イベントの告知です

friday 23 Oct . 2015 @ Hon To Record 22:00~  ¥000

Said So Nothing #2

Jazz/Dub + Soul/Funk + Hip-Hop/RB + House/Techno + Rock/Pop and more

DJ are Libra
sayori (10/2)
tatai (10/18)
honto(10/20)
wataru (10/21)
kinoko(10/22)

ほんとレコード
 河原町丸太町 西入ル北側吉成ビル 4階
そもそもは『ほんとレコード』での H ちゃんの呟きからだ。「どうしてこの店は天秤座ばかりなの?」唯一の縛りはそういう風に決まった。タイトルは『Said So Nothing』。そんな英語は存在しない。日本語『節操無し』を言い換えた。どうしてそんなタイトルなのか?最近のクラブ事情は全く知らないのだがジャンルに細分化されたイベントが多いのだと思う。すぐお腹いっぱいになってしまう。飽きてしまう。そんな理由からジャンルの壁を無視し気持ちの良い音楽を楽しむっていうことでそのタイトルを思いついた。

では DJ 紹介を軽く。
10/2 のサヨリちゃん。若い女の子です。『ほんレコ』での爆音試聴会(毎月最終土曜日)の主催者。新しい音でその場に新風を吹かせくれるでしょう。
10/18 たーさん。ギャラをとれるDJ です。前回の二枚がけには皆が固まった。ほんと上手いです。先日別の場所で見た彼はノイズをかけてました。品のあるノイズ!さて今回はどんな内容か?予測できません。
10/20 H 君。『ほんレコ』の店主及び社長。彼は滅多にDJ しません。前回も確か一曲だけ(笑)。でも彼が店を開放してくれるからこそ、このイベントが可能なのです。感謝しすぎましょう。
10/21 ワタル君。彼もまたギャラをもらえるDJ です。昨年彼が100000tで試聴している時にイベントの事を伝え快諾してもらい、たーさんを紹介してもらった恩人です。どこにも属さないような音楽を経験したい方はぜひ。
そして僕=kinoko。ひたすらミーハー&定番で突っ走ります。下手っぴなのでギャラはもらえません。

10月23日(金曜日)夜の10時から。入場無料。飲み物食べ物は各自持参でお願いします。場所は河原町丸太町北西角吉成ビル4階『ほんとレコード』。年に一度のイベントです。是非お越し下さい。お待ちしております。
この8ヶ月間 TV で何を観ていたか

大学院生の時に、入試監督のバイトをしたことがある。ただただ受験生を眺めているだけのバイトだ。その時心に浮かんだのはアリストテレスが云ったと授業で教わった「時間とは運動の数だ」という短い定義だ。受験生がトイレへ行きたいとか、この問題に正解が選択肢の中にないとか、そういった沈黙を破る瞬間がなかったなら、とても耐えられないバイトだったと思う。
ロンドンへかなりの回数行ったが、飛行機の中では絶対に座席の個人用モニターは観てはならない。特に何処の国の上空を飛んでいるかというチャンネルだ。遅遅として進まない。
職場には早めに出勤してコーラを飲みタバコを吸って着替えてスリット時間を待つ。50分は会社の規則で厳禁されており、51分にスリットなのだがその1分がとても長い。バルトが分析した『待機』なのだろう。「動くななかれとと命令を与えられているのである」。ここで結論めいたことがふと頭に浮かんだ。「そうか、待ってないから速いんだ」。
レコードを聴いた後、仮眠をとる。目を閉じる。寝ているのかもしれないし、そうじゃないのかもしれない。その時感じるのはもう1時間過ぎたんやな、という時間の進み方の速さだ。視覚世界はそれほどまでに圧倒的なのだろうか。目を閉じることによって世界からも時間からも追放されていいるのだろうか。夢を見ているのはカウントされないのか?睡眠中夢を見てたにもかかわらずあっという間に朝だったりする。夢は数枚の写真のようなもので目覚める瞬間に物語化された現象だというのは、似非科学なのかもしれないが、それなら合点も行く。夢中で本を読んでいる時、夢中でレコードを漁っている時も時間はあっという間に過ぎている。文字通り夢中だもんな。ロンドンへ向かう飛行機の中での最善の策は活字を疲れて眠くなる限界まで、目で追って、眠くなる成分入りの鼻炎の薬を飲むこと。目覚めればヨーロッパ上空だ。運が良ければ、アムス辺りだ。職場へ向かう途中に信号がある。そこの信号で事故があって、おそらく人が死んだ。その信号機の東西へ向かう道は直に赤になり、南北のメイン通り(白川通り)は充分過ぎるほど長い。おそらく事故はそのせいで起きた。車は行けると思い、東西を直進、途中で赤に変わったのだろう。その車は高級外車取り扱い店に突っ込んでいて止まっていた。バイクはその車の下敷きになっていたそうだ。どちらも待てなかったのだろう。
漸く本題に突入。
まず映画篇。元旦。『モテキ』麻生久美子のけなげさに感動し、重さに笑いころげました。こんな台詞なかったか?「頑張って、『神聖かまってちゃん』好きになるから」Perfume が登場し『Baby crusing Love』歌ってました。 翌日『少年メリケンサック』めっちゃ笑いました。しかし昔観たビデオ『Still Crazy』に設定似てた様な気がします。宮崎あおいは安定感ある可愛さだけど、やはりキム兄の映画の中での変わりようが最高でした。そして田口トモロヲが車いすで現れたシーンは爆笑でした。スターリンのミチロウやアナーキーのメンバーが出てました。『ダイハード』は 1/10 に 4.0 そして BS で 1+2 をそれぞれ 6/30+7/7 超娯楽大作で大好きです。話の筋も知っているのにどうしても毎回観てしまう。あとあれだな、『ホームアローン』も同様。2/2『鍵泥棒のメソッド』売れない役者堺雅人と入れ替わってしまった香川照之が最高におかしかった。4/23『舟を編む』それほどの映画なのかなぁと思った。5/3 『嫌われ松子』いやぁ凄い映画だよ。出版社主催の試写会で劇場にも足を運んだけど、あの歌が切なさを加速させます。中谷美紀は相当監督に追い込まれておかしくなっていたようだけど。5/11 『探偵はBar にいる2』たわいもない映画が好きなのです。6/24 『阪急電車』戸田恵梨香も中谷美紀も芦田愛菜も宮本信子の前では当たり前だがひよっこだ。小説は読んでないけど映画化成功作なんじゃない?
7/11 『トトロ』宮崎作品はこの辺りまでは観てますが、やはり『カリオストロ』が一番好き。8/22 『エヴァ』三週に渡って放送。彦根時代ものすごくこの作品を押していた同僚がいたのだけど、あまりにも大人過ぎて観る気が起きなかった。かなり下の世代には圧倒的なインパクトがあったのは承知してます。しかしなぁどうもあのうじうじにはついてけない。ただ風景描写がどうしてあんなにもリアリティーを感じさせるんだろう。まるで実写みたいなのだ。渋滞する車列など写真みたいなのだ。
朝は家族と朝食をとりながら BS NHK を観る。再放送の『ちりとてちん』での和久井映見は本当素晴らしい。すこしぼけた役が彼女には合います。以前民放で放送していた『動物のお医者さん』(原作は白泉社はなゆめ連載の少女コミック)の菱沼さん役もとぼけた感じも好感持てたし。そして『ごちそうさん』。やはりキムラ緑子のいけずな演技が最高でした。そして最初はおどおどしていた高畑充希の歌の上手さ。続いて火野正平の『日本縦断こころ旅』あるいは岩合さんの猫番組。この流れは上半期。そして現在の再放送は『カーネーション』(二度目でも安田美沙子のいじらしさが胸を打ちます)〜『花子とアン』での黒木華は蒼井優を思い起こさせます。近々に『あまちゃん』再放送やってくれないかな。
バラエティーで観ているのは『水曜のダウンタウン』(矢作プレゼンの勝俣州和#1は涙流しながら笑いました。)有吉の『ダレトク』はコンスタントに面白い。この二本だけだな。7/18 BS であったバカリズムの特番と8/20 のスペシャル番組『六人の村人』は単発だからか笑わせてもえらいました。特にバナナマン日村は存在自体が笑えるという得なキャラだと思います。
民放ドラマも壊滅状態。二宮『弱くても勝てます』と現在放送中の『若者たち』。後者は録画したのを観ています。これだけのキャストを集めて総力挙げて作っているのだから、酷いはずがない。NHK BS で放送していた『ハードナッツ』を本放送で見直したけれどやはり練られていました。
ということで基本、NHK ばかり観てます。『Music Portrait』 は気になる二人が登場している時に。六角精児+壇蜜、江國香織+南果歩、木村カエラ+奈良美智、などが印象深く特に六角精児+壇蜜の回は六角精児のマニアックさと壇蜜の知性が上手くかみ合ってました。(彼女の 3/7『日本アカデミー賞』でのスピーチには心底感激しました)。あるいは『Songs』や『Covers』等音楽番組を中心に。昨年までは良くNewsweb を観ていたのですが、キャスターの安定感が増した分、何かが減じてしまった気がしてなりません。それだけでは当然なくて仕事のシフトが朝番になったっていうのも大きいかな。そういえば土日朝のニュース番組担当の和久田麻由子さんが素敵です。東大出とのこと。才色兼備、天は二物を与えるんだな。そして夜9時からのニュースで夏休みのピンチヒッターで中村慶子さんの姿を久しぶりに発見。奇麗です。
8/1+2 と四日市に居た。朝食後ホテルで暑さのためにエアコンを入れて TV を付けてチャンネルを変えていると、たまたま NHK Eテレで『お猿のジョージ』〜『羊のショーン』(子供向きアニメ?)を放送していた。前者がアメリカで後者が BBC なのだが大笑いさせてもらった。特に後者はシニカルでブラックで英国らしいなぁと。登場キャラが必ずしも全て教育的に良い子じゃないのだ。そしてもし子供向きだとするのなら、英国という国は子供たちをそういう風に育てて行きたいと考えているのだろうか。だとするなら、とても素晴らしい!残念ながら四日市は東海三県なのでここ関西では今のところ放送してないみたいだ。
そして Eテレでは現在毎週金曜 11 時から宮沢章夫が講師をつとめる『日本の戦後サブカル史』を放送中。初回の『太陽族』は興味なかったのでパスしたけれど、それ以降のものはチェックしています。来週からは80年代(YMO の散開ツアーの映像が!)スタート。90 年代もやるのかな。『エヴァ』も取り上げると行ってたけれど。そんなこんなのTV三昧です。
2013 年後半を振り返る

YMO 活動
YとM のユニット OCHAGAYU 略して YMO 。Y のしくじりで急遽場所を『ほんレコ』に移し、『一組だけの古本市』は7/13から20まで『ほんレコ』社長の H 君のご好意により執り行う。Cafe Mor の旦那 Mortetsu さんから声をかけて頂いた『おあつもる会』は 11/26+12/24。11月は人見知り爆裂で Y と2人一番奥で佇んでいましたが、その後の軽い打ち上げで漸く他の参加者さんとの壁も低くなって楽しい時間を過ごす。Kemonossさん(2度目で彼女がともさかと同じ誕生日の天秤座であることを知る) , ポニーちゃん(New Order 好きなんだって)、ヤクミさん(2度目に『ミスタービーンの秘密の日記』を買ってもらいました。)が強烈でした。12 月は Y は金欠のため欠席。M のソロ活動。成績は超低空飛行で安定。どうやって集客力を上げて行くのかがこれからの課題。毎月恒例化する決意のようなのでよければお越し下さい。手作り雑貨や、マッサージ、レコードなどもりたくさんのコンテンツなので楽しめるはずです。敢えて何週目かの平日の火曜がその日です。次回は2月とのことです。詳細はリンクのCafe Mor をクリック。

DJ 活動
Kinoko 名義での活動。8/10 Sekohan Dream 2 では MN を繋いだので Kino-MN でしたが、もうそういったおちゃらけはやめて真面目に取り組みたいと考えています。故に昔の名前に戻すつもりです。SD 3 は2月なんでしょうか。 H 君、どうなんでしょう? 場所は河原町丸太町西角吉成ビル4F 『ほんとレコード』にて。入場無料でオールナイト。昨年は雪降ってたなぁ。不真面目すぎてひょっとしたら声かからんかもしれないな。

イベント
7/20。御池ゼストでレコ市。京都のどこにこれほど多くのレコードジャンキーが住んでいるの?ってくらい大盛況でした。穴場を見つけ拾ったレコードあり。
8/13(下鴨納涼古本祭り)+11月2日(百万遍秋の古本祭り)未読の本ばかりが増えてゆく。アメリカ文学が大半を占める。
8/17 宝ケ池プリンスで北稜高校一期生の同窓会。「桝井君のこと好きだった」と今更告白され、腕を絡ませて来たりされてもねぇ。角田光代的展開にはならんよ。「旦那も桝井君みたいな人」って。云われなきゃわからんし。高校時代の僕は爆笑太田やオードリー若林みたいにひどく女の子を避けてた。高校時代女の子と喋った時間は一時間に満たないと断言できる。まぁ男ととは喋りまくっていたから太田よりはましか。二次会席上で NS が都市伝説とことわった上でこんな話を化学の T 先生に尋ねた。「民主党の前原誠司が数学の前原先生の子供さんって本当ですか?」「そうやで、知らんかったんか?」翌朝両親にその話をすると、母は「そう云えば男と女のお子さんがいるって話きいたことある」と話を確定の方向へ。疑い深い父はネットで調べたようでその晩「全く関係ないぞ」と。ちなみに父は洛北高校の2期生で数学を教わったのがやはり前原先生だったという。T 先生にかつがれたってっておち。愛煙家 T 先生は同窓会場が禁煙だったので、誘ってあげると「ええところに来てくれた」と喜び、英語の K 先生と喫煙所が遠い等とぶつくさ云いながら端から端まで移動する三人なのであった。
11/3日 弟の結婚式が京都駅近くのホテルで執り行われる。父が座ろうとした瞬間に座席を引かれて尻餅をついたり、スピーチが終わるや否や、席に戻ろうとしたりしたのが、強烈な印象を残す。そして音楽。OP が T・Rex / 20th Centry Boy だったり、『翼を広げて』(多分 『エヴァ』バージョン)ドリカム『何度でも』や Oasis / Don't Look Back In Anger が流れたのだが最も僕の中で盛り上がったのは嵐の Believe 。素晴らしい。テンション上がった。

京都の外
7/6~7名古屋。9/30 神戸。名古屋では友人とレコ屋周りをし、うだうだ喋る。神戸もつまるところレコ屋まわり。9月も末だといえ、強烈な暑さだった。 貯金残高がある一定を超え、再びロンドンへ行けるようになるのは何年先なんだろう。 東京でパラリンピックオリンピックが開催されることになる。あの会長の『トキオ』って声をサンプリングして YMO に『テクノポリス』を演奏して欲しいな。そしてキーボードに特別参加中田ヤスタカが『チョコレートディスコ』のイントロをスタートさせ、Perfumeが登場し、キャリパミュが後を繋ぐ。そんな夢のコラボが観られる開会式を希望。舞台監督は北野武。演出はクドカン?堤?サブカル満載でお願いしたい。

NEWS
9/16。台風一過。京都の桂川氾濫。高野川氾濫しかけ。鴨川はどうやったっけ?とにかく異常気象だった。
12/19。都知事の辞任よりも王将社長の射殺の衝撃が京都市民にはより大きかったのでは?高校時代には既に食べてたものな。敢えて云うなら京都市民のソウルフード。
10/27。ルー・リード死去。初めて聴いた彼のアルバムは『ベルリン』で、A 面でがっかりし、B 面にはまったはまった。そして大学時代の友人I にヴェルヴェットを聴かせてもらい、元ゼルダの小嶋さちほがパーソナリティーを担当していたFM番組最終回でその全体像を掴み、初めて買ったヴェルベットの『バナナ』アルバムは確か、京大院試の帰りに何故か立ち寄った河原町のレコ屋ジャンクショップ。
12/30。大瀧詠一死去。紅白放送直前の7時のニュースで知り、愕然となる。初めて聴いたのはFM 大阪の伝説の番組『ビート・オン・プラザ』でほぼ全曲流すその番組はエアチェック向きだった。その日流れた『ロンバケ』でカットされたのは『さらばシベリア鉄道』だけだったような。今なお好きなのは『雨のウェンズデイ』と『スピーチ・バルーン』。特に後者は泣かずにはいられない。そしてタイムスパンなく、『はっぴいえんど』を知る。好きな彼の曲は『12月の雨の日』『抱きしめたい』『空色のクレヨン』『愛飢』。彼のプロデュース作品では金沢明子『イエローサブマリン音頭』。めちゃくちゃな叩かれようだったな。はっぴいえんどは乾湿の世界。ミカバンドはカラフルな世界。

音楽
リサイクルショップでの100円レコード掘りなどでレコードを買いまくった下半期。新譜で買ったのはキャリパミュ+天野春子(キョンキョン)+Stripes のシングルのみ。古いものばかりを買ったり買い直ししたり、買い足しという結果に終わる。Jazz + Rock/Pop + Soul/Funk + House/Techno + Hip-Hop /RBって感じは相変わらずだなぁ。下半期のトータルはLP 94枚、7" 10 枚、10" 3枚、12" 98 枚、CD 1 枚、そしてLD 1 枚(中谷美紀)。
ごくごく平均的な一日
7時起床。両親とお茶粥を食べながら TV を観る。コーヒーを飲み、洗い物を片付け、掃除機をかけ、部屋に戻りレコードを聴く。約二時間。再び布団を敷き軽い朝寝。中食後、再び軽く眠り、職場へ徒歩で。悪戦苦闘したり、余裕だったり、わけ分からんかったりしながら働く。帰宅後両親と夕飯を食べ、再び洗い物を片付け、入浴前少し本を読み入浴後がっつり読書する。そしてそこから TV 三昧。一日の終わりは NHK の Newsweb 。朝は引き続き NHK からスタート。現在は『ちりとてちん』(再)ー(和久井映見最高です)と『ごちそうさん』をBS で。

