白の道草(2)
皆様、こんにちは。エセルです。
連載も三十話までまいりました。
その割りに話が進まないのは、作者のせいであって、決して兄上達のせいでは
ありません。
登場人物も増えてきたので、私達兄弟を改めて説明したいと思います。
まず一番上の兄カルナス。皇太子です。
二番目の兄ファーゼ、三番目の兄がリュオンです。
四番目は姉のシャルロット、五番目が同母のマリアーナ、六番目末っ子が、私エセルに
なります。
上の四人は嫡出ですが、兄のリュオンだけは私達下の二人といつも一緒にいたせいか、
生母を混同されます。
せっかく慣れたレポーテですが、現在はラジュアで暮らすことになりました。
妻のシェレンは三人姉妹で、エリーカ、ユミアという妹姫がいます。
レポーテもラジュアも王子がいない時は、王女に王位継承が認められています。
私はあくまで「世継ぎの夫」なので、現在ラジュアの王位継承権はありませんが、
「レポーテ第四王子」としてレポーテの王位継承権は保持したままです。
ただ長く王宮を離れたため、王族の権利に関して、私はよくわかっていません。
修道院生活のことは、まだシェレンにも打ち明けられませんが、いつか話たいと思って
います。
またレポーテに話の中心が戻っていきますので、引き続き、ご愛読をお願い
申し上げます。