2017 年下半期もこんなに

7月 12" 5枚。LP 33枚。

皆が一番知っているであろう病気であることが判明し、入退院を計画的に繰り返していた 2017 年。完全無職になったわけだが、レコードは相変わらず大量に買い聴きそして売った。
7/28(金)〜30 (日)には毎年恒例の御池ゼストでレコマツが開催された。回を重ねること5度目。3日とも通い大いに収穫があった。そして31日には岡崎いきせんで湯浅さんのレコードを聴く会に出向く。ビートルズの Magical Mystery Tour ドイツ盤 3rd プレス完全ステレオで Baby You're A Rich Man を聴きその素晴らしさに驚き現在探し中。

Jimmy Smith "Root Down" _ LP_ 72_ Jazz

6日(木)『クレモナ』にて偶然に。最初に知ったのは『ほんレコ』で流れていたCD。同タイトルで『Ill Communication』収録のビースティーズのネタ。ロンドンでも見かけたのだが壁掛けレコードで確か£50 の高値。買えんわな、と諦める。しかし今回は¥1200 !!帯には『来日記念盤 ガッツなオルガン・ジャズの天才ジミー・スミスの最新ライヴ』の文字が踊る国内盤。その他アル・グリーンのヒット曲 "Let's Stay Together"収録。ベースのウイルトン・フェルダーはサックスでクルセイダーズ参加。どうやらとてつもなく凄い人だったらしい。

The Main Ingredient "Euphrates River" _ LP _ 74 _ Soul

1月に緊急入院したさい見舞いに来てくれた大学の同級生でバンドを組んでいた I がくれたのがヘッドホンステレオだった。その小さな端末には沢山の CD が入っていて毎日病院で聴いていた。ファンクのコンピの中で最も気に入ったのがこのメイン・イングリージェントだった。Hip-Hop 世代だと ピート・ロック・C・L・スムースのアルバムタイトルで有名だろう。残念ながらその曲名は分からずじまいだった。28日(金) レコマツで見かけて、アイズレーのカバー"Summer Breeze"や S.ワンダーのカバー"Don't You Worry 'Bout a Thing"が収録されていたので買ってみる。するとその曲が入っていたんだよ!曲名は "Happiness Is Just Around the Bend"。途中のふわふわしたところが凄く気持ち良い。後で知ったのはこの曲がブライアン・オーガーによる曲だということ。因に当時の邦題は『幸せのまがりかど』。

8月 7" 1 枚 10" 1枚 12" 1枚 LP 88 枚 CD 1枚

25日入院そして28日にはメインオペがあったけれどこの枚数。 8/4(金) ¥108 Vinyl に大量のサザンソウル系入荷。久々のビックバンだ。買ったよ〜73枚。12日(土)下鴨納涼古本祭りでは業者に掘り尽くされた後だったにもかかわらず、4枚。AC ジョビンを300円。因にたった1枚のCD は『ほんレコ』で300円で買った New Age Steppers 。

Charles Brimmer "Expression Of Soul" _ LP _ 75 _ Soul

4日(金) 108 Vinyl で買った中の1枚。全く知らないアーティスト。どうやらニューオーリンズのアーティストのようだ。しか〜し "The Music Is Funkey"が最高のファンクだったんだよ。『ほんレコ』で不定期に行われる試聴会でかけてみると英国人2人がめっちゃ反応してくれた。「これ、おまえのか?誰なんだよ。知らないな」レアグルーヴ好きだよね、英国人は。しかし大学の連れ I に聴かせると、「スライのぱっちもんやんけ。それになんでこんなに歌が下手やねん」と一刀両断(笑)。

江利チエミ "チエミのすべて" _ 2LP _ 66 _ JPN

24日(木)108 Vinyl にて。Vol.1 は『"テネシー"から"新さのさ"』Vol. 2 は『"チエミの民謡集"』を収録したコンピ。保守化及び右傾化を反映してなのか或は新種のレアグルーブという概念からなのか判然としませんが『和モノ』と呼ばれるレコードがブームです。昭和歌謡もそれにつられてブームとなっています。高額を払ってまで買い求めるものじゃないと思うのですがね。BS NHK のリリー・フランキーが司会を担当している『ザ・カバーズ』で OP に使われている「カム・オンナ・マイ・ハウス」収録。バックは原信夫とシャープス・アンド・フラッツが勤めています。キングレコードなので音が本当に素晴らしい。

9月 LP 13枚

9月5日目出たく退院したものの合併症にのたうち回るはめになり再び9日4度目の入院。退院は敬老の日18日。23日東急ハンズで開催された催事 Add Some Records To Your Day に出向くが買ったのは3枚。ファンカも含めて全て買い直し。因にAdd Some Music To Your Day は Beach Boys の曲。

Charles Mingus "The Great Concert" _ 3LP_ 64_ Jazz
21日(金)太陽レコードにて。録音は64年だけどジャケットには Oscar De L'Academie Du Jazz 1971 とある。どういうこと?E. ドルフィーが参加しているのでスピリチュアルだけどある意味奇天烈で壊れているのかなと恐れながら聴いたのだけど、そんなことなかった。楽しいライブ盤だよ。ジェフ・ベックが『ワイアード』でカバーした "Good Bye Pork Pie Hat"を収録しているのだけど、あまり印象に残らないのは聴き込みが足りないせいなのかも。america RECORDS っていうフランスのレコード会社からリリース。

Eddie Hazel "Game Dames And Guitar Thangs" _ LP _ 77 _ Funk

22日(金)100000t にて。ご存知 P-FUNK のギタリスト。誕生日プレゼントとして元 team OCHAGAYU 現在 K 文社勤務の後輩 Y から頂いたジョージ・クリントンの自伝『ファンクはつらいよ』を読んでどうしても聴きたかったレコード。理由はAbbey Road収録ジョン作の "I Want You (She's So Heavy)" のカバーを収録していると知ったから。再発にもかかわらず、2000円した。オリジナルだと凄く高いと店主の K 君が云っていた。他にママス・アンド・パパスの "California Dreamin'" やブーツィーズ・ラバー・バンドの1st 収録の名曲"Physical Love"収録。

10月 12" 1枚 LP 11枚(内1枚は『ほんレコ』H 君から誕生日祝いに頂いた『ラバーソウル』赤盤)

8日元・立誠小学校の催事に出かける。大阪からユニオンがやってくるとざわついていたが、余りの人の多さにスルーした。パッと見高そうだった。余談。前日春樹さんが姿を見せていたらしい。東京ならみんな見て見ぬ振りをするのだろう。大阪ならおばちゃんが「残念やったね、ノーベル賞。頑張ってたら、そのうちもらえるって」と肩を叩きつつ土足で踏み込むはず。そしてここ京都では知らない振りをしながら、「村上春樹来てるで」と伝言ゲームのように広まったそうだ。慌てて立ち去ったとのことだ。東京にいると前々日に受賞したカズオ・イシグロのコメントを求められそうだから京都に逃げて来たのか知らん。あるいは春樹じゃなくて保坂だったりする可能性はないのかな。2人は酷似してます。結局その催事で買ったのは7枚。内3枚は買い直し。20日(金)には『ほんレコ』でイベント Said So Nothing Vol.4。Wataru君は東京遠征、Sayoriちゃんは仕事で欠席。たーさんと2人そして店主H 君でスピン。技術面に加え健康面でも不安を残しながらなんとか無事終了。Vol.5 はあるのか?

Eggstone "Spanish Slalom" _ LP _ 98 _Rock

8日の催事で買い直したレコード。90 年代半ばスウェーディッシュ・ポップが大流行してました。カーディガンズを筆頭にワナダイズそしてクラウドベリー・ジャムにエッグストーン。生活苦のために全て処分してしまいましたが、もの凄く後悔しています。高値過ぎて買い戻せない。このレコードはコンピで定番代表曲の My Trumpets や Wrong Heaven 収録。個人的に思い入れがあったのが彼等の2nd。The Dog 素晴らしい。何故かAC ジョビン作曲のDreamer も収録。スペイン・マドリッドのSIESTA からリリースの白色レコード。

LeRoy Hutson "Feel The Spirit" _ LP _ 76 _ Soul

16 日(月)『ほんレコ』にて。7月のメイン・イングリージェントと同様ファンクのコンピで知った曲。試聴したら収録されていたんだよね。その曲 Butterfat はかっこ良すぎ。しかしこの曲には後日談があって、実はアルト・サックス奏者のD.サンボーンがオリジナルだとのこと。作曲はS. Khan 。Kool & The Gang をよりハードにした感じの爆裂インストファンクです。シカゴソウルの大御所にしてニューソウルの立役者の1人 Curtis Mayfield が設立した Curtum Records よりリリースのオリジナル盤。

11月。7" 8枚 12" 2枚 LP 45枚

23日(木) 京大の学祭で古本やレコードが売りに出されると新聞で知り、出かける。本は8割引き!レコードは100円。レアものはなかったけれど、定番ものを数枚。しかし書籍はプルースト等沢山購入。本当に読めるのだろうか。30日には¥108 Vinyl に和モノの定番大量入荷。

The Specials "Ghost Town" _ 12" _ 81 _ Rock

カップリング曲 Friday Night Saturday Morning の存在を知ったのはフランスのユニット Nouvelle Vague を聴いて。英語なら New Wave ブラジルなら Bossa Nova 日本語だと新潮。そんなグループ名を冠したユニットは New Wave の定番曲から隠れ名曲を多数ブラジル・ボサノバ風にカバーしていた。その中の1曲。シングルにしか収録されていないとWork Shop の Nさんに教えてもらっていたが、運良くベスト盤に収録されていた。しかし今回シングルを7日(火)クレモナで発見。歌詞が日常のごくありふれた情景を切り取りつつふざけているようで最高です。

Gladys Knight & The Pips "Twin Deluxe" _ 2LP_ 74 _ Soul

23日(木)京大の学祭で100円。モータウンだけど、らしくない音楽性。持ち合わせているのがいわゆる白人層も狙ったモータウン仕様のポップネスじゃなくて南部の香りなんだよね。そして熱量を感じる歌声はソウルそのものの熱さだ。レコード会社がAtlanticやStax ならしっくり来るはずだ。そんな彼等のモータウン時代の名曲を網羅した2枚組ベスト盤。M.ゲイで有名な I Heard It Through The Grapevine 邦題『悲しいうわさ』(67年)も当然収録。

12月。7" 19枚 12" 1枚 LP 93枚 CD 3枚

5日(火) 108 Vinyl に和モノ中心に大量入荷。15日(金)にも雑多に大量入荷。商魂逞しい高島屋までもがレコードの催事を企画。京都の店舗に加えて名古屋のバナナ四日市のルークそして広島のGroovin' (以前バナナの名駅店店長だったI 君が勤務)等が出店。その催事には21日(木)と25日(月)の最終日に出向く。残念ながら会えたのはバナナの方だけでした。珍しく買った 3枚のCD はミスチル『深海』(当時のTV スポットがとても衝撃的でした)中島美嘉『NANA』(グラウンジ風でした)そして福原美穂 『Rainbow』(Loveって曲が大好きでした)。
妹の甥っ子姪っ子と弟の最近産まれたばかりの姪っ子にお年玉を渡さんとあかんなと思い、沢山のレコードを3軒のお店に分けて処分し、なんとかお年玉を確保。めでたしめでたし。良かった良かった。

Roy Ayers "Ubiquity" _ LP _ 70 _ Jazz

2日(土)¥108 Vinyl にて。これはレアだよ〜。帯の文字を書き写すと「アメリカ・ポリドールより直輸入盤。ロイ・エアーズ、ロックに挑戦!最新録音です。偏在/ロイ・エアーズ・ユービクィティ。」解説執筆はいソノてルオ!盤そのものはアメリカ・プレス。レコードのデータベースサイトでレコ屋さんにも重宝がられている Discogs にもこの情報は出てこない。自身の曲に加えてバカラックを始め N.アダレイや J.ザビヌルの曲も取り上げています。既に漆黒の音世界でグルーヴ感満載。再発ですら高値だからこれを棚から見つけた時の興奮は下半期のトップです。

Jerry Reed "Reedology" _ LP _ 78 _ C&W

5日(火)108 Vinyl にて。カントリーと聞くとゆる〜くて牧歌的でグルーヴ感皆無の平和な音楽という先入観が邪魔をして滅多に手を出さないジャンルなんだけど。A 面 に針を落とした瞬間腰を抜かした。攻撃的な "Bake"だ。J.ベックのアルバム『ワイアード』の 1 曲目 "Led Boots" に負けないくらいのアグレッシブな演奏なのだ。そして当然ギターも上手くかっこいい。このアルバムは彼の演奏したインストばかりをコンパイルした編集盤のようです。『ほんレコ試聴会』でかけたら再び英国人2人が大喜びするに違いない。