断捨離+整理+メンテ+配置替え
まず父が物置や様々な場所にあったレコードやSP や蔵書を業者に処分する。クラッシックや SP は100000t のK君に出張買い取りを依頼。9/10 +24 + 10/1 。10/10 にはトラッド関係のレコードを Work Shop Records の Nさんに出張買い取り。蔵書は幾度かに分けて全て欧文堂へ。 そして空いたスペースに僕の部屋にあった Jazz と Punk 以前のロックのレコードを移動。
12 /28 本を整理し、ガレージに放置してあった長くて重い本棚を相方 Y に手伝ってもらい部屋へ移動。昼飯サイセリア中断後一人で棚詰め作業。当初はお気に入り本を多少その棚に残すつもりだったはずが、未読の本だけで棚の大方が埋まってしまい、外文なども全て物置行き。その夜今度はドーナツ盤整理。『ほんレコ』H 君に以前仕入れてもらった中袋及びテープ付き外袋に入れて行く。中には入らないシングル盤もあったり、レコード会社によって上から入れるタイプだったり横からだったりするのがあることを再発見。翌日もその作業は続く。
12/30 部屋の配置換え。ブラックミュージック関係(Soul, Funk , Hip-Hop , RB , Acid Jazz , UK-Soul)を一旦全て表に出し空いた棚を下に置き(少し長いんだよ)再びつめ直す。かなりすっきりした。空いた場所には会社帰りに拾ってきたラックを置く。そこにはアルバムやコピー用紙、ファイルフォルダー等を並べる。
12 /31 家の窓ふきを一時間弱。
12/8~18 はこのOCHAGAYU をメンテ。可能な限り写真を取り直し(処分してしまったものはDL に頼った)、そして新たに写真を追加したり、コンテンツを若干変えたり様々なメンテを行う。10日間も要する。

TV
文庫手帳(筑摩書房)にメモってあった番組。『あまちゃん』若きキョンキョンを演じていた有村かすみが実は『SPEC』 のあの竜雷太の若き恋人として出演していたのを後で知る。そしてやはり一番印象に残っているのは渡辺えり+眼鏡会計ばばぁ+みほ純によるPerfume の『ポリリズム』のシーン。7/5 『僕たちの音楽』でJuju と対談したマツコからSatoshi Tomie の名前が! 『八重の桜』で捨末を演じた水原希子が素晴らしかった。『半沢直樹』+『リーガルハイ』つまるところ堺雅人。『ショムニ』はやはり本田翼。ウッチャンのコント番組『Life』8/20 でクドカンゲスト。あまちゃんをウッチャン演じる。現場見学のクドカンにAD が「ごちゃごちゃ小ネタが多いんだよ」と暴言。爆笑。8/23 NHK BS? 『ところおくだトータス』にてアコギそのものに取っ手をつけた所さんに爆笑。「音が悪くなってしまって」。そりゃそうだろう。『M ステ』。9/6 『暦の上ではディセンバー』。ドラマの人達が出てくると勘違い。10/18 ベテラン Kiss そしてアイルランド出身の平均年齢17歳の The Stripes !シングルを買ったのだが、あのTV での衝撃を超えなかった。まるでDr.Feelgood みたいだったもの。10/25 くるりが出演。普通にとても良い曲だった。9/26 『アメトーク』はヘビメタ芸人。オジーが最高でした。『東京バンドワゴン』は古書店が舞台で面白かった。ところで多部ちゃん増々尊敬する女優未知やすえに似てきてないか?ミムラが奇麗だ。『ドクターX』はなんだかすっきりするから見てしまっていた。『あまちゃん』ユイ役の橋本愛が数学で事件を解決する『ハードナッツ』は BS で放送されていたのだが、喋り方がどことなく『クレヨンしんちゃん』だった。
バラエティでは有吉の『だれとく』と関西ローカル?『なるみ岡村のすぎるTV』が面白い。岡村ってあのナイナイのね。
深夜枠で再放送していたのが『SPEC』で録画してみた。堤の女優の扱いは本当に素晴らしい。『ケイゾク』の中谷、『Trick』の仲間、『SPEC』の戸田然り。
特別番組では Eテレ 11/9『宮沢章夫「80年代の逆襲」』と12/28 『村上春樹』。前者では 『YMO とお笑いとおたくの発見』という三角形で80年代を分析。そして何より若いYMO の動く姿が圧倒的だった。僕の高校入学がジャスト 80 年で YMO+漫才ブームだもの。後者のゲストの一人、綿矢りさがフェイバリットに挙げたのが『ノルウェイの森』だったのが意外だった。東大の先生が進行役だったのだが、アジアで圧倒的に評価が高いのが『ノルウェイ』なのに対してヨーロッパでは村上春樹はファンタジーとして読まれているとのこと。だから『羊をめぐる冒険』などが好まれているとのこと。そしてフランスの大学の日本文学の教授はこんな指摘をしていた。「村上春樹が好きな学生はジブリ好き」。僕の好きな『ねじまき鳥』はどっちの分類なのだろうか。
映画では3週連続の『オーシャンズ』。音楽担当は David Holmes ! けんかばかりしている兄弟?がいい味出してて見てしまう。
大晦日は紅白!友人からのメールでは綾瀬のぐだぐだぶりを指摘するのが多かった。まぁ仕方ないでしょう。やはり一番の見所は『あまちゃん寸劇』でした。週刊誌上ではキョンキョンが固辞しているという記事が多かったけど、ちゃんと出てきて歌ったし。薬師丸も堂々の歌いっぷり。そして相方 Y が云ってた AKB の指原の曲は確かに良い曲。彼はファンクって指摘してたけど、モータウンじゃなねぇ?それでもまた白組勝ちって?不穏で不機嫌な泉谷しげるの貢献が大きかったのだろう。かつてのエレカシの宮本を僕は思い出し、相方 Y は銀杏BOYS の峯田を重ねたそうです。

読書
上半期は伊坂幸太郎と野田努が素晴らしかったけれど、下半期はD. バーセルミ『哀しみ』P. オースター『ブルックリン・フォリーズ』そしてR. パワーズ『舞踏会へ向かう三人の農夫』というアメリカ文学。中でもバーセルミとの出会いは衝撃的でした。12月末からはフランスポストモダン思想強化月間に突入。 J ドゥルーズ『ニーチェ』を読み終わり、現在 M. フーコー『精神疾患と心理学』をひもとく日々。
SEKOHAN DREAM 2 At ほんとレコード 8/10


Play List

1 My Bloody Valentine / Soon (The Andrew Weatherall Mix)
2 Madonna / Erotica (William Orbit Mix)
3 Model 500 / Flow (G-Funk Mix)
4 Nicolette / Nightmare
5 Nas / It Ain't Hard To Tell
6 Naught By Nature / Written On Ya Kitten
7 中谷美紀 / 天国より野蛮 (DJ Krush Mix)
8 Curtis Mayfield / Freddie's Dead
9 Die Moulinettes / Herr Rossi Sucht Das Gluck (Beach Barbecue Mix)
10 Monsoon / Shakti
11 Derrick May / Strings Of Life (Tribal Remake)
12 Jeff Mills / Captivater
13 The Martin / Star Dancer
14 Moodymann / Forevernevermore
15 Nuyorican Soul / It's Alright , I Feel It (Roni Size Remix)
16 Meat Beat Manifest / Mindstream (Orbital Remix)
17 Massive Attack / Safe From Harm
18 中島美嘉 / Crescent Moon
19 Me'shell Ndegeocello / If That's Your Boy Friend (Tiramisu Mix)

 全く駄目でした。途中で投げ出してしまいました。誰も聴いちゃいないし、反応もない。適当にレコードを再生しているだけでした。若い頃にもっとしっかり練習してなければ駄目だったんだよ。今更悔やんでもどうしようもない。
 練習したのは彦根時代、友達の家で僅か30分。DJ デビューがメトロ!あとは全て実践練習。四日市のクラブで4回?京都に戻り北大路にあったバーで2度。そんなんじゃだめだよな。ターンテーブル2台とミキサーがあった瞬間もあったけれど、速攻友達に売りつけたし。そんな僕とは違って他の DJ さんはしっかりと練習もしていて皆達者でちゃんとした耳に届く成果あるもの。Hiromichan と僕はまぁモニターチェック用 DJ みたいなもので、ここからがほんちゃん。
 DJ (たぶんNozaki ?)さんはジャンルレスでかけてはって The Pharcyde / Soul Flower(Remix) ~ Jackson 5 / I Want You Back のところは個人的に盛り上がった。そして多分 Jackson Sisters / Mirackles もかけてたかな。当然大好き。
 Hankyo さん!素晴らしい。フロアー以上に楽しそうな Hankyo さんが最高でした。僕みたいに黙々ってのはあかんなぁ。深く反省。やっている人間が楽しく見えなければあかんやろうって思いました。MJ / Rock With You くらいしか知っている曲なかったけれど楽しかったんだよな。選曲はおそらくソウル系?そしてなんといっても特筆すべきことはその姿が全く DJ 然としてないところ。眼鏡をかけた普通の社会人にしか見えませんでした。せっかく話しかけてもらったのにへこんでいてまともな受け答えができなかったことを謝ります。なんでもメトロでもまわしてはるらしい。
 凄かったDJ は続き、CD を繋ぐ予定だったのだけど、機材がなく僅かに持ってきたたった6枚のレコードだけで繋ぎ続けたジャーマンロック系の DJ さん。確かな構成力がなければ出来ませんって。メインの Farah さんが仕事の関係で時間が来ても現れず、45分の予定を超え凡そ一時間繋いではりました。
 Farah さんが現れた頃には疲れ果てていてソファーの上で爆睡している Hankyo さんの隣で僕もほんの少しウトウトしていました。職人芸の Farah さんを無礼にも心地よいBGM としながら。Y とその友人 A 君はしっかりと聴いていたみたいです。遅れて入ってきたのが町家古本はんのきの『思いの外』君。案の定酔っ払ってました。そんなこんなで英国ヨークシャーから京都に住処を移している42歳の方とブロークンな英語で会話したりと、夜は更けていきました。Farah さんが終わったところで、明日は仕事なので(またもや棚卸し!)辞去しタクシーで3人は左京区へ向かった。
古本市顛末と SEKOHAN DREAM 2 At ほんとレコード 8/10


Y と部屋で明日の打ち合わせをしていると、主催者 K 君からメール。そこでエントリー漏れが判明。夜九時!準備が既に完了している僕は諦め切れず、かといって Y を責めても仕方なく、すぐさま『ほんレコ』H 君に連絡し、場所を借りることが決まる。そこから、怒濤のチラシ作り。適当に情報だけを書き散らした紙のコピーでチラシとする。こんなんで誰が来る?ゲリラの様に本会場で配ってやろうじゃないか。そして13日当日タクシーでほんレコに到着。階段で4階まではきつい。そしてソファーの上に本を並べ、持参したすのこを段ボール箱の上に乗せて即席の平台を設置し、そこに文庫を並べ、横にレコードを置く。えらい雨だ。前回以上に酷い。本会場に即席チラシを持って行き、薄い知り合いの『もしもし堂』君『思いの外』君、『ありのぶんこ』さんにチラシを撒いてと頼み、今回のメイン主催者『ダンデライオン』さんにもオリジナルの酷いチラシをはらせてもらう。とりあえずできることはした。あとはお客さんが『ほんレコ』まで来てくれるのを待つのみだ。Y がつぶやき、それをいろんな人が拡散してくれる。10t K 君や cafemor さん、Art Rock さん、ありがとうございました。13日で撤収するつもりでしたが、20 日まで会期を延長して 『Ochagayu だけの古本市』は終了しました。足を運んでくれて伊坂2冊を買ってくれたmortesu さん、ふらふらと現れた『思いの外』君(Y の本を目ざとく発見したそうです)を始めこの場を借りてお礼を申し上げます。まぁまぁ売れたのですが、そのほとんどが知り合いだったということで、今回はあかんかったということで次があればがんばりたいと思います。Miles Davis / Bitches Brew , John Coltarane And Johnny Hartman , Massive Attack / Protection , 雑誌『Studio Voice 2/2001 』は本当のお客さんが購入して頂いたようで、本当にありがとうございました。今度はちゃんとエントリー漏れのないように気を付けます。

SEKOHAN DREAM 2 At ほんとレコード 8/10 (土)夜9時スタート。入場無料


KINO-MN 名義で参加します。早い時間帯の45分くらいでお願いしますと云われています。今回はライブも2組参加とのことです。実はまだ手許にフライヤーは未だ届いてませんが DJ は9人だったかな。今回は MN ということでどれを選ぶかは成り行き任せですが、次のレコードを持って行きます。

Rock / Pop _ My Bloody Valentine , New Order , Madonna , Die Moulinettes , Monsoon , 中谷美紀、中島美嘉 、モー娘
Techno/ House / Breakbeats _ Derrick May , Jeff Mills , The Martine , Model 500 , Moodymann , Meat Beat Manifest , Moby , Mylo , Nuyorican Soul , Marc Moulin , Massive Attack , Nicolette
Hip-Hop / RB _ Nas , Naughty By Nature , Me'shell Ndegeocello
Soul _ Curtis Mayfield , Natural Four , Stephanie Mills , Melissa Manchester

途中でパニクらないようになればいいのですが。もしお時間ございましたら、他の人達は皆達者ですので足をお運び下さい。お待ちしております。『ほんとレコード』は河原町丸太町西入る吉成ビル4階です。
昨年に続いてふろ本市に出店します。


場所_ 寺町丸太町下がる西側の元銭湯。
時間_ 11時から17時まで。
日_ 7月13日(土)と14日(日)に催されますが、 OCHAGAYU が出店するのは、13日のみです。

相方 Y とはサイゼリアで軽く打ち合わせをしただけで準備不足ですが、なんとかこちらのメドがたったのでお知らせします。見切り発車です。 Y の進捗状況は不明です。

読んだけれど、再び読むことはない本や、仕入れた本の根付け完了。前回売れ残った本も持って行きます。
聴いたレコードでピンとこなかったレコードも根付け完了。凡そ50枚です。Jazz から Rock まであります。
今回もやります、千円以上お買い上げの方に CDR プレゼント。先着10名様です。今回は2種類から選んでもらいます。
あとは未だ未定。お茶粥レシピはまだ僅かに残っているかもしれません。(Y の所にあるそうです)。
昨年は土砂降りでしたが、今回はどうでしょうか。梅雨末期の大雨かもしれないなぁ。

ところで Cafe Mor / mortetsu さん情報なのですが、今回のふろ本市が京都新聞朝刊(6/28)で取り上げられていて、その写真に僕が映り込んでいたらしい。背広姿だから探しやすかったのかな?図書館へ行って閲覧しないと。今回も暑さに負けず、背広にネクタイ(アンチ・クールビズ)で挑みます。元銭湯だけあってサウナってとこです。
商品をこれ以上、用意できないので、丁寧な接客を心がけます。ビギナーズラックと呼ばれないためにも。
2013年上半期を振り返る。


普段の朝は、NHK BS で朝ドラ再放送と朝ドラと火野正平を観ながら、お茶粥を食べる。食後のコーヒーを飲み、洗い物を片付け、掃除機をかけ、部屋に戻ってレコードを聴く。仕事がある日は一時間ほど、再び眠る。昼食を食べ、職場へは徒歩で8分。途中猫スポットが二カ所あり、遠くから、猫に挨拶する。彼らは彼らなりにつらいこともあるのだろうが、隣の芝生的に羨ましく思う。近さで選んで良かったと思う。ただし、仕事が平穏無事に終わることは非常に稀だ。一時期は職場に入るや否や、胃が痛みだすという時期もあった。まぁノイズレスな職場なんてこの世にないのだから、諦めるしか無い。悪戦苦闘しながら、仕事を終え、帰宅し、家族で夕飯を食べ、両親と様々な話をして、夜はもっぱら、読書とテレビ。そんな日常が続く。
TV は NHK を観ている。朝のニュース、朝ドラ再放送(現在は宮崎あおいの『純情きらり』)そして『あまちゃん』(さすが、くどかん!アマーソニックでのレディオガガネタなど大爆笑。くだらないネタ満載)その前の『純と愛』も面白かった。夜はTwitterと連動の Newsweb 。つぶやきビックデータのコーナーも分からんなりにおもしろいし、一般視聴者からのつぶやきがめっちゃ面白いこともある。笑たんは J-League 誕生20周年の時に出てきたピッチ君っていうキャラクター。本筋よりも彼の行動に対するコメントばかりが、画面下に流れた。やれ子供が泣き出しただの、フリップを揺らさんといてだの。日曜夜の大河ドラマ『八重の桜』も欠かさず観ています。初回から気づいたのだけれど、坂本教授が作曲したOP 曲がブラームスを思い起こさせるなぁと思ってた。ひょっとして?と思い、ブラームスを調べると、1833-1897 。時代的にドンピシャなのだ。1867年が大政奉還だ。教授ならやりそうだし、できるじゃない。
民放で観てたのは。水川あさみの『シェアハウスの恋人』、長瀬の『泣くなはらちゃん』、古田新太の『間違われちゃった男』、堺雅人『リーガルハイ』SP といったドラマ。バラエティーだと『秘密の嵐ちゃん』(終わっちまった)『A Stadio 』(アシスタントが本田翼から波瑠ヘ)『ホンマでっか』『携帯大喜利』。映画だと『探偵は BAR にいる』『テルマエロマエ』(出オチ感が強く、あまりでした)『電車男』(連ドラのほうが面白かった)。そして気になるアーティストが出る際には『M ステ』とBS の『Song To Soul』という感じです。
読書はモチベーションが下がり続けていて、それほど読めてないのが現状。いっこうに減らない未読本棚(道で拾った)の前に余計に気持ちが重くなる。日本の作家ならかなりすんなりと入れていけるのだけど、海外の小説がこんなにも溜まるとねぇ。上半期良かったのは伊坂幸太郎と野田努かな。あまり古本屋へは行かないようにしているのだけど、たまに入ると何かを見つけて買っちまう。
レコードはとにかく買い過ぎ!買い直しも含め、再びマイルス地獄だったり、ジャンルを広げすぎている結果。レコードの内袋を友人 I に500枚頼んでもらって、収めていくと、全く足りない。『ほんレコ』H 君に追加で1000枚。加えて10インチ100枚と7インチ100枚注文してもらう。すると今度は7インチが足りない!一体何枚あるんだぁ?すごい時間がかかるんだよ、一枚一枚袋に入れる作業って。収納ボックスも必要だな。
整理と云えばトランクに入れてあったり、ポケットアルバムに入れてあった写真を大収納のアルバム(360枚!)2冊に年代順に入れる作業も予想以上に大変でした。年代がよく分からん写真。入れ終わった後から出てくる古い写真。なんとか整理できました。
レコードがらみの話に戻ると、2月16日に『ほんレコ』であったSecohan Dream にDJ として参加。上手くスピンできませんでしたが、数人の方から、お褒め頂きありがたく思います。P で繋いだ前回に続き次回(あるのだろうか?ましてや声をかけてもらえるのだろうか?)では MN で繋ぐ予定です。マイブラ、ニューオーダー、からムーディーマン、マッシブ・アタック、果ては中島美嘉、中谷美紀まで。候補は多岐に渡ってます。
五月村上春樹が京大にやってきた!講演会。見事に抽選外れました。500人の定員に対して日本全国から10000人もの応募があったそうです。そりゃ当たらんわ。一人一枚しか応募できず(転売目的を防止)、名前入りのチケットは本人であることを身分証明証を提示して当日入場だったようです。出版社や作家さんなども厳正なる抽選だったのかなぁ。ネット申し込みは結構大変でした。ましてや年配の方々にはさぞかし、ハードルが高かったはずです。
大きい買い物。昨年のふろ本市での売り上げを元に1月2日、テレビを購入。アンテナは部屋には来てないのでビデオ再生のみに使っています。お金が貯まればアンテナを引きたい。そしてなんといっても大きいのはこの MacBook Pro !2月3日。セットアップには昔のバンド仲間の T 君にいろいろ助けてもらいました。YouTube も観れるようになって、Newsweb の放送後記も観れるようになりました。
京都の外。上半期には名古屋へ行けず、神戸へ三度のみ。ロンドンなんて遠い夢。無理だろうな。全てレコードがらみの外なのですが。
家族のこと。父はパソコン相手に仕事三昧。父の英語の師匠、 F. キングの追悼記念の本に小説を訳し、ただいま校正中。そして I Pad を購入。とっさに出てこない芸能人の名前を調べる時に非常に役立っています。理由はテレビのある居間におかれているから。 母は様々な習い事?(マジックや、ボール体操など)に通う忙しい日々。妹の長男は見事府医大に合格。弟はこの11月に結婚式を挙げる。めでたいこと続きだから、宝くじ買えば当たるかもね。
今後の予定。7月6日に名古屋へ。バナナがその時期バーゲン開催中らしい。恐い。7月13日ふろ本市へ Y と再び OCHAGAYU として出店?これは未確定。急すぎるし、準備不足。可能性はかなり低め。未だエントリーもしてません。7月20日御池ゼストで開催されるレコード祭りに出かける予定。出店ではありません。7月上半期の CDR を焼く。あまりにも買った枚数が多すぎて、選曲に時間がかかりそうです。配り始めるのは8月か?8月は下鴨納涼古本祭り。これ以上本を増やしたくないが、行ってしまうと思う。
先日、網戸に小さなクワガタがつかまっていた。いたいけだった。父の部屋にムカデが出た。電気屋さんがクーラー工事に来た時に云い間違って「本棚の下からこんな小さなマムシが出てきた」と親指と人差し指で長さを(こんくらい)と指し示したらしい。すると電気屋さんは「子供ですか?」と返したらしい。どうも話が食い違うなと不審に思った父は後で自分が云い間違ったのに気づいたらしい。家族全員大爆笑でした。
世間は本当に狭いのか?

