| 4月20日再び Y と保坂和志山下澄人の公開対談を聴くために10 t へ その日はまたもや雨模様で高野の交差点で待ち合わせをしてバスで河原町へ。「保坂って雨男なんじゃない?」。バスの利便性が絶望的に悪く、乗り換えないと河原町へ行けない。11時半過ぎに市役所前で降りカフェモルで昼食を食べる。ここは12時を過ぎると市役所勤めの人たちで満席になる。この日も満席になった。ランチを食べドリンクを飲み煙草を吸いうだうだ喋り SPEC の先日放送されたスペシャルドラマを焼いた DVD を手渡す。戸田恵梨香がいいんだよなぁ、などどうでもいい話。店に張ってある劇場版 SPEC のポスターもらうねん。ひょっとしたら最近気になっている本田翼のことも話題にあがったかもしれない。一時間程店に居続けて Y が大好きになった Art Rock へ向かった。そこで Y は試聴を繰り返しながら時間を潰す。僕はお金もないのでざくっと見るに留まった。 Y は悩みながらも一枚の CD を選ぶ。続いてトラドラへはしご。Y の所持金も心もとなく結局二人の貧乏が店を巡回するだけの結果になった。 かつて吉本の劇場があって今は公園になっている広い場所で缶コーヒーを飲みながら煙草を吸って結局向かったのは貧乏人の味方サイゼリヤへ入る。なに喋ってたのかな。音楽の話題がメインだったような。Art Rock で目に入ったキャプションに最近の日本の音楽トレンドでニューフォークなるものがあると知ってそこからムーブメントへと移り80年代後半から90年代初頭のマンチェスターの話をしていたような記憶がする。ムーブメントって玉石混合で糞も味噌もトレンドという理由だけでメディアに取り上げられるって。しかしその中でその後評価されたり今尚聴くに耐えるものは僅かしかないと。だからリアルタイムで聴けるうちに沢山のものに接するのがいいだろう。そしてムーブメントとは無縁のところで例えば La's なんて素晴らしいバンドが登場したり Massive Attack が登場していたり。Y が不思議そうに尋ねたのは僕が発した「リアルタイムに追い付く」という発言。Y は物心ついた時からリアルタイムの音楽に接してきたそうなのだ。ミスチルやスマップやスガシカオ。僕は本当に遅くてしっかりお金を出して新作を買うようになったのは90年代前後からなのだ。それまではビートルズ、ピンクフロイド、イエス等古いのばかり掘っていた。ラジオでスミスやコクトーズ等は聴いていたけれど買ったのは中古ばかりだ。YMO も買ったのは遅かった。全部中古だもの。そういう話をしているうちにあっという間に時間は過ぎ開場の時間が迫っていたので5時半過ぎに店を出て10tへ向かう。 『はんのき』の S 君と軽く挨拶。対談形式のためかどうもふわふわしたまんま保坂と山下の講演は進む。今思い出せるのはキムタクの演技についての駄目だしとカフカの凄さとベケットの面白さ。途中休憩が幾度かあってその度にホットラインがある建物に入ってトイレをかり煙草を吸い最後の休憩でコンビニへ行って軽く食べ物と飲み物を調達したことくらいしか思い出せない。あと前回の講演の時にもいた坊主頭の人のこと。その人はなんでも一日で20冊本を読むのだそうだ。速読じゃなく。頭がラナウエイしているのだと保坂は評価していた。天才なんでしょう。でも僕は駄目。質問が全てディレッタントに思えるのだ。「むかつくので南総里見八犬伝を読破しましたよ」「かつてフランスにビョートルというぶいぶいいわせていた作家がいまして云々」あんたがどんなけ本を読もうがどうでもいいねん。あまりにも俯瞰が多過ぎて(このことについては岡村詩野の箇所を読んで下さい)全く付いて行けない。まぁその人が納得できたらそれでいいのかもしれないけれどお金払って見ているのだからもう少しなんとかならないものなの?後ろでビールで酔っぱらいながら聴いている S 君に「駄目だわぁ」みたいな表情を見せること数知れず。11時近くなってそろそろおひらきになる直前だれかのどうでもいい質問にぶちぎれて声を荒げる人が出現。あまりにも感情が高ぶり過ぎていて何が彼をそこまで追いつめたのか分からなかったがその人は泣いているようにも思えた。 Y はサインをしてもらうために会場に残り僕は外で煙草を吸って待っていた。そして下りてきたY と少し会話をかわし猛ダッシュでバス停へ。停車中の最終の5番に乗り込むとぎゅうぎゅうずめ。全速力で走ったために汗が吹き出し非常に気持ち悪い。上終町で下りて涼しさに気持ち良くなりながら、とぼとぼ歩き今日の講演会の話をして北大路の交差点で Y は西へ僕は東へそれぞれ家路を急ぐ。10t(本当は100000t)は建物取り壊しのために5月の初めのほうで店を閉めるそうだ。そして移転場所は未定。ということはこれでおさらばってことなんだろう。アフロの兄さんは良い感じの人だっだけど年齢不詳の有名人(だそうです)には違和感だけが残ったな。まぁもうこれで見かけることもないはずだからいいとしよう。 |
| 4月15日10t に岡村詩野の音楽ライター講座を聴きにいく。 本人も冒頭で驚いていたように予想以上の聴講生で、40人くらいの若人が詰めかけていた。 ノートと筆記具を持参してしたのだけどノートに書いたのは次のことだけ。 ☆書く ☆読む ☆真似る ☆アングル その他頭に残っているのはプロのライターになりたい人は楽理と音楽の歴史をきちんと勉強したほうが良いってこと。あとは業界の内輪ネタの数々。 ☆書く。開かれた場所(例えばブログとか)で公開することを前提に毎日書くこと。一日1枚書けば1年で365枚のレビューになる。それを友人や知人に読んでもらうこと。そして感想を聞くこと。 ☆読む。小説でもエッセイでもなんでも良い。プロが書いた文章を読む。 ☆真似る 好きな人の文体を真似る。岡村先生が挙手させて発表させた名前には「たなそう」「のだつとむ」など。ぼくは「マイルスの中山さん!」下の名前が出てこなかった。 そしてアングルについての部分が興味深いものだった。最近の日本のシンガーソングライターで双葉双一が好きな女性が会場にいたのだけど彼女にいきなり Squarepusher(テクノのクリエイター) の原稿依頼が来た時どうすればいいかみたいな話しになった。答えは自分から近付くのではなく自分側に引き寄せる。音楽には様々な側面があって様々な捉え方があってその人独自の聴き方があるのだからそこを正直に書けば良いはずだと。それが俯瞰で眺めるということに繋がる。例えばビートルズ。アイドル的側面(ルックス)からアプローチするならMGMT (知らないな)を。レコーデイング技術の発達からだとリー・ペリー(ダブの人)って人がいた。みんなマニアックだよ。 僕がしてないのは真似ることだけだな。レコード評はめっちゃ苦労しながら書いているし(はたして読んでくれている人がいるのか不明だけど)本はちゃんとコンスタントに読み続けている。アングルは聴く段階でそうしてるはずだ。でも真似るのはより難しい気がする。例えば中山さんの文章は読んでいて笑えるし菊池成孔もそうだ。しかしその人たちの文体を真似るのは困難だ。だって人を笑わせるのって難しい行為だから。 僕のは完全にメモ代わり。収録された曲の中で何が良かったかなんて結構忘れてしまうでしょ?半期に一枚CDR を焼く時の覚え書きみたいなものなのだ。それじゃぁ読まれなくても仕方ないな。 質問したいこともあったのだけど極度の人見知りになってしまいなんとなくその場に居ては駄目な気になりただそこに居ただけになってしまった。3時から始まりとりあえず終わったのは7時。そこで残った人たちと先生を囲んで飯会になったのだけど僕は何か皆でつまめるものをと三条のピザ屋さんに出かけ15分待ち戻ると既に8時を過ぎ座る席もないほどでなんとなく借りてきた猫みたいになりあっちこっちで話されている会話の断片を拾い集め9時には会場を後にしていた。ちゃりんこをこぎ Y が掛け持ちでバイトしているコンビに寄って煙草を買って部屋に戻ると10時だった。たぶん良い講座だったのだけど個人的にそこにいることの違和感が圧倒的すぎてやはり講座が終わった段階で帰るべきだったと後悔した。 僕が質問したかったのは果たして音楽を言語化することは可能なのか?っていう根本問題。 あるアーティストを別のアーティストでという俯瞰の問題にしてもその別のアーティストを知らなかった場合は結局どうしようもないのじゃないか。辞書的問題で例えるなら。○○の意味を辞書で調べると□□という意味とあり□□の意味は△△でとグルグル循環するだけ。どこまでいってもきりがない。あるアーティストを語るのならそこに留まるべきじゃないないのか?それが例えば日本語で歌われている曲なら歌詞からのアプローチも可能だろう。洋楽ロックでもそれが何を取り入れたサウンドになっているかと分析可能だと思う。 問題なのはハウスやテクノ、エレクトロニカとかのインストだ。Autechre と Ahextwin だと俯瞰としては狭すぎるでしょ?ましてやジャズとかクラッシック。持ち合わせの語彙が圧倒的に不足している。結局素晴らしいとか美しいとかしか思い浮かばん。はたして音世界と文字世界という別の出来事は通訳可能なんだろうか?初めにその音を聞いていれば他人がどのようにその音を聴いたのか位は分かるかもしれない。しかしその音楽を聴いたこともなくてこれから買って聴いてみようかと思っている人には言葉は元々届かないのじゃないのかって。その辺りを質問したかったな。 |