Pharaoh Sanders "Anthology"_ 3LP_ 05_ Jazz

21日(木)高島屋の催事にて。Impulse!時代からの名曲も含めて彼の残した名曲を英国人がコンパイルしたベスト盤。talkin Loud の Galliano が Prince Of Peace というタイトルでカバーした Hum Allah Hum Allah Hum Alla そしてジャズ系DJ がこぞってスピンした定番曲 You've Got To Have Freedom も当然収録。後者はAcid Jazz レーベルの謎のユニット Dharma B meets Ace Of Club がこの曲を使いそしてBoogaloo がカバーした。オシャレなバックをぶちこわす様なハードなブローイングはほんの僅かな期間参加していたコルトレーン門下生の証左かあるいは影響を与えたのがファラオなのか。

Alfred Brendel "Piano Sonata In B Flat Major, D.960"_ LP_ 71_ Franz Schubert

同じく21日催事にて。父が云う所のシューちゃんはシューマンではなく、このシューベルト(1797-1828)だ。死の2、3ヶ月前に書かれた曲を探していた理由は単純だ。NHK で放送されていたドラマ『夏目漱石の妻』でピンポイントで流れていたのだ。顰蹙を買うのは百も承知で書くと演奏者は誰でも良かった。まず曲ありきというのがアマチュアの聴き方で演奏の良し悪しは残念ながら全く分からないのだ。尾野真知子+長谷川博己ダブルキャストによるドラマは映像も脚本も演技も本当に素晴らしいものでした。幕末か戦国しか取り上げない大河ドラマがネタ詰まりならこういった文豪ものもありじゃないのと思ったりします。クドカンの大河ドラマは楽しみだけど。父にこのレコードを見せると同じものがあったので、写真のために帯付きを借りました。

Lowrell "Lowrell" _ LP _ 79 _ Soul

29 日(金)ほんレコにて。有名なサンプリングネタ "Mellow Mellow Right On" 収録。このネタを使った曲をリストアップしてみます。Massive Attack / Lately (91) Gabrielle / Baby I've Changed (96) Common / Reminding Me (Of Sef) (97) Zhane / So Badd (97) Joy Enriquez / Tell Me How You Feel (00)。部屋にあるのだけでこの数なのだから、世界中にはもっと数知れず使われているのでしょう。因にガブリエルはプロモ盤収録の Ole' Ruffneck Soound というバージョンでのみ使われています。裏ジャケの沢山の名前がクレジットされているなかで知っているのは Eugene Record(紛らわしいですが人名です)と Barbara Acklin の2人だけなのですが、両者ともシカゴであり夫婦であるということです。前者は Chi-lites のメンバーであり、後者は "Am I the Same Girl"のヒットで有名なシンガーです。ロウレル自身は裏方に近い仕事を多数手がけたようです。

収拾がつかないほどのレコードを買っている今日この頃
9月10月篇そしてSaid So Nothing #2

9月篇

1日〜2日は半年ぶりの名古屋遠征。大荒れ予想の天気予報にもかかわらず、晴れ男の面目躍如、降られたのはほんの僅かな時間でした。O氏とグレヒで待ち合わせ。Zoo〜バナナ大須〜ハイファイ堂〜Music First〜ワイルドハニーをはしご。ハイファイ堂の品揃えに驚きました。翌日は一人で名駅店へ。殆どが買い戻しです。
14日のリサイクルでビックバン!ビートルズ、ストーンズ、バーズのドーナツ盤に加えブルーノートやマイルスのジャズや吉田美奈子等の和物等をごっそり36枚大人買い。全て100円。
26日は東急ハンズのレコード市へ。100円レコードに慣れているので500円以上だと、かなりの負荷がかかる。結局1000円以下に抑えようと決意して6枚。しかし前日だったか、TV で偶々放送していたダウンタウンの特番で観た『水曜日のカンパネラ』のCD をタワレコで購入。新品を買うなんて何年振りなんだろう。先日『私を鬼が島に連れてって』を漸く聴きましたが、素晴らしかった!特に『ジャンヌダルク』って曲。内容はおもしろテクノです。最近ヤフオクのCM出演しているコムアイはボーカル担当でなんか非常に気になります。そしてもう一度レコード市へ行ったのが29日で、帰りにブックオフでキョンキョンのCD シングル『あなたに会えてよかった』(小林武史作曲編曲)を100円で購入。良い曲だよ。
時間は少し戻り、26日は100000tで一乗寺恵文社を退社された H 君が出張販売会をやっていたので、寄ってみた。未だ値つけが終わってないレコードを漁りながら、買い戻しを含めて5枚。

7" 10枚 12" 10枚 LP 56枚 CD 2枚

The Free Association / Everybody Knows _ 12" _ 03 _ Breakbeats
名古屋のZooで100円。David Holmes の別名儀です。DH というよりブレイクビーツ全体の値段の下がり方には時代の残酷さを感じます。そんな時代的潮流とは関係なく好きなものは好きだから仕方ありません。特にChildren Re-mix はカッコいい。Massive Attack / Angel みたいなベースが最高です。繋ぐつもりでSSN#2にも持って行きましたが時間ありませんでした。だがこの既聴感は何によるもんなんだろう。可能性1ー誰かのカバー。可能性2ー以前このシングルを買って聴いて処分。可能性3ー実はアルバムを買って聴いていたが生活苦から処分。可能性3が徐々に僕の中で濃厚になっています。

Tack Head - Strange Things _ LP _ 90 _ Funk
100000tの横指しコーナーを端から端までチェックしていた中にあった200円レコード。細かいフォントのメンバークレジット中にA.シャーウッドの名前を発見し、まぁはずれでもそれなりの値段で処分できるだろうと購入。へぇーファンクやん。人に歴史ありだなぁとB面に裏返し再生。すると。Funkadelic の名作『Moggot Brain』収録の Super Stupid がいきなり流れて腰を抜かした。カッコいいやん。完コピに近いし元気いっぱい。レコードならではの醍醐味だと思う。A 面はよう分からんかったけれど、B 面で大逆転。僕の中ではルー・リードの『ベルリン』が最高峰。

荒井由美 - ミスリム _ LP _ 74 _ Pop
大昔に可愛い女の子とつき合ってて、その子が卒業旅行で横浜へ行ってみたいと。聴かせてくれたのがユーミンの『海を見ていた午後』だった。歌詞中の「山手のドルフィン」へ行って「ソーダ水」を飲みたい。たしか山下公園も含めた横浜散策した記憶がある。そんなかつての切なさを今でも思いださせる名曲。そしてユーミンで一番好きな『瞳を閉じて』も収録。ユーミンの「視覚優位世界」を担保しながら実はやはり視覚的な歌詞の「瞳を閉じて」。一方みゆきさんは「聴覚優位世界」の住民だ。元々は74年作だけど、これは80年再発盤。リサイクルで100円。

山瀬まみ - リセ _ LP _ 86 _ Pop
ちょうどこの時期のアイドル界はおニャン子がレコード業界を席巻してました。大手芸能プロダクションといえども辛い時代だったはずです。今でこそ、『ためしてガッテン』で頭の良さを売りにしている山瀬まみですが、当時は正真正銘のアイドルだったのです。レコード市で300円で発見。単に珍しいレコードだから、ここに紹介しているわけじゃ当然ありません。松本隆作詩+南佳孝作曲+鈴木茂編曲の『Heartbreak Cafe』がモータウン調で素晴らしい曲なんです。この一曲だけでも300円の価値あります。凄い大きいB2のポスター付き。10月2日生まれの天秤座であることを付け加えておきます。

Cymande _ LP _ 72 _ Funk
今年2015年の5月ノッティングヒルのレコ屋で見つけた、1枚ものにもかかわらず異常な曲数の、案の定音圧低かったコンピに 彼等の『メッセージ』が収録されてました。それが最初。そして100000tでの H 君1日店長の日に見つけたのがこのアルバム。レアグルーヴってことで2000円しました。なんでも『デラソウル』ネタとか。店でかけてくれましたが覚えてませんでした。映画『大魔神』は幼心に大きな衝撃を残したわけですが、このグループは恐怖とは全く関係ありません。特にB面の初っ端の10分を超える長尺ファンク『Dove』が素晴らしい。サンタナとファンカデリックの夢のコラボみたいな曲。内ジャケのメンバー紹介によればジャマイカ辺りから英国へ渡ってきた彼等が組んだバンドだそうです。

10月篇

4日。リサイクルに大量のドーナツ盤入荷。サントラ多し。27日にもドーナツ盤大量入荷。フレンチポップやビートルズそして植木等やその時期にEテレで放送していたサブカル史で取り上げらたニューリズムの広告塔だった橋幸夫等を購入。音圧も高めで使えると思います。29日にはフランスものが大量入荷。F.アルディーを2枚。1枚はおそらくオリジナル。翌日は買うのを躊躇したものを買う。例えばJ.グレコ。他二枚は発音のしかたもよく分からないし、ネットで調べても日本語サイトが出ない。 その他買い戻しも含めて沢山のレコードを買った10月でした。

27日の事件。リサイクルで顔なじみになったおっちゃんが、「そういえば、今日ビートルズのレコード、箱の中に入ってたんやけど、1枚抜けてたから店の兄ちゃんに渡したで」。棚の上に飾ってあったのが、『SGT』だったんけど、まぁどうせ、オデオン赤盤くらいなんやろな、と見せてもらうと、なななんと、UK Mono Original !おっちゃんに「これは最初から1枚もので、すっごい値段やで」と。いろいろチェックしてみると付録も完備。あの赤色のレコードを入れる紙もわざわざちゃんととってあって、別のにレコードが入れてある完璧さ。僕の持ってるのより奇麗な状態だった。それが始めは100円箱に入っていたなんて。しかしそもそもの始まりは多分、この話。『ほんレコ』にある人が来店して、「加山雄三とかのレコードやオーディオセットがあるんだけど、引き取ってもらえないか」と。H君は邪魔臭そうなのでリサイクルの電話番号を教えた。それがたどり着いた。その証拠に加山も並んでたし、古いオーディオセットも並んでた。

7" 35枚 12" 5枚 LP 36枚

Dharma B meets Ace Of Clubs / Everything's Goin' To The Beat _ 12"_ 91 _ Acid Jazz
人がレコードを買う時。何らかのバイアスがかかっているのが普通だと思う。書籍や雑誌だったり、レコ屋のキャプションだったりラジオだったりクラブだったり、レーベルだったり。リサイクルで見た時多少躊躇したが、何らかのバイアス込みのレコードだと思った。だって全く知らないアーティストだったから。僕の場合Acid Jazz というレーベルのみが唯一の買う動機。聴いてみた。大当たり!Pharoah Sanders / You've Got To Have Freedom 使いだった。SSN#2 で早速使った。相方 Y が反応してた。レアな光景だ。しかしアーティスト名はなんて読むのだろうか。ダルマ?まさかね。

Diana Ross - diana _ LP _ 80 _ Soul
え?今更?って感じするよな。ドーナツ盤『Upside Down』『I'm Coming Out』は持ってるけれど、アルバムは初なんだよ。当時飛ぶ鳥を落とす勢いだったシックとタッグを組んで大ヒットしたのはリアルタイムで経験してたし、シックと云えばマドンナの 2nd 以外にもシスタースレッジ(知ったのはかなり後だけど)そして彼等自身も洗練されたディスコバンドでヒット曲も沢山あった。しかしシングル曲だけじゃなかった!『Tenderness』最高だよ。多分四日市のクラブ Homes で流れたのを覚えてたんだな。 Hot Line の高く積まれたバーゲン品の中から発見。300円。

Joy Division / Love Will Tear Us Apart _ 12" _ 80 _ Rock
これまた、今更レコード。知ってるけれど持ってなかったんだよ。JD の2枚のアルバムは聴いてたんだけど、どうも苦手でね。暗くて重いからずっと以前に処分してしまった。I. カーティス自死後、残されたメンバーで結成された New Order は好きだよ。多分声なんだな。あの頼んない声。しかしこの曲はどととなく、NO的だし、明るいって感じじゃ全くないけれど、かすかな明るさが感じ取られる。歌詞は悲劇的だけど。そういう点ではスミスと近い。このシングルはオリジナルアルバム未収録。100円で手に入るシングルではなくて、2000円位でポコアポコで購入。ジャケ写がギリシャ悲劇的アート作品。

Theo Parrish - Parallel Dimensions _ 2LP _ 14 _ House
Moodymann が引き合いに出される事が多いデトロイト第三世代のクリエイター。以前1枚買ったけれど、なんかよう分からんかった。周りでの評判がすこぶる良いので溜まったポイント2500円分で購入。これは素晴らしい!何処にも連れってってくれない、ステイしたまま。ジャジーだ闇夜だ霧ん中だ。そんな音楽です。こういうのをDeep House って云うらしい。つまりクラブミュージックなのです。踊らせるための機能的な音楽です。でもそこからはみ出している部分が重要なんだろう。個人的には特に D 面の2曲『Violet Green』『Anansies Dances』が好み。。