朝は家族とお茶粥を食べながら、NHK BS の『純情きらり』(宮崎あおい!)〜『あまちゃん』(能年玲奈)そして火野正平の『にっぽん縦断こころ旅』を観るのが日課となっている。しかし H 君から聞いたのだけど、NHK 総合で7時45分から京都で今特色ある品揃えでがんばっている古書店が紹介されたそうだ。実は彼も観てなくて家族から聞いたらしい。書店名はふせていたらしいのだが、『ガケ』と『はんの木』と『レティシア』だったようだ。3書店とも、近頃、ご無沙汰しているのだ(多分、昨年のふろ本市以来『ガケ』以外はお目にかかってない)。レティシア店主は前々書店に勤めていらっしゃった方で音楽にもとても造詣が深い。そんな理由でブログを読んでいたこともあった。久しぶりに訪ねると『レココレ』150円で販売中とあったので、父に頼まれた醤油を買いに出かけたついでに寄ってみた。その時間帯の店番は奥様で、棚を眺めレコードをチェックし、レココレの背表紙を横着に眺めていると、「先日はどうもありがとうございました」と NHK の方が来店。店主は昼食中だったらしい。内線で呼ばれた店主が現われる。そこからはオフレコの話がしばらく続く。番組の企画話だったからね。しかしちょっと話に加わったりしてみた。
25年前の大学4回生の頃。実は NHK にお世話になったっていたことがあって大阪の谷町筋まで月一で通っていた。その時のディレクターの名前で覚えている二人の名前を出してその後を聞く。禅寺へ行った時の K さんは上司だったり、M さんは大出世してお偉いさんになってお辞めになったらしい。禅寺や狂言の先日亡くなられた茂山千作さんの所へ体験しにいったメンバーの中には詩人で最近新聞で活躍が報じられている上田假奈代がいる。そんな話を NHK さんにくっちゃべってた。加えて 「NEWSWEB でニュースを読んでいる真下も関テレの番組で一緒だったことがあるんですよ」。(当時彼は京大生で僕は一乗寺の恵文社でバイト。本屋の基本をみっちりと教わってた。一度彼が店にきてくれたことあったな。ちなみに店の常連さんには小野不由美さんがいた。祝山本周五郎賞!)「となりに住んでましたよ」と NHK さん。レティシア店主は「いろんなことやってたんだねぇ」「いや、若気の至りですよ」と僕。「おべっかでもなんでもないけど、NHK のTV はよく観てますよ。大喜利も好きだし、NEWSWEB も面白い」すると店主もご覧になっているみたいで「あれは、なかなか、NHK さんにしてみたら画期的ですね」と。会話の邪魔をするのも悪いのでレココレ一冊『ミカバンド』特集号(07年1月号)を買う。偶然目に留まった綿矢りさ『夢をあたえる』を指差して「この本いいですよね」とまた話をふってしまう。昨年の角田光代の講演会の話をして『アメリカ』の話に持って行く。すると店主がいた店に良く来てたらしい。「変わった娘で、太宰とウ〜んだれだっけ(澁澤?)が好きで小説書いてます」と云っていたそうだ。本当にこれ以上邪魔するのは犯罪的だと思い店を後にする。
丸太町を東に向かう。古本市が東大路のスーパー『サンプラザ熊野店』であるのを N 君からメールで教えてもらっていたのだ。開いているかどうか分からないけれど、ほんレコに寄ると、ちゃんと看板が出てた!ラッキーと階段をあがり店に入ると誰もいない。4打ちの音楽が無人で機械から鳴っている。トイレ?誰かいる?返答なし。仕方なく買ってきたレココレを読んでると H 君とロンドン留学経験ありのディープハウス君が現われる。コンビニへ行っていたらしい。タバコを吸いコーヒーを飲みうだうだ喋っているとディープハウス君の友達で今はパリに住んでいるクリエイター Oosco の作ったレコードを買いません?って展開に。かけてもらうとムーディーマンみたいなハウスだったので買うことに。なんでも200枚限定で日本ではほんレコのみで5枚。残りはパリであっという間に完売したとのこと。「これも何かの縁だからな」と1300円を払う。おまけはポストカード。そして先日聴かせてもらって気になっていたFred Wesley And The Horny Horns (JB's~P.Funk)も購入。
そのままチャリンコを走らせ、百円古本市へ到着。N 君に「暑いなぁ」の挨拶をし、本を選ぶ。未読本はたくさんあるのだけど気になった本から読み出すことにしているから、かなり大雑把に4冊選ぶ。雑誌『文藝』(09年冬)、舞城王太郎『阿修羅ガール』野中柊『アンダーソン家のヨメ』そして絲山秋子『袋小路の男』。全て100円!お勘定を済ませ「またタイミング合えば、飯食べよな」と別れる。 まだまだ日は高くこのまま帰るのがもったいなくなり二条東大路の太陽レコードへ入る。ここのおっちゃんと話していると楽しくてついつい買ってしまうのだ。それにレコードも安いし、ある枚数を超えると(それが何枚なのかはおっちゃんの気分次第ってとこか)100円まけてくれる。S. ワンダー/ Key Of Life、A.ピーピルズ/I Can't Stand The Rain 、そして菊池さんの本でその名前を見た気がした G. ラッセル・セクステット/ At Beethoven Hall Vol.1 。 MPS とドン・チェリー という組み合わせがシュールでどんな音楽なのか想像もできないから、買ってみた。はたしてどんなのだろう。ふうふういいながら自宅へ帰ったのは夕方五時くらいだったろうか。
とても寒かった3月26日河原町へ出た帰りにほんレコに立ち寄る。

 いつものようにうだうだ若き店主 H 君と喋っていた。するとそこに外国人の青年が店にふらっと現われる。後からお母さんそしてお父さんが店に。青年はさくさくとレコードを選び、H 君に手渡す。M.Gaye - What's Going On .「わざわざ日本で買うこともないのに」とは店主の発言。海外だとやはり名作として高いのかもしれない。お母さんに何処から?と尋ねると、スコットランドと。グラスゴー?エジンバラ?それで直に頭に思い浮かんだのが何故かパステルズ。お父さんもお母さんも知らない、と分かった。だから日本ではそこそこ有名だけど、意外と現地では知られていないカルトなバンドなのかもしれないと思った。ジザメリやプライマルの名前にはお父さんが反応してたんだよ。クリエーションレコーズの総裁だったアラン・マッギーもそう。テクノの V .ワトソンの名前を出すのはやめた。知らないだろうから。そして A. ウエルッシュの名前を挙げると少しだけ会話の糸口が見えた。キルトの話や、バグパイプの話。ハイランダーとローランダーの話。店主に「ベイシティーローラーズのコスチュームのタータンチェックはキルトだよ。だから、ひょっとしてスコットランドかもしれない」 実は彼は東北に留学していて春休みで京都に観光に来ているのだと、お母さんから聞く。でも最近のニュースでスコットランド、英国から独立、EU 加盟?って話を聞くのを忘れてしまう。
 前々書店時代。良く店に外国人のお客さんが迷いこんできた。安いホテルが隣接して立っていたのだ。(今そこは解体中で京都で最大のパチンコ屋がオープンするらしい)。マンチェスターから来たというそのお客さんから「知ってるか?」と聞かれて「ハッピー・マンデーズ、ジョイ・ディヴィジョン、ニュー・オーダー、スミス」って答えた。驚いてたな。しかしその時も肝心なオアシス忘れてた!(今なら香川だろうな)。そのやり取りを Miko さんと電話で話してると「そりゃ、驚くでしょ。例えば私がパリにいて、『どこから』って聞かれて、『広島』って答える。するとパリジャンの口から、『あぁ、西城秀樹や吉川晃司の出身地』って答えられるようなものでしょ?」そりゃそうだ。でもそっちのほうがよっぽどカルトだしドメスティックだし、マニアックだよな。(今ならパヒュームか?)日本人ですら知らない人がいるだろう。
 京都って答えたら、どんな固有名詞が出てくるんだろう。湯川秀樹って京都出身だったっけ?確実なのは、くるりと綿矢りさ。あと佐々木蔵之介!確かにロンドンでそんな固有名詞を聞いたら驚くな。
 最近では、外国人カップルが来店して、少し話したのだけど、シカゴだって言うから、ハウスミュージック!って答えたのだけど、知らない若人のほうが多いかも。やはり、C.メイフィールドって名前のほうが有名かな。
レコードにまつわる三つの不思議なお話。

 2月16日のイベント後、立ち直りの早い僕は既に次の悪ふざけの準備に入っていた。「P の次は MN だな(名前にもかかっているし)」「マイブラやマッシブ・アタック、ニュー・オーダーそして中島美嘉などをかけれる。弱いのははヒップホップだなぁ」そんなことも念頭に入れながら河原町へ出かけた。モルテツさんから Naughty Bu Nature のシングルを頂き(彼も昔はDJ だったそうだ)その他の店でもNBNのレコードを購入した。その中の一枚に Hip Hop Hooray が収録されていた。聴いてみると尺八から入るめっちゃかっこ良い曲だったのだが、それは1月に買ったD-note で使われていた尺八と同じサンプリングでネタ元が実は元ジェネシスのピーター・ガブリエルの「スレッジハンマー」だとサンプリング辞典みたいな本で判明。本当はJ5/ABC 使いの OPP って曲が目当てだったのだが、今では Hip Hop Hooray のシングルを探している。
 1月に買ったアリサのベスト盤の感想文を書いた時、疑問として R&B からSoul は69年のいつ頃にチャートとして変わったんだ?みたいなことを叩いた。ひょっとして4月?みたいな当てずっぽでその時はすませてしまった。昨年の12月 K さんから安く譲って頂いた100枚ものレコード(ジャズが9割を超えていて、若干ロックやソウル)をほぼ一日一枚のペースで聴き続けていて、3月10日にようやく全てを聴き終わった。その中にアトランティック・ソウルを集めたコンピがあり、日本盤解説を読んでいるとこんな文章を越谷政義が書いていた。「尚69年8月23日号以前は R&B Singles の名称で発表されている 」
 2月27日。河原町。Hot Line で Minnie Riperton - Adventures In Paradise を買い増した。部屋にはあるが盤質が酷い。500円だったから、これもよくないのだろうと覚悟したが、まだましかもしれないという可能性にかけた。部屋でチェックすると外盤だと思って購入していたのだが、実は日本盤でライナーが入ってた。取り出して読んでいるともう一枚ライナーが入っていることに気づく。何だ?よく見ると 2nd Perfect Angel のものだった。所有者が間違ったんだなぁ。3月6日。神戸。ハックルベリーで Perfect Angel を見つける。そのキャプションにはライナー欠、と書いてあった。ひょっとして同じ所有者?そんなことはないか。でも全くあり得ない話じゃないと思う。そういう風に思うとなんだかラッキーだし、ロマンティックだし、ほんの少し幸福感に浸れたから、そう思うことにした。離れ離れが解消されたのだもの。これは本当の話です。
2月16日(土)。SEKOHAN DREAM At ほんとレコード

 P のレコード33枚を旧バージョンの『お〜いお茶』2L X 6本入りの段ボール箱に入れコロコロトランクに詰め込みいざ出陣。明日の棚卸しに備え昼寝をし、睡眠は充分とった。よりによってどうしてこの日なんだ?日曜は定休なのに。6時に部屋を出て、職場でタバコと電池を買い、上終町からバスに乗り河原町丸太町で降りる。かなり寒い。重たいトランクを 4F まで運び込む。表の扉にはタバコは台所か扉の外でと但し書き。店主の H 君や飲み物提供者の『社長』(渾名)や音響担当の人と少し会話を交わす。7時に別行動をとっていた Y と合流し当初そこで夕飯を食べる予定だったハンバーグレストランへ行ってみたが禁煙ということで丸太町通を渡ったところにある『タイキッチンパクチー』で食事。辛い料理が苦手なのでそれほどでもない料理を中心に食べる。美味しかったし、安かったし、お腹いっぱいになれた。様々な話をしながら食事をするのは久しぶりだ。「ダンテ読んでたら、頭に7つの P という字をダンテは書かれるんだよ。偶然の一致にしては出来過ぎてないか」他にも様々なプランを喋ったような気がする。「Cafe Mor の旦那さんから声をかけられた一箱古本市と一箱レコード市を『ほんレコ』でやればいいんじゃないの?店名とも一致するし、店主とも話をつけてある。流しというか台所もあるから、そこで飲み物等を提供してもらえるやん」Y の賛同を得る。時刻は8時半。こりゃあかん、若き店主 H 君がそろそろ廻し始めてる。サウンドチェックがてらの。彼がかけていたのはホルガー・チューカイの長い曲で繋ぎは見れんかった。残念。気づくとそろそろ人が集まりだしてきていた。最初は日本の昭和歌謡のドーナツ盤を繋ぎ続けるDJ が30分。タイガースしか分かりませんでした。
 僕 KINO-P の出番。頭にヘッドライトをつけた。前回まわした時に、手元が暗く、溝が分からず、困ったからだ。一旦ムードをニュートラルにしたくて、Photek からスタート。ではその晩のプレイリスト。曲名は省きます。Mica Paris (UK Soul) , Pointer Sisters(Soul), Portsihead(Breakbeats ), JJ Perry(?), Primal Scream VS Jungle Brothers (Mashup), Pharcyde (Hip-Hop) , Puffy (J-Pop) 、Pastels (Rock) , Iggy Pop (Rock)、Freda Payne (Soul) , Esther Phillips (Soul) , Pizzicato Five (J-Pop) , Ce Ce Peniston (House), Parliament (Funk) , Playgroup (House) , Prodigy (Breakbeats) , Pigbag (Rock) , PIL (Rock)。以上19曲。かなり混乱した状況でした。志が高いわりに練習をやらず、頭の中でこの曲とこの曲は繋げられるかをイメージし、それを湯舟につかり、リズムをとりながら歌ってみる。そんな練習しかしてないから仕方ありません。一番悩んだのはイギーポップのヒット曲のリズムはモータウン風で何を繋げばうまくいくのか、かなり試行錯誤してました。ファーサイドからパフィーもどこでカットインさせるかなど難しいポイントもありました。しっかりと店主からミキサーの説明を聴いてなかったために同時に曲がかかっていた!それを指摘されてテンパった。もうそこからは焦るばかり。冷静になれず、レコードを違うジャケットに入れてしまっていたり、途中まではわりと頭の中で組み立てた順番で繋げたのですが、その後からは何をかけたら良いのかわからなくなり、結構レコードを迷いながらかけたので怒濤の攻撃はできませんでした。Y がボイスレコーダーで録音していたのを後日聴き返したそうですが、やはりガンガン、カットインの感じが良かったそうです。そんなわけですっかりへこんでいたのですが、数名の方から、良かったと、言われてましたよ、と店主からメールをいただきなんとか立ち直った次第です。一番盛り上がっていたのはプライマルとジャンブラの合体曲とイギーポップでした。
 続いてディープハウスの英国留学経験のある男の子(かなり柔らかめのセレクトでした)、オリラジの眼鏡さんに似た若者、長髪のうまい DJ さんは MJ の『ビリージーン』をかけてました。反則だよな。彼自身も困ったそうです。あの曲の後に来るべき曲なんてこの世に無い。そして今日の主役 Farah さん。先日見た時のセレクトとはだいぶ違ってました。ハイスピードバージョンの『チュニジアの夜』、スピードを調整するつまみはいっぱいのところまで達していました。坂本慎太郎の曲。そして最後はPharoa Sanders / You've Got To Have Freedom !一人大声で歌いながら踊ってました。でもあの曲(一応リズムは4ビート)にはどう対応して体を動かせばいいのか、分からない。ということでおそらく時刻は2時頃。明日は仕事なので店主に挨拶をして Y とともにタクシーで帰る。おそらく3時に部屋に戻った。
今思い出せること。雪が舞っているのが窓から見えた。満杯だった瞬間は40人くらいいたのではないか(MJが流れていた時間はぎゅうぎゅう詰めだった)。フランス人男性や白人女性がいた。表にタバコを吸いに行きいろんな人と喋った。それこそタバコの銘柄の話から政治の話まで。途中 Y は完全に熟睡していた。Y に DJ しているところを写真に撮ってもらった。コップ満杯の柿ピーがこぼれ落ちた。それで盛り上がった瞬間があった。テンションの非常に高い女性がいた(前回もいた)。どうしてここにいるのだろうと疑問に思う女性が一人で来ていた。(そんなことはないな、だれかの友人なんだろう)。表でタバコを吸うのは非常に寒かった。
 後日店主に聞くと朝の7時までやっていたそうだ。5時くらいに客が引き始めた、そろそろしまいにしようと思っていると、メトロからのお客さんが流れてきたらしい。お疲れさまでした。
1月19日 断末魔の叫びとともにパソコン壊れる