| 久しぶりに雑誌を買う 四月九日いつものようにちゃりんこを20分程走らせて西陣の職安へ行った帰りそのまま今出川通を東へ進み銀閣寺にあるスーパーの店先、百円均一古本市を覗く。この古本市はいろんなスーパーを巡回しながら開かれていて、その内の二軒を良く使う。京都人は大変、本好きで大量の書物が様々な理由で処分される。学生の引っ越しやお亡くなりになられた方の蔵書などいろいろだろう。だから時として凄いお宝を発見することもある。それも百円だ。その日はこれといったものはなかったが、舞城王太郎『好き好き大好き超愛してる』と江國香織『ホテルカクタス』を見つける。ともにハードカバー。今回はなかったが、二度店番の人と間違えられ「将棋の本どこにある?」等と訊かれたこともある。ほぼ全ての棚を眺めるので教えてあげられるから問題ないのだけれど。そのまま白川通を北上し、最近は恵文社と比較されることも多いガケ書房になんとなく寄ってみた。ここには個人が棚を作る古本出店があって楽しく、柴田元幸の『生半可な學者』(白水社)のハードカバーを見つけ500円で買うことに決めて店内を彷徨っているとふと目にとまったのが佐藤健くんが表紙を飾る雑誌『ダ・ヴィンチ』だった。大きくそこには「完全保存版 京都で、本を。」の文字が。読書好き芸人のピース又吉と綿矢りさの名前が目に入る。どうせまた恵文社だろ、って思いながらページを繰ると知っている書店が続出。これは買いだなと思ったのだがポイントカードのことを考えると前々本屋で買う方が得だと考える。そしてもう一冊気になる雑誌を発見。『TV Bros 臨時増刊ピピピクラブ傑作選1987ー2012』。彦根時代そして前々書店時代良く買っていた雑誌に読者投稿欄という体裁のちくりネタ満載のコーナーがあってまずそこから読み始めるのが習慣だった。○○はこんなことを云ってただの□□はこんなリアクションだっただのそんな毒だらけのコーナーで。たしかan an で毎年一度キムタクが一位になる特集あるでしょう。それに対抗してこの雑誌も同時期に特集するのだけど必ずワースト一位がキムタクで堺雅人が一位になったりするこわいもの知らずの雑誌なのだ。それに加えて音楽コーナーも凄く充実してて全く知らないアーティストばかりだったりすることもある。しかしテレビ情報誌なのだ。テレビ欄はその日初めて見るみたいなことになる不思議な事態になる。柴田元幸だけをガケで購入し店長さんに「又吉のおかげで恵文社のようになるといいですね」と言葉を残し前々本屋へ急ぐ。探せど探せどダ・ヴィンチもブロス増刊も見つからない。出し方粗くないかぁ?誰出してんの。音楽カルチャー雑誌のコーナーで漸くブロス増刊発見。増刊ならやはりテレビ雑誌の処にあるべきでしょ?そしてダ・ヴィンチ。全く見つからないので(ひょっとして配本なくなった?と不安が頭をよぎる)客注処理中のY のいるカウンターへしれーと近付き「あの、すみません」と声をかけると顔を上げた Y の表情は困惑から笑顔に。「ダ・ヴィンチどこにある?」案内されると京都雑誌コーナーにどーんと平積み。そりゃ分からんわ。文芸誌のコーナーにも多少はおいておかんと駄目なんじゃない?で Y がブロス増刊を見てなんですか?と尋ねるので説明し「どこにありました?」と聞くので「音楽カルチャー誌のとこ」と答える。なってないなぁという表情してた。レジに並ぶとS さんがレジ担当で「何買うん」と小さい声で。「いらっしゃいませの声も小さいなぁ。もっと大きせんと」とちょっかい出して再び Y の処で少し話し部屋へ戻った。(Book へ続く) |
| 生活苦からレコードを処分する重さ。 9/11 39 枚 12600 9/16 40 枚 12100 9/24 96 枚 13000 9/25 94 枚 16000 9/27 45 枚 14100 ____________________________ 314 枚 67800 円 以上 Work Shop 1/14 30 枚 10100 2/4 38枚 17500 2/16 32枚 9000 3/17 23枚 6400 ___________________________ 123枚 43000円 以上 Art Rock total 437 枚 110800 円 平均単価 254円 ちなみにこれは実家に戻ってから。それ以前にも処分しています。 がらくたもお宝も日本で買ったのもロンドンで買ったのも入ってる。今は非常に純度の高いものかがらくたすぎるものしか棚にない。もうこれ以上処分できないところまできちゃってる。ちなみに高く売れたのはオアシスのアルバム3枚とシングル。お宝ぽっかたのは松本隆サイン付きのはっぴいえんど『風街ろまん』かな? それほど値段付かなかったけれど。さてこれからどうしよう。絶対売れないリストでも作ろうか。 レコードには思い出の重さもあるのだけどそれ以上に重量もある。ロンドンで大量に買ったレコードを帰国時突っ込む無印のトート。そこにぎっしりレコードを詰めるとたいそう重い。それに入りきらない時にはコロコロトランクにも詰める。雨降りの日に傘を差しながらバス停まで運ぶのは大変な労力だ。バスの混雑時など顰蹙もいいところだ。 そんな労力を使ってレコ屋に持ち込んでも必ずしも金額と比例しない。査定してもらう前に、今日はいくら以上だったら処分しようと決めている。まぁまぁこんな感じかというところでおさまる。 ただ最近のレコードは2LP が多い。音圧とか収録時間の長さが関係していると思うのだが。それで無闇に重くなる。そして困ったことに 2LP が多いクラブ系音楽は「旬」があって、流行り廃りが目まぐるしく変わる。昔は高かったのに今はゴミ扱い。顕著なのはRB とかUK-Soul が露骨だ(これはまだ1枚ものが多いから救われるけれど)。比較的安定しているのは UR とかMoodymann 辺りのデトロイト系だ。Moodymann のアルバムは全て処分した。当然大昔のJazz も安泰だ。90 年代以降のロックもわりと安定。当時は皆CD を買い求めたからね。出回っているレコードが少ないのだろう。だからオアシスのアルバムとシングルがあんな買取り価格になったんだろう。ブラーはどうなんだろね? それと恩恵をわりとうけているのは店主といえども、全てのレコードの相場を知っているわけじゃない、ということ。ネットで何枚かは調べざるをえない。良く知らないけれどネットの相場って高めのような気がするんだよ。だから少し買取り価格も上昇? そうやってレコードを処分して生活費に当てる。 帰宅すると父は必ず「どうやった?」と尋ね「まぁこんなもんと違うか」と答える。「お金が出来たら買い戻せ」と父は言い「いやぁ4、5倍の値段払わんとあかんから無理やと思う」と答えると父はきまって悲しそうな表情を見せるのだ。 「レコードには」から始まるこの文章は3/31 、大阪観光へ向かう母を西院まで見送りに行き時間がまだ早かったので河原町の Cafe de Crie でモーニングを食べコーヒーを飲み煙草を吸いながらチラシの裏に書き綴ったもの。少し文体が違っているかもしれない。 |
| 12月1日 今度は京大に角田光代の講演を聴講しいく。再び Y と。 司会は人文研の岡田暁生先生(坂本教授が教育でやっていた『スコラ』という番組に浅田彰とともに幾度か出演)で千野帽子という僕は良く知らないえらい人と角田光代が講師を務めていた。迷いに迷って京大生に尋ねたりしながらなんとか大教室に入ると流石大人気作家満杯だった。こういう光景は僕が未だ学生だったころ京女の学祭に渋谷陽一の講演を聴きに行った以来だ。彼女の作品は全く読んだことないけれど NHK で放映された『八日目の蝉』が大ヒットしたことは知っているし、やはり NHK で母校を訪問するみたいな番組で彼女が名門雙葉だということを知っていたりする。そして前いた職場に絵はがきを求めて来店したのが実は角田光代本人だったかもしれないというええかげんな思い込みがあったりするのだけど、「かくた」なのか「かどた」なのか当日になってもおぼつかない、そんな失礼極まりない状態で筆記具も用意せず椅子に腰掛けたのだった。そこでどんな話しが繰り広げられたのかあまり記憶にないのだけど岡田先生がドラマを見て映画を見て壇れいの大ファンになって廻りから変な目で見られたという話しが無邪気さ満載で印象に残る。そして角田光代が文体に関して固有名詞として『江國香織』と『川上弘美』を挙げたこと。そしてかなり早い段階で質疑応答が始まった。 前列の方に座っていた女性が『純文学』と『エンタメ』の違いについて質問したのだけどその答えが身も蓋もない内容だった。正確には覚えてないけれどたしか「締め切りがあるのがエンタメでないのが純文学」だったのだ。以前父に訊いた時に「載ってる雑誌が違う」くらいの粗さでしょ?一瞬場内ざわめき流石にそれじゃ駄目だと彼女も思ったらしく「エンディングがすっきりしてるのがエンタメでよく分からないのが純文学」と付け足した。そこで僕もやっと糸口を見つけ手を挙げて質問した。なんだか会場の PAの 状態がよくなく途中で声が切れたりするので生声で訊いた。「それは文学の世界で使われるOpen Ending と Closed Ending との違いじゃないんですか?そしたら初めから終わりまでよく分からない作家例えば円城塔はどうなんですか?SF じゃないのですか?」すると彼女はこう答えてくれた。「わたしも彼の作品はよくわからないんです。でも彼は野間新人文学賞を受賞していてその賞はれっきとした純文学なんです。」(保坂も『草の上の朝食』でもらってます)嬉しかったのは角田光代みたいに頭が良くて高学歴の作家ですら難しいんだと分かったこと。すると千野帽子が「SF かどうかなんてどうでもいい」みたいなことを発言したんだけどそれをいうなら純文学/ エンタメという質問すらどうでも良くてその質問をした女性に直ぐに考え直すようにと忠告することが可能じゃなかったのかと思うんだよね。少し腹が立ったのは事実。そして隣で静かに聴講していた Y が手を挙げた!彼が何を訊いたのかは思い出せないのだけど質問終わって席に座るや否や心臓すごくどきどきしてますみたいなことを云っていた。どこで話したのか覚えてないのだけど「その場にコミットすることも大切だと思いました」みたいなことを云っていた。リアルという言葉も使っていたっけ? 良い質問が沢山でてレベルの高い有意義な講演会でしたと岡田先生が閉会を告げアンケートによければ答えて下さいみたいな案内があったのだけど二人とも筆記用具を持参してないのでそのまま用紙をもって外へ。持参していたらお金出しても良いから『村上春樹』と『保坂和志』のバトルが見たいわとY に云っていた。そんなことできるの京大か東大くらいでしょ?帰りに百万遍の B&C へ寄ってすこし話して家路を急いだのだった。 それから月日は流れ芥川賞の候補作の中に円城塔の名前があった。職場の朝礼で T さんが「誰がもらうと思いますか?」との質問に迷うことなく彼の名前を挙げた。角田さんが云っていた『野間新人文学賞』+保坂の経歴を総合すると芥川賞は確実じゃないかなと思います、と一応裏を押さえて適当じゃないという感じをだして。そして1月17日 Y から円城塔受賞のメールが届く。彼を押したのが川上弘美と島田雅彦というインテリ作家二人で石原慎太郎が選考委員からおりたという喜ぶべき報道が後からきた。記者会見の田中さんにかなりのインパクトは持っていかれたけれど文学的にはこちらの衝撃が大きかったんじゃないか? |