Francoise Hardy - Francoise _ LP _ 66 _ Pop
買ったのは10月だけど、フランスものを纏めて聴いてたのは妙な巡り合わせで、パリで陰惨なテロが起きた 11/13 辺り。奥さんを失い、子供さんと二人で生きて行くことになった旦那さんの『手紙』には心打たれた。そしてフランスの人(全てじゃないが)は理性的で西欧合理主義的な態度が一貫している。流石デカルトの国だ。 A1 のje changerais d'avis が、言葉の呪縛から自由なメロディーがポップってことなんだと思った。FH さんはなんでもelle のモデルでもあったらしく、見開きの右側の帽子姿の写真が本当に美しい。ユーミンの『私のフランソワーズ』は彼女への思いを乗せた曲。vogueオリジナル盤。

23日 Said So Nothing #2

10時開始予定が50分遅れる。その間僕はにわか練習したり、レコ祭で100円で購入した英国BBC 制作による効果音のレコードを延々とかけ続けていた。待ってくれた同僚にこの場で謝りたい。ごめんなさい。SSN のテーマ曲、真梨邑ケイ『ずっと10月で』でスタート。「順番を決めるのは桝井さん」ってwataru 君に云われたので誕生日逆順で僕からスタート。冒頭はプライマルとジャンブラのマッシュアップから。持ち時間は一人30分の2セット。後半部の冒頭はやはりお約束のビートルズ/ バースデイ(モノラルオリジナル盤!)そして全てのDJ が終わった後にもお約束の『グッドナイト』そして今回からABBAの『サンキュー・フォー・ザ・ミュージック』をかけることにする。10/20 生まれH 君も何語かよく分からない『ハッピバースデイ』を流してくれた。次回はこの流れで決定。
今回僕は何を流したか?『○○使いの△△』を多用。冒頭のPS/JBは云うに及ばず。ニューオーダー使いのK.ミノーグ。ジャクソン・シスターズ使いのモー娘。(笑)。P.サンダーズ使いのダルマ。D.バード使いのステッツァソニック。アイズレイ使いのトライブ。そしてABBAの『ギミギミ』は脳内でマドンナが流れる仕組み。
10/21 生まれwataru君は奇天烈変拍子のヨーロッパ系プログレを繋続けてました。思わず笑みが。どないせえって感じ。
10/18 生まれtatai 君は低音が心地よいダブを。ドーナツ盤を非常に巧みに使ってはりました。気持ち良い。
10/2 生まれ紅一点sayoriちゃんはレゲエやハウスなど若者らしい選曲で場を盛り上げてくれました。
参加して下さったDJ さん。来て下さった皆様。本当にありがとうございました。店主のH 君からも「良いイベントだった」と褒て頂きました。最後に店主にお礼を言ったのですが、このイベントのヒントをくれた H ちゃんにお礼が云えなかったのが心残りです。この場を借りてお礼申し上げます。次回はまた来年。2016年のカレンダーによると10/21 。
店主のH 君と最近話したのは未だとんでもない妄想にしかすぎないのだけど、上手く行けばすっごくおかしくシュールなイベントになるのは間違いない。さてうまくいくか?

相方Y の職場のブログにこのイベントのことがふれられていることを本人から教えてもらった。「大変上手く奇麗に纏まってたので全文及び写真を引用させて頂きたい」とメールすると快諾を得たので、ここに貼付けます。

「金曜の夜は河原町丸太町の某古本とレコードのお店の音楽イベントに。
普段はお店として使われている空間を、床に絨毯を敷いて座れるようにしたり、自分たちでミラーボールを用意したりと、DIYで小さなクラブのように様変わりさせ、数名のDJが銘々の好きな音楽を大音量で流すイベントは、チャージはフリー、ドリンクもフードも各々で持ち込み、集まった人々が互いにお裾分けの精神を発揮しあうファミリー感溢れるもので、DJタイムは午後11時ごろスタート、ノリかたすらよくわからない変拍子のジャーマンロックや何語なのか判別できないテクノが流れたかと思いきや、モーニング娘。やABBAなんかも流れてくる個性的なDJ陣のカオティックで自由な選曲のなか、集まった人々は踊ったり談笑したり食事にと外に出たり絨毯に寝転んだりと好き好きに過ごしつつ午前3時頃終了、最後はみんなで店主に拍手をしてお開きに。
夜も遅いのでさすがに滅多に行かないけれど(年に一、二度)、行くといつもいい気分になって帰ってくるイベント。また忘れた頃に遊びに行きたい。」
7月篇

断捨離がたどり着いた先が、ミニマリストというスタイルなんだと思う。必要最低限のものしか買わない持たない。いいねぇ禅みたいなのかな。そういう風潮のおかげで巷にはモノが溢れ、リサイクルショップにまでレコードが並ぶ。全て100円だ。美味しすぎる。最近は朝だけではなく仕事帰りにも立ち寄る習慣になっている。凄いレコードを一人締めだ。もっともっと皆がミニマリストになれば良いのに。5枚のレコードは、買い戻しでもなく、買い足しでもなく、初聴きのものを原則取り上げることにしています。

7" 5枚+12" 7枚+LP 25枚。

薬師丸ひろ子/ Woman _ 7" _ 84 _ Pop
『あまちゃんブーム』+シティーポップスブームに乗っかって買ったこのドーナツ盤。作詩松本隆+作曲ユーミン+編曲松任谷正隆の最強タッグが仕上げれば良いに決まってます。歌の味ではキョンキョンよりも良いと思っているのは僕だけではないはず。たしか彼女クィーンのファンって大昔発言していたような記憶があります。『ほんレコ』試聴会でかけた程大好きな曲。「あ〜時の河を渡る船にオールはない 流されてく」泣いちゃうな。

Jeremy Steig - Legwork _ LP _ 70 _ Jazz
これは流石に100円ではありません。ビースティーズ『Sure Shot』のサンプルネタHowlin' For Judy 収録。四日市時代。どういう訳か四日市のジャズクラブに彼はやって来てフルートを演奏した。ドラムはマイルスの Kind Of Blue に静謐なドラムを打ち込んだJ.Comb + ベースはこのアルバムにも参加のE.Gomez (B.Evansのアルバムが有名)。心の友Miko さんに通訳してもらってマイルスのSo What をリクエストしたのだけどゴメスに却下。J.Steig さんにビースティーズのことを知ってるか?と尋ねると「良く、その話は聞くけど、聴いたことないな」との紳士的な答え。ライブ後半で彼はこの曲のフレーズを吹いてくれたのだ。なんて良い人。Miko さんと僕は「あれは絶対そうだよね」と確認し合ったのだ。

荒井由美 - ひこうき雲_ LP_ 73 _ Pop
7月24日は一挙に3枚ものユーミンをゲットする幸運に恵まれた。どれを選んでも良かったのだけどとりあえずこれを。バックは細野さん+松任谷さん+鈴木さん+林さんのキャラメルママ。「空に憧れて/空をかけてゆく/あの子の命は飛行機雲」と歌う『ひこうき雲』から既にユーミン節炸裂。どことなくキャロル・キングです。久しぶりに会った Mikoさんがカラオケボックスで熱唱した『恋のスーパーパラシューター』。後にシングル『翳りゆく部屋』でカップリングされた『ベルベット・イースター』など有名な曲ばかり収録。当時彼女は立教女学院を卒業し多摩美在学中たった学生!裕福なお嬢さんってこと。

R. Kelly / Thank God It's Friday _ 12" _ 95 _ RB
僕がオーガナイザーをつとめる(そんな大層なもんじゃなくて、言い出しっぺってことだけ)イベントSaid So Nothing は10月の4週目の金曜日に「ほんとレコード」で開かれます。金曜日のわけは土曜が休みだから。一回目はスペシャルズの『Friday Night Saturday Morning』 をボサノバにしたフランスの『ヌーベルヴァーグ』となんとまぁアラベスクの『Friday Night』をかけました。たまたまリサイクルで見つけたこのシングルはSSN#2でターンテーブルに乗っける機会はなかったけれど。特にあのTalkin Loud で有名な Incognite のリミックスは素晴らしい。3度目あれば是非流してみたい。

Arlo Guthrie - Amigo _ LP _ 76 _ Folk
憶測の域を出ないのだけど長渕に影響与えたんだろうな。歌い方といい曲調といい似てるもん。でも、1曲目のGuabi Guabi の途中の喋くりがレゲエっぽいのだよ。それで処分せずに残った。因に同じ日に買ったH.ウィリアムスは処分された。ネットで調べてみると凄いメンツが参加してた。N.デカロや L.ロンシュタッドそしてストーンズのミックとキース!カット盤ってことはオリジナル盤ってことになるのかな。因に Woody Guthrie はお父さん。

8月篇

LP 36枚

8日は久々に神戸へ買い出し。6枚購入。異常に暑かった。
11日から16日まで開催された下鴨神社の古本納涼祭が凄かった。亀岡の古本屋さんがレコード/CDを均一500円で大放出。その一角だけが『レコまつ』のようになっていた。 そして知ってる業者ばかりだったのだ。みんな何かでるかも知れないという直感で集まるのだ。知っているだけで2人。他にも居たのかも知れないけれど。結局2日通って14枚。Kinks 4枚(日本盤再発)やN.ロウ(英国オリジナル)、ウエイラーズやら等を購入。美味しい古本祭でした。

Ivan Lins - Juntos _ LP _ 84 _ Brazil
名古屋は栄のレコ屋Out Record の S 氏からその名前を聞いたのは数年前だ。70年代の彼の4部作が世間的には良いとされているが、それ以降のも素晴らしいと。神戸で1000円。噂のごちゃごちゃ、レコードの上にレコードが積み上げられているレコ屋。そこをえっちらこっちら移動させている中にあった。良かったんだよ。アルバムタイトルは英語だとTogeteher ってことなのか、様々なアーティストとコラボしているのだけど、中でもヒット曲?P. Austin との曲が良くて、流さなかったけれど、SSN#2 に持って行った。クインシーマナーの曲だけどM.ミラーのベースが耳に残る。

Ian Dury And The Blockheads - Greatest Hits _ LP _ 81 _ Rock
パブロックってジャンルは日本人の僕には良く分かんない。シンプルで楽しくなるロック?そう云えば昔ロンドンのホテルの一階のパブみたいな場所でライブがあったのでけど、上手かったんだよね。確かにシンプルだったし。カバーばかり演奏してたから皆知ってる曲だし。イアン・デューリーはたった一曲 Sex & Drugs & Rock & Roll しか知らないので買ってみた。すると1曲目 What A Wast で驚いた。A Tribe Called Quest / Can I Kick It?(Remix) のネタだった!ジャケ写のイアンさん、ロンドンのレコ屋で働いていそうなお顔です。下鴨神社にて。

高橋悠治ーエリック・サティーピアノ曲集_ LP _ 84 _ Classic
坂本教授の『サンスト』で聴いたのが最初。良く見かけるチッコリーニの中古盤を聴いたのは大学生の頃。当時は未だ版権が切れてないから楽譜が買えなかった記憶がある。一番好きなのは『グノシエンヌ』だけど有名なのは『ジムノペディー』。先日Eテレの『らららクラッシック』でゲストに菊池成孔を迎え特集してました。『ジュ・トゥ・ヴゥ』が収録されているのだけど、歌入りの方がやはり好き。下鴨神社の別店舗でこっそり500円で売られてた。元は76年録音。PCM 録音で再発。それほど音質が向上しているようには思えない。ライナーは文化人類学者の山口昌男。ニューアカの時代。

Azymuth - Spectrum _ LP _ 85 _ Jazz
ある日ネットで「そういえば、高校時代『サンスト』に続いて良く聴いてた NHK の『クロスオーバー11』のテーマ曲はなんだったろう」って思い出して調べたらブラジルのフュージョングループ Azymuth だと判明。ネットはほんと便利だね。(しかし、らもさんの『月光通信』のエンディングのダブは未だ分からず)それでたまたま寄った Roots Lounge で掘ってると半額コーナー箱にこのレコードが入ってた。残念ながら件の曲は収録されてなかったけれど、M.ゲイ/What's Going On がクレジットされていたので購入。気持ち良いレコードでした。Milestone よりリリース。

Archie Bell & The Drells - Dance Your Troubles Away _ LP _ 75 _ Soul
アーチ・ベルと云えばTighten Up ってことですが YMO でしか持ってません。リサイクルの新入荷箱にこのレコードを見つけた時もそれほど興奮した訳じゃないのですが、聴いたらテンション上がった。特にアルバムタイトル曲(『ディスコでジャンプ』)が素晴らしい。スライの『スタンド』を思い出した。単に「ダ〜ンス」と「スタ〜ンド」が似てただけなんですが。これは繋がんとなと思い、SSN#2に持って行きました。たしかモー娘。の後に流したな。詳細なライナーは上柴とおる氏。ヒューストン出身の彼等ですが、この復活作はフィラデルフィアのシグマスタジオで録音されたようです。

