをダウンロードし、C:\cygwin\tmpに置きます。 cygwin窓で
とし、Namazuのアーカイブを展開します。 C:\cygwin\tmpにnamazu-2.0.12ディレクトリが生成され、この中のpoディレクトリに目的のja_JP.SJIS.poがあります。 ja_JP.SJIS.poをテキストエディタで開き、msgstrの変更したい個所を編集します。msgstr以外の行は編集してはいけません。 msgstr行に表\、構\、ソ\、能\と日本語文字の次に円マーク(\)が入っている個所があります。この\をすべて削除します。このほか、\n、\tなどの記述もありますが、削除してはいけません。表\などの記述はシフトJISの2バイト目にエスケープ文字という特殊なコード示す5c(\)が含まれている場合に、シフトJISに対応していないツールでファイルをコンパイルすると、エラーになってしまうのを回避するため、5c(\)をもう一つ付け、\を改めてエスケープしているということです。で、いいのかな。 今回はシフトJIS対応のgettextをインストールしたので、ja_JP.SJIS.poをコンパイルする際に、逆にこの\記号がじゃまになります。 ja_JP.SJIS.poを編集し終えたらcygwin窓で
とします。これで/tmp/namazu-2.0.12/po(C:\cygwin\tmp\namazu-2.0.12\po)ディレクトリにnamazu.moが生成されます。このnamazu.moをC:\namazu\share\locale\ja_JP.SJIS\LC_MESSAGESディレクトリにコピーします。初めからある元のnamazu.moはリネームするなどしてバックアップしておきましょう。これで完成です。検索結果を表示してみて、メッセージが期待通りに変更されているか確認してみます。 |
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