| 11月18日 寺町の10 t に保坂和志の講演会に Y と出かける。 僕はたまたま河原町に出た11月12日にその店のチラシで Y はネットで保坂がやってくるのを知っていて15日の定例議会+妊娠のため退職した N さんとお茶をした時にY に保坂来るでと、チラシを渡すとY も既に知っていて一緒に行くことが決定したのだ。たしか天気は良くなくちゃりんこは諦めてバスを乗り継いで市役所前で下車した。Y が5時上がりだったのでなんやかやとしているうちに開演まじかだった。(コンビニに寄ったり煙草吸ったり)狭い階段を上り二階で靴を脱いでいると後ろから沢山の人がやってきて場所を譲り合ったりするとなんと保坂本人だったのでかなり驚いた。Y に言った「俺らふたりやったらきついなぁ」という危惧をよそにそれなりの広さがある二階の畳の間は人でぎっしりで、ざっと数えると凡そ80人。座布団に座り僕はノートを取り出し Y はレコーダーを調整し保坂の講演に臨む。トイレは二箇所あるとのことだったので Y に前方から人が来たら二人でトイレを占拠しようかなどくだらぬことばかり話してた。 ホワイトボードに様々なことを書き散らしながら講演は進む。今(3月の15日)思い出せるのは因果関係は存在しないことや魂の不死のこと。そんな中で特に印象深かったのは荒俣宏の凄さ(保坂がカルチャーセンターの企画をやっていたころのエピソード)と定型に走らないために或る作家(古井由吉?小島信夫?)は一日二枚しか書かないこと。そしてジミヘンのこと。ジミヘンが永遠のギタリストなのは彼以前のブルースマンからの流れを全部継承しそしてそこからまた後世のギタリストにもその伝統が受け継がれていて途切れてない、みたいなことをいっていた。ベンチャーズの人気は確かに当時は凄かったけれど受け継ぐ人がいなかったためにそこで断絶が生じ今では古くさくて聴けない、とのことだった。ブルースは苦手なのでジミヘンの良さは全く理解できないのだけど(僕の中ではもの凄く古くさく響く)後の例えばFunkadelic のEddie Hazel やRed Hot Chili Peppers の John Frusciante のギターはかっこいいと思う。そしてジミヘン自体に影響を受けた Sly & The Family Stone なんて大好きだし。以前浜松のMiko さんにFunkadelic の曲入のCDR を送るとレニクラかと思ったって言ってたからそこにも流れ込んでいるのだろう。 質疑応答が始まった。みんな優等生ばかりだなという気がした。先生とその生徒の関係だ。 「保坂さんが先ほどおっしゃっていた○○の話しは○○という社会学者の概念に近い気がするのですがどうおもわれますか?」なんかいやらしくないか?私はこんなことまで知っています。先生は当然知っていますよね、みたいな。あるいは「良く知ってるねぇ。実はそこからヒントを得たんだよ」と誉めてもらいたいという動機。やはり作者は死んでないんだよ。圧倒的に作者優位という視点。まぁ僕も『カンバセイション・ピース』を例に挙げて英国経験論の流れじゃないのですか?みたいなことを挙手して質問したのもそんな理由からだ。それは国語教育の在り方にも問題あるんだよな。バルトがいう『作者の死』などを現国などで紹介したら客観的な答えや読みなどでてこない。そこで学校を卒業した読み手は作者に自分の読み方にお墨付きを与えて欲しいと思っているのだろう。そして僕はビートルズの赤盤経由でジョイスの『ユリシーズ』における固有名詞の扱いについて聞いた。保坂の答えに失望したのは Book の『ユリシーズ』で叩いたのでそちらを御覧あれ。もっと一言一言に細心の注意を払って書いている作家だと思っていたのがその理由。 とまぁそんな感じで休憩があって再びコンビ二と煙草から戻り保坂は酒を飲みながら続きが始まった(と思う)。いや質疑応答の前?ほろ酔い加減の保坂は下ネタなどをはさみながらなにか話してたんだけどあまり記憶がない。終バスの時間が近付いていたんだよ。河原町通りまで出てバスに飛び乗り高野の交差点で雨宿りし缶コーヒーを飲みながら煙草を吸い二人で北大路を歩く。今日は Y の誕生日で本当はどこかで飯をおごるつもりだったのだけどそんな時間もなく、てくてく歩きY は踏切の所を左折し僕は直進。信号待ちをしていると後ろから近付くご老人から声を掛けられた「自分、歩くん速いな」「えっ?おじいさんが?」「違う!一時間で5キロは歩けるで」不思議な締めくくりだった。 |
| 10月22日 京都みなみ会館で Upside Down The Creation Records Story を観る。 映画というのは希な娯楽でよほどのことがないとお金を払ってまで観ない(だからTV では観る)。遡れば03年6月の New Order や Happy Mondays を排出したFactory Record の歴史を追った『24 Hour Party People 』04年8月?のoasis vs blur の喧騒を描いた『Live Forever』 や同年9月?の『永遠のモータウン』以来足を伸ばすことがなかった。この映画が既にロンドンで公開中というのは事前に知っていて上映されるのはみなみ会館しかないだろうって予期できて前の職場の映画通A 君には日程が分かったら教えてねと頼んでいたくらい楽しみにしてた。僕の中では凄く影響大きくて(僕だけじゃないのは当然で小山田君等沢山いる)このレーベルなしに80年代後半から90年代中盤までロックは語れない。プライマル、マイブラ、ライド、ブー・ラドリーズ、オアシスそしてSFA などなど。何故かシングルの70番台を集めてもいる。それほどに期待していたのにノンフィクションの映画としては駄目だった。こんなに見たことない素材がたくさんあるのに素人にも分かる時系列の乱れや内容の取り違えなど数カ所あってもったいないなと惜しい気がした。でもやはり数カ所は興奮した。 Jesus And Mary Chain / Upside Down 映画館の大音量で聴くとほんと凄かった。爆音ノイズでこれが事件だったんだと痛感した。 My Bloody Valentine / You Made Me Realise やはり上と同じ理由で。よく分からないのだけどあれはPV だったのかな?とにかく衝撃的で興奮した。 そして最後はoasis ネブワースでのライブ映像。ひょっとしたら『 Live Forever』 でも観たかもしれないけれど圧倒的な人の多さが凄い。なんたって二日間で25万人だって。そこで歌われた Champagne Supernova は何かとても胸に響く。なんというか成り上がりものが頂点を極めたって感じかな。シングル対決では blur に負けたけどアルバムではダントツ oasis だったのだから。生活に困って沢山のレコードを処分したんだけど泣く泣くその中にはoasis の Definitely Maybe + (What's The Story) Morning Glory + Be Here Now の三枚のアルバムとWonderwall のシングル1枚が含まれていてBe Here Now の1100円以外は全て1200円で売れて万々歳だったわけだけどその後売られている値段を見て驚いたんだよ。アルバム全て4500円!未だに人気があるというこなんだろうか。そういえばいつぞやのスマステで日本人が好きな洋楽アーティストベスト20を放送していてパンク以降のロックバンドで入っていたのはoasis だけだったもんな。 あとはこの類いの映画で残されているのは Rough Trade とWarp くらいだな。 いやいやいやいやBlue Note が残っているやん。ちなみにこの日は僕の誕生日だった。 |
| それほど大事じゃないお知らせ このたび実家へ戻ることになりました。 労使交渉で時間短縮となり(とはいえ向こう側とこちら側の要求が見事な程うまく合致したハッピーなものです)給料が激減したための措置です。 引っ越しは七月末。気がつけば四日市からここへ引っ越してきてはや十年。両親も僕も同じだけ歳をとったわけで年老いた両親をほっておくわけにはいかないという道義的な建前も当然あります。 次の更新がいつになるか分からない=『それほど大事じゃないお知らせ』です。ではみなさんしばしのお別れです。さようなら。 とはいえ来月いきなり更新されている可能性が全くないとはいえないのですが。 |
6月はばたばたしているうちに終わってた 2日 烏丸鞍馬口のクララハウディーの古本市へ仕事帰り立ち寄る。十冊購入。300円の CD コーナーから Underworld を発見救出。初回盤につき2枚組。お宝か? 3日 仕事終わりに元同僚の U さんと M ちゃんとでスタバでお茶。うだうだ職場の出口なしの現状を訴える。とはいえ結局悪口を含む会話に終止。 4日 河原町でレコードを6枚購入し段ボールを買い足しCafe Mor で一服。 9日 仕事後同僚の文学青年改めメガネ Y 君と古本市へ。またまた十冊購入。ビデオ二本購入。その後 Y 君とお茶をし部屋に案内しうだうだ話す。彼はその日遅刻したため例のレコーダーを持って来ておらず思う存分フィルターをかけずに話しができた。 14日 朝食を実家で食べバスで河原町へ出かけ Cafe Morでランチ。ストアデポで段ボールを買い足し再びCafe Mor で一服。地下鉄で戻る。チャリンコでサンプラザ熊野店の古本市を覗くも収穫なし。 このあたり新しいコンテンツ Favourite / Trash をたちあげるのに多忙を極める。 25日 河原町へ。いつも通り Cafe Mor で昼食。Art Rock を覗きタワレコで bounce をもらい toradora で三枚購入しJet Set で二枚購入。holly's cafe で一息つき10t で一枚購入。代わり映えしないなとつくづく思う。 26日 このクール唯一観ていたドラマ『Jin ~仁〜』が最終回。良いドラマだった。最後のシーンに謎がカットインされていた。 見間違い? 月末あたりから異常な暑さが日本全国を襲う。部屋は猛烈な暑さでなす術もなく既に扇風機が大活躍。 最近のトレンドーたまごを使った食べ物全てに体が拒否反応を起こすようになった。以前大丈夫だったチャーハンや天津飯にまで範囲を広げタルタルソースですら危ない。外で食べる物がない。夕飯は冷や奴とさば水煮(マルハのが美味しい)だけで食い繋ぐ。それでもお腹が空いたらパンを焼きハムとチーズをはさみカラシマヨネーズで味をごまかし食べ続ける。 |
