Da Capo

 


 

レーベル: BATZ

カタログ番号: 0192

リリース時期: 2001年(おそらく)

メディア:CD-R

 

-tracklist-

1. introduction
2. Help!
3. George Harrison interview pt.1
4. A Hard days Night
5. George Harrison interview pt.2
6. Hey Jude
7. introduction
8. Bell Of The Ball
9. Am Sonntag Will Mein Süßer Mit Segein Gehn
10. Ticket To Ride
11. Things We Said Today
12. introduction
13. John Lennon interview pt.1 incl. short Komm Gib Mir Deine Hand
14. Rock And Roll Music
15. John Lennon interview pt.2
16. Sie Liebt Dich
17. Ringo Star interview
18. Komm Gib Mir Deine Hand
19. Paul McCartney interview
20. I'm Down
21. introduction
22. Yesterday

 

-liner notes -

"Da Capo" was a radio Luxembourg program in 1977. During this"Beatles-Special" emcee Monika aired several interviews thatwere recorded by her together with Dieter Weidenfeld and Norbertin late March 1965 at Twickenham film studios during the filming of "Help!".
Beside the two musical ditties that George offers these previously unheard interviews are of special fun because all three journalists ignore constantly that all Beatles don't speak German very well.
Relax, enjoy and float downstream!

 

 Batz(バッツと読めばよいか?)というヨーロッパのレーベルは、'90年代後半からポールやリンゴなどのソロ時代のブートレグをリリースしてきた。個人的にはソロ時代はあまり追いかけていないので、特に注意を払ってこなかったレーベルだが、今年になって『The Braun-Kirchherr Tapes』というビートルズ時代(正確にはプレ・ビートルズ期)の新音源を含むタイトルを出したことから俄然注目度を高めた。ここで紹介する『Da Capo』は、カタログ番号からするとその『Braun-Kirchherr』よりも前のリリースということになる。

 ライナー・ノーツによると、ラジオ・ルクセンブルクで’77年に放送された「ダ・カーポ」という番組のビートルズ特番を収録したのがこのタイトルである。その番組では、映画「Help!」撮影中の’65年3月にドイツ人インタビュアーによって行われたインタビューが流され、それがこのCDの中心となっている。合間にかけられたビートルズの曲になると音質が急に良くなるので、これらは実際に放送されたものではなく何者かによってレコードの音源と差し替えられているようだ。
 私個人は、インタビュー音源を集める、または聴くことには殆ど関心がないのだが(ろくに内容が理解できないので)、ここに収録されたインタビュー中にはジョージがギターを弾いて歌っている場面があるためここで取り上げた。初めにジョージは「ダイ、ダーイ、ダイ...」とスキャットで歌い(このCDのトラックリストには「Bell Of The Ball」と曲名が初めて記載されている)、インタビュアー達との会話を挿んで次に「Am Sonntag Will Mein Süßer Mit Segeln Gehn」というドイツ語の曲を少しだけ歌う(いずれも短いものなので、“演奏”とするには弱いと考える人もいると思う)。
 これらは『Die Beatles In Deutschland 1966! 』(Invasion Unlimited)などで聴けたものだが、ここではジョージが「Bell Of The Ball」をスキャットで歌い出す少し前、ギターでコードを弾き始めたところから収録されており、既発のブートレグよりも長いのがポイントである。たったこれだけの理由で、個人的にはコア・コレクションに仲間入りさせたい。
 しかし、その肝心な「Bell Of The Ball」、音質面で既発とこの『Da Capo』では一長一短である。このタイトルの方が既発よりもこもり気味でヒス・ノイズが目立ち、一方既発のブートレグは、クリアーさでは勝るがスクラッチ・ノイズ的な雑音や音の転写が気になる。既発は「Am Sonntag Will...」になると『Da Capo』と同様の音質になるので、「Bell Of The Ball」の部分では別のテープが使われていたようだ。

 

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