2002年以来使ってきた iBook がピーという音とともに、天寿を全うした。YouTube にもTwitterにも適応しない古さなのだから、仕方あるまい。困ったことにバックアップをとってない。一時期はもうパソコンはやめようとさえ考えた。締め切りに追われる生活に疲れていたから。仕事なら締め切りもあるだろう。しかし単なる趣味なのだ。静かな生活に戻りたい、と真剣に考えていた。「いろんな告知をここでやると書いていたじゃないですか」と、Y から言われた。コジマに修理を頼みにいくと、Macは個人で修理に出さなければいけないと言われた。その日の夜、だめもとで、電源を入れるとなんと復活。急いでUSB にデータを取り込んだのが3日後の22日。しかしそれが最後の瞬間だった。電源を入れてもうんともすんともいわなくなった。かつて一緒に iBook を買いに出かけた現在は横浜在住の T 君や本屋を辞めてしまった Y に電話やメールでなにかいいアイデアがないか尋ねた。中古で購入や家にあるWindowsを使うとかいろんなアイデアがでたのだが、両親にやはりパソコンはないとだめだろう、と言われ新品で MacBook Pro を購入した。借金だ。 しかしそこからの道のりはさらに大変だった。02年のセットアップは全て T 君に任せっきりでなにも分かってない。薄いクイックスタートガイドを見ながらそして T 君に携帯で尋ねながらどうにか無事終了。メールも開通し今はかつてのデータを再利用できるものは再利用しどうにかこうにかここまでたどり着いた。これを叩いているのは2月11日建国記念日なのだが、うまくアップロードできるのかどうか怪しいが途中経過をお知らせしておきます。 告知です。SEKOHAN DREAM 2/16sat. atほんとレコードにてKINO-P 名義でDJ します。開場は8時半。僕の出番は九時半から45分の予定です。お時間がある方のご来場お待ちしております。
2012 年を振り返る、とはいうもののこれを書いているのは12 月23 日なのだけど。

 今、手許にはちくまの文庫手帳があってぱらぱらめくってみたりしているが、どうってことのないことばかりが書かれている。それを全て叩くのも邪魔くさい。さてどうしよう。
平均的な一日。午前七時。お茶粥を家族と食べながら BS でNHK の朝ドラを観る。『カーネイション』や『梅ちゃん先生』。そしてその朝ドラ前にもかつての朝ドラ再放送の、『げげげ』や『おひさま』も見てた。『カーネイション』の安田美沙子や『梅ちゃん』の木村文乃がいい感じだった。コーヒーを飲み終わると洗い物を片付け掃除機をかけってのが朝の一連の動き。
 今はそこからレコードを聴いて昼食を食べて仕事へ向かうという生活に戻ったが、一時期は本当に無職で毎日ほぼ三十分ちゃりんこを漕ぎ職安へ通っていた。日記で調べると3月から約半年。夏のうだるような暑さにはさすがに参った。失業保険を満額もらい、どうにかこうにかやりくりし(沢山のレコードが僕を救ってくれた)、漸く仕事にありつける。引き算の計算問題はわりとひっかけが多かったにもかかわらず、その時だけは頭がクリアでがんがん解けて制限時間までに余裕があったので楽勝だったが、面接ではぼろんちょ!駄目だと思ってたところが合格だ。研修を受け、今歩いて五分で職場へ。昼から勤務なので前々書店のような生活に戻る。
 夜はTV 。ドラマではえ~と『リーガルハイ』『ドクター X 』『ゴーイングマイホーム』が当たり。バラエティーはネタ切れ感が漂う。『ホンマでっか』『怒り新党』(前書店時代は帰宅するとそんな時間だった。いまじゃ起きてられない)、くらいか。『リーガルハイ』は内容が過激で面白かったし、『ゴーイング』はゆる~く流れる時間が心地良かった。いうまでもないが、宮崎あおいはいいねぇ。そして『怒り新党』の夏目ちゃんいじりが今はどうなっているのか知らないけれど見てて不愉快じゃなかった。ロンドン五輪。卓球の石川佳純ちゃんの可憐さと柔道のアサシン呼ばわりされていた松本薫の天然発言。今年一番は本田翼。A Studio しか見てませんが、笑顔が可愛い。
 バーチャルは続く。音楽は相変わらず追ってますが処分したレコードを買い直してばかりだった。リアルタイムで良かったのは、買ってないが、中田ヤスタカが手掛けた『きゃりーぱみゅぱみゅ』のシングルやパヒュームの Springs Of Life ( Derrick May を意識?)と槙原のドラマの主題曲『四葉のクローバー』。アイリッシュな感じがそこはかとなく漂う。両者ともYMO チルドレンだ。嵐『ワイルド・アット・ハート』のファンクネス。スマップの朝ドラ主題曲『さかさまの空』はMJ みたいなフックが素晴らしい。その他の人達はシンガーソングライター系もアイドルも弱体化の様相。そう云えばこないだ放送していたMステSP に出ていた『凛として時雨』はいいかもしれない。
 あっ!思い出した。1月7日放送の奥田民生が厳島神社でやったライブ映像で広島に因んで拓郎の『今日までそして明日から』とパフュームの『レイザ―ビーム』をアコギとハーモニカだけで演奏したのには大笑い。レコードは主に京都で買っているが、名古屋に加えて神戸まで出かけるはめに。ロンドンは遠し。そしてなんといっても前々書店時代に知り合った K さんから百枚ほどのジャズのレコードを2万円という破格値で譲り受けた。毎朝1枚づつコーヒーを飲みつつ煙草を喫いながら聴く優雅な生活だ。処分してしまったレコードも多く含まれているのが嬉しい。
本は T. カポーティ『冷血』から始まって、T. ピンチョン『競売ナンバー49の叫び』まで。一番良く読んだのは高橋源一郎。『日本文学盛衰記』や『顰蹙文学カフェ』などが印象深い。つまるところ日本人作家ばかり読んでいた一年だと。阿部和重『シンセミア』西加奈子『さくら』角田光代『さがしもの』は処分されることはないだろう。そして再読だけどヴィトゲンシュタイン『論考』はやはり金字塔だけあって様々なことを考えたり話したりする時のとっかかりになった。付け加えて本や小説に関する本を沢山読んだ。来年はたまりにたまった海外ものにを手をつけたい。新年はダンテの『神曲』を処分箱から救い出して読み出そう。
 では続いてリアルな出来事。視力の低下にともなう生活の困難さからメガネを買う。今のところ職場でかけるのみ。THE ALFEE桜井かって?。そして五十肩と胃の調子が悪化。歳をとればいろいろがたがくる。今年一番会ったのは Y で、うだうだ喋った時間は家族といい勝負かも。前々書店の古株 S さんが Y に続くはず。Y に誘いに乗っかり11 月11日のふろ本市参加。前書店の M 氏には納涼古本祭りを含めて数度会う。名古屋の友人達には半期に一度会い続けている。O 氏 M 氏夫妻そして D ちゃん。11月10日には高三の担任の先生を囲んでの懇親会。男性はそれ程変わったメンバーもいなかったが、昔奇麗だった女性の変わり様は年月の重なりを感じざるをえなかった。でも僕等もみんな歳をとってるわけで他人のことはいえない。お店関係では Cafe Mor さん、Art Rock さん、Toradora さん、Work Shop さん、Hot Line さん、100000t さん(復活おめでとう)、ほんとレコードさんなど殆ど全てレコ屋さん。そして百円古本の N 君とも数度夕飯を食べる。町家古本はんのきの思いの外さんとはなめがねさん。レティシアさん。こうやって叩くと狭い人間関係だな。
観に出かけた有名人。4月15日には音楽ライターの岡村詩野。20日保坂和志+山下澄人の対談。これらは全て100000t にて。角田光代+綿矢りさは京産にて7月4日。角田単独は精華にてその翌日。詳細は下の方を御覧下さい。そして最後12月3日天皇皇后両陛下を白川通にて。涙を抑えることができなかった。男性達はみんなポケットに手を入れつつ待っていると警察の人から注意されていた。昔なら不敬罪で逮捕?それに加えて写メを撮ろうとする年配男性のマナーの酷さ。目に余るものがある。
 2013年の予定。おそらく1月。無事メンテから戻ってきたハードディスクレコーダーで(バグが見つかったので無料!)半期に一度の CDR を焼く作業。あまりにも多くのレコードを買ったので選曲に時間がかかるのは必至。たぶん2月。ほんとレコードにて DJ 。悪だくみの仕込みはほぼ完了したのでお楽しみに。3月 Cafe Mor さんから声をかけてもらった手作り市に OCHAGAYU で参加。まだ妄想の段階だと旦那さんが云っておられたので流動的。イベントの詳細が決まったらここで告知します。春には名古屋へ行きたい。以上が上半期までのそれなりに具体性を持った予定。突発的に何かに参加する可能性も当然あります。一年この OCHAGYU を覗いてみて下さった方々ありがとうございました。
11月11日 ふろ本市参加レポートとその準備と後日談

■ 準備作業
10月27日コロコロカートを川端今出川のホームセンターで購入。10月28日出品する本とレコードを選ぶ。未読の本と既読の本が詰まった本棚からザクザクと躊躇せず選ぶ。そして外の物置きからも選び箱詰め。ダブっていたりもはや聴かないことが確定していたりするレコードも選ぶ。10月29日寺町三条上がるストアデポで紙とビニールの袋を購入。10月31日釣り銭硬貨を両替え。以上が個人的な準備作業。
11月6日時間にゆるい Y が部屋にやってきたのは11時半。白川通りマクドの前にやってきたのはそれよりも少し前なのだが忘れ物をしたということなので、ちゃりんこを貸し一旦部屋に戻る一方、Y が持ってきた重いトランクを引きながら急斜面の坂を登る。Y は実家に一度帰省して本や CD を選び、もって帰れるものをトランクに詰め残りは送ってもらったようだ。 いざ作業開始。まずスリップというかプライスカードを作成するのだが、有名な作家さんに作ってもらったOCHAGAYU スタンプを押すためのインクが用意できてなくて、ひょっとして父が持っているのではないかと、尋ねると良かった持ってた。そして Y が用意するといっていた半紙も準備できておらず、仕方なく職場で売り出ししていたコピー用紙をカッターでざくざく8分割。あぁ段取りが悪い!スタンプを押し乾くのを待ちながら本についてはタイトルと値段とどちらのものかをしめすサインを書き連ねる。でもY のテンションはその日がマックスだと幾度も云っていた。よう分からん。
今回僕は高値をつけるつもりの本はたった2種類。蒼井優4点セット1500円とフレンチロリータの写真集4000円だけで他の本は200円と500円の2プライス。それほど深く考えもせず値付け作業ができた。一方 Y は携帯で価格を調べながらの作業だったのでなかなか進まない。値付け作業をしながらどうにか動いているハードディスクレコーダーで CDR をコピーする。高音質で焼くとどうにか持ちこたえることが判明したのだ。しかし近いうちにこれもメンテに出す予定。昼食を食べに出かける時間も省き母が持ってきてくれたたこ焼きで軽くすました。Y は現役の書店員だし、僕も元書店員だから箱詰めは得意な作業。返品作業好きだったものなぁ。Y の値付けで高値だったのはニジンスキーの自伝4000円!文庫本はテッィシュの空き箱を利用。ぴったりと入る。なんとかレコードまで値付けが終わったのでそれぞれの母親に書いてもらったお茶粥レシピを二階にあるコピー機でコピーする。どうにか50枚コピーできたと思ったら、最後の文字が切れている!ということで縮小コピーなどを駆使してどうにか再び50枚。トナーが切れかけているのでかなり薄めの仕上がりが納得できないけれど仕方ないよな。そしてそのレシピを二つ折りにして表にスタンプを押す。CDR の曲名クレジットの表側にもスタンプ。なんやかやで既に五時くらいだった。紙袋スタンプ押し作業は Y が部屋での内職決定。ということで突貫準備終わる。母が持ってきてくれたカレーを食べながらこの後の段取りなどを話す。Y は思わず云っていた。「今日一日では終わらないと思ってました」。いやいやいやお互い働いているのだからそりゃあかんやろ。引っ越しの時に購入した段ボール箱2箱分の本をコロコロカートに積んでみる。カートが耐えられる重量が30キロとあってどうもそれ以上あるようなのだ。重くて動かない。箱が大き過ぎたのだ。良いアイデアも思い浮かばずとにかく後の課題になる。(結局は僕のトランクに Y の本を詰め直し、レコードや大きめの雑誌等を入れた箱をコロコロに積むという結果に落ち着いたのは数日後)。当日再びこの家に来る時に迷わないように地図を書いて手渡す。
なんか音楽欲しくなって売りに出すレコードから Massive Attack / Protection を選びターンテーブルに乗せる。「Y 、多分めっちゃ好きやと思うで」と。当たり。そしてChet Baker / Do It the Hard Way (これは売りもんではない)を続けて。ジャズヴォーカルにはまりかけているそうだ。そしてカレーを食べ終わり Y のトランクに文庫本、紙袋、電卓、テープアンドカッターそしてお茶粥レシピを入れてもらってころころと坂道を下りコンビニへ向かう。さて当日どうやって行くか話し合った。当初は果敢にバスで行く積もりだったのだがあまりの重さでそれも無理っぽいと。仕方なくタクシーかなっていう方向はその時既に決まっていたような感じだった。コンビニで煙草を買って別れた。
その後もふと思い出す度に当日必要なものをメモを取っていた。電卓。テープ&カッター。デジカメ。釣り銭(カンカン)。マジックペン(筆記具)。ホッカイロ。カッター。スーツ(ジャケットにバッジ)。ノート。ガムテ。ビニールシート。天気予報では11月の11日京都府南部は雨。最悪だ。
■ 本番当日
当日は天気予報通り雨。それも本格的に降っている。朝食を両親と食べ洗い物をし、掃除機をかけレコードを聴いていると Y から電話。九時台だった。十時台に今出発したと再び電話。一乗寺商店街のタクシー会社でタクシーを拾いここまで来てもらう。ネクタイスーツ姿でガレージ内にてタクシーを待つ。レコードと本しか積んでないコロコロが意外と役立たない。やはりこれでも重量オーバーなのか。タクシー到着。再びコロコロ壊れる。数分後タクシーで寺町丸太町まで行ってもらう。さらに強く雨。会場の元銭湯前に十時半頃到着。傘をさすのも面倒で雨に濡れながら荷物を運び入れる。主催者元十万トンかじ君に挨拶をし場所を選ぶ。知った顔もちらほら。以前高野の交差点にあったレコ屋 REDの兄ちゃん。東洞院にあるレコ屋ポコアポコの兄ちゃん。はんのきのはなめがねさん。Y が云うまま電気風呂に陣取る。段ボールをまず底に敷きその上にビニールシート。トランクや鞄も湯ぶねの中。テープ&カッターや袋や釣り銭は内側の段差の上。かなりごちゃごちゃしている。お茶粥レシピは上に並べ、CDR 十枚も並べる。箱を開封しながら本や雑誌、レコードやCD を試行錯誤しながら並べる。結局版形ごとに纏めそこで内容別って感じに落ち着く。Y が百均で買ってきたブックエンドがとても役立つ。お手柄!Good Job !海外ものはじか置き。国内ものは湯ぶねの際に立てて並べる。左からエンタメが始まり徐々に純文。文庫とレコード音楽関係の書籍は銭湯のカゴを二つお借りして並べる。Y は追加した本に値付け。僕はジャケットにバッジを二つ付ける。一つはO 氏からもらったグラスゴーのアノラックバンド The Pastels 。そしてもう一つは映画を見に行ってもらったか買ったかした 24 Hour Party People 。 そしてメガネをかけて書店員完成。未だ準備中にもかかわらず既に時刻は開場時刻の十一時を過ぎていた。ばたばただ。Y がちゃんと時間通りに行動してくれたにもかかわらずだ。実はたいそう心配していたのだ。ある程度は様になっていたもの。
こんな天気にもかかわらず予想外にお客さんが来る。食い付きが良かったのは三浦しおん『舟を編む』。さすが本屋さん大賞。未だ文庫にもなってないし、500円だもの。フリーマーケットにはあるまじきちゃんと「いらっしゃいませ」「少々お待ち下さい」「ありがとうございました(またどうぞお越しくださいませ)」等の接客七大(八大?)用語を連発。知った顔のお客さんも来店下さる。『Cafe Mor 家族』(お母様。娘。旦那。そして二十二日生まれのむぎちゃん)は差し入れを手に来店。「本当にスーツ姿!」と娘。むぎちゃんはとても可愛く Y は写真を撮っていた。『ほんとレコード』店主。『レティシア』店主(さすが元新刊書店勤務。というか僕等がいた書店の他店にいらしゃったそうです。円城塔を手に取る。Y が出品した新刊話題書と僕のデビュー作のハードカバー2冊。買ってもらえなかったけれど。)。それぞれレコードと雑誌を『ほんとレコード』さんが、つげの文庫二冊を『レティシア』さんが買って下さる。『ほんとレコード』店主や『レティシア』店主にもフレンチロリータ写真集(4000円)をお勧めしたのだが高値過ぎたようだ。買ってもらえんかった。残念。移動するのは煙草を喫いに表まで出るくらいでほぼ他の店を覗くこともなく店番をしていて Y と「そろそろレジ点検始めよか」等下らぬことばかり喋っていたのは相変わらず。意外に好評だったのはお茶粥レシピ。いろんなお客さまがそれだけもらいに来てくださる。そしてほっかいろ。Y は寒がっていたし、お客さんにも数枚配った。銭湯ってのぼせるくらい熱いが営業してないとめっちゃ冷えるとふんだのだ。今日のイベントのBGM 担当は馴染みのレコ屋Art Rock さん。エコーが効いて素晴らしいアンビエントダブチルアウト効果を生んでました。フェアグラなんかも流れていましたが、後日Y と店主に確認したところ、それは選曲したCDR には収録されていなかったそうです。誰の選曲だったんだろう。
ではここでその日売れたスリップをリストアップ。まず Y のもの。『ねじ式 / 夜が掴む』『大場電気鍍金工業所 / やもり』(つげ義春。レティシアさん購入)。『南瓜とマヨネーズ』『STUDIO VOICE 08年9月号』(ほんとレコードさん)。『恋と退屈』『カラマーゾフの兄弟2,3』『ハックルベリー・フィンの冒険』『イエスの生涯』『黄色い本』(コミックス)『OK GO』(CD)。『YMO GLOBAL YMO から広がるディスク・ガイド』『ユリイカ08年1月号南方熊楠』以上。
僕の売り物。『KINO』(精華大学発行)はカフェモルさん。『高校生のための文章読本』(男性。売れたのが意外でした)『天地明察』と『縛られた巨人』(年配の男性)『生物から見た世界』と『タンノイのエジンバラ』(たしか近くで出店されていた男性)。『櫻画報大全』(女性。ツイッタ―で呟いているのを Y が発見。新潮文庫。赤瀬川原平)『一人の男が飛行機から飛び降りる』(女性。気になっていた本だということ。ハードカバー版)『舟を編む』(女性。帯が旧バージョンなのはレアだそうです)。『アヒルと鴨のコインロッカー』(女性。角田を物色されていたことから話しが始まりどんな作家が好きか訊いて加藤実秋だと。そこで頭検索をして『インデイゴの夜』がやはり同じ東京創元から出ていたのを思い出し薦めた。ひとまわりして戻って来られてご購入)。『オン・ザ・ロード』(男性。ケルアック『路上』の新訳バージョン。ハードカバー)。『アフリカの日々』(年配の男性。冷たいタイルの上にあぐらをかいて熟読の末ご購入。晶文社)。『聴き飽きない人々』(音楽好きの男性)。レコード。Honey Cone / Love , Peace & Soul (ほんとレコードさん)。John Coltrane / Giant Steps と David Holmes / Don't Die Just Yet は長髪の男性。DH は色々説明して購入して頂きました。Joe Henderson / In 'n Out は閉店準備中に主催者かじ君が来て下さり「やすっ!」と。「ジョーヘン買って良いですか?」との事だったので喜んでお売りした。袋がたまたま神戸のレコ屋ダイナマイトのものだったのだが、それにも喜んで下さった。以上。そして200円三冊500円セールではカフェモルさんが『まほろ駅前多田便利軒』『ぶらんこ乗り』『だれかのことを強く思ってみたかった』。『まほろ駅』は僕ので残り二冊は Y の売り物。僕は商売抜きで部屋の本棚整理を兼ねた叩き売りだったからこんなに売れただけです。古本屋へ重たいめをして持って行き、買い叩かれるよりは高く、そしてブックオフよりは安くという戦略が功をせいしたのか。
散々手には取られたが売れ残ったのはダンテ『神曲』ハードカバー。(内容を訊かれたのだが僕も未読故答えられませんでした)。あともうひと押し?だったかもしれない本やレコード。ニーチェ『ツァラトゥストラ』(筑摩文庫。女性が手に取っていて、「挫折したのです」と云われたので正直に「これだけ読んでも、よく分からないようになってるんです。『道徳の系譜』を読んで下さい。エッセンスがつまってますから。たしか岩波文庫に入ってます」と。)大岡信『ヌード1900ー1960』。(値切られましたが断りました。おそらく絶版だから。河出文庫)。川原泉『事象の地平』(白泉社 。コミックエッセイ)は女性。『蒼井優4点セット』も女性。袋から取り出して中身を見て頂いたけれど、だめでした。ビートルズ関連も強し。夕方に現れたカップルが会話をしながら二点のビートルズ本をめくってました。レコードではローゼスの1st 。神戸で傷あり承知で購入したもの。若干音に出るのだけどそれほどでもない。検盤してもらってうだうだ喋ったのだけど、実は東大路にあるレコ屋ラマラボ店主でした。行く度に休みなんだよな。「レコ屋ですか?」と尋ねられる。まぁこちらもそれなりに年季はいってるもんな。Y のコミックスやユリイカを手に取る人も多数。その他にもあったのかもしれませんが記憶に残っているものだけを叩きました。よく訊かれたのは「どこにお店あるんですか?」。「しゃれです。並べている本はほんまものですが」と答えてました。邪魔くさいから。こんな利益軽視の古本屋は営業不可能だって。そして「何故スーツなのですか?」もちらほら。「馴染むのいややから」と答えてました。
それにしても結構現場はばたばたしていた。Y が途中で「500円以上でCDR プレゼントにしましょう」と提案。雨も降り続いているし、仕方ないと思った。それでどんどんさばける。その度に僕の出番。「僕が昔FM で DJ をやってた時に、一時間で46曲繋いだ時のをCDR に焼きましたので袋に入れておきます。」と曲名クレジットを見せながら説明。いきなり僕の声で始まるから驚くだろうな。(聴いたとしたらね)。中には本当に喜んでくれたお客さん(たしか菊池成孔の本を買って下さった方)もいた。90年代がドストライクだと。袋やテープが最後までどこにあるかよくわからない混乱状態で時間は過ぎた。煙草を喫いに出る度にポジションも変わるし。「五時十五分で店じまい始めて下さい」とかじ君の声。前後して出店料1000円を渡す Y 。いそいそと片づけ始める。ガムテで箱を再び組み立て本を詰め様々なものを来た時に限りなく近い状態に戻す。雨だったせいでメールで連絡した方々は全員来店されず。まぁしょうがないでしょう。この日が晴天だったらどれほどの来客があったのか少し怖い。Y はかじ君と挨拶。「楽しかったです」。外は晴れてた。表に出て Y と手分けして荷物を運ぶ。寺町丸太町北側まで。そこに Y を待たせて再び荷物を取りに戻るのだ。タクシーを拾い家へ。
荷物を置いて歩いてサイゼリヤへ。お腹がへっていた。そりゃそうだ。煙草とカフェモルさんが差し入れてくれた飲み物しか飲んでないんだもの。がっつり食べて、メインイベント。今日の精算作業。食べ終わって下げてもらった広いテーブルの上にスリップをそれぞれ分けていくらになるか。まぁジャーナル代わりと云えるかな。カンカンからお札を取り出し枚数を数え、硬貨を積み現金を集計する。過不足ゼロ。当たり前やわな。予算達成。一応五桁に届く。時給1000円越え。「大人が一日働くのだから一人五千円は欲しいよなぁ」と云っていたのは僕。「そんなことはあまり気にしない」と云っていた Y 。「でも次回あったとして、その時のモチベイション高い方がいいやん」と僕。「本を通じて知り合いとか繋がりができた方が楽しい」とY 。まぁまぁ良しとしましょう。そこから品揃いや売り方などの反省会へ移る。ホワイトボードの必要性。200円三冊500円セール中や500円以上でCDR 差し上げますなどを告知できる。あとハードカバーは初めから高いと決めつけて手に取らないお客さんが多かったからやはりそれも告知必要だったと思うなど。Y のような品揃いは通好みはするけれど来店する人全てがそうじゃないのだから食い付きの良い本も必要だとか。まぁ傾向と対策なんて結果論なんだけど。そうしてサイゼリヤ反省会は終わり、それぞれの家に帰って行く。
■ 後日談
Y はその日ずっと IC レコーダーで録音していたのだが、二人でどういう風に本を並べるかを話し合っている時の丁々発止のやりとりが本当に凄かったと云っていた。はんのきのはなめがねさん曰く、脱衣場でやっていた人たちは寒さとの戦いでもあったそうだ。暖簾一枚で開けっぱだったのだ。早く電気風呂を確保して良かったな。そして噂の古書店オヨヨ店主の一日店番を観れるというのはものすごくレアな経験なのだと。僕は後日大量の硬貨を両替えし Y に渡す。僕の売り上げは郵便局に預けようかな、そしてたまったらロンドン。行けるかぁ(笑)。金銭的にも職場的にもも無理っぽいなぁ。余談。スーツ姿は目立つ。様々な人のツイッタ―やブログの写真に写り込んでました。悪のり成功。しかし自らデジカメを持っていたにもかかわらず、一枚も撮る余裕なかったのが残念。次回あったらまた参加したいと思ったイベント『ふろ本市』でした。楽しく有意義な小遣い稼ぎとなりました。
ふろ本市参加のお知らせです。