| 夢へ繋がる 僕の現在の職場の立ち位置は窓際からさらに外へと追いやられ、エアコンが効いている教室では授業を受けさせてもらえずじりじりと太陽が照りつける外に机を置かれている。文字通り干された生徒は僕だけじゃない。数人の反主流派の不良が机を並べている。この暑さに頭がおかしくなって飛び下りるのを先生は待ってる。実際既に十人近い生徒が飛び下りた。しかしたまに教室の中に入ることが許され授業をほんのわずか受けることもある。 それは6月のいつぞやの日曜日。いつものように開店から三時間レジ当番。この職場には2台のレジがあるのだが開店と同時にお客さんがなだれ込む。京都人は本当に本好きだ。息をつく暇もないくらい過呼吸気味にひとりで接客をするのが義務づけられている。「いらっしゃいませ」から「ありがとうございましたまたおこしくださいませ」までレジの七大用語を忘れちゃいけない。同時にカバーをつけたり袋にいれたりしながら全てをひとりでこなす。以前はチェッカー(お金係)とサッカー(梱包係)という二人一組でこなしていたのだが校則がかわった。新しい生活指導の先生がやってこられた時に一人ずつ面談があった。その時先生が指摘したのは「あなただけですよ。あとの人は「みんな頑張ります」といってくれましたよ」僕は「どんな地獄が待っているのかわからないのに楽観的にそんな言葉は言えませんし使いたくありません」。そしてその言葉を使った生徒はみな飛び下りた。 そして今はさらに校則がきびしくなりレジカウンターの中に五人以上いると指導が入る。 そして事件がおきた。数時間おきにレジ点検をする。十二時点検にあわせて様々な準備をしていた。新人さんの方に点検を先にさせることにしているのだが。日本人の習性からだと思うのだが、00分とか30分にあわせて人が動き出すのだ。新人さんが点検をした。どうも一発で合わなかったようで手こずっている様子が明白だった。開いているレジはここだけ。十人以上のお客さんが並んでいるのが目に入る。この時接客していたのがご老人。お金を出したり片付けたりするのに人より時間がかかる。するとすぐ後ろのお客さんが切れた。「なんでこんなに待たせるんや!レジ二台あるのになにしてるんや」新人さんのフォローに入った若きエースが「今こちらはレジ点検中なので申し訳ありません」「そんなんそっちの都合やろう(たしかに一理ある)責任者を呼べ!責任者を」僕は呼び鈴を連打し「店長を呼んできて」と伝える。件のご老人はとっとと姿を消していた。完全に切れている血気盛んな三十台男性はこちらをにらみながら(どう落とし前つけてくれんねんという感じで)「お前名前なんていうねん」と。名札を見せて名乗る。「レシートなんかどうでもいいんや」と言い捨ててそのお客さんは立ち去った。全てタイミングの悪さだけで片づけられる問題じゃないと思う。点検を15分にずらしてもなんら問題ないんじゃないの?現場に立ち会わない生活指導の先生には理解できないだろうけど。店長と男性との間でどういうやりとりがあったのかはお咎めを受けてないので知りません。 続くお客さん達ははこちらを同情なのか批判なのか判断できない眼差しで次々と勘定をすませ足早に立ち去っていく。封鎖中だった向こうのレジは漸く処理が済んだものの一旦行列になってしまうとお客さんは次から次へと後ろへ並ぶ。もう二台のレジですら処理しきれないほどのお客さんだ。過呼吸がより酷くなる。 こちらが点検を無事一発で済ませたのは既に二十分過ぎだった。 そんなくたくたに消耗しきった体と心で何も食べずに部屋に戻り蒲団を敷いて昼寝をすると夢を見た。舞台は職場のレジカウンター。視座すら変わっていない。同じ風景だ。先ほどと同じくらいの大混乱振り。こなしてもこなしてもお客さんが途切れない。目が覚めた。汗だくだった。疲れをとるための昼寝だったはずなのに。 昔から疲労困ぱいが極限に達した時に良く見る夢はこんなのだ。 場所は鳥取砂丘みたいなところ。持久走というかマラソンをしている。足が砂にどんどん埋まって前へ進まない。すると向こうの監視台みたいな鉄柱の上から先生がメガホンで「こらぁー桝井なにさぼってる!」 予備校時代なんども同じ夢を見た。それと比較すれば一度だけなんだからまだましかもしれない。 |
| 少女時代の CD と引っ越し用の段ボールを買うつもりが 6月4日(土曜) 前日の M ステで少女時代の日本デビュー盤が発売になったのを知った。朝名古屋の HMV に勤める O 氏に電話で詳細を尋ねタイミング良く来たバスに乗り込む。 市役所前で降り Cafe Mor へ向かう途中でエル・コミッティー・レコーズを発見する。以前は三条富小路下がったところにあったそのレコ屋は Black Music 中心の品揃えでした 。同じ木造建物の同じ二階には『さらさ』というご飯屋さんがあって学生時代よく通った。その建物が取り壊しになり『さらさ』の A ちゃんが始めたのが『かもがわカフェ』である。レコ屋を見たなら覗かざるをえず、さくさく棚を漁るがこれっといったものはなく「また来ます」と店を出る。Cafe Mor で日替わりランチと食後のレモンティーを頼みだんなさんとうだうだ話しながら「今日は少女時代と段ボール買いに来てん」「引っ越しはいつ頃ですか?」「七月終わりかな。でも業者に頼むことにした」「また手伝うことあったら言って下さいね」と。メアドを教えていたのだけど書き方が不味かったようで「戻って来るんです」と。またあとで書き直します、といいながら忘れて店を出ていた。 さて「少女時代」だな。三種類リリースされたのは全て国内盤だった。1枚は輸入盤だと勘違いしていた。通常盤で3000円!高すぎる。最後に新品の CD を買ったのは、ともさかりえの「少女ロボット」シーナ・リンゴが全面協力で2000年発表。うわ十年以上前!あとは中古ばかりだ。聴かないもんな CD 。JUJIYA で3000円という価格の高さに驚きタワレコにひょっとして外盤あるかなと望み薄の可能性にかけるもやはり3000円。O 氏の情報によれば Hoot というミニアルバムに例の二曲 Gee と Genie を含む6曲をボーナストラックを追加したのがあって1800円くらいだと。たしかにその CD はあったのだけど2500円。よくわからん。この混乱振りはまるで Beatles や R. Stones が日本でデビューした当時を思わせる。各国収録曲が違ったりややこしかったのだ。そして満を持しての日本デビューフルアルバムなのだが、3枚目のシングル Mr. Taxi は普通なんだよ。80年代レトロというか00年代レトロというか。ユーリズミックスやソフトセルなんかのエレポップにしか聴こえない。M ステでメドレーで歌った曲はクリックハウスぽっかったけれど。やはり旬じゃないし。CD は諦めた。 久しぶりに覗いた新京極のリバーサイドで気になったシングルを見つけたけれどスルーしこれまた久々のブーツィーズで Vince Watson が大量に処分されているのを発見。部屋にあったのを思い出しながらダブらないように細心の注意を払い4枚購入。2400円。先日迷った David Holmes のシングルを Work Shop へ買いに行く。600円。部屋にあったような気がしたからスルーしたのだけど思い違いでした。そして段ボール箱のお礼を言ってリバーサイドヘ足早に戻る。気になっていたレコードはやはりDavid Holmes のシングル。初めて聴いた思い出の曲。四日市へ移るかその前の彦根か思い出せないのだけど名古屋のタワレコのキャプションのセルジュ・ゲンズブールのカバーというそれだけで全く知らずに買ってはまった。聴き過ぎで盤質はぼろぼろだから買い直し。180円!全く人気がないのだろう。 ストアデポでレコード用の段ボール5箱と本用のもの5箱を購入。果たして本全て入るのか疑問だけどとりあえず。1470円。いい天気でのどの渇き著しいので Cafe Mor へ戻る。奥さんとあんよが可愛いおこちゃまがいらした。アイスミルクティーを飲みながら少女時代は諦めたことやレコードを買ってしまったことなど話す。引っ越し終わったらパーティーやるよ。その時は招待します。―今フィツジェラルド読んでるんやけどアメリカ人って何かことあるごとにパーティーやってるやんとネタばらし。さてどうしたらいいと思う?タクシー使うか御池ー烏丸ー北大路と地下鉄か?「いい天気だし歩いても知れてますよ」とだんな。てくてく歩く。ビルの間を吹き抜ける風が段ボールに当たると揺れて人にぶつかりそうです。なんとか烏丸御池まで歩き地下鉄に乗り込む。親切なおばさんが席を移動してくれて扉側に座る。北大路からてくてくよろよろ部屋に向かっていると急停車するちゃりんこ。b & c の cool beauty N嬢。「向こうから見た感じの人がよろよろ歩いてくるなぁ、と思ってん。」「最近行けなくてごめん。次の日きついから」「やめたのよ」「そうなんや」「どうしたのその段ボール?」「実家に引っ越し」「そうなんだぁ。ご実家どこ?」「左京区」「また引っ越しパーティーやりましょうよ」「うん」「また連絡するからメアド教えて」。紙を探しペンを借りて手渡す。「いまから飲み会準備」とちゃりんこは消えていった。 |
| 5月は気がつけば終わっていた(なんだか本ばかり買っていた) 4日 百円均一古本市を発見しみやこめっせの古書祭りへのりこみ再び古本市。16冊も買ってしまった。 5日 河原町へ出向き Cafe Mor で昼食をとり10 t と市役所前のフリマとBook Off を覗く。暑かった。 7日 古書祭りで買いそびれた本を百万遍に買いに出かけ(Snoozer presents The Essential Disc Guide 2004 ) ―300円。そこから小学校からの友人 O の所へ寄って立ち話をし宝が池のBook Off で森見さんの『宵山万華鏡』―105円。 10日 大雨 バスで通勤。社員二名は会議出席で不在。心安らかに働く。 11日 大雨 ひょっとして梅雨? 12日 雨 歩いて鞍馬口のスーパーまで古本市へ。12冊も買ってしまう。 17日 へんてこな天気。晴れていたかと思うと急に土砂降りの雨。サンプラザ熊野店の前で開かれていた古本市で5冊購入。 19日 仕事終わりに文学青年 Y 君と百万遍の b&c へランチ。職場の話やら音楽の話やら本の話しやら楽しく喋る。彼はポータブルの録音機械(なんていう名称なのか知らない。記者会見でテーブルの上に置いてあったりする機械)で途中からずっと録音していた。多分そこには外部に漏れると非常にまずいものも録音されているはず。会社で企てている悪巧みとか悪のり。お店のお姉さんは応援してくれると言ってくれた。それにたいして Y 君は桝井さんは本当にやってしまうから調子に乗らせないでくださいと、懇願していた。 21日 バスに乗って京阪七条のカフェで開かれていた写真展『ロンドンッ子 LONDONER』を見に行く。バスに揺られること一時間(三条東大路から四条まで遅々と進まぬ)見た時間はおそらく10分くらい。わずかな枚数だもんな。バスで京都駅まで出てビックカメラで MD Player がないか探す。ソフトは沢山部屋にあるのだけど Player を処分してしまったのだ。王将で昼飯を食べバスで河原町へ。四条烏丸から地下道を歩き寺町まで移動しタニヤマムセンで探すがたった一台3万円台のがあるのみ。高いな。以前 CD Player / MD Player が一体になったのが安値で売っていた時に買っておくべきだった。カフェ・ド・クリエで冷たい紅茶を飲み Jet Set ~ Hot Line ~ 10t を覗き Cafe Mor で早めの夕飯。