Favourite Trash Vinyl

A-G A Tribe Called Quest | Syd Barrett | Beastie Boys | The Beatles | Kate Bush | Miles Davis | Aretha Franklin
H-N The Kinks | KMD | Massive Attack | My Bloody Valentine | Nakatani Miki
O-U Perfume | The Pharcyde | Primal Scream | Sly And The Family Stone
V-Z Andrew Weatherall

画像だけあがっているもの多数ありますが、おいおい。
A Tribe Called Quest - The Low End Theory _ LP _ 91_ Hip-Hop
大好きな 『Jazz ( We've Got )』 やマイルス黄金カルテットに参加していた Ron Carter が生ベースを弾く 『Verses From The Abstract』 や M. Riperton / Baby , This Love I Have 使いの『Check The Rhime』 等名曲多数収録の問答無用の大名盤。モノクロなトーンがJazz を感じさせる。ヒップホップのネオアコって云ったら顰蹙買うかもね。カラフルなエレッポップに対してネオアコがあったように、カラフルなヒップ・ホップに対するトライブ。よく分からんのが部屋にある再発盤は14曲収録なのに対してこのレコードは12曲ということ。UK 盤だからそうなのか元々そうだったのか。そして僅かに曲順も違う。インナースリーブに写る3人は皆若く穏やかそうで Hip-Hop に付きまとう暴力的なイメージが微塵もない。

A Tribe Called Quest - Jazz(We've Got) _ 12 _ 91 _ Hip-Hop
このシングルは名古屋のグレヒで買ったのだけど、2000円以上したんだよな。オリジナルだから仕方ない。それくらい大好きな曲。クールで夜の雰囲気満載。敢えて云うならマイルスの『Kind Of Blue』収録の『So What』に通底する雰囲気です。数回挟まれるブレイクの場所も完璧。そして何より数回彷徨うトランペットのサンプリング。たまりません。サンプリング辞典には Green Dolphin's Street に関して、Jimmy Mcgriff とLucky Thompson 二人の名前。そして問題はだな、このトランペットは誰ってこと。 元ネタを聴きたいのだよ。Remix では Sly & The Family Stone / Sing A Simple Song が使われてます。
Syd Barrett - The Madcap Laughs And Barrett _ 2LP _ 74 _ Rock
1988年7月2日。大阪心斎橋で開かれたレコード市で3枚のレコードを購入している。『帽子は笑う・・・・不気味に』と『その名はバレット』そして XTC (おそらく『ブラック・シー』)だ。25年前だ。音楽の聴く幅は広くなったが根本の部分は呆れるくらい変わってない。その『帽子』と『バレット』を合わせたレコードでこれは英国ハーベスト盤。ちなみにシド・バレットはピンク・フロイドの元リーダー。彼が在籍していた時代のデビュー盤を初めて聴いたのは高校生だった。カラフルでポップなサイケだった。しかし LSD のやり過ぎで頭が吹っ飛びバンドから追い出される結果となる。RS のB.ジョーンズしかり、BB の B. ウィルソンしかり。そんな彼のソロアルバムだ。2枚目の『その名はバレット』はものすごく整理されている感じがして当時からそれほど印象に残ってない。強いて言うなら Baby Lemonade と Dominos だろうか。Wined And Dined はブラーのデーモンの歌い方のヒントになっているような気がするし、Efervescing Elephant はモンティー・パイソン的ペーソスに溢れる。しかしだ一枚目の『帽子』は本当に凄い。ぎりぎりアウトなのだ。特にLong Gone ~ She Took A Long Cold Look ~ Feel の3連ちゃん! ギター弾き語りに後からギターやドラム等をオーバーダビングしたアルバムなのだが、この曲群は匙を投げられた結果なのだろう。そのまんま、使われてしまっている。特に Feel は頭でいきなり音程を外す。「ごめんごめん、もう一度」という謝罪も収録。そしてこの曲の後半も音程がかなり怪しくなる。でも良い曲なんだよな。そして彼はいなくなる。80年代初頭に Televison Personarities が I Know Where Syd Barret Lives なんて歌ってたくらい伝説の人になっていた。2006年7月7日永眠。

Pink Floyd - The Piper At The Gates Of Dawn _ LP _ 67 _ Rock
初めて買った彼らのレコードは『ウマグマ』だったと思う。高校1年生。NHK FM の『クロスオーバー11』でこのレコードの1枚目のライブが流れてたんだよな。今考えるとようやるわって、思う。『神秘』と『太陽讃歌』ですよ。暗くて長い。このレコードの1曲目が『天の支配』でサイケやんと思い、高校2年の修学旅行であまり使わずにおいておいた小遣いでこの『夜明けの口笛吹き』を買った。日本盤で『シー・エミリー・プレイ』が収録されていた。相当聞き込んだよ。盤質が酷くなって処分して、このレコードは2代目。ロンドンのタワレコで買った97年再発のデジタルリマスター盤。リリース30周年ってことでしょう。改めて聴くと Flaming と Interstellar Drive が素晴らしい。モノラル盤。見開きジャケットで沢山の写真と歌詞カードがプリントされています。英国仕様なのでシングル『シー・エミリー・プレイ』は収録されません。

Pink Floyd _ LP _ ? _ Rock
ジャケットは死ぬほどダサい。Masters Of Rock Vol.1 ってことはシリーズ物ってことです。中古屋で The Band のを見たことあります。じゃぁなんで買ったか?シド・バレット在籍時のシングル3枚が完全収録されているのです。その内アルバム完全未収録は Candy And Current Bun と Apples And Oranges 。サイケポップですが後者は多少壊れかけています。デビューシングル Anold Layne 、2nd シングル See Emily Play も当然収録。もう一曲アルバム完全未収録の It Would Be So Nice (68 年リリース)が入っているのですがこれは本当に良い曲。SB とともに今は亡きR.Wright による曲です。ドイツ盤。

Syd Barrett - The Madcap Laughs _ LP _ 69 _ Rock
邦題『帽子が笑う…不気味に』ってのはまぁ良いけれど、(歌・呪い・ギター)シド・バレットてのはいかがなものか。80年代再発盤です。ところで『金色の髪』って曲が J. ジョイス作の一篇よりとあるのだけれど、一体何に載ってるんだろうな。ちなみに録音されたのは69年でリリースが70年だそうです。

Syd Barrett - Barrett _ LP _ 70 _ Rock
邦題『その名はバレット』。渋谷陽一のサンストでこのアルバム収録の『ドミノ』が流れたような。このジャケットはSB 自身によるものだそうだけど、一体何を伝えているのか未だに不明。
Beastie Boys - Love American Style EP _ 12 _ 89 _ Hip-Hop / Rock
傑作アルバム Paul's Boutique の先攻シングル。部屋にあるのはグランドロイヤル再発で、これはキャピトル盤。見た目のコンディションはかなり酷かったのだけど、聴くとそれほどじゃないやん、と思ってたら、2曲目が最悪でした。でも好きなのは1曲目の Shake Your Rump だったのでまぁ良しとする。サンプリングネタ辞典を引用しようとページを開くととんでもない数のアーティスト群!アフリカン・バンバータ、JB 、R. ロウズ、シュガーヒル・ギャングしか知らない。ごめんね H 君!

Beastie Boys - Paul's Boutique _ LP _ 89 _ Rock/Hip-Hop
ロック、ソウル、ファンク、ヒップホップは言わずもがなカントリーまでサンプルネタにぶちこんだオールドスクール感満載のかっこいいレコード。部屋には既に再発二枚組と再発じゃないけれどオリジナルじゃない二枚の Paul's Boutique があるけれどこれは 8-Panel Gatefold ジャケの正真正銘のオリジナル。店主は「昔は高かったんだけどね」と。セールスが振るわなかったためなんだけど。インナーの魚のイラスト入りの小さなフォントの膨大な文字群一体なんだと思って目をこらすと曲名無しのライムだった。
初めてこのアルバムを買ったのは四日市に住んでいた頃。FM でダスト・ブラザーズの特集をするため。トラックを作ったのが彼らだった。二枚組の再発だった。英国盤を買い、数年前にトラドラで8面折り畳み式ジャケットのオリジナルを買った。今回は神戸で450円で見つけたので買い増し。処分するつもりはない。大好きなアルバムなのだ。様々なサンプリングソース(ビートルズ、ピンク・フロイド、コステロ、等のロックからスライやカーティス・メイフィールド等のソウル/ファンク、はたまたジョーズのサントラ等々)を使ったアルバムだが、商業的には失敗。以前と違って今一番好きなのは大メジャーな曲 Shake Your Rump . 問答無用のかっこよさだ。ところでこのアルバムを聴き直していた時期に以前 NHK で放送された彼らのライブ映像(多分04年)を見直したのだが、故MCA のしゃがれた声は聞き分けられるのだが、残り二人のへにゃらへにゃらした猫の様な声が未だに区別がつかん。誰か教えてくれんかな

Beastie Boys - Shadrach _ 12" _ 89 _ Rock / Hip-Hop
アルバム Paul's Boutique からのシングルカット。部屋には四日市で買った収録曲は同じでジャケ違いのものがあるのだけどどうもブートみたいで。Sly & The Family Stone / Loose Booty (アルバム「Small Talk』 収録)使いのShadrach は本当かっこいい。Young-Holt Unlimted / Soulful Strut 使いの曲も収録されていたりして多彩なサンプリング使いで楽しめます。仕掛人は Dust Brothers 。ちなみに Side II のクレジットとレコードの曲順が違っていていて Car Thief . Some Dumb Cop ~ Your Sister's Def。

Beastie Boys - Check Your Head _ 2LP_ 92_ Rock / Hip-Hop
これはトラドラで買い直したオリジナル盤で、二代目。活動拠点を東から西に移し(凄い距離なんだよ。4000kmを超える。日本だと楽に札幌から鹿児島を超えちゃう!)サンプリングの極北である前作から、心機一転再び楽器を手に持ち変え、生演奏へのシフトチェンジ。そして自らのレーベル Grand Royal 設立。ビートルズみたいだ。昔は一番がGratitude で二番が Finger Lickin' Good (ボブ・ディランがいきなりカットイン)って感じでした。かつてはそんな風に一枚目の印象が強すぎて二枚目は殆ど記憶になかったのだけどあらためて聴くと新鮮で。Pow とか In 3's って本当に演奏しているんだろうか?上手いんだよね。裏ジャケはスライの『暴動』にオマージュを捧げているようです。P Funk のGeorge Clinton の写真やひょっとするとニ代目DJ だった Doctor Dre ? と思われる写真も彼の上に張り付けられてます。

Beastie Boys - So What'cha Want _ 12 _ 92 _ Rock/Hip-Hop
Check Your Head からのシングル。この曲にはそれほどの思い入れはないのだけど、安かったので買ったのだと思う。何年前だ?A2 のリミックスを担当しているのが Cypress Hill のDJ Muggs だったりするもののどうもピンとこないなぁ。唯一ひかかりがあったのは B1 の The Skills To Pay The Bills のみ。アルバム未収録ってことだけど、カッコいいよ。

Beastie Boys - Ill Communication _ 2LP _ 94 _ Rock/ Hip-Hop
久しぶりにこのアルバム聴いたのだけど、やっぱ素晴らしい。微妙にロックよりだからかな。このレコードは Work Shop で購入したはず。緑色のカラーレコードで二代目。四日市でFM 局に携わってた頃に、北海道出身の社員さんに札幌で買ってきてもらったのが一代目。当時はそれこそ大人気曲の Sure Shot や Sabotage が好きだったけれど、他の曲も本当に素晴らしいい。Check Your Head より好きだわ。前作がヒップ・ホップやハードコアパンクの間にラウンジが挟まるって感じだけど、このアルバムはジャズグルーヴっぽいのが挟まるんだよ。特に Futterman's Rule なんてジミヘン〜ファンカって流れだもの。ファズで歪ませたベースが最高です。

Beastie Boys - Get It Together _ 12 _ 94 _ Rock / Hip-Hop
このシングルはカップリングのSabotage 目当てで買った。多分それほど聴いてない。だから実は Get It Together に A Tribe Called Quest の Q-Tip が参加しているなんて忘れてた。かれ独特の声で気づく始末。お恥ずかしい。いろんなバージョン違いが収録されている中で Mario Caldato Jr. による A.B.A.Remix が素晴らしい。ほんとにシンプルなんだけど、流石だよな。そして S. ジョーンズによるB級刑事ドラマ風 PV が最高な Sabotage が本当に素晴らしい。ブレイク部分のスクラッチがテンション上げてくれます。