来る11月11日(日)、11時から17時まで。寺町丸太町下がる西側の元銭湯で開かれるこのイベントに Y と出店します。二人のソウルフードに因んで屋号は OCHAGAYU です。主に書籍を出品しますが、レコードや CD も並べる予定です。可能な限り安値で販売する予定ですので是非お立ち寄り下さい。
ここからはいくつ実行するかは未定ですが(悪ふざけの)プランをリストアップします。
★村上春樹の書籍の裏ページに○○さんへというサインを自分で書く。(著者サイン付きとは書きません)。
★知り合いに頼んで花束を届けてもらう(綿矢りさや村上春樹や保坂和志や山中教授や野田総理の名前を使ってもらって)。
★開店前に大声で接客八大用語を唱和する。
★おもちゃのレジスターを用意する。
★スーツネクタイ着用。
★一冊200円のコーナーを作り、三冊で500円で奉仕する。
★1000円以上お買い上げで CDR を先着10名様に進呈。
★お茶粥レシピ(それぞれの母親に手書きしてもらった)を作成して袋にしのばせる。
★Y が知り合ったはんこ職人さんに屋号スタンプを作ってもらい紙袋やスリップやお茶粥レシピに押しまくる。
CDR に関しては僕が FM で一時間で40曲以上を MD で繋ぎまくったのを準備する予定です。はたしてこんなんを誰が喜ぶのでしょうか。
そして最も Y ともめたのはスーツネクタイ着用の件です。Y はゆる~くやりましょうと。それに対して僕はみんなゆるいのだから、それに馴染むのは嫌だと。保坂がいうところの定型にはまるのは嫌だと。桝井さんは根がパンクだから、そんなこと言うのでしょうと。違うよ、と僕。ほんまにパンクなら鋲付きの革ジャンを着て行くよ。じゃぁ、そんなにゆるくして欲しいなら、パジャマで行くよ、と僕。或はゆる~く季節度外視の T シャツ短パン、と詰め寄る僕。というのもこれには前振りがあって、先日北稜高校30周年記念の同窓会がありまして。同窓生 Y から電話があり急遽参加したのですが、どんな格好で行くの?との問いに仕事帰りだからスーツになるな、と。で両親からその日「何着て行くん?」と訊かれて「スーツ」と答えると、「大袈裟じゃない?」と言われたので、普段着で行くとほぼ全員正装で浮いた浮いた。違和感ばかりを感じた同窓会だったのです。スーツで敵を取る、というのもあるんだな。たわいもないなぁ(笑)。
他にも数々の悪ふざけのプランがあった気がするのだけど忘れちまいました。この内の幾つが本当になされるか未定ですが、それを確認してみたい方もどうぞお越し下さい。他にも沢山のお店が参加されるそうなのでそちらのお店の方が充実した品揃えだと思います。なにか素敵な本が見つかるかもしれません。
9月22日。久しぶりにレコードをまわした『ほんとレコード』、というお店は

 河原町丸太町北西角のビルの4階にある。偶然、寺町丸太町を右折した時に看板を見つけた。不思議な台形をした部屋に古本と中古レコードが並んでいる。若き店主に軽く挨拶された時、彼は流しで煙草を喫っていた。初めてその時に買ったのは高橋源一郎の岩波新書で、おそらく6月だ。レコードは Kool & The Gang (6/29 )を皮切りにミカバンドとジャズ2枚 ( 7/21) 等が続く。徐々に店主と話すようになった。「100000t からの暖簾わけですか?」「準備はしていたけれど、先を越されたのです」「閉めちゃいましたよね、10万トン。それにしても本凄いですね。サンリオ文庫とか。どこで仕入れたんです?」「私物です。だからネットで高値で購入して読んでなくて店に出しているのもあります」。
 確かに王将やマクドといったチェーン展開しているお店も利用するけれど、よくよく考えれば個人経営=独立系=インディー系のお店ばかりに通っている。Cafe Mor や10万トンやはんの木もそうだしレコ屋のトラドラもそうだ。最近レティシアというお店をはんの木経由で知った。前々書店を退職された方が経営されているそのお店は二条高倉下がったところにある。個人で経営されているからゆる~く時間が流れていて、店主とお話も可能だ。意外な出会いがあって、不思議な繋がりがあって、驚いたりする。経済不況は決して個人経営のお店にも無関係じゃないけれど、英国でも不況の最中に様々な面白い試みがなされたのだ。
 『ほんとレコード』で文学や音楽の話をしていた時に、「昔、僕もDJ やったりクラブイベントを企画したり、あと FM で選曲してましたよ」と。「九月二十二日に DJ イベントをここでやりますから良かったら来て下さい。その日は4打ちメインになりますが、10万トンにいた60年代ロック好きの女の子や DJ クラッシュのイベントに参加した人もまわしますから」と伝えられた、迷惑になることも考えず「その日2、3枚レコード持って行ったら、かけれます?」と口を滑らした。「その日は多くの DJ いるから無理かもしれません」と言われたのだが、後日「レコード持ってきてもらったらかけれる時間ありそうです」と。
 研修が始まっていたので前日に4打ちのシングルを5枚選び当日。研修先からバスで帰宅し夕飯を食べ Y と高野の交差点で待ち合わせ。Y は既にミスドで食べていてコジマ地下の喫煙所で煙草。ちゃりんこで河原町通りを下る。普段なら鴨川を使うのだが、暗く危険なので避けた。久しぶりにかもがわカフェでうだうだ喋り煙草を喫い十時前に『ほんとレコード』に到着。入場無料。若き店主の友人が飲み物やたこ焼きを販売する。感じとしては名古屋の OUT Record で土曜の夜に開かれるイベントを思わせる。今日のイベントを企画した若い男の子とロンドンの話をしたり(短期留学していたんだって)。彼が無料で入れてくれたコーヒーを飲んだりしながら平和な雰囲気でイベントは進む。Y と二人で本棚を眺めもした。女の子はガレージ系?ロックをかける。続いてダブやジャズを繋ぐDJ 。そしてプロの DJ 登場。上手いわ。個人的には怒濤のドラムンベース攻撃が最高でした。ダニー・ハザウェイの What's going on や吉田美奈子(最高でした)も繋がれた。終わったばかりの DJ さんとお話をしたのだがとても気さくな人柄で好印象でした。接客業であるということを彼はしっかりと認識しているのだ。
   そして今日のメイン4打ちが始まり出すと店主に「そろそろです」と告げられる。Y に「じゃぁちょっくら行ってくるわ」。準備したのはレコードだけでノープラン。流れを見て何を最初に持って来るかだけを考えて DJ 開始。何年振りだ?北区に住んでいた時に知った店で2度。一度目はハロウインで二度目は大晦日で(本当はクリスマスでした)、日記で調べると09年で三年振り。他の DJ さんは BPM (テンポ)を合わせたり音質を変えるつまみをいじったり基本に忠実で真面目だが、不良DJ は気にしない。「おおザッパァ~」と後で Y に言われた。2、3曲という短時間の中に5曲を適当に流し込む。

Basement Jaxx / Rendez-vu (Red Alert Remix ) ~ Eduardo de la calle / (untitled ) ~ Radiohead / Everything's In It's Wrong Place ~ New Order/ Someone Like You ( James Holden Remix) ~ Vince Watson / Flux

 最初と最後は覚えているのだけれど、間三曲がとてもあやふやでたぶん違うはず。適当すぎたのか?緊張していたのか?あまりにも短時間で曲を繋ぎ過ぎのせいもあるな。 反応があったのはレデイオヘッドの4打ちバージョン。そらそうやろな。レデイオヘッド嫌いは音楽ファンにいないはずだもの。
 どうにか次の DJ にバトンタッチ。ハードなテクノが鳴り響き続ける。若いうちは一つのカテゴリーを徹底的に追求すればいいと思うし、そういうものだと思う。しかし年齢を重ねると悪く言えば節操なし、よく言うとこだわりがなくなる。音楽のカテゴリーに優劣はないと思うんだよね。カテゴリーがあって、良い曲があるんじゃなくて、逆なのだ。反応した曲が自分にとっての基準となる。
 若い店主に「ありがとうございました」と言われて素直に喜ぶ。「ちゃんと繋がってましたよ」。練習嫌いの下手糞 DJ と宣言していたからね。「今度イベントあったら、しっかり一時間かけますか?」と合格通知を頂いたので「全然構いませんよ」と応える。その時はもう少しプランをたてて、でも僕らしい、ばらけた選曲します。(実はそのプランは密かに考え中です)。次はいつなんだろうか。その時が近付いたらここで告知します。
 時刻はたぶん一時半前だったろうか、帰る準備をし店主に挨拶をし階段を下りると雨。それもかなりしっかりと。レコードを預けに上がり、ちゃりんこで Y と帰路へつく。ひょっとして Y は雨男?保坂が雨男なんじゃないのかも知れない。名古屋へ行った時は大丈夫だったのにね。Y はイベント自体も楽しんでいたようだし、帰る間際に文庫本を買っていた(なんのタイトルか忘れたけれど、解説は保坂)。やはり保坂が雨男?だとするなら強力だね。
 僕の出番が終わってからだと思うのだけど、Y は本棚から大版の本を取り出し、世界の面白い書店を紹介した本のページをめくり、開けたのは2010年ロンドンへ行った時に父に探すようにいわれた London Review Bookshop という書店を紹介した箇所だった。若き店主はこの本がきっかけで店を始めることにしたそうだ。研修が始まり時間に追われる生活が戻ってきた僕には貴重な別の時間の流れ方だった。
8月11日から16日まで下鴨納涼古本まつりに通いつめる

11日の収穫
『サリンジャー選集第二巻 若者たち(短篇集 I)』荒地出版社 刈田元司 渥美昭夫 訳
『サリンジャー選集第三巻 倒錯の森(短篇集 II)』荒地出版社 刈田元司 渥美昭夫 訳
リチャード・パワーズ『舞踏会へ向かう三人の農夫』みすず書房 柴田元幸訳
デイヴィッド・ロッジ『考える・・・』白水社 高儀進訳
速水保孝『出雲―ヘルンの見た神々の国』山陰郷土文化研究所
雑誌
レコード・コレクターズ 2006年10月号(シド・バレット)
レコード・コレクターズ 2008年1月号(マイルス・デイヴィス)
レコード・コレクターズ 2008年3月号(ソウル/ファンク100)