孫の顔を見に来ていらっしゃったおじいさまに昨年ロンドンで買って空輸した紅茶を手渡す。―百貨店のじゃなくて、スーパーの安もんですから。 27日 雨バスで通勤。梅雨か? 28日 台風接近。雨のためバスで河原町へ。Cafe Mor で昼食を食べ Art Rock で三枚。Jet Set を覗き久しぶりに Work Shop へ足を伸ばし二枚購入。「実家に帰るんです」「え?名古屋ですか?」「いや京都ですよ」(どうも店主は僕のことを名古屋人だと思い込んでいるみたいで。以前にもあった。)「レコード運び用に段ボールが要るんですが Jet Set は三百円するんですけど、そんなもんですか?」と訊ねると寺町三条上がった所のストアデポを教えてもらう。Holly's Cafe でミルクティーを飲みながらタワレコでもらった bounce を読みストアデポへ入る。 一箱131円!10箱購入。いったん預かってもらい Jet Set へ戻りながら頭の中はどうしようか悩んでいた。タクシーで戻る?あのレコードを買う?結局足は Jet Set へ着いた。気になっていたのは A Tribe Called Quest の 2nd 。部屋にあるのは再発で。でも店にあったのは UK 盤。US オリジナルはジャケットが Black 一色らしくイラストもないそうなのだ。オリジナルは見たこともないしプレミアものだろうし。だから UK 初回盤で良しとした。再びストアデポに戻り、なるようになるとバス停でバスを待つ。タイミング良くバスが止まり乗り込むと意外と席が空いていた。一番後ろヘ向かい10箱を狭い足下に突っ込んだので迷惑かけずにすんだ。行きのバスで今時メガネ学生が席を余分に取ってノートで画像を見続けていたのに呆れていたんだから同じことはできないよ。 29日 教育テレビで細野さんの特集をやっていた。貴重な映像を堪能。特に幸宏さんデザインのシャツが当たると YMO の三人が出ていたカセットテープの CM が懐かしかった。たしか大阪の親戚が当選し所有していたような記憶がかすかにある。 31日 職場の仲良し M ちゃんとお茶する。前日いきなり悲鳴に似たメールが届き緊急事態だと。でも結局職場の人たちをネタにバカ話していただけなんだけど。おれは誰がむかつき M ちゃんは誰だとか。元気になったみたいでそんなことですむのなら容易いご用。いつでもどうぞ。 最近は少しだけ遅く通勤するようにし、半時間程読書し仕事終わりに半時間というペース。昼飯/夕飯は北大路烏丸の王将で済ますかマクドの昼二時までのサービス39セットで済ます。部屋に戻ると(多少とも元気があれば音楽を聴くが)寝てしまう。夜はほとんど食べずおかしで済ます。蒲団に入って本を読んだりきまった番組を観る。そして夜も熟睡。疲れがとれない。煙草は馴染みの店が出来てそこでワンカートン買いが可能になった。二週間に一度入荷。8月まで続くとのこと。そろそろ引っ越しの準備を始めないとな。 |
| 古本まみれの五月四日(水曜日) 毎年恒例のミヤコメッセで開かれる古書祭りへ向かう途中、道を一筋間違え丸太町を東に進んでいた。東大路の角にあるサンプラザ熊野店(あいまいな記憶だとかつてはジャスコだったような)に古本市ののぼりが見えた。全品百円!ということでなにかないか漁りだす。ピンポイントでサリンジャー『大工よ、屋根の梁を高くあげよ シーモアー序章ー』(新潮文庫)を発見。狭い一角だけど内容充実の気配が漂う。名古屋の M 氏と K さんに薦められた作家ー川上弘美『風花』(集英社)を手始めにざくざく掘り出す。高橋源一郎『冒険小説 ゴーストバスターズ』(講談社)三崎亜紀『失われた町』(集英社)柴田元幸『それは私です』(新書館)そしてカズオ・イシグロ『日の名残』(中央公論社)の全6冊購入。600円。 ミヤコメッセに到着し会場見取り図をカゴに掘込み西側から見ていく。百円という価格が頭にまだ残っているため全ての本が高く思えてくる。あめちゃんをなめながらカゴに入れた初めての本はケルアック『オン・ザ・ロード』(河出書房新社)ー池澤夏樹=個人編集 世界文学全集の一作目。訳者は青山南。大学生の頃だったろうか『路上』という訳で読んでいるのだが内容が全く思い出せないので値段の安さも手伝って(500円)カゴに入れた。両替ついでに先ほどのスーパーで買った美味しいお茶『綾鷹』を飲みながら続いては高橋源一郎『ミヤザワケンジ・グレーテストヒッツ』(集英社)1000円。少し高いかなぁと思いつつ面白そうなので。ダンテ『神曲』(河出書房新社)が1500円で続く。一度決壊したダムは元には戻らない。途中気になってはいたのだがスルーしていた本を記憶を頼りに探し出しカゴへ桜庭一樹『書店はタイムマシーン 桜庭一樹読書日記』(東京創元社)600円を入れる。4冊計3600円。 一服がしたくなり窓口で喫煙所の場所を尋ね意外な場所で(地下に池があってその片隅に)缶コーヒーとともに2本。そしてお茶を飲む。 部屋に戻りさっそく桜庭一樹を読み出した。部屋には今年一年かけてどうにか読みきれそうな60冊の本が積まれている。(あらたに本を買わないという前提で)とにかくページをめくれ。 |
| 4月はいたたまれない気持ちに苛まれる 1日_朝鼻炎がきつく点鼻薬をさして職場へむかうものの頭が朦朧として早退。ぽかぽか陽気。 2日_京都駅でバスチケットを購入。懐かしの大宮学舎の横を歩く。 5日_仕事帰りに実家へ寄り片づけ。 6日_『ホンマでっか』で脳科学の先生『少女時代』のことをコメント。 7日_HP 更新。実家の片づけ。cafe mor/ mortetu さんと同僚 O さん様のプライマルの CDR 選曲。ホテル予約。O 氏 M 氏に電話。 8日_雨。バスで通勤。職場の締め付けがますますきびしくなる。トイレに行くのも許可制。煙草品薄のため配給制になる。両者合わせて戦時中か?夜 TV の『A スタジオ』で女優『吉高』はしゃぐ。 10日_薬で頭がふっとんでいたので早退。桜満開。朝日新聞で『猫』の投稿採用。 11日_朝実家へ朝食を食べに行き新聞の切り抜きをもらう。寒い。 16日〜17日_名古屋。楽しかったりむかついたり気分が変化すること甚だしい。 18日_契約更改。その前に始末書(無断欠勤なんだって)。どんどん窓際へ追いやられているのは反主流派の定め。向こうから切り出されるのに乗っかる形で時間短縮。こちらもその覚悟は出来てたからね。ただそちら側の都合のいいようには動かないよ。なんだか日曜だけ変則的だったから拒否した。 19日_薬で頭が朦朧としていたため仕事休む。 23日_雨。トートにレコード24枚(7" - 1枚+10" - 1枚+12" - 7枚+LP - 15枚)を詰め込んでバスで河原町へ。cafe mor で昼食を食べ10t で処分。7000円也。今回はおそらく聴くことは最早ないだろう Beck を全て放出。toradora ~ jet set ~ hot line ~jet set ~hot line という奇怪な足取りでレコードを買って再び cafe mor に赴き10t で気になったシングルを買いついでに安値で処分されていた「菅野の写真集」と「鈴木あかね」の本を購入。レコードは4枚。 27日_茨城県に住む元同僚の N 君に電話。心配だったんだよ。酷いとのこと。KBS で大谷さん(菊池さんとの共著で有名)が番組やっているとのこと。N 君はベケットを読んでたらしい。すごいね。 28日_晴れたり雨ふったりとけったいな天気。河原町〜cafe mor 〜タワレコで bounce をもらい『少女時代』の例の2曲が入っている CD はあるのか訊ねる。もうじき発売だそうです。6枚購入。しかし1枚 A 面 B 面頭が針飛びで再生不可能。 30日_好天。針飛びのレコード Young Disciples - Get Yourself Together をトートに入れちゃりんこで河原町へ。cafe mor (どんだけ通ってんねんー笑ー)で昼食を食べ jet set で返金してもらい10t で2枚購入。意味ないな。 4月は引き続きぽんこつ街道まっしぐらな一ヶ月で。鼻炎の薬やいろんな薬を飲み過ぎ体というか頭は朦朧。朝の雑誌が思いのほか腰に負荷をかけてるらしくだる重い。職場は相変わらずの地獄絵図で。どんどん人がやめていく。そして残ったスタッフも一部を除きストレスの固まり。朝勤務になって本が読めなくなり、音楽をじっくり聴く時間すら取れない有り様。食生活も乱れ外食ばかりでお金が飛んでいく。貯金などできるはずもなく今年は間違いなくロンドンは断念せざるをえない。なんのために働いているのか皆目分からずしらけた感情に支配される。唯一のモチベーションが年一度のロンドンだったから当然か。 |
| 3 月はなにかと混乱した毎日が続き煙草の本数が増える 1日 雨の中バスで河原町へ。Cafe Mor ~トラドラで2枚〜ポコアポコで1枚〜トラドラで1枚。ほぼ通常通りのルートを巡る。 2日 季節は逆戻り。寒さがこたえる。聖域なき構造改革の旗印をあげる新店長登場。 3日 雪がちらつく。新店長との面談。 4日 雪が積もっている。 8日 実家へ昼ご飯を食べに帰りイズミヤへ立ち寄りふとサリンジャーの『シーモア』が欲しくなり古本市場で探していると同僚 N さんとばったり遭遇しランチを食べて会社のことや名古屋のことなどいろいろお喋り。そこでお別れして百万遍までチャリを小雨の中走らせ全く見つからず疲れたので b&c で紅茶を飲みそろそろ帰るとするかとチャリンコの鍵が壊れてしまい出町まで押していきチェーンを切ってもらい(ぎりぎりのお金しか持ち合わせなかった)近所で鍵を買い求めビブレで買い出しをしていると良く来てくださるお客さんと遭遇しいろいろ立ち話。芥川賞の話等。 11日 東北で大地震があったのをたまたま食堂のTV で知る。そして職場ではぶち切れる。始末書にはんこが必要な事態となる。精神的に追いつめられているのが原因。 15日 実家へ寄り昼ご飯を食べ部屋にもどり昼寝。なにもない休日。 16日 朝勤務にいきなり変わる。昼はスガキヤ〜マクド〜ケンタとはしご。帰りの北大路では雪に見舞われる。 17日 休日。朝日新聞に「カラマーゾフ」と「猫」を投稿。果たして採用されるか?ochagayu の VT のレイアウトをリニューアル。夕方眠り雪の中 b&c へランチを食べに行きビブレへ寄る。夜TV の「ひみつの嵐ちゃん」で再び嵐とパヒュームによるダンスコラボ「チョコレイト・ディスコ」を観る。二宮君の相葉君へのつっこみもカットされず放映。これがあったから面白かったんだよ。 19日 暖かい一日。両親と弟の車で八瀬までお墓参り。部屋に戻り中の線がすり切れて表に出て来ていたホットカーペットを交換。