Beastie Boys - Sure Shot _ 12 _ 94 _ Rock/ Hip
この曲の凄さに気づいたのはロンドンのクラブでスピンされた頃に遡る。いやぁ最高でした。汗だくで踊ったよ。やはりロンドンで Blue Note のブレイク集みたいなレコードを買ってこの曲のフルートが J.Steig / Howlin' For Judy だと知って。そして当時住んでいた四日市のジャズクラブに E.ゴメス(b)+J.コブ(d あの MD のKind Of Blue 参加!)+ ピアノ(誰だっけ?)と並び J.スタイグがやって来たんだよ。00 年か01 年の話。既に仲良くなってた Miko さんに通訳してもらって「ビースティーズが貴方の曲を使ってますよ。どう思いますか?」すると彼は「その話は良く聴くのだけど、実際に聴いたことはないな」と凄く紳士的に応えてくれた。そして第二部でそのフレーズに近いアドリブをしてくれたんだよね。終演後、どちらからというわけでもなく「あれは絶対そうだよね」と。お互いに肯定し合った記憶がある。どうして四日市へ来たんだろうな。このシングルでは Europian B-Boy Mix がアブストラクトテイストで二番目に好き。

Beastie Boys- Root Down _ 12 _ 95 _ Rock/ Hip-Hop
曲順クレジットがデタラメなのは UK 盤だからか?Root Down (LP) は2曲目やん。そんな具合なので曲順ずれまくり。B1は Sabrosa になってる。それにしてもタイトル曲カッコいいよ。ジャズオルガンのサンプリングは J.スミス。バージョン違い以外は全てヨーロッパでのライブバージョン。結構危うい演奏だな。
The Beatles - Please Please Me _ LP _ 63 _ Rock
今更レコード。買い直し。以前持っていたのは日本盤でまるで風呂場のエコーみたいで気持ち悪かった。一応これは英国盤ですが最近よく開いている湯浅学の本によると、80年代再発盤。それでもまだまし。いやいや、耳に馴染み、心地よい。腐っても英国盤だな。Please Please Me はやはり歌詞間違えバージョン。ジョージが歌う Do You Want To Know A Secret ? は 80年代に素晴らしいアルバムを一枚だけ残して瓦解したフェアグランド・アトラクションがシングルのカップリングでカバーした曲。そして今回新たに好きになったのは There's A Place !素晴らしい。ところでこのアルバムでは 曲のクレジットが McCartney - Lennon になっていて次のアルバムからは順番が逆になるのだけど、シングルはどの段階で変わったのかなぁ。

The Beatles - Meet The Beatles _ LP _ 64 _ Rock
長岡京市に住んでいた幸福な小学6年生。もうすぐ40年を迎える。家にあった彼らのドーナツ盤や4曲入りコンパクト盤を聴き漁った。何故父が所有していたのか理由は判然としない。父が買ったものとは思えないのだ。父の弟が好きだったから、たまたまどんな経緯か分からないが父のところへやってきたのかもしれない。彼らの曲をもっと聴きたくなって父に借りた数本のテープの中にこのアルバムが入っていた。シングル盤で聴いた曲が多数収録された、この彼らの日本デビュー盤が入っていたカセットはすぐに好きになった。それに比べて強敵だったのは『ホワイトアルバム』であることは既に叩いた。洋楽/邦楽の区別も飛び越え、Rock / Pop の差異も超越し、ましてやボーカルをとっているのがジョンなのかポールなのかも関係なく、実は既に解散してようが、ただただ圧倒的な音楽として耳に飛び込んできたのだ。これほどの強みはない。このアルバムは僕が生まれた年の64年4月に発表。東芝音工の静電気防止レコード、赤盤だ。内袋の宣伝から見る限り68年以降の再発のなのは、フォークルの『紀元弐阡年』がラインアップに登場していることから推測できる。初期2作の日本盤が変なエコーがかかっていて、無理矢理ステレオにしてあるためにどうも印象がよくないのだが、このレコードはエコーも控えめ、実はビートルズはギャンギャンうるさかったってことが良く分かるモノラル。音の迫力が違う。小学生の頃は Littel Child が好きで運動場で友達と歌ってた記憶がある。そして Miko さんとともに FM で彼らの特集を組んだ時に彼女は All My Loving を選び、僕は Please Please Me を選んだのだが、その時に「ジョージのミスりにつられて、ジョンが歌詞を間違えて歌っている。そして笑って誤摩化している」みたいなコメントをしたのだが、このレコードでは間違いなしバージョンが収録されている。どうなってんだ?

The Beatles - Strawberry Fields Forever / Penny Lane _ 7 _ 67 _ Rock
現在ではアルバム『マジカル・ミステリー・ツアー』に収録されていますが、当時はSgt Peppers の先攻シングルで日本では3月発売。このシングルは東芝音楽工業の赤盤でモノラル。ジャケ写はおそらく『レイン』(66年)のPV から転用。盤質は安かっただけあって良くない。リンゴのためを効かせたドラム。ジョンの無理な要求に応えた結果としてのテープをカットし繋いだ実験。そしてサイケでカラフルな曲調。文句なしの名曲。しかしこの曲の良さに反応できるようになったのはかなり最近だ。カップリングのペニー・レインは昔から大好きな曲。超の付くポップ。ところでこのシングルの当時の持ち主は女性だったようで、きれいな字で辞書を片手に訳したようなのだ。それも中学生くらい。sometimes は「何時か」、dream に「夢」と書いてある。しかし微笑ましいのは Penny を1シリングの1/12 としてる点。レーンはちゃんと小路としているのに。意味分からんかっただろうな。遠く離れた日本じゃこれが地名だとは思いもしなかっただろうに。逆にものすごくサイケでシュールな描写なんだと判断したのかもしれない。一度あって話してみたいなぁ。当時中学生なら現在は60歳前後。だれと同級生なんだろう。ネットで調べてみた。阿川佐和子は53年生まれの59歳。ドンピシャ!(途中で誰か他の手に渡っていた可能性もあるけれど)

The Beatles - Sgt. Peppers Lonely Hearts Club Band _LP_67_Rock
中学時代。父と祖父とで滋賀県の土地の草刈りに出かける車中でこのカセットを聴いていた時。ジョージの Within You Without You が流れると無口な祖父が「これビートルズか?」と尋ねた。Being For The Benefit Of Mr. Kite ! のぐるぐるまわるテープコラージュ。Lovely Rita のドラムのフィルインをきっかけに間奏のピアノソロへなだれ込む瞬間。そして A Day In The Life のポールがジョンへバトンを戻す緩衝地帯。宇宙へ落ちていく。テレ朝 95年大晦日録画。ストーンズのメンバーの姿と仮装したオーケストラの指揮をとるポール。シャボン玉を飛ばすサイケな女性。あれはなんのために撮られたフィルムだったんんだろう。Mono Original 。

The Beatles - Magical Mystery Tour - 2x7"_67_ Rock
元々は二枚組のシングルとして発表。現在は当時のシングルを足してアメリカ編集盤としてリリースされたものが正規盤となっています。曲順も違います。好きなのはポールの Magical Mystery Tour とジョンの I Am The Walrus 。ポールが作る8ビートはこの時期カラフルで素晴らしい。一方ジョンはシュールな歌詞(言葉のサラダ?)をのせた混沌のサイケ。酷評だったシュールな映画はテレビ?ビートルズ復活祭?で観ているのだけど筋は全く覚えてない。ちなみにレコードには apple presents とのクレジット。既に67年には構想があったということですかね。

The Beatles - Hello , Goodbye / I Am The Walrus _ 7_ 67_ Rock
英語クラブの幽霊部員だった中学一年生の頃の嫌な記憶。英語の歌を発表するという文化祭での催しにむけて投票がされたのだがカーペンターズのイエスタデイ・ワンス・モア如きにビートルズのハロー・グッドバイは負けた。数人の上級生がビートルズは嫌いだと言い放ったのだ。カセットで当時はアメリカ編集扱いだった Magical Mystery Tour を既に聴いていたことになる。増々幽霊部員になり、結局退部し中二頃からバンドの真似事をやり始めた。 本国イギリスでは67年11月24日、日本では68年1月10日発売。このシングルもモノラル。サージェント・ペパーズの衣装をまとった PV でのジョンのおどけたダンスが微笑ましい。坂本教授が NHK で講師を勤めていたスコラで幸宏さんと細野さんをゲストに迎え、この曲を演奏した時の小山田君のギターが非常に素晴らしかった。そして幸宏さんがリンゴのドタバタドラムの特徴を「左利き故のタイミングのズレ」とコメントしていたのが目から鱗でした。カップリングのアイ・アム・ザ・ウォルラスはアルバムバージョンとイントロのエレピの回数や途中の部分が若干違う。この曲を違和感なく聴けるようになったのは高校生になってから。80年代にはレッド・ウオーリア—ズ(何故かバラエティー番組でよく見るダイヤモンドユカイがボーカルのバンド)90年代半ばオアシスがカバーしてました。

The Beatles - Lady Madonna / The Inner Light _ 68_ 7"_ Rock
英国では68年3月15日発売。日本盤ジャケットは67年のものだよな。とにかくLady Madonna の格好良さでしょう。8ビートのロックンロールをいとも簡単に調理し披露。ポールらしい小粋な名曲。ブラスも声ブラスも最高です。B 面のジョージの曲は未だインドシンドロームを患っている。Lady Madonna の PV は多分中学時代京都会館へ足繁く通った「ビートルズ復活祭」で初めて見たのだけど多分セッション中や録音中の彼らの姿を編集して適当にでっちあげたものでしょう。そしてこの撮影のついでに録音したのが名曲 Hey Bulldog 。すごいよな。だからジョージが Gibson SG を演奏しジョンとポールがコーラスを取ったり(多分最後の方の犬の遠吠え)するのでしょう。多分この当時のシングルは日本盤もモノラル。

The Beatles - Hey Jude / Revolution _ 68_ 7" _ Rock
本国では68年8月26日。日本盤ジャケットこれまた67年。A B 面とも最高のシングル。かすかな記憶なんだけど中学時代 AM ラジオで鈴木ひろみつ(元モップス)が DJ を勤めるビートルズの番組で皆から集めたリクエストをトップ10方式で発表していて1位が Hey Jude だった。ちなみにジョージのWhile My Guitar Gently Weeps もランクインしてたな。そしてNHK の「600こちら情報局」でこの2曲のPVを初めて見る。高校に入学できたらエレキを買ってもらう約束を両親としていて Revolution でジョージの弾くレスポールがかっこ良くて合格するずっと前からこれに決めた。そしてHey Jude の映像も魔法にかけられたような時間だった。95年の大晦日テレ朝であったビートルズアンソロジーのビデオは何度見ても飽きない(といっても見てる部分は65年のシェアスタジアムから68年の終わりまでなんだけど)そこにはしっかりHey Jude / Revolution の PV も収録されいます。どうもTV 番組用に撮影されたようで司会者を困らせる4人が最高です。4人がジャムると一応音は出てるんだよ。でも映像では演奏は録音されたものを使いボーカルとコーラスが生だと後で知った。本当なのかな?
時代は前後します。大学時代に友人たち(多分バンドを組んでいた連れもいたはず)とカラオケディスコなるところ(大昔そんな場所があったんだよ)に試験後行った時、のりで Hey Jude を歌ったんだけど今のような個室じゃないから知らない人たちも沢山いて最後の世界で一番有名なリレインで大合唱になったんだよ。歌いながら感動してしまって泣きそうだった。皆さんに「どうもありがとうございました」とお礼を言ったことを思い出した。若い世代の人たちは教科書で習うそうです。古典ですね。
ところでこの曲には因縁があるそうでなにかの本で読んだのだけど当初ジョージはスライドギターを入れたがっていたけれどポールが却下。だからジョージは PV でもベース弾いてる(格好をしています)。そして気のせいなのかもしれないのだけどジョージのソロシングル My Sweet Road のカップリング Isn't It A Pity の終わり近く良~く耳を澄まして聴くとかすかに Hey Jude のリフレインらしいコーラスが!音の壁氏フィル・スペクターのミキシングで分かりずらくなってるけれど。でもこの曲のスライドギターはめっちゃ良いし。江戸の敵を長崎で討った?でももしHey Jude にスライドギターが入っていたらどうなってたんだろうな。いい結果を生んだんだろうか?歴史に If はないと言うことでご勘弁を。やはりモノラル。

