陽だまりのひととき(1)

皆様、御機嫌よう!ダンラーク国王エンリックです。
「陽だまりの庭」も十五話まで進んできました。
この先、話が少々動きます。
隣国の名も出てきましたし、登場人物も増えていきます。

今回はダンラークという国とこれまでの流れについて補足説明させていただきます。
地形は半島、海、森、山に囲まれ、攻めに難く、守りに易いという設定です。
気候風土に恵まれ、作物も良く育ち、自給自足体制になっています。
農産物に限らず、織物なども特産されています。
実は鉱山もあるらしく、内情は豊かのようです。

現在は平和ですが、以前は王権争いが絶えない国でした。
かくいう、私も地方で少年時代を送っています。
その当時の妻がフローリア。生まれたのがティアラ・サファイアです。
ただ、王位に付いたと同時に生き別れてしまいました。
結局、フローリアとは再会出来ないまま、ティアラ・サファイアだけを王宮に迎えます。
しばらく後、子爵未亡人マーガレットを娶り、その子サミュエルと暮らし始めました。
世継ぎローレンスと第二王女カトレア・ヴァイオレットが加わり、賑やかな家族構成です。

大臣達を始め、優秀な臣下達のおかげで、政務も滞りがありません。
大変な働き者ぞろいで助かっております。
本編にはあまり出てきませんが、私も公務に励んでいます。
毎日、散歩してお茶ばかり飲んでいるわけではありません!

クリスマスや新年、即位記念といった催しは作中にでてきますが、誕生日はありませんね。
これは忘れているからではなく、年が明けたら一歳年をとる、という概念だからです。
所謂、数え年です。だから、季節の名称以外、何月何日という暦の記述が少ないです。
年月の流れ方がわかりづらい点は、作者文月の筆力不足のせいです。
ご迷惑おかけして申し訳ありません。

これからも「陽だまりの庭」をよろしくお願いします。

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