これは以前職場で働いていて今は茨城県に戻った N 君から頂いた物。何年使っていたんだろう。お役目終了。ところで N 君大丈夫なの?これを見ていたら連絡下さい。 20日 雨の予報のためバスで通勤。店だだ混み。本の店出しに追われまくった一日。夜雨。 22日 怒濤の朝勤務が続く。 24日 昼食時再び歯がかける。夜「金八先生SP」で第二シーズン名場面の「加藤君逮捕」のシーンが流れる。その時流れるのが中島みゆきの「世情」。あまりにもピッタリすぎて当時も泣いたし今回も泣いた。たしかこの曲を収録したアルバムには坂本教授も参加していたんじゃなかったっけ。実はかなりみゆきさんも聴いていて「生きていてもいいですか」は最高に好きだった。「シュプレヒコールの波〜」 26日 寒い。雪だよ。トートに12" を 9枚+LP 17枚を詰め込みバスで河原町へ。Cafe Mor でお母さまと実は四日市で繋がっていたことで驚き盛り上がる。10t でレコードの査定をしてもらい 6500円。Art Rockで1枚 ~ Toradora で2枚 ~ Jet Set で1枚 そして再び Cafe Mor 。お孫さんの顔を見に来られたおじいさまとおばぁさまとで再び四日市話で盛り上がる。旦那さん一人蚊帳の外。「四日市率すごく高いです」と笑顔でした。そして22日お母さんとなった娘さんも実は四日市の市民病院で産まれたそうです、僕が一人暮らししていた柴田の直ぐ近所。そして兄弟みなそこで産まれたのです。 31日 3度目の河原町。というのも母にCafe Mor の話をした所弟が買って来たしぐれを「持っていってあげ」といわれ。旦那さんからフジファブリックのCDR 2枚を頂く。Art Rock で2枚〜 Hot Line でビデオ3本購入。b&c で夕方飯。 16日からいきなり朝勤務になった。まぁ深夜4時には起きたりするから問題はないようなものだけど生活のリズムがかわり戸惑っている。まず朝の読書ができない。そしてなにより音楽が聴けない。これが切実だ。そして職場で本を読むためにはめっちゃ早く出勤しないとだめになった。9時から働くわけだけど朝6時半出勤とか。そして昼過ぎに部屋に戻るのだけど眠くて夕方寝をすることになり音楽を聴く時間が削られる。そして最悪のタイミングで花粉症。点鼻薬を使うのだけどやはり眠くなる。(飲み薬に比べたらまだましなのだが)すると夜が眠くて仕方ない。で9時とかに寝てしまう。そして4時起き。悪循環。歯が欠けて痛いのでバッファリンを飲む。もう薬漬けだ。 新体制の職場。今までがぬるま湯だったのか体と心が悲鳴を上げている。そして副店長 I の重箱の隅つつき大作戦。いじめ?パワハラ?似たようなもんだ。新店長は本当にこの職場をぶっ壊しにきたのかもしれない。店じまいのために。負担が重くみんなにのしかかる。次々と沈没しかけた船からネズミが逃げ出すように脱落者が後を絶たない。古株にみんなやめてもらいたがっているんじゃないかと噂が駆け巡っている。だからこんなにも締め付けがきつくなり駄目出しばかりを喰らっているんだと。それならそれでこちらにも覚悟はある。黙ってばかりじゃないからな。覚えとけよ。路頭に迷うのは僕だけどあとでしんどい目をするのは君たちだと言うことを思い知らせてやるから。でもシナリオ通りだったりするかもね。それはしゃくだわ。なにか有効な作戦ないもんかね。あったら教えて下さい。 以前は穏やかだった副店長にこのアドレスを教えてしまったのが今となっては痛手だけどこのアドレスを知っているのはあなただけじゃないから問題が表面化した場合不都合なのは社員だということをお知らせしておきます。「でいつ作戦は決行するんですか」などど訊かないようにしたほうがよろしいかと。本当にありえない話じゃないから。スタッフ不足のために店じまいとなりましたと張り紙が貼られる日は訪れるのだろうか。それはさすがにないな。スタッフなんて代替可能だと新店長は言ってたもん。スマップのあの曲(「no1 じゃなくてonly one」みたいな歌詞の)が理想主義なのかこの会社の方針(だれもが全てを完璧にこなせて当たり前)が理想主義なのか今の僕にはこんがらがっていてよく分からない。余談。ストレスで煙草の本数が増えている。 |
| 三月一日(火曜日)選らばれたものを介して世界と人とに繋がる。 先週に引き続き再び河原町へ出て来たのは気になったレコードがトラドラにあって迷よったあげく買いそびれ電話で再び取り置きを頼んでいたのです。 生憎の雨模様の朝。バスで市役所前で降りる。かなりのスピードで Cafe Mor に向かいます。12時をまわると市役所勤めの人たちで満員になるのです。ご亭主とお話しできる時間が限られてきます。先週 CDR を4枚お渡ししたのだけど(部屋に既にあった3枚と新たに作った1枚)とても気に入ってもらえたらしく朝のジョギングのさいにI Pod に入れて聴いてくれているとのことです。焼いたかいがありました。「桝井さんのHP も読ませてもらっています。すごい量ですね。小説にできそうなくらい」「いやぁ単に長いだけで。叩き始めると止まらないんですよ」「気合いを入れて書いたのでまたブログ読んで下さいね」と旦那。出産ホント間近のお嫁さんは「初めての長文ですよ」と。「部屋に帰ったら早速読ませてもらいます」12時4分には既にお喋りができない程満員だったので紅茶を飲みつつ煙草を吸ってお勘定を済ませると紙袋を手渡された。「クッキーなのでお早いめにどうぞ」と。「こちらが渡したものはあくまでもたまたま残っていたものに過ぎないのに」と言うと笑顔で「焼き過ぎただけですから」と。本当にありがとうございました。 雨は依然降っている。寺町を下り新京極の紀伊国屋角を曲がりトラドラへ入る。取り置きしてもらっていたのはThe Roots - Do You Want More ?!!!??! で部屋にあるんだけれど果たして正規再発かどうか怪しくて(ジャケ写の色が変なんだよ)買い直しすることにしたんだ。そして店主が「ここに他のビースティーズとか入っているんです」とストックの引き出しを手前に引くと沢山のレコード。どうも先日電話で漏れ聞いた8万円の買取り分の一部がそこにあるようなので見せてもらうとすごい。こりゃいくらお金があっても足りないわ。殆ど全てオリジナルなんだよ。「今日は雨だしお客さん来そうにないから勉強させてもらいますよ」と悪魔の囁き(笑)。数枚選んでかけてもらう。迷った挙げ句買ったのはThe Roots と Parliament - Mothership Connection 。3500 円。雨が降っているので袋に入れてもらう。部屋にある再発は処分決定。オリジナル地獄は本当に恐ろしい。今年のロンドン行きの望みは絶たれたな。一時に店を出る。 折角バスで河原町までやってきたのだからもう少しぶらつくことにした。久しぶりに東洞院六角の PocoAPoco まで歩く。雨はいつの間にか上がっていた。店内に入るとアナログレコード全品30%off との張り紙が目にとまる。こりゃなんか買わんと、と気合いを入れて漁り出す。父から探しておいてと頼まれていたアルゲリッチのベートーベン「ピアノ協奏曲一番」も念頭にある。たまたま見つけたのは Bjork のベスト盤。こんなのが出ていたとは。遡ること80年代後半 FM 大阪深夜放送されていた中島らもさんの『月光通信』で初めて彼女が在籍していた Sugar Cubes を聴き 90年代半ば彦根に住んでいた頃知り合った滋賀大の学生さんたちと大阪のレコ屋廻りをした時にTime Bomb (たしかコンクリート打ちっぱなしのおしゃれなお店だった)で彼女の 2nd Post と Aphex Twin のコンピを買った。あまりの素晴らしさに彼女のレコードを続けざまに二度聴いたんだ。今でもピンク盤のレコードは処分されることなく(でも聴いてないな)部屋にある。それ以降の彼女の音楽は聴いてなくてベストで聴いてみることにした。これで済むのだろうか?危険だ。残念ながら父のレコードは見つからなかった。探しているとないんだよな。1260円。 二時に店を後にして河原町まで戻る。Happy Jack やリバーサイド(定休日!)を覗くものの頭の中は先ほどトラドラで見せてもらったあるレコードのことが気になっていた。そういえば Cafe Mor で煙草を吸ってから 二時間以上経過している。どこかでコーヒーを頼み煙草を吸うかそれともレコードか?河原町は全面禁煙区域になってしまった。隠れ場的な喫煙場所がないわけじゃないけれど河原町通りの向こうだ。一旦はカフェに向かったもののトラドラへ舞い戻る。「さっきのレコードいくらでしたっけ?」「1500円です」「それ買います!」その名は Elis Regina 。レキシントン盤で音が良いそうなのだ。このアーティストが気になっていたのは百万遍のブルースが流れるball & chain というお店で働くN さんと音楽の話をしていた時に無人島3枚というのを選んでいてN さんの口からこの女性アーティストが出てきたのに驚いたから。「え?ブラジルですよね。初めてその固有名詞をあげた人に会った。たぶん」「たんなるブラジルじゃないですよ」と教えてくれたのです。(ちなみに残り2枚はビリー・ホリデイとなんだっけ?忘れちゃいました。僕はお約束通りマイルス、ビートルズ、プライマル)ジャケは結構見るけれど今まで完全にスルーでした。あまりにブラジルって広大すぎるしオリジナルは値段高いし再発は音悪そうだしジャケットの印刷酷い気がするので。でも音が良いのなら良しとしませんか。こうして聴く音楽は増えていくのです。それは本も同じこと。誰かからそして何かからそして逆に誰かへと受け継がれていく。 財布の中を確かめると缶コーヒーくらいしか買えない。いろいろ安い場所を求めて歩いたものの結局そんな都合のいい店はなく諦めてバスに乗って部屋に戻った。Cafe Mor の Blog をチェック。CDR の曲はどれも最高です、とあり時間をかけて選曲したのが報われました。蒲団を引き直し昼寝(夕方寝?)。目が覚めるとすっかり夜で買い出しにビブレへ向かう。そしてCafe Mor で頂いたクッキーを美味しく食べて一日が終わった。 |