The Beatles - The Beatles _2LP_68_Rock
小学校6年生だった。ピンクレディーがデビューと同時に一躍人気ものになった。そんな世間とは関係なく数人のビートルズ好きの同級生がいた。同級生とどの曲が良いかなんて話題があったのを記憶している。僕は家にあったシングル盤や4曲入りのコンパクト盤等を聴き漁っていたのだが直ぐに終わってしまうのにもの足りず父に何かアルバムのカセットがないかと尋ね手渡されたのが90分テープぎっしり詰まった『ホワイトアルバム』。小学生に分かるはずがないこのテープを毎晩聴くのが日課になる。唯一耳馴染みだったのは NHK の「みんなのうた」でフォーリーブスが歌っていた「オブラディ・オブラダ」くらいか。そんな努力のおかげか?好きになった曲もできた。「バンガロービル」と「ハピネス」。何故覚えているかといえば遠足のバスの中で友達とでたらめ英語で歌ったから。「ヘルタースケルター」は逆に恐怖を覚える曲だった。
中学生になるとギター少年になりクラプトンがリードギターを弾く「ホワイル・マイ・ギター」を雑誌「ヤングギター」で練習した。
そして実際にアルバムを買ったのは大学生(たぶん四回生)。銀閣寺にあったレコ屋のバーゲンでこのアルバムとスライの『暴動』を買った。高校、大学とビートルズから離れていた耳には驚きの連続だったし新鮮だった。『The Complete Beatles Recordong sessions 』(90年シンコーミュージック)を読み何故これ程ばらけた内容のアルバムになったのか理解できたけれどそれまでは不思議と違和感なく各曲のクオリティーの高さにばかり驚いた。全部シングルにできるやん、と。そのレコードはドイツプレスで盤も白色。Direct Metal Mastering というシールが貼られている。傷だらけになるまで再びはまる。
2009年ロンドンのポートベローマーケットでたまたま見つけた『ホワイトアルバム』。背表紙には Stereo PCS 7067~68 Mono PMC 7067-68 と並記してありレーベルには PMC のクレジットどっちなんだ?。店主はステレオと言い張る。どちらにせよ英国盤は持ってない。値段を訊ね 50£と15£を聴き間違い「高い」という反応にわざわざ10+5と指で教えてくれた。迷った挙げ句購入。 部屋で聴くとなんとオリジナルモノ盤。これまで一番聴いたであろうレコードだから最初の数秒で分かった。歌詞が裏に印刷されている大きなポスターと4人のポートレイト写真は誰かの部屋に貼られ色褪せゴミ箱へ捨てられ入っておらず盤質もそれほど良くない(特にジョージの「ホワイル・マイ・ギター」の始まりから数秒溝が削られていて再生できない)けれどこの安さだ。日本で買えば5桁かな?例の通し番号は0104050。The Beatles のクレジットは真直ぐじゃなく右側が上がっている。上からレコードを出し入れするタイプで内側には折り返しのあるゲートフォールド。
部屋に『ホワイトアルバム』が4セットあった時がある。加えて好きになった二人の女の子にプレゼントしたこともある。合計6セットか。
ところでオリジナルモノ盤で聴かないと意味がないと断言する人が多いのだけど。本当にマストなんだろうか。ステレオで聴きまくった経験上どうしてもそちらに慣れている。モノで聴くと違和感がまず先にくる。 例えば映画。劇場公開版とディレクターズカット版。どちらが正規なのか。僕は前者を選ぶ。ここは無駄とばっさり。観客を考えてのことだと思う。 モノに皆がこだわるのはそのミキシングの現場にジョンやポールが居合わせ卓をいじったこともあったからだろう。ディレクターズカット版なのだ。こうしたいと思う意志は自由だけど全て上手くいくとは限らない。客観的に他者の耳の方が本質をつくミキシングが可能ではないのか? 黄昏れた曲が多い気がするこのアルバム。66年67年の実験モード期から原点回帰しながらも螺旋状に高みに上り詰めたソングライティング。

Revolution 9 について。元々は Revolution が長くなり過ぎてばっさり切られた上にいろんなテープコラージュを乗っけたそうなのだが。ひょっとして途中で一瞬ギターとベースだけが同じ音で鳴ってる部分があるのだけどそれは名残か?突き抜けた感じがいいんだよ。実験とか前衛とかアバン・ギャルドとか現代音楽だとか色々言われているけれど無邪気な遊びと考えればいいと思う。深い意味なんてない。

大きいポスターをじっくり眺めていると、そこには Hey Jude / Revolution の PV 撮影写真がある。録音途中だったってことだ。そしてそういえばTVショーでジョンが司会者を困らせるために戯けて弾いていたのは『ハニー・パイ』的なおちゃらけジャズだったし。中山さんの本で驚いたのは2点あって。まず番号は通しでも限定でもなくデタラメだった可能性が大きいってこと。前作 SGT Peppars(Magical Mystery Tour は英国では2枚組EP 扱い ) が架空のバンドだったのことから、The Beatles っていう現実に存在する名前をアルバムタイトルに使ったってこと。そしてカラフルなデザインから、真っ白のジャケットを選択したという思惑。ちなみに『フォーセール』の内ジャケに不思議な写真の前に並ぶ4人が使われているのだけど、それが SGT Peppars のジャケットのヒントになった可能性があるとのことだ。

本日2011年6月15日(水)聴き直して心に何かを残した5曲。(順不同)
Dear Prudence やはり好きだわ。ドノバンから教わったスリーフィンガーを駆使したジョンのギター。そしてどたばたしたポールのドラムに(リンゴは一時脱退していた)連動する形で盛り上がりを見せるエンディング。
Martha My Dear ポールらしい小粋でポップな曲。シャッフルのリズムから元に戻っての管楽器が本当にカラフルで場面転換の鮮やかさが際立つ。
Rocky Racoon これまたポールの懐古的な曲なんだけど途中のラグタイムっぽいスキャットの部分。そしてほんの数小節だけのコーラス。入る場所も構成音も完璧。
Long Long Long ジョージの曲。最も黄昏感を感じさせる曲。途中のピアノの部分が特に。
Cry Bany Cry ジョンの曲。昔から大好きな曲。コード進行も単純。演奏もシンプル。そやのに。

2013年の年末に片付けをしていてこんな原稿を発見した。400字詰め原稿用紙に鉛筆で書かれていて、なんのためにそして何時そんな文章を書いたのか全く記憶にない。名前が書かれていることから、何かに応募しようとしたのかもしれない。 では恥ずかしいけれど全文を書き写す。

 『ビートルズ』(通称ホワイトアルバム)は完璧なレコードである。コスモスであると同時にカオスである世界を完全に記述するレコードがあるとするなら、このホワイトアルバム以外にはないはずである。退屈、憂鬱、逃避その他多くの気分が表現されている。
 静寂を極めるナンバーはよりあっさりと、怒濤を極めるナンバーはよりアバンギャルドに演奏されている。『ジュリア』の「眠る砂」、『ヘルター・スケルター』の「ボトムからトップへ」、この2つのセンテンスがホワイトアルバムの要約だといえる。
 このレコードは、後のニューウェーブと呼ばれる音楽へつながる系譜を持つ。ネオ・アコースティック、オルタナティブ、枚挙にいとまがない。
 小学校六年生の時に聴いて以来、幾度ターンテーブルに乗っかり、その度に新しい何かが心に現れたかわからない、本当のロックのアルバムである。

いやぁ恥ずかしい。完全に RO 的というか渋谷陽一ですなぁ。それにしても「ネオアコ」や「オルタナ」ってタームが使われているのだから90年代に書かれたものだと思うのだが、増々なんのために書いたんだろう。謎だ。

The Beatles - Abbey Road _ LP_ 69 _ Rock
ある晴れた日。父がステレオでこれをかけていた時、妹は Come Together が「一番好き」と言い僕は Maxwell's Silver Hammer だと言った。妹の方が正しい耳を持っていたんだな。中学時代バンドごっこをしていた時無謀にもB 面のメドレーのコピーをしようと言い出した友達と果敢に挑戦。できっこない。今最も口ずさむのは Oh! Daring とMean Mr. Mustard から She Came In Through The Bathroom Window 。特に Polythene Pam のギターソロから音階が降りてきて She Came ~ になだれ込む部分はいつ聴いても素晴らしい。
Kate Bush - The Kick Inside _ LP _ 78 _ Pop
「『ロッキング・オン』が最初に正式にインタヴューをしたのは、たしかケイト・ブッシュだったはずだ。それは1978年六月のことであって、インタヴューアーは僕だったから、よく覚えている。ケイト・ブッシュはデビューシングルの『嵐が丘』がヒットした直後で、なんと東京音楽祭に出場するために来日したのだった。ちなみに、彼女は銀賞であって、そうするというと、金賞はいったい誰だったのだろうか。まだ大規模にブレイクする前だったのに、インタヴューを強硬に主張したのは、デビュー・アルバムを聴いて、延髄斬りでもやられたような気分になったからだった。1978年には、あんな凄いアルバムを作る人間はいなかったのだ。インタヴューの時のケイト・ブッシュの印象は『お姫さま』だった。話の内容の前に、まずあのルックスである。美しいとか奇麗とかの問題ではなかった。彼女と僕とが同じ人間とは、とても思えなかった。つまり僕が人間だとしたら、ケイト・ブッシュは人間とは別の種類の生き物のようにしか見えなかったのである。話を訊くというと、すでに揺るぎない自分が確立していたように思えた。自分に疑問を持ったことなど、一度もなかったのかも知れない。ほとんど天上天下唯我独尊のような、『お姫さま』だった。たしか十九歳だったはずだ、あの時のケイト・ブッシュは。」(rockin' on 1993年11月号 松村雄策 お姫さまはいつだってお姫さま) そして彼女はこのアルバム収録曲 Them Heavy People とともにブラウン管に映し出される。TVCM だった。大学生になってKB を集め出した頃にこのアルバムを聴いたのだが今でも好きなのは Oh To Be In Love と L'amour Looks Like You の2曲。ドラマティックだけど、べたじゃない。気品漂うのだ。そして今回聴き直して Kite と Them Heavy People の2曲がレゲエ風にアレンジされているのに驚いた。俯瞰で聴くとそうだというだけで当時はそのクオリティーの高さにアレンジなどは埋没していて問題じゃなかったのだ。
昨年末バンドを組んでいた最初期の3人でカラオケになだれ込み洋楽オンリーというしばりで三時間以上歌い続けたのだがその時無理を承知で『嵐が丘』に挑んだのだが木っ端微塵に終わる。
そしてこのロンドンオリンピックの閉会式に彼女も登場していたらしい。観てないのでなんともいえないのだが、アナウンサーの余計なお喋りに立腹することもなかったので良しとしよう。

Kate Bush - Lionheart _ LP _ 78 _ Pop
彼女の 2nd アルバム。神戸では何故か彼女のレコードはまま普通の値段で売られているが、京都では特価コーナーの常連で200円で買い直し。1st を踏まえた作品で、若干弱い感じもあるのだが、素晴らしいレコードであることには違いない。セールス的にどうだったのかは知らないが、3rd からの実験的なアプローチが始まるのはなにかしらのアーティストとしての危機感/飢餓感/焦燥感があったのかもしれない。In Search Of Peter Pan , ドラマチックな Wow , 美しいバラード Oh England My Lionheart , そして攻撃的なストリングスが炸裂する、Hammer Horror 。最後のドラの音程が下がって行くのはどんな処理をした結果なのだろうか。

Kate Bush - On Stage _ 12_ 79 _ Pop
部屋には79年5月13日にハマースミスオデオンで開かれた彼女のライブを収めた正規のビデオがあって、それはそれはなんていうか、リンゼイ・ケンプ直伝の踊りを披露しながら歌う姿が圧巻なのですが、このライブレコードはそのおよそ一ヶ月前のパラディウムでの録音だそうです。ビデオに収録されてなかったのは『ラムールは貴方のよう』一曲。本当に好きな曲で泣いてしまう。例えば映像を観ないとよく分からない演出になっている James and the Cold Gun はかなりつらいけど。それにしても上手いなぁ。パフォーマンスしながら歌ってるわけだから、普通なら息続かんでしょう。音楽観は矢野顕子だけど、ライブというかショー仕立てになっているのはかつてのユーミン的。 これで処分したレコードはほぼ買い戻した。

Kate Bish - Live At Hamersmith Odeon _ Video _ 79
大学生の時に買ったもの。買った理由はリリース前の 3rd アルバム Never For Ever 収録の Violin を既に披露しているのだ。ほぼ完成型。それにしても彼女のパフォーマンスは本当に凄い。一人で歌いながら踊りまくる。時にはマイムも。まさに多芸です。『嘆きの天使』から始まり『嵐ケ丘』で終わる圧巻の52分。


Kate Bush - Never For Ever _ LP _ 80 _ Pop
彼女を知ったのは自らが70年代後半日本のCM に出ていた頃にまで遡る。そして曲を知ったのは高校時代。渋谷陽一のサンストで紹介されたのがこのアルバムで、買うところまではいかなかったけれど良質の音楽だと思った。大学生時代には盛んにアルバムを買い集める。マドンナと同様内実を伴ったアイドルとして聴いていました。大学3回生の時に女子高生をボーカルに迎えた殆どがオリジナルの『はしりがはやい』というバンドを組んでいて3曲だけカバーを練習していた。その子が大好きだったバンシーズとお約束のピストルズと僕が選んだのはこのアルバム収録の Violin 。KB というと『恋から』で使われていた『嵐が丘』って印象が強いけれどこのアルバムは全曲捨て曲なしの完璧なアルバム。大槻ケンジはプログレベスト10にこのアルバムを選んでいて、たしかにピンクフロイドの『狂気』なんかに通じる要素もあるけれど一曲一曲が皆立ってるんだよな。だから僕はこの曲を New Wave として聴いてました。そしてなによりギターソロ!上手い!完コピできませんでした。残念ながら持っていた全のレコード処分してしまったのだけど完全に振り切れる次作 Dreaming と Kick Inside は買い直したいな。母親はアイリッシュ系とのこと。 Night Scented Stock はそのままエンヤに流れ込む音楽性を持つのも頷ける。 あと裏付けはとれてないが 4AD のコクトーズはスコットランド出身なのだが同じ流れに属している気がします。だとするならケルト!

