実に寒い夜だった
新聞配達の自転車の音がした
生き恥をさらしても裏街道はまっぴらさ
貨物列車の通りすぎる音がした
これが最後と腹に決め
26のたくらみから足を洗った
酒の飲めない俺は食パンをかじった
錆びた10円玉をひっくりかえし
「ついてねぇや」とやぶにらみした明け方の東京
ゴメンヨと詫びをいれ お前住む街へひっかえす
東中野の駅前に ああ 突っ立ったまんま
電信柱に ひっかけた夢
未練たらたら ひっかけた夢
長渕 剛作詞
「電信柱にひっかけた夢」(東芝EMI)より引用
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