古本まつり初日。前書店の M 君と。テントで待ち合わせ。少しお喋り。前書店で画像検索すると○○さんが無理矢理作った笑顔で写真に納まる姿が出るとか、○○店長が朝日の夕刊で本の紹介をしていたとか、そんな話題。昼飯前は(雨ざらし)特価コーナを掘る。昼食へ向かう最中に雨が振り出し雷が響きだす。凡そ二時間そこに居座り、前書店(退職の理由等)や文学のいろんな話をする。糺の森に戻った後も雨は止まずテントに足留め。結局棚を眺めてしまう結果に。そこでパワーズとロッジとを見つけてしまう。ヘルンは父用に。ISBN コードがないのはどうしてなんだろう。その他の本雑誌は全て200円。漁った後夕飯を食べながら今日の獲物を見せあう。彼は司法試験をパスし今年から市内事務所へ研修勤めに追われ読書があまりできないのが悩みの種の慶応出のエリート。トルストイ等を好む。ちなみに文学の話ができたのは前書店では二人だけだった。そして彼が以前焼いてくれた CDR は何故かジュディマリとメタリカ。ギャップあるねぇ。

12日
世界文学全集19 『カラマーゾフの兄弟 ドストエフスキー』集英社 江川卓訳
ジョン・アーヴィング『ガープの世界』(上下)サンリオ 筒井正明訳
アップダイク『カップルズ』I II 新潮社 宮本陽吉訳
丸谷才一編『私の選んだ文庫ベスト3』毎日新聞社
桜庭一樹『お好みの本、入荷しました 桜庭一樹読書日記』東京創元社
ビデオ
『YMO ウィンター・ライヴ '81』
レコード
The Lounge Lizards
The Upsetters / Super Ape

前々本屋で知り合った S さんに探していると昨年から言われていた江川卓訳の『カラマーゾフ』を200円で発見。彼がネットで調べたら5000円を超えていたそうだ。200円以外の本は丸谷才一のものと桜庭一樹の2冊。前者は先月読んだのだが文庫化のさいに大人の事情で掲載されなかったのがあると、但書き。仕方なく買い直し。(比べてみるとたった一人!)後者は第二弾が面白かったので。でも第一弾が見つからない。ビデオを売っている店で YMO 発見。300円。その他レディオヘッドやネナ・チェリーもあったがストップがかかる。レコードを並べている店ではドーナツ盤300円。大きいの500円。ドーナツ盤はネオアコ~ギターポップ多し(サラ・レーベル等)。大きいのにもギターポップ多し。ペイル・ファウンテンズの『Thank You 』のシングル等並ぶ。買ったのは昨日買ったレココレでマイルスの「オン・ザ・コーナー」特集で菊池成孔が語っていたテオ・マセロの手腕の箇所にその名があったラウンジリザーズ(日本盤)とダブというかレゲエというかその世界では凄く有名なリー・ペリーのバンド。多分正規再発。 重たい本等をカゴに入れ河原町の Cafe Mor へ。手作り市が開催されている。新婚夫婦への土産物として数点選び購入。作家さんにお礼を言われたのだがどの作品なのか不明。ちゃんと尋ねればよかった。レモンティーを二杯飲みサンドィッチを二つ食す。そのままチャリンコで S さんに届けに行くが退職したところだと。連絡してもらうことに。

13日
小島信夫『抱擁家族』講談社
ロラン・バルト『記号学の冒険』みすず書房 花輪光訳
レコード
The Best of Don Drummond

職安帰りに寄る。流石に人々に漁られた後というのもあるしこちらのテンションも下がっているので漁り方が粗い。それでもなんとか二冊。保坂がなにかと折りにふれ絶賛している小島信夫の箱入りハードカバーを200円で発見し、店側の失策というか整理怠慢で特価コーナーでバルトを発見。200円。ありえへん。最近ちょくちょく出かける上京区の『町家古本はんのき』の S 君とばったり。朝から疲れたとのこと。こちらもくたくたではらぺこだ。彼はこれからはんのきへ向かうのだろう。「小島信夫とバルト、200円だったよ」というと「まじでぇー」と。やはり僕等は関西人だ。安さを競い合うのは大阪人の遺伝子だけではないのだろう。僕はテントで初めて暑いうどんを食す。レコードを再びチェックしに戻り良く知らないアーティストを購入。裏のライナーにスカタライツとあったし STUDIO ONEだし JAMAICA だからレゲエだろうと。この造りの粗さはジャマイカ盤?

14日
ジョン・バース『金曜日の本』筑摩書房 志村正雄訳
本当は午前中から前々本屋の Y とその友達とで行く予定だったのだが雨をことのほか心配する Y は結局とりやめの結果に。朝の電話で、因果性はフィクションとの立場をとる保坂原理主義者の Y に体調それほど酷くないから雨は降らんと思うよ、って云ったのに信じてもらえんかった。悲しい。曇りの日は本当に体調が悪くなるんだよな。だから雨も近い。血圧と気圧には相関関係あるんだろうか。ということでお寺さんのお参りが済んだ後に出かける。結局買ったのは高橋源一郎の本で良く見かけるジョン・バース。多分500円。

15日
収穫なし

仕事終わりの Y と。腹がへっている Y はフランクフルトを食べていたのだがケチャップが買ったばかりの高価なチノパンにポタリ。「とれないですよねぇ」と。「直ぐに洗濯しないとな」と。あまり根気もなく西側を一時間半で見終わる。暫く待っても Y は来ないので携帯で連絡を取り合いトイレの前で飲み物を購入し少し離れた駐車場に腰かけ煙草タイム。糺の森の南側のテントに喫煙場所があったのだが、心ない店主が店の裏側で煙草を喫っていたのを誰かが下鴨神社に言い付けたようで完全禁煙になってしまったのだ。下鴨神社は世界文化遺産。本は当然良く燃える。森が全焼そして建物に燃え広がるなんてことになったら洒落にならない。だからそこまで歩いた。 Y は特価コーナーと文庫をスルーして棚だけを漁っているのだと。そして5時半に僕は南側テントにたどり着く。時間に緩い Y は来ない。凄い棚でも見つけて考え込んでいるのだろうと思っていると50分に携帯がなる。「財布がないんです。すられたか、駐車場に置き忘れたかもわかんないんです。」北側で合流する途中まで下を見ながら歩くものの財布発見できず。「トートのチャックは開いていたん?」「それもわからないんです。すられたとするなら絶対僕よりもお金持ってる人に違いない」「何が入ってるの?」「お金と保険証と ATM のカードと会社の通行証と高級アンティークショップでこないだ買った本棚のポイントがめっちゃ貯まっているカードとうどんの割引券とか。あぁ邪魔くさい」本部に行って連絡先を伝え下鴨警察署へも届け出をする。「財布見つかってうどんの割引券だけ抜かれてたらどうする?」って冗談まじりで慰める。残念会の焼き肉を食べながら Y は実家に電話をし、帰郷するためにお金を振り込んで欲しいと訴える。いんきょカフェで喋っていると、会社から電話。表に出た Y の表情が照れ笑いに変わるのを見て財布が見つかったのだと分かった。下鴨神社から会社に電話があったそうだ。ということは駐車場?「そら神社だもんな。神さん見てるもんな。末代まで祟られるかもしれんもんな。だから届けてくれたんだよ。明日ちゃんとお賽銭入れんとあかんわな」

16日
高橋源一郎『日本文学盛衰記』講談社
ハイゼンベルク『現代物理学の思想』みすず書房 河野伊三郎 富山小太郎訳

今日が最終日。「全品半額!」と店のおばちゃんの声がするので棚から選んだ高橋源一郎を抜き取り「これもですか?」と「そうです」。半額で600円!安い。この本も古本屋さんでたまに見かけるのだが、全て千円を超えているのだ。そして昨日から迷っていたハイゼンベルク(価格もそうだしひょっとして春のみやこめっせの即売会で買ったのと同じかもという疑念から)を百円で購入。昨日はもう少し高かったし、ある時間帯は3冊で500円だったり5冊で500円だったり。冊数をそろえるのはかなり厳しい。だから見知らぬ人との合わせ技という方法も考えないわけじゃないのだけどやはり躊躇われる。だから一冊百円は非常に助かった。ということで会場を後にする。今日は五山の送り火。道がだだこみになる前に部屋に戻らねばならなかった。10時過ぎに Y へメール。かけもちでコンビニで働く Y が云っていた「一年で一番忙しい日」だと。「うどんの割引券大丈夫だった?」返信のメール「これは冗談でも何でもないのですがうどんの割引券だけなくなってましたよ笑 でもそれ以外無事!」
7月4日京産で角田光代の話を聞く。

日本一運賃が高いというのは本当なの?叡電を使うのも角田光代の話を聞くのも昨年の12月以来である。K さんから大量のレコードを購入した時に岩倉まで叡電を使ったのは12月8日、京大で角田光代の話を聞いたのは二日後の10日。既に半年が過ぎていた。懐かしの母校北稜高校が見える木野を過ぎた。二軒茶屋で下車し歩くつもりだ。ところで北稜といえばチュートリアルの母校として有名になったのだがその昔は中島みゆきのオールナイトニッポンで北山杉グリーンの制服が取り上げられて有名になったという前科がある。現在はそれをうけてかどうか知らないがすっきりとしたけれどもなんら特徴のない制服に変わっている。チュートの二人は修学院小学校~修学院中学校そして北稜と進んだのだがほぼ同じ経歴だ。僕が卒業したのは長岡第七小学校だけど妹弟は完全に同じコース。さて二軒茶屋から徒歩で産大を目指し歩く。この大学に入るのは学祭に種ともこがやってきた86年10月31日以来である。レコード時代に発表された『いっしょに、ね』(86年)と『みんな愛のせいね』(87年)は大好きで今尚部屋に残る僅かな J-pop だ。特にあの大好きな Fish Dancin' で久保田利伸を知った。ちなみに彼女も京都出身で同志社卒だ。
授業を終えた学生がバス乗り場に溢れていたのを横切り図書館ホールへ向かう。うってかわり静かなものだ。角田光代なんてどうでもいいって感じだな。そもそも知っているのかどうかも怪しい。新聞には「申し込み不要だが、先着180人」とあったがそんなに慌てる必要もなかったようだ。その日のテーマは『本の料理法~読むことと書くことの関係』。席に着いてモームの『読書案内』を読んで時間を潰す。座席を決めてホールを進んだ時に気付いたのは TV カメラが数台入っていること。なんだろう。 疑問はすぐに解けた。KBS 京都らしい。風邪のため(?)にのどの調子が最悪の女子アナが前半の MC とインタビューを受け持つ。対談。難しいとやはり思った。今年の保坂の時もそう感じたのだが同レベルの人達が喋らないと話が展開しないのだ。つまり対談が成立しない。今回のも酷かった。どうでも良いことばかり質問し最後のほうはゴシップネタまでふっていた。芸能記者じゃあるまいし。そこで聴いたのは多分京大でもされていたことと重なることが多いと思う。テーマを決め、筋立てし、キャラを設定する。話し手=主人公は自分に似た人や好きな人を選ばないとのことだった。どうしても正義の味方になってしまうから。ノートに取ったのはそれくらいだ。アナウンサーが「ここでスペシャルゲストをお招き入れたいと思います」と名前をあげたのがなんと『綿矢りさ』。角田の時より明らかに拍手が大きかった。忘れてたな、綿矢が京都に戻ってきていることを。そして早稲田の先輩後輩の間柄で仲良しなのかもしれないことを。たしか大江健三郎らの作家がパリへ大挙して行った時のメンバーに二人が入っていたことも。白いワンピースを着た綿矢は今時の女の子って感じでキャピキャピしてたのが意外でした。京都弁を喋る普通の女の子でもありました。「父がこの大学の卒業生で先輩にはアフロのつるべさんがいたそうです」と。やはり同レベルの人たちが話すとちゃんとした対談になるのだが件の女子アナが割って入るとやはりどうも芸能ネタになる。心の中でもういいから喋るな黙って欲しいと思っていたのは僕だけじゃないと思う。だから綿矢と角田がどんな小説についての話をしたのかまったく記憶にない。唯一覚えているのは、こんなやりとり。角田は現在かつて経験をしたことのないスランプに陥り何を書けばいいのか全くテーマが思い浮かばないそうなので忠告に従ってツタヤのレンタル会員になった。その会員登録でひと悶着あった。僕は知らないのだがクレジットカード機能付きのカードがあるのだが「要りません」と断ると強引な勧誘を受け「お得感」を説明されたが、それでも断ると返って説明が長くなり二十分くらいに及んだ。で結局辛くなって「それならクレジットカード付きで良いです」と折れた。これはあくまで前振りで件の女子アナが「綿矢さんはレンタル会員ですか?」と尋ねると「はい、アメリカの」って。爆笑。女子アナ「そんなチェーン店があるのですね」京都在住じゃないの?僕が知っているのは2店舗。京都ローカルのチェーン店。規模が違い過ぎるよ。どの店で綿矢は借りてんだろうね。心当たりはあるけれど書きません。
そして続いて男性アナウンサーが登場し収録が始まった。KBS の毎週金曜の夜9時半から放送中の番組だそうだ。未だ少しはましだったが、あくまで先ほどのアナウンサーに比べて。小説のテーマは怒り/ 疑問からスタートすること。しかし正義は書かない主義だからそれを直接テーマにするのではなく違う角度から描くよう勤めること。最近ボクシングをテーマに書いた小説は初めてかっこいい男性を登場させたこと。長年どうしてこんなに駄目な男ばかりが登場するのだと北方ケンゾウを含めて言われ続けていたのに耐えきれなくなったそうだ。そして最後に質疑応答があり「誰かいませんか?」。誰一人勇気がないのか挙手はない。仕方なく挙手した。「勇気ありますねぇ」と。誰もいないから挙手しただけやん。このアナウンサーも駄目だな。なんでも産大では毎年書評コンクールがある関係で角田を呼んだらしい。でも殆どの応募が文系の学生ばかりで理系学生の書評が少ないのだそうだ。角田はそれにたいして理系の人には理系の人らしいアプローチがあるはずでおもしろいものになるはずだと。それで男性アナウンサーが皆さんも読書感想文を書いた経験はあるのだから云々と。それを受けて僕が質問したのは「読書感想文と書評の違い」―角田の答えは「同じものです。同じ感じで書いています」とのことでした。要約すると、お金をもらって書く読書感想文が書評ってこと?つられるように数人が質問し講演終了。
帰宅し家族で夕飯を食べながらNHK の夕方のニュースを観ていると「明日、精華大学で角田光代さんの講演会があります」。今日の消火不良を解消するため出かけることとしネットで調べる。

翌5日精華のアセンブリーアワー講演会ー『小説を書くということ』角田光代ーを聴講する。

再び叡電に乗り精華大学前で下車する。僕がこの電車を使って高校に通学していた頃にはこの駅はなかった。一体いつのまにできたのだろう。この大学構内に足を踏み入れるのはデビューしたての爆風スランプが学園祭にやってきた84年11月1日以来。今でこそ彼等の代表曲は『ランナー』になっているがデビューの頃の彼等は本当にかっこよく特にリズム隊が最強でした。江川ほーじんのベースはすざまじい破壊力を持ち当時はチョッパー(今ではスラップ)で高速のベースラインを得意としていた。デビューアルバム『よい』に収録されていた『狂い咲きピエロ』のブレイク部分に出てくるソロなんてその良い例でどうやって演奏しているのか分からなかった。
4時20分講演が始まる前に女性の進行係/ インタビュアーが少しお話しされその話し振りから今日は安心して聴けそうだと確信する。配られたアンケート用紙に字をうめる。年齢40代。無職という項目がないので一応社会人(笑)。興味あること。文学音楽。こんな企画が聴きたいには保坂和志 vs 村上春樹。菊池成孔vs 中山康樹。実現したらお金を払ってでも聴きたい。何でこの講演会を知ったか?昨日のNHK のニュース。あとは講演後の感想だから後回し。
白いポロシャツ姿というカジュアルな角田登場。昨日はたしか黒色のお召し物だった。幼稚園のころから作文を書き始め一日に17篇も書いたことがあっただとかその実力(努力)もあって小学生(?)の頃には作文が「スペシャル上手く」なっていたので卒業文集にはすでに将来の夢が作家であったと。作文がどのように小説になるのか知りたくて早稲田に入学。入試のために死ぬ程勉強する。学生時代にはペンネームを使い少女小説家としてデビューしたのだが全く売れず退却。20代から35歳辺りまではテーマ~状況~近い語り手~まわりの人々と言う風にまわりの狭い世界を描いていたのだが煮詰まってしまいそれ以降は外を見、テーマ~ストーリー~遠い語り手という作風にシフトチェンジする。『対岸の彼女』はある日 TV で専業主婦 vs 働く主婦をたまたま観て怒りや疑問を感じそれをそのまま書くのじゃなくフィルターを通して(つまり反転させた?)女性の友情を描いたと。怒り/ 疑問は正義を導きつまり善悪を声高に主張しがちになる。小説には自分の声は必要ないと考えている。取材は極力避ける。というのもどうしてもその人が頭から離れなくなり人物を制限しがちになるから。『森に眠る魚』でも語り手は嫌いな人を設定。理由は好きな人は理屈抜きで好きになってしまうのに対して嫌いな人は「何故嫌いなんだろう」と考えてしまうから。『空中庭園』ではその当時から?『オレンジページ』で料理についての連載がありキーワードとして「餃子」を使う。具は家族を皮は家を意味している。気付かなかったな。
若い頃はそれこそむちゃくちゃな暮らし振りだったのだが、或る人と仲良くするために9時5時で執筆するようになる。どうしても時間がたりない時であっても5時で終わるために前倒しして5時5時でということがあったり。そしてその人と上手くいかなくなった後もその習慣は続いているのだと。『曾根崎心中』を角田がリライトしたのにはある編集者からどうしても書いて欲しいと懇願され熱意に押されたため。やはり執筆は困難を極める。時代設定などを絶対に変更せずに書いて欲しいというのが足かせになり様々な文献をあたりなんとか完成に漕ぎ着けた。帯の文案に「角田光代初めての時代小説」とあったのだが「最初で最後の」にして欲しいと望んだらしい。現在は「裁判員裁判」がテーマの小説の他に20程のエッセイの連載があり、「頭が混乱しませんか?」との質問には「それはありません」。小説執筆に疲れると次の締め切りのエッセイそれに疲れると次の次の締め切りのエッセイと書いていて、休憩であっても執筆というのはワーカホリックだな。この辺りでノートは終わっている。
質疑応答が始まった。かなり年配のご老人の独壇場でした。さんま司会の「明石家電子台」のようにお客さんがまず自分のことを延々と話しそれで質問です、というあの感じ。関西人は本当に喋るのが大好きだ。でもかなりインテリな感じのご老人でした。やたらと『曾根崎心中』のことを云っておられた。誰々先生の元で近松を勉強していたのだとか。興味深い質問もあった。読書遍歴と最近読んだ本で良かったのは?との質問だった。小さい頃は松谷みよ子。太宰は中学。最近読んで感動したのはポール・オースターの新作。読売で書評を連載しているらしく近々掲載されるそうだ。書評も含めて読んでみたいな。作文を小説へするにはどうしたらいいのかという質問や締め切りと完成度はどちらが重要かなど興味深いものがあって昨日よりも数倍学生の質も高く態度も真剣で好感が持てた。僕も質問をしようかなと思ったのだけど、あまりにも下らないのでやめた。それは「角田さんは小説でパステルズやスミスの曲名を使っていることから相当のロック好きだと思うのですが、ベタな質問で申し訳ないのですが『無人島へ持って行く十枚のCD 』は何ですか?」というもの。せっかくの真摯な場を乱すこともないと思ったのだ。
女性司会者が「角田さん自身の本に限定してサインして頂けます」とのことだったのでアンケートの続きを書きながら待っていた。昨日はしてもらえなかったのだ。多分その後すぐ角田と綿矢はどこかへ飲みにいく約束をしていたんだろう。岡崎武志との共著『古本道場』(ポプラ社 05年)。「ふたたび神保町」の扉ページに背中を向けた角田が写っている、その背中にサインしてもらう。角田の前に出ると緊張してしまって何も話せませんでした。
ちなみに6月はたった二冊しか本が読めなかったことに不安を感じ7月はその角田を皮切りに「本についての本(あるいは小説についての本)」をほぼ一日一冊のペースで読み進んでいる。実用書ともエッセイともとれるそのスタイルが持つ軽さに依拠しているだけのことなのかもしれないが、停滞していた読書への情熱が戻りつつあるきっかけを用意してくれた角田光代に感謝したい。
5月1日 Y と岡崎のみやこめっせで開かれた「春の大即売会」へ行く。