Kate Bush - The Dreaming _ LP _ 82 _ Pop
年とともに音楽の趣味も変わるもので大学生の頃はトンガって振り切った曲が好きだったけれど、今の耳にはもっととんがった曲は他にたくさんあるので、かなり色あせて聴こえるんだよなぁ。それでも彼女のアルバムで大傑作なのは紛れもない事実で、捨て曲は皆無だ。なんと言っても多彩な声色!おどろおどろした声から少女の声まで使い分け曲に変化を与えている。アイリッシュな Night Of The Swallow , ボーイソプラノがあちらの世界へ誘う All The Love の2曲が泣きたくなるくらい美しい曲。買い戻し。
Miles Davis - Workin' And Steamin' _ 2LP _ 74 _ Jazz
Miles Davis - (Relaxin' And Cockin' ) _ 2LP _ 74_ Jazz
弱小レーベル、Prestige から大会社 Columbia へ移籍するために必要だったアルバム残り4枚分をたった56年5月11日と10月26日の二日間でレコーディング。究極のやっつけ仕事。世にいう、マラソンセッション。成績は全て優!凄いよな。マンチェスタームーブメントの終焉ととともにロックへの関心を失いつつあった、90年代初頭の僕は、アシッドジャズを経由してジャズと出会った。最初に買ったのはたしか、修学院にあったレコ屋クレモナで中古の『スティーミン』。聴きやすさというかポップの要素が入っているのに驚きを感じて残り3枚もかなりはやく揃えたような記憶がある。当時好きだったのは『ワーキン』収録の心に染み渡る It Never Enterded My Mind 。そんな素晴らしい内容の4部作も生活苦から処分。しかし、7月20日京都御池のゼストで開かれたレコード祭りでその4部作を2枚組にしたのをたった500円で発見。1枚250円!安い!ジャケ写のマイルスは70年代中頃、引退直前だ。ということは鬼のおらぬうちにえいやっと、叩き売りなんだろう。ジャケットに記されている Specially Priced Two-Record Set というのが何よりの証拠。

Miles Davis - In A Silent Way _ LP _ 69 _ Jazz
このレコードはデジタルリマスター盤です。盤質が良くなくて買い直したものだったはず。もの凄くクールなんだよね。豪華なメンツが揃った録音なのだけど派手さはない。ドラムの T. ウィリアムスはひたすらハイハットで16を刻むだけ。A 面のひたすら淡々とした味わい。山場があるとするなら、B 面がかなり進んでからハイハットからシンバルへ移行する数小節くらいか。当時聴いた時の感想文にシカゴ音響系との相関関係を叩いた記憶があるのだけど、改めて聴くと全く別もの。空間処理的な音像はアンビエントハウスに近いかもしれない。とにかく気持ちいい。

Miles Davis - Bitches Brew _ 2LP_ 69_ Jazz
京都に戻り前々書店に勤め出した頃に中山康樹『マイルスを聴け!2001』(双葉文庫)が店にあった。面白い文章がめじろ押しで購入した結果マイルス地獄にまっ逆さま。このレコードに6頁もの分量を費やし絶賛してあったので購入したのだが生活苦から処分。安値だったので買い直し。60年代はレコーデイングテクノロジーの発達で色々な試みがされた。なんといってもそれはビートルズだ。一発撮からオーバダビングそしてテープへの鋏入れなどによるテープ編集。このマイルスのレコードもおそらくかなりの編集が施されているのだと思う。そしてその手法はその後のプログレ等に受け継がれていく。Pharaoh's Dance でのクライマックスはエンディングコーラスのメランコリックな部分だ。Bitches Brew では初めのあたりで話し声が聴こえる。そしてなんといってもこのアルバムのハイライトは Spanish Key だ。メランコリックな情景が一転突き抜けた開放感!素晴らしい。この曲のドラムはどことなく Sly & The Family Stone / I Want You Take You Higher を思わせる。というより DJ 耳で聴くとこの2曲は繋げられる。但しスライの方は変拍子なのだが。とにかく踊れぇ〜って感じだ。
2012年6月4日。いつものように NHK の朝ドラ『梅ちゃん先生』を観ながら両親とおちゃがゆを食べコーヒーを飲み掃除機をかけた。しっかりとしたイメージが浮かばないので4度目を聴き、メモをとる。チャリンコで御所を突っ切り西陣の職安に25分かけて出向きこれといった収穫もなく一乗寺商店街の定食屋で昼飯を食べていたのは12時過ぎだった。頭の中でさてマイルスをどうやってまとめようか考えていた。インストだからベンチャーズ?違うな(笑)。フュージョン?違うでしょ。ファンク?YMO? 違うな。テクノ?増々違う。でも所謂ジャズじゃないし。ブラックミュージックの師匠 K さんが「マイルスは白人向け」って云っていたのを思い出したりもしていた。若者が店に入ってきた。彼が着ていた T シャツにはマイルスのレコードジャケットがプリントされていた。このアルバムじゃなかったけれど。 何度聴いても良く分からないのが、Miles Runs The Voodoo Down って曲。他の曲にはすんなりと反応できるのだが、この曲がね。謎があるっていうことが、大名盤には欠かせない要素なのかも知れない。幾度も聴けてこそ、大名盤、ということにしておきましょう。

Miles Davis - Vol.3 _ LP _ ? _ Jazz
ソニーファミリークラブの一枚。単体で発売されたのか、箱ものの中の一枚なのか?収録されているのは60年代のベストトラック。E.S.P は同タイトルのアルバムから、Prince Of Darkness は Sorcerer から。Paraphernalia は In The Sky から。Nefertiti は同タイトルアルバムから。そして Spanish Key は Bitches Brew から。ジャズのベスト盤は邪道だと云われるがやはりスケールが違いすぎる。こうして並べられると圧巻だわ。ちまちま集めてみましょうかと、そんな恐ろしいことが頭をよぎったレコードはなんと500円。

Miles Davis - On The Corner _ LP _ 72 _ Jazz
年配の方から大量のジャズのレコードを安価で譲ってもらった中の1枚。これも買い直しだった。ジャケットのイラストが語るように同胞に向けてのレコード。当時のレコードだったので見開きにはマイルスの写真とイラストが描かれています。アフロの黒人女性は Bitches Brew What ? と語り、飲んだくれのおっちゃんは If I Had A Tast , I'd Drink To Miles At The Filmore と語る。他にも Kind Of Blue や Live And Evil のアルバムタイトルが使われています。過去の作品に対する決別の決意表明ってことなんだろう。このアルバムを聴いていてひたすら頭に残るのはハイハットの、チキチキチキトトって刻み。菊池成孔によれば頭 0.5 をカットしているそうな。どこが頭なのかよく分からんのよね。ベースもギターも表なのか裏なのか。安定しているように聴こえる途中のスネア頭打ちも本当に頭なのか疑問だし。そういった意味では Black Saten は分かりやすいファンクだ。それでも上に乗る鍵盤類はけったいな動きしてるんだけど。B 面はその Black Saten のベースとドラムの上にまたチキチキチキトトが乗っかる合わせ技。菊池さんがこのレコードがマキシシングルだと言及しているのにただただ納得。A 面の1曲目と2曲目のリミックスバージョン。たった2曲から構成されているレコードはシングルって概念でしょう。制作テオ・マセロの無邪気ともいえる悪ふざけがこのレコードの魅力だと思う。カッコいい。

Miles Davis - Get Up With It _ 2LP _ 74 _ Jazz
中山康樹は「キミは『ゲット・アップ・ウィズ・イット』が好きか否か、理解できるか否か、これに対して、『好き』あるいは『理解できる』と答えた人こそ、真のマイルス・ファンであり、最上のマイルス理解者なのだ」と煽った。菊池成孔の本で沼田順は「マイルスはこれを聴かなきゃ話にならない」とコメントを寄せている。ということで聴いた。例えばデューク・エリントンの追悼曲としてレコーディングされた He Loved Him Madly 。この32分にも及ぶ長尺の曲を聴きながら、僕は高校時代はまったサイケ〜プログレと音楽性を拡張していったピンク・フロイドを思い出し、そこから、さらに90年代のピンフロを源流としたアンビエント〜チルアウト。そしてシカゴ音響まで続く流れを感じた。もはやジャズじゃない。使われている楽器はジャズだしミュージシャンもそうだ。でもはみ出ている部分が広大だ。突き詰めて行った結果そこに広がっていたのは新たな局面だったというのは凄い。そして Rated X はどう聴いても生楽器によるミニマルテクノ!凄すぎる。70年代既にこんなアプローチをとっていたアーテイストがジャズ界にいたってことに驚いた。21世紀に突入した耳を持っているからこういう風にあたかも分かったような振りをして叩いているが、当時にはアンビエントもミニマルもなかったのだから(?)ジャズファンは驚き戸惑ったに違いない。

Miles Davis - Agharta _ 2LP _ 75 _ Jazz
朝日新聞に『はじめての〜〜』というコーナーがあって、マイルスが取り上げられていた。(4月22日)。主なアルバムとして59年カインド・オブ・ブルー、69年ビッチェズ・ブリュー、そして何故か70年代はオン・ザ・コーナーじゃなくてこのアガルタだったのだ。理由は多分来日コンサート収録盤でジャケットが横尾忠則だからか?安く買って聴いた。素晴らしい!ライブ盤ってそれほど好きじゃないのだけど、これにはやられた。何故って基本ファンクだから。フルートが顔を出し、ボサノヴァ的な『麗しのマイシャ』はひきの美学だけどその他は、ひたすらあつい!残念なのはレコード故、A/B, C/D 泣き別れ状態くらいのことか。ノイズ的な音はひょっとしてリングモデュレーター?パープルのライブ盤でジョン・ロードが使ってたエフェクター。そして凄いのは巨漢のギターリスト、ピート・コージー。マイルスのインタビューを使ったライナーによると、あのジミヘンにも影響を与えたそうな。真偽のほどは知らないが、もし本当なら、ファンカデリックへも繋がるってことだよな。ちなみにこれは午前の部で午後の部は『パンゲア』として発表されているらしい。中山さんによると、そちらの方がエンジン全開になってるそうだから、聴いてみたい。