| 2月季節は移ろい人が移動する 1日。月一度の河原町。レコードを6枚購入。Cafe Mor ~ Holly's ~ かもカフェと定番コース。詳細は下へスクロールして下さい。 3日。夜実家で食事中父と激しい口論になり冷静な話し合いの結果夕飯を食べに帰るのを月一度に控えることとなる。 5 日。イズミヤ高野店でお米を買って帰る。この日からかつてそうであったようにちゃんとお米を炊く生活に戻る。 7日。健康診断の結果戻る。身長(174)体重(53)は昨年とほぼ変わらず。但し視力が両方とも 0.2 に低下。メガネがマスト。でもお洒落系黒フレームはあふれているし。同僚の A 氏と喋っていてでたのは「しおざわとき」がかけていた茶色の大きいのなんてどうですか?今でもあるのかな?プレミアついていたりして。 8日。実家で雑誌やコミックや書籍を回収。夜『純クレ』から読み始める。 9日。浜松の友達 miko さんから「こんにちは。いつものヤツです」で始まる心温まるお手紙つきのチョコレートが届く。こちらこそありがとう。 10日。雪。寒い。 11日。雪。やはり寒い。 12日。本を回収。今回は自分の本だけではなく物置きに置いてあった父の文学全集のなかの気になるものもトートに詰める。これだけあれば一年以上は持つだろう。夜銭湯で頭を洗っている最中けたたましい消防車とパトカーのサイレンが直ぐ間近で鳴っていた。わずか十数メートルの場所でガス爆発があった。窓ガラスと壁が吹っ飛び二階がむき出しになっていた。(数日後に判ったこと。)その日は遠回りして部屋に戻らなければいけなかった。「もしもしご主人。今消火中ですから」と注意される。 14日。帰り雪。今年は良く降る。 15日。朝はブラッドベリを読み夜は『純クレ』という生活が続く。昼は実家でわいわい言いもってお好み焼きを作って食べる。昨年ロンドンから帰国後の11月16日切って以来伸び放題だった髪を切る。リクエストはいつも同じ「あまりに長くなり過ぎたので刈り上げない程度にばっさりいって下さい」 16日。ちゃりんこパンク。おそらく重たい本を積んで実家と部屋を往復したのが理由だろう。やむなくバスで仕事に行ったのだけどなんとなく春が訪れたような気がする。 26日。二度目の河原町。Cafe Mor で昼食をとりArt Rock でシングルとノラ・ジョーンズのアルバムをトラドラで電話で取り置きをしてもらっていたビースティーズのシングルと偶然見つけたルーツのアルバム(talkin Laud 盤! )そして10t でドット・アリスンが在籍していたワン・ダヴのシングルを発見し購入。 27日。天気予報では雨が降るとのことだったのでバスで職場へ。暖かい。しかし降り出したのは多分翌日のこと。 28日。朝ほん降りだったのでバスを利用。バス停で降りてみると雨は上がっていた。夜昔使っていたレシピ本で豚の生姜焼きを作る。みりんとチューブのおろし生しょうがを使った。満足な仕上がり。大きいサイズのを買っても大丈夫だと確信する。 春は確実にそこまでやってきていてそれにともない人も移動。僕の悪ふざけやバカ話にも応えてくれた店長が移動になり名古屋の O 氏も引っ越しが決まり仲良しだった元同僚の H ちゃんは結婚で京都を離れやはり元同僚の K さんも関東に戻る。店のスタッフもごっそりいなくなる予定。「人手不足につき店じまい」なんていう張り紙をださねばならぬかも。 2001年6月、京都に戻りこの部屋で生活し出しての十年はあっというまに過ぎ去った。なにか新しい展開があるとも思えない。そんな生活を救ってくれて心を安定させてくれているのは本と音楽と緩やかな人間関係。 |
| 二月一日火曜日 ここは当然ロンドンじゃない ちゃりんこは十一時の鴨川を下る。月一度の買い出しです。先生が上手く凧を上げられるか体育座りの園児達は不安そうに眺める。部屋の寒さとは対照的に日差しは暖かです。しかしちゃりんこがつくりだす風はまだつめたい。 cafe mor でランチを食べる。だんなさんが店の手伝いを始めたのはお子さんができたから。最近はだんなさんと音楽の話をすることが多い。―大瀧詠一を聴いてみたいです、と。―『ロンバケ』はすごいですよ、捨て曲ありませんから。そこから話が進み―実家にレコードサイズの画集があるはずだからお祝いに差し上げますよ、と約束した。最悪の保存状態だからすこし気が引けたのだけれど大変喜んで受け取ってもらう。食後のコーヒーを煙草とで店を後にしてだんなさんから教えてもらった art rock というお店へ向かう。 新しい店を開拓するのはおそれでもあり希望でもある。おそれは財布の紐を上手く調整できなくなる可能性から希望は探しているレコードがあるかもしれないという可能性からそれぞれやってくる。ビルの四階にひっそりとあったそのお店に入った瞬間おそれは消えた。―絶対なにかある、と確信できる広さと床上の段ボールに入れられたレコードが明るい光の下広がっていた。たっぷりと時間をかけて端々まで漁り試聴させてもらい購入したのはフランスのハウスユニット Cassius のシングル+以前持っていたけれど処分してしまったロックバンド Music のシングル+ロンドンで迷った末購入をやめた Franz Ferdinand の2nd 以上3枚2900円。店主とのお喋りの中から weller's club を紹介してもらう。その店主も毎年ロンドンへ行っているそうだから話が合うんじゃないかと。僕はモッズじゃなけれど覗いてみる価値はありそうだけれど―ただなぁ場所が場所だからねぇ、半年に一度が限界か。ロンドンのようにバスが24時間走っていれば良いのにね。 いつものトラドラレコード。―どうですか?―最近は買取りばかりが多くて在庫だけ増えてますよ。大量の学生さん達が引っ越し準備でレコードを処分し少しでも引っ越し代を抑えるためだそうです。電話口で聞こえたのは八万円になりましたがそれで良いですか?という買取り連絡。一体何枚処分したらそんな金額になるのか想像すらできない。―今日中に振り込みます、と漏れ聞き早々と店を出る。 Jet Set で月別特価コーナー(昨年から登場し時々掘り出し物を発見)をチェックするが今回は収穫ないな、と思っていると店内にいい感じの曲が流れていた。デトロイト系の美しいテクノでスタッフの人にこれは誰ですか?と訊ねると PC で曲名と在庫があるかどうか調べてくれました。―すみません今在庫ありません。再入荷の予定もありません、とのことでした。お願いしてアーティスト名と曲名とを書いてもらう。 Vince Watson - Flux (B-1) "Atom EP" こういう出会いを大切にしたいのです。あのレコ屋へ行けばありそうな気がする 、と思いそのメモを大切にしまう。 途中 holly's cafe のカフェオレで一服して老舗中の老舗中古屋さん Hot Line へ立ち寄る。大学生か院生の時には既に通っていたお店で、ここでも数々の掘り出し物を購入したものです。Funkadelic ワーナー時代のベストと Old School Hip-Hop のレーベル Sugar Hill のコンピを1900円で購入。後者は日本企画盤だけど未開封でした。そして直ぐ道を上がった先にある Cafe Bar & Music Store Japonica で先ほどのメモを取り出し探すとあった!なんとベルリンのToresor. からのリリースでした。念のため試聴させてもらい間違いないことを確認して1360円で購入。少し高めだけれど仕方ないでしょう。その値段だから売れ残っていた可能性もあるわけだし。 そして10t へ移動する。安値が僕も含めた常連の購買意欲を刺激した結果本もレコードも見るも無惨な状態。しかしこの店員のゆるさとやるきのなさは何?ずっと喋り続けているこの兄さんがいる時は来たらあかんなと再度思う。―他人の振り見て我が振り直せ。ハイデッカーの「平均性」「お喋り」という概念(『存在と時間』)との関係でとらえるならどうなるのだろ。あまりにも読んだのが昔過ぎて(高校時代)頭の中は混乱する。そもそも価値判断というか倫理的判断を意味してったっけ? そしてちゃりんこにまたがり寺町を上がり荒神口で曲がりかもがわカフェで少し休憩して鴨川を進む。だんだんペダルを重く感じるのは登り坂のせい?北風のせい?それとも年をとったせいなのだろうか?息を切らして部屋へ戻ると五時だった。 |
| 1月 風邪と Perfume Game にやられる 大晦日降り続いた雪が元旦の京都を覆い無数の雪だるまが生まれる。元旦から通常通り仕事に出かけ昼過ぎ三時頃から店内が混み出した。行き場をなくした人たちが来店したのだと思う。 五日河原町へ出かける。こじんまりとした、けれどもお店の三人の温もりを感じる Cafe Mor でランチを食べとりとめもない話をしてバーゲンがその日から始まるトラドラレコードで2枚購入。 そしてたまに立ち寄ってみるレコ屋(名前を失念)もバーゲン中故1枚購入。去年偶然見つけた古本と中古レコードを扱う10t (桁数が大きすぎて百万トンと誤読していた。本当は十万トン)でシングル2枚とPerfume を購入。バーゲン中。あまりの寒さでちゃりんこも辛く寄り道をして荒神口のかもがわカフェへ。80年代後半?河原町にあった「さらさ」というお店で知り合った A ちゃんと偶然道で会った時始めたと教えてくれたお店。コーヒーが美味しいらしいのだけれど濃いのがすぐに胃にくる僕はいつもミルクティーを頼む。 八日出歩いていたため部屋に戻ると熱が。九日十日仕事を休む。有休は元気のある時にとるのをモットーにしているのに。 十二日とうとう職場でぶち切れる。自爆テロ 。途中から自分でも支離滅裂論理破綻したことをヒステリックに大声で叫んでいることを知りつつも落としどころへ持っていくために必要だった。捨て身の反撃に泣きそうだった。その後の関係は改善された気がする。 十五日 CDR を作り始める。多分これから聴かないであろうレコードをトートに詰め込む。CD 2枚+10" 1枚+12" 5枚+LP 18枚。バス乗って河原町へ。Cafe Mor でランチ。Work Shop さんで査定してもらうと買い取れないレコード多数。3300円也。途中河原町で一番安くて接客が一番丁寧なホリーズカフェ(女性一人で店を切盛りしているのがすごい)でココアを飲み10t へ。売れ残ったレコードを査定してもらう。2200円也。査定中本棚を眺めていると村上春樹全作品1979~89 @ (講談社)を発見。『風の歌を聴け』『1973 年のピンボール』を所収。「風の歌」は既読なのだが「ピンボール」が見つからなくて困っていた。『羊をめぐる冒険』に続くから。だからやもえず購入。そして父のライフワークである小泉八雲関連の本も発見し電話で確認して購入。かもがわカフェに寄り北大路通りにやっと開店した王将で夜飯を食べビブレで買い出し。 十六日雪バスで職場へ。この日の京都駅伝は幸運にもその間だけ晴れていた。 十八日やっとCDR 完成。二十五日また雪がちらつく。あまりの寒さに何をする気力もわかず休みの日は蒲団を敷き直し昼寝ばかりしていた。それもしっかりとたっぷりと。体にがたがきている。(視力低下と虫歯の進行も止まらない)二十五日は寒いのでかもカフェへ紅茶を飲みに行ったくらいか。 二十八日またまた雪がちらつく。昨年の猛暑で大気に蒸発した水蒸気が寒波の加減で各地に大雪を降らせているのかもね。 二十九日実家へ本を回収に。買ったことすら忘れていたような本も多数発見。こりゃ一度では無理だと諦め、部屋に戻ると再び悪寒。ひたすら眠る。部屋から出たくないのはやまやまなのだが栄養と薬が必要なので仕方なしに出かける。続きを眠る。 寒い部屋で何か作り食べるのが億劫。鍋は飽きた。だから外食。そしてホットカーペットフル作動。光熱費が払える額でおさまるのだろうか? TV のコンセントは普段抜いておきバラエティーで面白そうな番組があるときだけ差し込む。ドラマや映画やサッカーは映像がないと辛いのだがバラエティーはラジオ替わりでなんとかなる。そのおかげで無意味な夜更かしもなくなり朝4時(夜か?)には起床するのが習慣化。本を読む時間がたっぷりとれます。 今月一番口にした固有名詞は Perfume 。一番頭に浮かんだのは(今や懐かしいサルトルだっけ?)「実存は本質に先立つ」というお題目。キャラ設定よりもその動きのなかで人物を書けと言う意味に僕は受け取った。 |
