《教科書採択》で各市教委に要請
『つくる会』 版だけでなく、分裂グループ執筆版にも警戒が必要
日本コリア協会・大阪は、 このほど、 府下各市町村の教育委員会にあてて、 2010年度から使用される中学校「社会科歴史 ・ 公民的分野」の教科書の採択に関し、
いわゆる 『つくる会』 教科書 (扶桑社版)もしくは 『つくる会』 から分裂したグループが執筆している 『自由社版』 教科書が採択されることがないよう、
要請書をおくりました。
市町村教育委員長殿
日本コリア協会・大阪
理事長 飯田光徳
2010年度用教科書の採択についての要請
謹 啓 貴市(町村)の教育行政に関する日ごろのご精励に敬意を表します。
2010年度から使用される教科書について、その検定に《合格》したものの中に「新しい教科書をつくる会」(以下、「つくる会」)のメンバーが執筆・編集し、扶桑社が刊行した教科書(以下、「扶桑社版」)が含まれています。また、「つくる会」の内紛で分離したグループが作成、自由社が刊行した教科書(以下、「自由社版」)も、今回、新たに検定合格となっています。両者は、侵略戦争を肯定する時代錯誤かつ偏狭な歴史観と記述内容において瓜二つです。
そして、前回の教科書採択時、「扶桑社版」が内外世論のきびしい批判をあびたことは、貴職におかれても、すでにご高承のところと存じます。
今回も「扶桑社版」および「自由社版」は、早くも内外からの批判が集中するところとなっています。
つきましては、今回の教科書採択に際し、下記の要請内容をふまえ、教科書が公正かつ民主的に選定されるよう、十分にご配慮いただきたく、お願い申し上げます。
【要請内容】
1 現場教員が十分な時間的保障のもとに教科書についての調査・研究が出来るよう配慮するとともに、その意見を重視して教科書を選んで下さい。いかなる教科書を用いるかについては、日ごろから生徒・児童と深くかかわり、その状況をよく把握している現場教員の意見が重視されるべきことは、国際的にも確証されています。
2 各教科書の調査から採択に至る過程すべての情報を公開して下さい。
3 憲法の理念と教育の目的にふさわしい教科書を選んで下さい。「広い視野に立って社会に対する関心を高め、諸資料に基づいて多面的・多角的に考察」(学習指導要領の目標)な
ど、総合的な基準によって採択して下さい。「我が国の国土と歴史に対する理解と愛情」など、学習指導要領の断片のみを基準としないで下さい。
4 わが国の過去の戦争を美化したり、武力をもって国際社会に対応することを強調する教科書は採択しないで下さい。
5 以上の観点を総合し、中学校「社会科歴史・公民的分野」の教科書には「扶桑社版」および「自由社版」を採択しないで下さい。
以 上
2009年7月31日
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