陽だまりのひととき(4)
皆様にはご機嫌麗しゅう。ティアラ・サファイアです。
この長い物語も、とうとう完結の運びとなりました。
そこで「陽だまりの庭」を振り返ってみようと思います。
私の名前は、ダンラーク王家の女性が身に付けるというサファイアの宝冠に由来しています。
父エンリックが王女の証として授けてくれました。
ダンラークの王宮で過ごした年月は短いものでしたが、現在のドルフィシェでの生活と同じように幸福でありました。
前半は父エンリック、後半は夫クラウドが柱となり、話は進みます。
弟妹、子供達、二人の母フローリアとマーガレット、多くの人物が登場しました。
そして、お茶の時間や散策という場面に使われているのが庭園です。
表題「陽だまりの庭」。
「陽だまり」は人のあたたかさ=家族を、「庭」は共にいる空間、つまり「家族が集う場所」を意味しています。
「陽だまりの庭」の住人が安らぎと幸福を感じる理想の象徴でもありました。
今まで「陽だまりの庭」をご愛読くださりありがとうございました。
皆様に幸福が訪れることを心よりお祈り申し上げます。