| 2010年を振り返る 年齢のせいか五時台か遅くても七時台に起床。コーヒーを落とし煙草(増税に伴いハイライトからエコーに銘柄変更。結果的に減税)を吸う。PC を立ち上げヤフーニュースを読みテレビ欄をチェックしメモり天気予報を見る。ochagayu のテキストを叩き本を読み八時台からレコードを聴く。十一時ちゃりんこで職場へ向かう(雨が降りそうな日はバスを使用)。イズミヤ高野店で軽くなにかを食べ職場の食堂で一時間程読書。一時から六時半まで働く。夕飯のメニューを考え部屋に戻る。食べながら映りの悪いTV を観て眠る。きわめてありふれた日。 TV バラエティーでは「ホンマでっか!?」「しゃべくり007」「ひみつの嵐ちゃん」「サンジャポ」を欠かさないように観ています。特に「ほんまでっか!?」の評論家は新鮮な笑いを与えてくれました。 ドラマでは「黄金の豚」(勧善懲悪ですが)「Q10」(切ない!)「ギルティー」(あのシャブ中役の怪演!)「GM 踊れドクター」(多部ちゃん)「新参者」「ハガネの女」そして「SPEC」を観てました。特に「SPEC」は懐かしの「ケイゾク」を引き継いだような設定ですこし分かりづらいところがかえって魅力的でした。さすがに中谷美紀は出てきませんでしたが彼女を指し示す言葉が登場しましたし「心臓の息の根〜」という台詞は「ケイゾク」で使われていたものでした。 ところで余りにもTV の映りが悪いので電気屋さんに見てもらうと外のアンテナ自体が死んでいるようです。 バラエティーはラジオ代わりで良いのですがドラマや映画は困ってしまいます。もうすぐ地デジですからTV を観るのを止めようかなと真剣に検討中。 本 奇妙なつながりや重なりが頻繁に生じた一年でした。詳細は Book を御覧下さい。ジョイス、ディケンズ、セルバンデス、宮沢賢治等の死んでいて評価が定まっていると言う意味での古典。最も読んだ作家は村上春樹(現役ですが古典?)ですね。特に「ねじまき鳥」と「カフカ」が素晴らしかった。ところで「ねじまき鳥」単行本の奥付発行年月日に曜日までも記されているのが謎だと叩いたのですが父に宛てたメールで判明しました。 ―『ねじまき鳥と火曜日の女たち』(「新潮」1986年1月号)という短篇を元に書き上げたのが『ねじまき鳥クロニクル』です。第1部「泥棒かささぎ編」と第2部「予言する鳥編」は「新潮一九九二年十月号〜九三年八月号」に十回連載されたものに、加筆され1994年4月12日火曜日に単行本化。 第3部「鳥刺し男編」は書き下ろし。但し十章の「動物園襲撃(あるいは要領の悪い虐殺)」は「新潮」(一九九四一二月号)に短篇小説として掲載されたものみたいです。単行本としては1995年8月25日金曜日発行。―つまり「火曜日の女たち」からだと思うのです。 あらたな出会いとしてはミルハウザーが衝撃的でした(とはいえ既に評価が定まっている作家ですが)。英国作家アラン・ベネット、デイヴィド・ロッジには大笑いさせてもらいました。どうしてこうもセンス・オブ・ユーモアーに満ちあふれているんでしょう。 未読リスト ディケンズ「荒涼館」ポー/ホーソーン「黒猫 他/緋文字」ジョイス「ユリシーズ」「フィネガン徹夜祭」「ユリシーズのダブリン」「若い芸術家の肖像」ワイルド「サロメと名言集」ベケット「ゴトーを待ちながら」エルマン「ダブリンの4人」ミルハウザー「イン・ザ・ペニー・アーケード」「マーティン・ドレスラーの夢」ルイス・サッカー「穴」ヴィトゲンシュタイン「論理哲学論考」ウィル・セルフ他「イギリス新鋭作家短篇集」エリカ・ジョング「ブルースを、ワイルドに」ブラッドベリ「華氏451度」「火星年代記」「何かが道をやってくる」 「もういちど読む山川世界史」村上春樹「パン屋再襲撃」「羊をめぐる冒険」「Sydney !」保坂和志「世界を肯定する哲学」「<私>という演算」高橋源一郎「さよなら、ギャングたち」「文学王」「文学なんかこわくない」「文学じゃないかもしれない症候群」羽生善治+柳瀬尚紀「対局する言葉」柳瀬尚紀「フィネガン辛航紀」江國香織「流しのしたの骨」「スィートリトルライズ」「泳ぐのに、安全でも適切でもありません」綿弓りさ「蹴りたい背中」「インストール」「夢を与える」金原ひとみ「蛇にピアス」半井小絵「半井小絵のお天気歳時記」2011年も読書に追われる一年になりそうです。 Ladies of the year はいだしょうこ 「いいとも」で初めて観た時の違和感がいつのまにやら中毒に。 篠田麻理子 大所帯 AKB 所属。優木まおみに一瞬見えることがあるショートカットの女の子。 音楽 沢山のレコードを買いましたが中古ばかり。新譜は不作でした。強いてあげるなら Underworld - barking くらいでしょうか。 そんな中、秋くらいから登場し出したK-pop の少女時代は本当にすごいと思いました。Perfume 以来の衝撃です。曲自体に魅了されました。(とはいうものの購入には至ってないのですが)日本デビュー曲がとにかく新鮮でした。最近の音楽の多くはネタ元や影響がすぐに分かってしまうのですが、まったく分からないのです。テクノ/ ハウスのトラック上にプリンスとジャネット・ジャクソンが出会ったみたいな?二曲目はますますもって分からない。モータウンとアジアのハイブリット?先日幅広くセンス溢れるレコ屋として有名な(ピチカートの小西さんが雑誌で取り上げたり、「今出ていったの(元サニーデイ)の曽我部さんでしたよと」と教えてくれたり、たけし軍団のダンカンさんを目撃したり)木屋町の Work Shop で店主と少女時代の話題になった時実は店主もはまっているそうでわざわざ CD をかけて頂きました。MSの特番に沢山のアーティストと出演してましたが完璧なエンターテイメントという点で互角だったのは嵐のみ。国内アーティストは弱体化してますな。とはいえ海外も散々たる状況ですが。 中古はデフレのおかげで値段が下がり買いやすくなりました。そして円高のおかげでブライトンではビートルズをねらい撃ち。 職場 ただでさえややこしい職場なのに本家からあらたな火種が。いつ大爆発するかは時間の問題です。妄想では本家から送り込まれた人員削減をねらった刺客?あるいは実は本家がしかけた閉店を狙ったテロ?という見解です。いつまで掃討作戦は続くのでしょうか。 本家から分家にたいし「ポップを書いて書いて書きまくれ」という命令が下されているので僅かな時間を見つけては職務遂行しています。「よその店のをパクってないよな」と糾弾もありましたが実際に読んで面白かった本だけしか書きません。当然そういうものです。そんな一触即発の職場ではありますがこの不景気にもかかわらず本は良く売れている気がします。ただ気になるのはドラマ化、映画化そして情報番組で取り上げられた等のメディアタイアップのタイトルばかりということです。 「KAGEROU」にしてもまぁそういう流れで、「1Q84」はノーベル文学賞をとるかもしれないとの報道過熱からの一流ブランドという扱い。東野圭吾は日本の S. キング。 ポップを書いて他の本にも注目が集まるようにしているほんの一例。村上春樹「スプートニクの恋人」とケルアック「オン・ザ・ロード」。村上春樹「海辺のカフカ」と漱石「坑夫」。森見登美彦と本上まなみ。池田先生と植木先生(「ホンマでっか!?TV 」のパネリスト)。これらは相乗効果を狙って並列にしポップを書く。ボルヘス、ジュンパ・ラヒリ、ウィトゲンシュタイン、三崎亜記、高橋源一郎等は単体で書きました。良く売れたタイトルもそれほど結果が出なかったものもあるのは当然です。そういえばポップをつけたおかげか?柳瀬訳のジョイス「フェネガンズ」を三冊まとめて買って下さったお客さんもいた! あとは仕掛け販売ですね。年末からはバカ特集を仕掛けて良く売れている。ポプラ社のバカドリル三種類とゴーゴーバカ画像MAX 。特に後者は立ち読み率もめっちゃ高し!東野圭吾並にとはいえないものの大健闘。 あとは隠れ仕掛け(笑い)。同僚 A 氏との悪巧みです。それがねぇ売れているんだよね。アイデアはつきないのだけど危険すぎてできない。そういう遊びも本当は必要なんだけどね。 文庫手帳 2010(筑摩文庫)から。 1月_23日レコード17枚処分1800円也。 2月_2日ちゃりんこ前チューブ交換。6日積雪。27日名古屋28日岐阜。 3月_29日昼過ぎから雪。 4月_1日〜2日風邪で仕事を休む。 5月_1日4日みやこめっせ古書祭り。22日レコード20枚処分8100円也。 6月_7日元同僚 K さん死去。WC 14日対カメルーン1ー0(本田)。19日対オランダ0ー1。25日対デンマーク3ー1(本田遠藤岡崎)。29日対パラグアイ0ー0(PK 4-5)美しさに泣いた。 7月_17日ちゃりんこ修理。24日熱中症で倒れる(前日の深酒による脱水症状が引き金か?)気がつくと病院で点滴を。31日名古屋。 8月_1日名古屋から戻る。台風一過後の14日下鴨納涼古本祭り。暑い。 9月_9日風邪で仕事を休む。11日大阪の古本市。まだまだ暑い。 10月_16日フランスパンを食べている最中前歯が欠ける。歯医者さん通いが始まる。30日百万遍古本祭り。 11月_2日百万遍古本祭り。10日〜15日ロンドン。20日朝日新聞に投稿(「本探し」について)が掲載される。 12月_8日部屋でつまづき PC のAC Adapter を破壊。10日コジマでアダプターを購入し復活。11日部屋の配置替え及び掃除。31日大雪。 では卯年にちなんでへたくそな絵を描きました。ウィトゲンシュタインの「哲学探究」に登場する「うさぎーあひるの頭」です。 「一つの風景相の<恒常的な見え>と、一つの風景相の<ひらめき>とを区別しなくてはならない」 |