10時半に高野の交差点で待ち合わせをしていたのだが、やはり予想通り/想定内、Y の姿は現れず、今起きました、と電話。仕方なくミスドで Y を待つ。ドーナツ一つをアイスティーで流し込む。Y は未だ姿を見せなく、 miko さんとほんの少しの間電話で話す。「桝井さんにもらったCDR を車中でかけると娘が少女時代とパフュームの2曲ばかり聴きたがる」とのことだった。 Y もあの辺りがテンション上がると云っていたことを思い出す。どうでもいいことなんだけど Y とmiko さんは誕生日が一日違いの蠍座だ。彼女はこれから出かける間際だったので早めに電話を切り、暫くすると反省顔のY 登場。昨日あの後寝てしまいました、と。昨日一乗寺商店街の喫茶店でほんまに大丈夫?と念を押していたのだ。煙草が吸えないのでこれからの予定を軽く話し、 Y は銀行にお金を引き出しにいく。
そしてまず東大路丸太町のスーパー『サンプラザ熊野店』の百円本を掘り6冊購入。前書店の M 君がお薦めしていたロマン・ロラン『トルストイの生涯』(岩波文庫)や父からちゃんと日本の古典も読めと、云われていたので集英社文庫の『わたしの古典』シリーズ(萬葉集から雨月物語まで5冊)。未読の本ばかりが部屋の本棚に溢れ絶望的な気分になる。そして自傷的で破滅的な気分もそこには漂う。そしてこれから向かうのも『春の古書大即売会』のわけでもうこの衝動はとめられない。Y が夢中で見つめている本があって見せてもらうとベルグソンの『笑い』で蛍光ペンで線が引かれびっしりと書き込みがされていた。ものすごい勉強熱心の女性の字だった。結局 Y は買うことなく棚に戻した。スーパーで何か食べ物でも買って行こうかと物色するも値段が高く諦める。雲行きが怪しくなってきていたので急いでみやこめっせへとちゃりんこを走らせた。
会場はやはり圧巻だ。翌日の新聞はこう伝えた。――――40 古書店「春の大即売会」左京「みやこめっせ」50万冊展示、過去の震災本も。50万冊が展示即売される規模は国内最大級という――――黄色のプラスティックのカゴを手に取り右から攻める。昨年はカゴが足りなかったことを考えるとさほど人が来ていないのかもしれないがやはり大勢の人が棚の前で本を掘っている。じっと熟読している年配の人。携帯で相場をいちいち調べている若者。あぁ邪魔だ。ただでさえ渋滞するのだから良い迷惑だ。Y と一緒に動いたのは僅か1、2店でいつの間にか Y の姿は見えない。最初に Y が手にしたのは保坂のサイン付き本。
最初に僕がカゴに入れたのはやはり保坂和志『小説、世界の奏でる音楽』(新潮社 08年)。今回の僕の取り決めは「1000円以上の本は買わない」だ。途中三島の『假面の告白』のオリジナル?を発見したのだが1000円だったのでやめた。以下どこのものだか不明だがカゴに入れたもの。W . ハイゼンベルグ『現代物理学の自然像』(みすず書房 尾崎辰之助訳 67年)丸谷才一編『本読みの達人が選んだ「この3冊」』(毎日新聞社 98年)高橋源一郎『大人にはわからない日本文学史』(岩波書店 09年)阿部和重『阿部和重対談集』(講談社 05年)J.D. サリンジャー『ハプワース16 1924』(荒地出版社 原田敬一訳 77年)大森荘蔵+坂本龍一『音を視る、時を聴く』(朝日新聞社 82年)。すべて1000円以下。合格。
時刻は2時半を過ぎていただろうか。カゴもかなりの重さになり、煙草を喫いたくなり、カゴを預けエレベーターで地下へ降り唯一の喫煙所へ。目の前には人工池がひっそりと広がる。びっしり繁殖した藻のために緑色に淀んだ水をぼんやりと眺めながら、飲み物を片手に煙草二本を喫う。活字だらけで熱くなった頭を冷却するためにも目の疲れをとるためにもわずかな時間と自然が必要なのだ。連絡が付かなかった Y から折り返しの電話があったのは会場に戻る寸前。Y がやってきてお互いの収穫を見せあい一旦 Y の本を一緒のカゴに納め(というのも Y はカゴががちゃがちゃ人に当たって邪魔だったので使わなくなったのだ、と)再び喫煙所へ降りて行き煙草を喫う。Y の口から最近よくその名前が出る「佐々木敦の本があったよ、たしか『ライナーノーツ』って本」「どこにありました?ところで小島信夫の本ありました?」。そんなことを話し再び会場へと吸い込まれて行く。
佐々木敦の本の在り処を思い出そうとするのだがもはや記憶の奥底に沈み込み結局行方知れず。そのかわりに小島信夫の評論集を発見する。全8巻揃いで3万5千円!! 携帯で笑いながら教える。Y も笑ってた(と思う)。場所を知り、やってきたY の表情は半笑いと無力感が入り交じったものだった。高すぎるものな。こういうものは図書館や大学が領収書とともに購入すべきものだと思う。そこで再び別れ僕は迷っていた本を買うことに決め見取り図に印をつけておいたキトラ文庫へ一直線に向かう。『ユリイカ 9月臨時増刊号 総特集川上弘美読本』(青土社 03年)三浦しおん『舟を編む』(光文社 11年)ドストエフスキー『悪霊』(新潮社文庫江川卓訳 71年)を付け足し他の店でたまたま見つけたスティーヴン・ミルハウザー『ナイフ投げ師』(白水社 柴田元幸訳 08年)でだめ押し。ばったりと H さんに出会う。前々本屋で知り合ったお客さまで一度銀閣寺の百円古本市でたまたま会ってお茶をご馳走になったことがある。H さんが手にしておられたのはたしか河盛好蔵だったと思う。ほんの二言三言立ち話をしお別れする。暫くすると Y から電話で会計を済まませたとのこと。少し待ってもらい(悩んでいた本があった。荻野アンナの本だ。今回はパス。)急いで会計の所へ。かなりの分量になっていてお金の心配が出てきたので本を包むのを待ってもらい全11冊7200円ということで無事会計を済ます。四時半だった。Y は小島信夫の処に佇み、これは読まないとだめだなぁ、とため息混じりで云いながら、新本で一冊づつ買おうと決意していた。
喫煙所に再びおもむき煙草を喫いながら収穫を見せあい「桝井さん結構掘りましたねぇ」と褒められ「そりゃ年季が違うもん」と絶望する。「ガケの店長見かけたよ」と僕。「僕は恵文社の堀部さん」とY 。やはり皆来るんだねぇ。Y はトイレに向かい僕は表に出ると丁度ガケ店長や堀部さんやその他大勢総数15人程のチームがちゃりんこで出て行く所だった。堀部さんが誰かに似ているとずっと思っていたのだが山崎まさよしだと気付く。違うって Y に云われそうだけど。トイレから戻った Y に皆一緒に帰って行ったよ、と伝えると「みんな仲良しだなぁ」と。余りの空腹のため百万遍のホームタウンでセットを注文する。収穫を見せあった後に話したのは何故か量子力学。お互い文系でまったく理解できないから理系の人からすれば笑えるくらいとんちんかんなことを喋っていたのだろう。しかし Y は「量子力学は認識論だ」というのでひょっとしたらどこかひかかるところもあるのかもしれない。そして6時前に店を出て部屋に戻った。一日一冊のペースで読まないと今年中に読み切れない本の分量決定だ。でないと持っているかどうかすら分からなくなっている状態なのだ。Y は云ってたな、「桝井さんといろんな古本屋へ行って買った本は全く読めてなくて、図書館で借りた本に追われてる」と。どちらが賢い方法なんだろうか、分からない。
4月20日再び Y と保坂和志山下澄人の公開対談を聴くために10 t へ

その日はまたもや雨模様で高野の交差点で待ち合わせをしてバスで河原町へ。「保坂って雨男なんじゃない?」。バスの利便性が絶望的に悪く、乗り換えないと河原町へ行けない。11時半過ぎに市役所前で降りカフェモルで昼食を食べる。ここは12時を過ぎると市役所勤めの人たちで満席になる。この日も満席になった。ランチを食べドリンクを飲み煙草を吸いうだうだ喋り SPEC の先日放送されたスペシャルドラマを焼いた DVD を手渡す。戸田恵梨香がいいんだよなぁ、などどうでもいい話。店に張ってある劇場版 SPEC のポスターもらうねん。ひょっとしたら最近気になっている本田翼のことも話題にあがったかもしれない。一時間程店に居続けて Y が大好きになった Art Rock へ向かった。そこで Y は試聴を繰り返しながら時間を潰す。僕はお金もないのでざくっと見るに留まった。 Y は悩みながらも一枚の CD を選ぶ。続いてトラドラへはしご。Y の所持金も心もとなく結局二人の貧乏が店を巡回するだけの結果になった。
かつて吉本の劇場があって今は公園になっている広い場所で缶コーヒーを飲みながら煙草を吸って結局向かったのは貧乏人の味方サイゼリヤへ入る。なに喋ってたのかな。音楽の話題がメインだったような。Art Rock で目に入ったキャプションに最近の日本の音楽トレンドでニューフォークなるものがあると知ってそこからムーブメントへと移り80年代後半から90年代初頭のマンチェスターの話をしていたような記憶がする。ムーブメントって玉石混合で糞も味噌もトレンドという理由だけでメディアに取り上げられるって。しかしその中でその後評価されたり今尚聴くに耐えるものは僅かしかないと。だからリアルタイムで聴けるうちに沢山のものに接するのがいいだろう。そしてムーブメントとは無縁のところで例えば La's なんて素晴らしいバンドが登場したり Massive Attack が登場していたり。Y が不思議そうに尋ねたのは僕が発した「リアルタイムに追い付く」という発言。Y は物心ついた時からリアルタイムの音楽に接してきたそうなのだ。ミスチルやスマップやスガシカオ。僕は本当に遅くてしっかりお金を出して新作を買うようになったのは90年代前後からなのだ。それまではビートルズ、ピンクフロイド、イエス等古いのばかり掘っていた。ラジオでスミスやコクトーズ等は聴いていたけれど買ったのは中古ばかりだ。YMO も買ったのは遅かった。全部中古だもの。そういう話をしているうちにあっという間に時間は過ぎ開場の時間が迫っていたので5時半過ぎに店を出て10tへ向かう。
『はんのき』の S 君と軽く挨拶。対談形式のためかどうもふわふわしたまんま保坂と山下の講演は進む。今思い出せるのはキムタクの演技についての駄目だしとカフカの凄さとベケットの面白さ。途中休憩が幾度かあってその度にホットラインがある建物に入ってトイレをかり煙草を吸い最後の休憩でコンビニへ行って軽く食べ物と飲み物を調達したことくらいしか思い出せない。あと前回の講演の時にもいた坊主頭の人のこと。その人はなんでも一日で20冊本を読むのだそうだ。速読じゃなく。頭がラナウエイしているのだと保坂は評価していた。天才なんでしょう。でも僕は駄目。質問が全てディレッタントに思えるのだ。「むかつくので南総里見八犬伝を読破しましたよ」「かつてフランスにビョートルというぶいぶいいわせていた作家がいまして云々」あんたがどんなけ本を読もうがどうでもいいねん。あまりにも俯瞰が多過ぎて(このことについては岡村詩野の箇所を読んで下さい)全く付いて行けない。まぁその人が納得できたらそれでいいのかもしれないけれどお金払って見ているのだからもう少しなんとかならないものなの?後ろでビールで酔っぱらいながら聴いている S 君に「駄目だわぁ」みたいな表情を見せること数知れず。11時近くなってそろそろおひらきになる直前だれかのどうでもいい質問にぶちぎれて声を荒げる人が出現。あまりにも感情が高ぶり過ぎていて何が彼をそこまで追いつめたのか分からなかったがその人は泣いているようにも思えた。
Y はサインをしてもらうために会場に残り僕は外で煙草を吸って待っていた。そして下りてきたY と少し会話をかわし猛ダッシュでバス停へ。停車中の最終の5番に乗り込むとぎゅうぎゅうずめ。全速力で走ったために汗が吹き出し非常に気持ち悪い。上終町で下りて涼しさに気持ち良くなりながら、とぼとぼ歩き今日の講演会の話をして北大路の交差点で Y は西へ僕は東へそれぞれ家路を急ぐ。10t(本当は100000t)は建物取り壊しのために5月の初めのほうで店を閉めるそうだ。そして移転場所は未定。ということはこれでおさらばってことなんだろう。アフロの兄さんは良い感じの人だっだけど年齢不詳の有名人(だそうです)には違和感だけが残ったな。まぁもうこれで見かけることもないはずだからいいとしよう。
4月15日10t に岡村詩野の音楽ライター講座を聴きにいく。

本人も冒頭で驚いていたように予想以上の聴講生で、40人くらいの若人が詰めかけていた。 ノートと筆記具を持参してしたのだけどノートに書いたのは次のことだけ。
☆書く
☆読む
☆真似る
☆アングル
その他頭に残っているのはプロのライターになりたい人は楽理と音楽の歴史をきちんと勉強したほうが良いってこと。あとは業界の内輪ネタの数々。

☆書く。開かれた場所(例えばブログとか)で公開することを前提に毎日書くこと。一日1枚書けば1年で365枚のレビューになる。それを友人や知人に読んでもらうこと。そして感想を聞くこと。
☆読む。小説でもエッセイでもなんでも良い。プロが書いた文章を読む。
☆真似る 好きな人の文体を真似る。岡村先生が挙手させて発表させた名前には「たなそう」「のだつとむ」など。ぼくは「マイルスの中山さん!」下の名前が出てこなかった。
そしてアングルについての部分が興味深いものだった。最近の日本のシンガーソングライターで双葉双一が好きな女性が会場にいたのだけど彼女にいきなり Squarepusher(テクノのクリエイター) の原稿依頼が来た時どうすればいいかみたいな話しになった。答えは自分から近付くのではなく自分側に引き寄せる。音楽には様々な側面があって様々な捉え方があってその人独自の聴き方があるのだからそこを正直に書けば良いはずだと。それが俯瞰で眺めるということに繋がる。例えばビートルズ。アイドル的側面(ルックス)からアプローチするならMGMT (知らないな)を。レコーデイング技術の発達からだとリー・ペリー(ダブの人)って人がいた。みんなマニアックだよ。
僕がしてないのは真似ることだけだな。レコード評はめっちゃ苦労しながら書いているし(はたして読んでくれている人がいるのか不明だけど)本はちゃんとコンスタントに読み続けている。アングルは聴く段階でそうしてるはずだ。でも真似るのはより難しい気がする。例えば中山さんの文章は読んでいて笑えるし菊池成孔もそうだ。しかしその人たちの文体を真似るのは困難だ。だって人を笑わせるのって難しい行為だから。 僕のは完全にメモ代わり。収録された曲の中で何が良かったかなんて結構忘れてしまうでしょ?半期に一枚CDR を焼く時の覚え書きみたいなものなのだ。それじゃぁ読まれなくても仕方ないな。

質問したいこともあったのだけど極度の人見知りになってしまいなんとなくその場に居ては駄目な気になりただそこに居ただけになってしまった。3時から始まりとりあえず終わったのは7時。そこで残った人たちと先生を囲んで飯会になったのだけど僕は何か皆でつまめるものをと三条のピザ屋さんに出かけ15分待ち戻ると既に8時を過ぎ座る席もないほどでなんとなく借りてきた猫みたいになりあっちこっちで話されている会話の断片を拾い集め9時には会場を後にしていた。ちゃりんこをこぎ Y が掛け持ちでバイトしているコンビに寄って煙草を買って部屋に戻ると10時だった。たぶん良い講座だったのだけど個人的にそこにいることの違和感が圧倒的すぎてやはり講座が終わった段階で帰るべきだったと後悔した。
僕が質問したかったのは果たして音楽を言語化することは可能なのか?っていう根本問題。 あるアーティストを別のアーティストでという俯瞰の問題にしてもその別のアーティストを知らなかった場合は結局どうしようもないのじゃないか。辞書的問題で例えるなら。○○の意味を辞書で調べると□□という意味とあり□□の意味は△△でとグルグル循環するだけ。どこまでいってもきりがない。あるアーティストを語るのならそこに留まるべきじゃないないのか?それが例えば日本語で歌われている曲なら歌詞からのアプローチも可能だろう。洋楽ロックでもそれが何を取り入れたサウンドになっているかと分析可能だと思う。 問題なのはハウスやテクノ、エレクトロニカとかのインストだ。Autechre と Ahextwin だと俯瞰としては狭すぎるでしょ?ましてやジャズとかクラッシック。持ち合わせの語彙が圧倒的に不足している。結局素晴らしいとか美しいとかしか思い浮かばん。はたして音世界と文字世界という別の出来事は通訳可能なんだろうか?初めにその音を聞いていれば他人がどのようにその音を聴いたのか位は分かるかもしれない。しかしその音楽を聴いたこともなくてこれから買って聴いてみようかと思っている人には言葉は元々届かないのじゃないのかって。その辺りを質問したかったな。
久しぶりに雑誌を買う

