「俺はいいんだ」
古泉の顔がゆっくりと近づ…
くっ。
「…あの、」
だめだやっぱり無理だどうしても。
「すみません」
何だ。
「この手は何でしょうか?」
手?
「はい。正直少し、傷つきます」
それはお前の顔が。
「あなたは好ましく思ってくださっていると認識していましたが」
そうじゃない。
「僕の憐れな勘違いでしたか」
…古泉お前、動くなよ。そして出来るなら目は閉じておけ。
「え、」
俺からするならいいんだよ。
それからお前、あんまり真剣な顔はするな。心臓に悪い。
(2007/07/14)
古泉に真顔で正面から来られるのが苦手。