「家族の肖像」 トップバカボンの頭脳改革>家族の肖像

作詞/大槻KENZI 作曲/ウチダユウイチロウ    neu! ←クリックするとiTunesが開き、そのまま「家族の肖像(Remastering)」のダウンロードページに飛びます。価格は250円。





曲名はビスコンティの映画「Gruppo di Famiglia in un Interno(1974年)」から。
映画の舞台となった  大邸宅から一転、空手バカボンは古式ゆかしい木造一戸建てに住む日本一有名な一般家庭、磯野家に スポットを当てている。

 登場人物の単なる列挙、彼らに対する厳しい提言等における歌い手のテンションは異様なほど高い。昔FMラジオで この曲を聴いたという人がいた。2人いたので恐らくデマではないのだろう。


  だけど・・・

 なお、2005年8月24日発売の『空手バカボン ナゴム・コレクション』ブックレットによって意外な事実が判明したので、ここに紹介する。この「家族の肖像」、なんと大槻&内田コンビの処女作であるとのこと。中2の頃の作品というから、空バカはもとより筋少結成以前、ドテチンズと同時期のことと思われる。

(2008年1月3日追記)『筋肉少女帯自伝』特典の4曲入りCDの3曲目に「家族の肖像」の筋少ヴァージョンが収録されていたので、そっちの歌詞も従来の歌詞の下に併載しておく。このCDは1曲目の「これでいいのだ」を除くと、2曲目「パヤパヤ」、4曲目「日本の米」と空バカ関連の曲が多いため、別の機会に触れるかもしれないし触れないかもしれない。初期の筋少はレインボウや頭脳警察等のカヴァーが多かったというから、オリジナルをやる際には空バカの曲をアレンジというか流用して演奏することが多々あったらしく、同じ作詞者と作曲者が参加しているのだから明確な区分をさほど必要としないのもまぁ当然といえば当然で、この辺りがその端的な例だろう。

曲の進行は現行ヴァージョンとほぼ同じだが、終盤の脱臼しまくった演奏は一聴に値する。筋少の1st『仏陀L』所収「オレンヂ・エビス」の歌詞「♪筋肉誇示する人たちと 臀部を誇示する人たちと 夜と昼との間では いつもお空は光ってる」が既にここで出てきており(但しこっちだと「臀部を誇示する人たちと」の最後の「と」の部分が「の」になっているが)、資料的価値も高い。演奏終了後の大槻の第一声は「お騒がせしました」。


以下、自伝に掲載されている曲解説より。将来的にはヤマハのお姉さんのMC部分も載せるかも。

『82年12月2日 渋谷ヤマハDO IN'
ヤマハのお姉さんに紹介され始まる。
「中高生バンド合戦」での模様。
本当は世に出すのは恥ずかし〜い高校生の演奏だが、
本城トシ加入ライブということで完全収録。
大槻の怪鳥音、客とのやり取りが微笑ましい。
エンディングに至っては訳がわからなさすぎ。
この日、橘高は観ていたのだろうか?

メンバー 大槻、本城、内田、みお、ナオト』


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