四月九日いつものようにちゃりんこを20分程走らせて西陣の職安へ行った帰りそのまま今出川通を東へ進み銀閣寺にあるスーパーの店先、百円均一古本市を覗く。この古本市はいろんなスーパーを巡回しながら開かれていて、その内の二軒を良く使う。京都人は大変、本好きで大量の書物が様々な理由で処分される。学生の引っ越しやお亡くなりになられた方の蔵書などいろいろだろう。だから時として凄いお宝を発見することもある。それも百円だ。その日はこれといったものはなかったが、舞城王太郎『好き好き大好き超愛してる』と江國香織『ホテルカクタス』を見つける。ともにハードカバー。今回はなかったが、二度店番の人と間違えられ「将棋の本どこにある?」等と訊かれたこともある。ほぼ全ての棚を眺めるので教えてあげられるから問題ないのだけれど。そのまま白川通を北上し、最近は恵文社と比較されることも多いガケ書房になんとなく寄ってみた。ここには個人が棚を作る古本出店があって楽しく、柴田元幸の『生半可な學者』(白水社)のハードカバーを見つけ500円で買うことに決めて店内を彷徨っているとふと目にとまったのが佐藤健くんが表紙を飾る雑誌『ダ・ヴィンチ』だった。大きくそこには「完全保存版 京都で、本を。」の文字が。読書好き芸人のピース又吉と綿矢りさの名前が目に入る。どうせまた恵文社だろ、って思いながらページを繰ると知っている書店が続出。これは買いだなと思ったのだがポイントカードのことを考えると前々本屋で買う方が得だと考える。そしてもう一冊気になる雑誌を発見。『TV Bros 臨時増刊ピピピクラブ傑作選1987ー2012』。彦根時代そして前々書店時代良く買っていた雑誌に読者投稿欄という体裁のちくりネタ満載のコーナーがあってまずそこから読み始めるのが習慣だった。○○はこんなことを云ってただの□□はこんなリアクションだっただのそんな毒だらけのコーナーで。たしかan an で毎年一度キムタクが一位になる特集あるでしょう。それに対抗してこの雑誌も同時期に特集するのだけど必ずワースト一位がキムタクで堺雅人が一位になったりするこわいもの知らずの雑誌なのだ。それに加えて音楽コーナーも凄く充実してて全く知らないアーティストばかりだったりすることもある。しかしテレビ情報誌なのだ。テレビ欄はその日初めて見るみたいなことになる不思議な事態になる。柴田元幸だけをガケで購入し店長さんに「又吉のおかげで恵文社のようになるといいですね」と言葉を残し前々本屋へ急ぐ。探せど探せどダ・ヴィンチもブロス増刊も見つからない。出し方粗くないかぁ?誰出してんの。音楽カルチャー雑誌のコーナーで漸くブロス増刊発見。増刊ならやはりテレビ雑誌の処にあるべきでしょ?そしてダ・ヴィンチ。全く見つからないので(ひょっとして配本なくなった?と不安が頭をよぎる)客注処理中のY のいるカウンターへしれーと近付き「あの、すみません」と声をかけると顔を上げた Y の表情は困惑から笑顔に。「ダ・ヴィンチどこにある?」案内されると京都雑誌コーナーにどーんと平積み。そりゃ分からんわ。文芸誌のコーナーにも多少はおいておかんと駄目なんじゃない?で Y がブロス増刊を見てなんですか?と尋ねるので説明し「どこにありました?」と聞くので「音楽カルチャー誌のとこ」と答える。なってないなぁという表情してた。レジに並ぶとS さんがレジ担当で「何買うん」と小さい声で。「いらっしゃいませの声も小さいなぁ。もっと大きせんと」とちょっかい出して再び Y の処で少し話し部屋へ戻った。(Book へ続く)
生活苦からレコードを処分する重さ。

9/11 39 枚 12600
9/16 40 枚 12100
9/24 96 枚 13000
9/25 94 枚 16000
9/27 45 枚 14100
____________________________
314 枚 67800 円 以上 Work Shop

1/14 30 枚 10100
2/4  38枚 17500
2/16 32枚 9000
3/17 23枚 6400
___________________________
123枚 43000円 以上 Art Rock

total 437 枚 110800 円 平均単価 254円

ちなみにこれは実家に戻ってから。それ以前にも処分しています。 がらくたもお宝も日本で買ったのもロンドンで買ったのも入ってる。今は非常に純度の高いものかがらくたすぎるものしか棚にない。もうこれ以上処分できないところまできちゃってる。ちなみに高く売れたのはオアシスのアルバム3枚とシングル。お宝ぽっかたのは松本隆サイン付きのはっぴいえんど『風街ろまん』かな? それほど値段付かなかったけれど。さてこれからどうしよう。絶対売れないリストでも作ろうか。

レコードには思い出の重さもあるのだけどそれ以上に重量もある。ロンドンで大量に買ったレコードを帰国時突っ込む無印のトート。そこにぎっしりレコードを詰めるとたいそう重い。それに入りきらない時にはコロコロトランクにも詰める。雨降りの日に傘を差しながらバス停まで運ぶのは大変な労力だ。バスの混雑時など顰蹙もいいところだ。
そんな労力を使ってレコ屋に持ち込んでも必ずしも金額と比例しない。査定してもらう前に、今日はいくら以上だったら処分しようと決めている。まぁまぁこんな感じかというところでおさまる。
ただ最近のレコードは2LP が多い。音圧とか収録時間の長さが関係していると思うのだが。それで無闇に重くなる。そして困ったことに 2LP が多いクラブ系音楽は「旬」があって、流行り廃りが目まぐるしく変わる。昔は高かったのに今はゴミ扱い。顕著なのはRB とかUK-Soul が露骨だ(これはまだ1枚ものが多いから救われるけれど)。比較的安定しているのは UR とかMoodymann 辺りのデトロイト系だ。Moodymann のアルバムは全て処分した。当然大昔のJazz も安泰だ。90 年代以降のロックもわりと安定。当時は皆CD を買い求めたからね。出回っているレコードが少ないのだろう。だからオアシスのアルバムとシングルがあんな買取り価格になったんだろう。ブラーはどうなんだろね?
それと恩恵をわりとうけているのは店主といえども、全てのレコードの相場を知っているわけじゃない、ということ。ネットで何枚かは調べざるをえない。良く知らないけれどネットの相場って高めのような気がするんだよ。だから少し買取り価格も上昇?
そうやってレコードを処分して生活費に当てる。
帰宅すると父は必ず「どうやった?」と尋ね「まぁこんなもんと違うか」と答える。「お金が出来たら買い戻せ」と父は言い「いやぁ4、5倍の値段払わんとあかんから無理やと思う」と答えると父はきまって悲しそうな表情を見せるのだ。

「レコードには」から始まるこの文章は3/31 、大阪観光へ向かう母を西院まで見送りに行き時間がまだ早かったので河原町の Cafe de Crie でモーニングを食べコーヒーを飲み煙草を吸いながらチラシの裏に書き綴ったもの。少し文体が違っているかもしれない。
12月1日 今度は京大に角田光代の講演を聴講しいく。再び Y と。

司会は人文研の岡田暁生先生(坂本教授が教育でやっていた『スコラ』という番組に浅田彰とともに幾度か出演)で千野帽子という僕は良く知らないえらい人と角田光代が講師を務めていた。迷いに迷って京大生に尋ねたりしながらなんとか大教室に入ると流石大人気作家満杯だった。こういう光景は僕が未だ学生だったころ京女の学祭に渋谷陽一の講演を聴きに行った以来だ。彼女の作品は全く読んだことないけれど NHK で放映された『八日目の蝉』が大ヒットしたことは知っているし、やはり NHK で母校を訪問するみたいな番組で彼女が名門雙葉だということを知っていたりする。そして前いた職場に絵はがきを求めて来店したのが実は角田光代本人だったかもしれないというええかげんな思い込みがあったりするのだけど、「かくた」なのか「かどた」なのか当日になってもおぼつかない、そんな失礼極まりない状態で筆記具も用意せず椅子に腰掛けたのだった。そこでどんな話しが繰り広げられたのかあまり記憶にないのだけど岡田先生がドラマを見て映画を見て壇れいの大ファンになって廻りから変な目で見られたという話しが無邪気さ満載で印象に残る。そして角田光代が文体に関して固有名詞として『江國香織』と『川上弘美』を挙げたこと。そしてかなり早い段階で質疑応答が始まった。
前列の方に座っていた女性が『純文学』と『エンタメ』の違いについて質問したのだけどその答えが身も蓋もない内容だった。正確には覚えてないけれどたしか「締め切りがあるのがエンタメでないのが純文学」だったのだ。以前父に訊いた時に「載ってる雑誌が違う」くらいの粗さでしょ?一瞬場内ざわめき流石にそれじゃ駄目だと彼女も思ったらしく「エンディングがすっきりしてるのがエンタメでよく分からないのが純文学」と付け足した。そこで僕もやっと糸口を見つけ手を挙げて質問した。なんだか会場の PAの 状態がよくなく途中で声が切れたりするので生声で訊いた。「それは文学の世界で使われるOpen Ending と Closed Ending との違いじゃないんですか?そしたら初めから終わりまでよく分からない作家例えば円城塔はどうなんですか?SF じゃないのですか?」すると彼女はこう答えてくれた。「わたしも彼の作品はよくわからないんです。でも彼は野間新人文学賞を受賞していてその賞はれっきとした純文学なんです。」(保坂も『草の上の朝食』でもらってます)嬉しかったのは角田光代みたいに頭が良くて高学歴の作家ですら難しいんだと分かったこと。すると千野帽子が「SF かどうかなんてどうでもいい」みたいなことを発言したんだけどそれをいうなら純文学/ エンタメという質問すらどうでも良くてその質問をした女性に直ぐに考え直すようにと忠告することが可能じゃなかったのかと思うんだよね。少し腹が立ったのは事実。そして隣で静かに聴講していた Y が手を挙げた!彼が何を訊いたのかは思い出せないのだけど質問終わって席に座るや否や心臓すごくどきどきしてますみたいなことを云っていた。どこで話したのか覚えてないのだけど「その場にコミットすることも大切だと思いました」みたいなことを云っていた。リアルという言葉も使っていたっけ?
良い質問が沢山でてレベルの高い有意義な講演会でしたと岡田先生が閉会を告げアンケートによければ答えて下さいみたいな案内があったのだけど二人とも筆記用具を持参してないのでそのまま用紙をもって外へ。持参していたらお金出しても良いから『村上春樹』と『保坂和志』のバトルが見たいわとY に云っていた。そんなことできるの京大か東大くらいでしょ?帰りに百万遍の B&C へ寄ってすこし話して家路を急いだのだった。

それから月日は流れ芥川賞の候補作の中に円城塔の名前があった。職場の朝礼で T さんが「誰がもらうと思いますか?」との質問に迷うことなく彼の名前を挙げた。角田さんが云っていた『野間新人文学賞』+保坂の経歴を総合すると芥川賞は確実じゃないかなと思います、と一応裏を押さえて適当じゃないという感じをだして。そして1月17日 Y から円城塔受賞のメールが届く。彼を押したのが川上弘美と島田雅彦というインテリ作家二人で石原慎太郎が選考委員からおりたという喜ぶべき報道が後からきた。記者会見の田中さんにかなりのインパクトは持っていかれたけれど文学的にはこちらの衝撃が大きかったんじゃないか?
11月18日 寺町の10 t に保坂和志の講演会に Y と出かける。

僕はたまたま河原町に出た11月12日にその店のチラシで Y はネットで保坂がやってくるのを知っていて15日の定例議会+妊娠のため退職した N さんとお茶をした時にY に保坂来るでと、チラシを渡すとY も既に知っていて一緒に行くことが決定したのだ。たしか天気は良くなくちゃりんこは諦めてバスを乗り継いで市役所前で下車した。Y が5時上がりだったのでなんやかやとしているうちに開演まじかだった。(コンビニに寄ったり煙草吸ったり)狭い階段を上り二階で靴を脱いでいると後ろから沢山の人がやってきて場所を譲り合ったりするとなんと保坂本人だったのでかなり驚いた。Y に言った「俺らふたりやったらきついなぁ」という危惧をよそにそれなりの広さがある二階の畳の間は人でぎっしりで、ざっと数えると凡そ80人。座布団に座り僕はノートを取り出し Y はレコーダーを調整し保坂の講演に臨む。トイレは二箇所あるとのことだったので Y に前方から人が来たら二人でトイレを占拠しようかなどくだらぬことばかり話してた。
ホワイトボードに様々なことを書き散らしながら講演は進む。今(3月の15日)思い出せるのは因果関係は存在しないことや魂の不死のこと。そんな中で特に印象深かったのは荒俣宏の凄さ(保坂がカルチャーセンターの企画をやっていたころのエピソード)と定型に走らないために或る作家(古井由吉?小島信夫?)は一日二枚しか書かないこと。そしてジミヘンのこと。ジミヘンが永遠のギタリストなのは彼以前のブルースマンからの流れを全部継承しそしてそこからまた後世のギタリストにもその伝統が受け継がれていて途切れてない、みたいなことをいっていた。ベンチャーズの人気は確かに当時は凄かったけれど受け継ぐ人がいなかったためにそこで断絶が生じ今では古くさくて聴けない、とのことだった。ブルースは苦手なのでジミヘンの良さは全く理解できないのだけど(僕の中ではもの凄く古くさく響く)後の例えばFunkadelic のEddie Hazel やRed Hot Chili Peppers の John Frusciante のギターはかっこいいと思う。そしてジミヘン自体に影響を受けた Sly & The Family Stone なんて大好きだし。以前浜松のMiko さんにFunkadelic の曲入のCDR を送るとレニクラかと思ったって言ってたからそこにも流れ込んでいるのだろう。
質疑応答が始まった。みんな優等生ばかりだなという気がした。先生とその生徒の関係だ。 「保坂さんが先ほどおっしゃっていた○○の話しは○○という社会学者の概念に近い気がするのですがどうおもわれますか?」なんかいやらしくないか?私はこんなことまで知っています。先生は当然知っていますよね、みたいな。あるいは「良く知ってるねぇ。実はそこからヒントを得たんだよ」と誉めてもらいたいという動機。やはり作者は死んでないんだよ。圧倒的に作者優位という視点。まぁ僕も『カンバセイション・ピース』を例に挙げて英国経験論の流れじゃないのですか?みたいなことを挙手して質問したのもそんな理由からだ。それは国語教育の在り方にも問題あるんだよな。バルトがいう『作者の死』などを現国などで紹介したら客観的な答えや読みなどでてこない。そこで学校を卒業した読み手は作者に自分の読み方にお墨付きを与えて欲しいと思っているのだろう。そして僕はビートルズの赤盤経由でジョイスの『ユリシーズ』における固有名詞の扱いについて聞いた。保坂の答えに失望したのは Book の『ユリシーズ』で叩いたのでそちらを御覧あれ。もっと一言一言に細心の注意を払って書いている作家だと思っていたのがその理由。
とまぁそんな感じで休憩があって再びコンビ二と煙草から戻り保坂は酒を飲みながら続きが始まった(と思う)。いや質疑応答の前?ほろ酔い加減の保坂は下ネタなどをはさみながらなにか話してたんだけどあまり記憶がない。終バスの時間が近付いていたんだよ。河原町通りまで出てバスに飛び乗り高野の交差点で雨宿りし缶コーヒーを飲みながら煙草を吸い二人で北大路を歩く。今日は Y の誕生日で本当はどこかで飯をおごるつもりだったのだけどそんな時間もなく、てくてく歩きY は踏切の所を左折し僕は直進。信号待ちをしていると後ろから近付くご老人から声を掛けられた「自分、歩くん速いな」「えっ?おじいさんが?」「違う!一時間で5キロは歩けるで」不思議な締めくくりだった。
10月22日 京都みなみ会館で Upside Down The Creation Records Story を観る。

映画というのは希な娯楽でよほどのことがないとお金を払ってまで観ない(だからTV では観る)。遡れば03年6月の New Order や Happy Mondays を排出したFactory Record の歴史を追った『24 Hour Party People 』04年8月?のoasis vs blur の喧騒を描いた『Live Forever』 や同年9月?の『永遠のモータウン』以来足を伸ばすことがなかった。この映画が既にロンドンで公開中というのは事前に知っていて上映されるのはみなみ会館しかないだろうって予期できて前の職場の映画通A 君には日程が分かったら教えてねと頼んでいたくらい楽しみにしてた。僕の中では凄く影響大きくて(僕だけじゃないのは当然で小山田君等沢山いる)このレーベルなしに80年代後半から90年代中盤までロックは語れない。プライマル、マイブラ、ライド、ブー・ラドリーズ、オアシスそしてSFA などなど。何故かシングルの70番台を集めてもいる。それほどに期待していたのにノンフィクションの映画としては駄目だった。こんなに見たことない素材がたくさんあるのに素人にも分かる時系列の乱れや内容の取り違えなど数カ所あってもったいないなと惜しい気がした。でもやはり数カ所は興奮した。

Jesus And Mary Chain / Upside Down 映画館の大音量で聴くとほんと凄かった。爆音ノイズでこれが事件だったんだと痛感した。

My Bloody Valentine / You Made Me Realise やはり上と同じ理由で。よく分からないのだけどあれはPV だったのかな?とにかく衝撃的で興奮した。

そして最後はoasis ネブワースでのライブ映像。ひょっとしたら『 Live Forever』 でも観たかもしれないけれど圧倒的な人の多さが凄い。なんたって二日間で25万人だって。そこで歌われた Champagne Supernova は何かとても胸に響く。なんというか成り上がりものが頂点を極めたって感じかな。シングル対決では blur に負けたけどアルバムではダントツ oasis だったのだから。生活に困って沢山のレコードを処分したんだけど泣く泣くその中にはoasis の Definitely Maybe + (What's The Story) Morning Glory + Be Here Now の三枚のアルバムとWonderwall のシングル1枚が含まれていてBe Here Now の1100円以外は全て1200円で売れて万々歳だったわけだけどその後売られている値段を見て驚いたんだよ。アルバム全て4500円!未だに人気があるというこなんだろうか。そういえばいつぞやのスマステで日本人が好きな洋楽アーティストベスト20を放送していてパンク以降のロックバンドで入っていたのはoasis だけだったもんな。

あとはこの類いの映画で残されているのは Rough Trade とWarp くらいだな。 いやいやいやいやBlue Note が残っているやん。ちなみにこの日は僕の誕生日だった。