Miles Davis - Pangaea _ 2LP _ 75 _ Jazz
来日コンサート午後の部。ジャズだと普通テーマ〜アドリブによる展開〜テーマっていうフォーマットがあるわけだが、この時期のマイルスのライブは最早フレームとしての曲という概念がない。全編これアドリブって感じがする。下支えしているのは、ベース/ドラムとマイルスのオルガン。後はみんな自由だ!ところで午前の部が Agharta で、午後の部が Pangaea 。AM の A とPM のP に引っ掛けているのかな?それとも英語圏以外の言葉でそういう意味を現してるの?とにかく凄いライブ盤でした。
Aretha Franklin - 30 Greatest Hits _ 2LP _ 86_ R&B / Soul
僕の様なアリサ初心者にはもってこいのベスト盤。素晴らしい曲ばかりなのはこのアルバムタイトルだもの当然だ。いや一応、今まで二枚は聴いているけど生活苦から処分しているし、たった二枚じゃねぇ。 彼女との衝撃の出会いは大学生か高校時代にテレビで観た映画『ブルースブラザーズ』での食堂での女将さん役。そこで彼女が歌ったのがこのベストにも当然収録されている Think で。サントラも処分してしまったのでチェックできないのだが、バージョもン違ったはず。続いてはニック・ホーンビィ『ハイ・フィデリティ』でレコード店主ロブのトップファイブに堂々の2位に輝いたのがアリサの This Is The House Jack Build (収録されているのだが、何故か「ディス・イズ・ザ」が抜けている)。結構探した記憶がある。シングル I Say A Litte Prayer(めっちゃ有名な曲にもかかわらず、曲名と一致してなかった。お恥ずかしい) のB 面だったそうだ。ひょっとしてアルバム未収録?月日は流れ。前書店で唯一文学と音楽が話せた女子 M さんのフェイバリットがアリサだったのだ。以上が思い出話。アトランテッィク時代の名曲ばかりで心にしみるものから、奮い立たせるものまで幅広く収録されています。様々な人たちの曲をとりあげているのですが、ほんの触りを紹介。Otis Redding / Respect , Carole King / (You Make Me Feel)A Natural Woman , Burt Bacharach / I Say A Little Prayer , J. Robertoson (The Band) / Weight , J&P / Eleanor Rigby(全く別の曲に聴こえる), Ashford-Simpson / You're All I Need To Get By (この曲が一番染みました) , Paul Simon / Bredege Over Troubuled Water , Marvin Gaye/ Wholly Holly(超有名なWhat's Going On に収録されていますがこんなに素晴らしい曲だなんて。アレンジがゴスペル調だからか?) , Stevie Wonder / Until You Come Back To Me 等々。それに加えて彼女自身が書いた Think , Rock Steady(ほんとかっこいい) , Day Dreaming(ボサノヴァ調) みんな素晴らしい。 ところで裏ジャケの細かなチャートアクション等を記しているのを見て不思議に思ったことがある。69年2月のThe Weight までは R$B チャート(三位)になっていて、その後のどこかで Soul チャートに変わり、Share Your Love With Me は6月リリースで Soul チャート一位を獲得している。 何月で変わったんだろうね。やはり四月あたりか?どうしてそれにR&B からSoul に変更する必要があったんだろう。音楽性が多様化した結果なのかもしれない。
The Kinks - Backtrackin' _ 2LP _ 85_ Rock
「60年代はビートルズだけでいいやん」と公言していた僕に「そんなことあるかっ!」とテープを作ってくれたのは一緒にバンドを組んでいた I 。大学4回生の頃だ。そのテープにはストーンズとフーとキンクスが90分テープにぎっしりと詰め込まれていた。最初にはまったのはフーだったのだけど、幾度も聴いているうちにくせになったのがキンクスだった。再発の輸入盤を買い漁った中で最も好きだったのは「ヴィレッジグリーン」だった。しかし月日は流れ生活苦のために全てのアルバムは処分。しかし神戸で今回ジャケはとてつもなく酷いベスト盤を発見。安かったので買った。よく見かけるのは Pye 時代のベストなのだけど、これはそれ以降の RCA 時代から80年代の Arista 時代までのキャリアを網羅しているのが味噌なのだ。やはりパイ時代の曲がまるまる1枚を占領していますがそれはいたしかたないでしょう。フォークロック風の曲は同時代のビートルズより良いものな。だから個人的にはそれほど『ラバーソウル』に反応できない。現在では兄弟バンドの宿命からデイビス兄弟もソロで活動しています。ジザメリしかりオアシスしかり。まず1枚目。Dedicated Follower Of Fashion は後のモンティー・パイソンに流れ込む歌唱法。 Set Me Free はNHK で放送されていた番組で映画監督の是枝とYOU の対談で YOU がフェイバリットに挙げていた。Waterloo Sunset はポール・ウエラーがフェイバリットに挙げ、今年2012年のロンドン五輪でデイビス兄が閉会式で一人で歌った美しい曲。そして僕のフェイバリットはやはりAutumn Almanac 。テープで渡された時から大好きなのだが、シングルのみでアルバム未収録。こりにこった構成で67年同時期のビートルズよりも素晴らしい。ちなみにブラーのデーモンもフェイバリットに挙げてました。残念ながらパイ時代のヒット曲ビクトリアは収録されず。続いて2枚目。Celluloid Heroes はジギー時代のデヴィット・ボウイを彷佛させます。Twentieth Century Man は T. Rex とは全く関係なし。ライブバージョンの The Good Times Gone のイントロのギターはピストルズに引用される。かっこいい。Don't For Get To Dance と Come Dancing はヒット曲で聞き覚えありました。そして Do It Again は理屈抜きに素晴らしい。それにしてもキャリアが長いと損だな。特に80年代の彼等。音が良くなったからかどうも Moving Picture をはじめとしてどうも平板になってしまって。パイ時代は音は決して良くないけれど魔法がかかっている。あるいは少ないトラック数で創意工夫を凝らしていたというべきか。多分ビートルズも長い間活動していたら60年代は良かったのにねぇって絶対言われていたと思う。ストーンズ?彼等はずっとやっていること同じでしょ?それに今尚サティスファクションにブラウンシュガー演奏しているのだから。まぁ古典芸能的で新機軸をだれも期待してないと思う。ちなみにこのベストは海賊盤ではないようです。
KMD- Black Bastards _ 2LP_ 01_ Hip-Hop
なんでもこのアルバムは曰くつきらしく93年には完成していたにもかかわらず、歌詞やジャケットが検閲にひかかり正式にリリースされなかったそうだ。そしてメンバーが交通事故死。かなりすかした内容の1st より好き。かなり好き。ジャズネタを多用し聴き易いのだ。What A Nigga Know はロマンティックだし、Plumskinzz はお洒落なピアノに耳を奪われる。(でも何故突然曲が切れるんだ?)そしてWhat A Nigga Know (Remix)はラテン?タンゴ?の歌入り。KMD のベスト盤でこのアルバムの存在を知り、あったとしたら高値なんだろうなと諦めていたんだけど1000円で発見した時はほんと嬉しかった。Hip-Hop のアルバム Best 10 には余裕で入るな。
Massive Attack - Protection _ 12_ 95 _ Breakbeats
彦根の書店に勤務していた時代。一人の滋賀大生 K と知り合う。たぶんきっかけは彼が RO をレジにもってきたのだと思う。そこで音楽の話をし、職場の外でも交流するようになった。彼は一ヶ月に何万円ものレコードを買うヘビーリスナーだった。彼の下宿で気になっているレコードをいろいろ聴かせてもらった中の1枚が Massive Attack の2nd Protection だった。ドキューンと胸を打たれた。1st Blue Lines を買うまでにはそれほどの時間は要しなかったはずだ。3rd をリアルタイムで聴きそこからシングルを集める長い年月が始まる。部屋にあるこのシングルはロンドンで買ったが、京都で安く見つけたので買う。リミックス陣が凄い。Underdog は、後にディスコパンクで名を馳せる Playgroup でトレンドを作る Trevor Jackson のこと 。ほぼ作曲し直しの領域まで来てます。アルバムリリース後に完全なダブ仕様のリミックス盤をリリースする Mad Professor 。
アンビエントでお馴染み或は元ロキシーミュージックの Brian Eno 。 Pharcyde の1st のプロデューサとして有名な J Swift 。そして最後はアルバムバージョンで終わる。ゆったりテンポに美しいピアノが絡む。歌は Everything But The Girl の Tracy Thorn 。けだるく湿っぽい感じが素晴らしい。 当時はトリップ・ホップと呼ばれていたサウンド。今ではブレイクビーツ。ロンドンではブリストルという地名がそのままジャンルとして使われている店もあり。ジャケットがどうしてこんなにも心打つんだろう。そんなことあまりないのだけど。

Massive Attack - Karmacoma EP _ 12_ 95 _ Breakbeats
このシングルは高野にあったレコ屋で以前買ったのだけど、盤質が良くなかったので買い直し。同時代同じくブリストルから登場した Portishead のリミックスからスタート。使われているのはセルジュ・ゲンズブールの Melody (Histoire de Melody Nelson (71年)収録)。よく知らない Ben Young のリミックスが中近東風で素晴らしい。B 面は UNKLE によるリミックス。スクラッチは DJ Shadow ! 今ではかなり重過ぎてダークでかなり色褪せて聴こえます。そして最後は何故か 1st 収録の名曲 Daydreaming の Blacksimth によるリミックス。かっこよろし。というか元曲がいいからだろうな。ちなみに「カマコマ」でボーカルクレジットされている Tricky とプロデューサー Nellee Hooper はそのままビョークのポストに参加してます。
My Bloody Valentine - ep's 1988-1991 _ 2CD_12_ Rock
個人史I。2000年12月28日。当時四日市のコミュニティーFM 、FM Portwave で番組をやらせてもらっていた。その日は「21世紀に持って行きたいこの一曲」というのをスタッフを含めてリスナーの皆さんからリクエストを募集して放送した。その日流したのはこんなアーティスト。ロバータ・フラック、ビースティーズ、ベック、プリンス、ケイト・ブッシュ、クリムゾン、ピンク・フロイド、ビートルズ、クラッシュ。そして僕が選んだのはマイブラのアルバム未収録の I Believe 。そして少し日が過ぎて FM に「番組でマイブラがかかっていたそうですがどの番組ですか?」と女の子から問い合わせがあった。
2001 年2月15日。バレンタインということで一時間かけてマイブラの特集を組む。件の女の子からもチョコレートが届いた。可聴範囲も狭いFM 局だったけれど僕の番組にはちゃんとリスナーがついていた。番組中「レコード会社の人にお願いしたい、ひょっとするとアルバムより素晴らしいシングルが全くCD 化されてない。CD 化を早く」。あれから10年以上経って漸く CD 化されたわけです。目出度い。今でも中古屋さんでは高値で壁に飾ってあるレコードになっています。
個人史II。初めてマイブラを聴いたのは中島らもがパーソナリティーを勤めていた FM 大阪の番組『月光通信』。その時流れたのはこれまたシングル収録曲の Slow 。初めて買ったのは90年1月12日、伝説のレコ屋ヴィレッジ・グリーンでアルバム Isn't Anything(88年作) 。直ぐにやられたのでしょう。1月21日にはレイジー時代のコンピ Ecstasy And Wine (86年作) 。そして6月21日に Glider E.Pを購入。これには完全にやられました。幾度も聴いた記憶あります。翌91年。残念ながらその年は余りにも買ったレコードが多過ぎてちゃんとメモを取っていなかったのか捨ててしまったのか分かりませんが Tremolo E.P. でがっかりしアルバム Loveless でさらにがっかりしたのです。11月25日。大阪のクアトロにやって来る。メモには一言最低と。何を演奏しているのか全く分からなかった程下手くそ。覚えているのはフルートがいたこと。そして前座の日本人の三人組が登場する時のテーマ曲がビートルズの Tomorrow Never Knows でそれが一番かっこ良かったこと。ところで謎なのははたして既に Loveless は聴いていたのかということ。リリース月が11月なのだ。聴いた直後のライブだったのか?ライブに合わせて買った記憶があるのは買い損ねていたシングル2枚。CRE 055 とCRE 061 。たしかリバーサイドで、プロパーの値段でした。その2枚のシングルに Slow や I Believe が収録されています。そして昨年の映画『アップサイド・ダウン:クリエイション・レコーズ・ストーリー』で流れた怒濤の You Made Me Realise もCRE 055 に収録。 タワレコで期間限定Special Price の1690円で購入。目玉はなんといっても Isn't Anything の初回5000枚に付録だったドーナツ盤の音源が収録されていること。残念ながら僕のには入ってませんでした。かっこいいです。その他のはボツになった曲が新曲扱いで収録されてます。それはどうってことありませんでした。そして大人の事情?Glider E.P. のプロモ(CRE 073X)に入っている Soon の the andrew weatherall mix は収録されず。
この辺りの曲名に関するエピソードはパオロ・フューイット著『クリエイション・レコーズ物語』(伊藤英嗣:訳・監修 太田出版03年)に詳しい。総帥アラン・マッギーが全く音を届けてくれないばかりか聴かそうともしないマイブラのケヴィン・シールズにごうを煮やし「おい、レコードはどこなんだよ、レコードはどこだ?」と詰め寄った答えが Glider E.P. の冒頭の曲 Soon ーもうすぐだ。「アルバムはいつもらえるんだ?」にはTremolo E.P. の冒頭曲 to hear knows when ーいつなのかと聞く。そしてやっとアルバム完成。タイトル Loveless ー愛がない。二年半もの長き間彼等はずっとスタジオにこもり(最近ではほぼケヴィン一人だったということが判明しているようだ)27万£を費やしたそうだ。経営を圧迫し倒産しかかるのも無理はない。Oasis が救ってくれるわけですが。今でこそ名盤扱いの Loveless だけど衝撃度からいうと3枚のシングルと Isn't Anything だな。





Nakatani Miki - Vague _ LP _ 97 _ Pop
処分したレコードそのものの買い戻し。何やってんだか。呆れるね。次回のイベントでは NM を繋ぐつもりだから、必要だと。ジャケットはビートルズの『ホワイトアルバム』を意識しているのかもね。というのも中谷美紀の曲を様々なアーティストがリミックスしているんだ。DJ Krush によるミックスは美しいブレイクビーツ。Andrea Parker はアブストラクトな作風であの Mo'wax からもアルバムをリリースしたことのある、才女。『キノフロニカ』って曲はデトロイト仕様の4打ち。ひょっとしてCarl Craig 本人ってことはないか?Snooze はラテン(サンバ?)なのに、メランコリック。DJ Cam は美しいアンビエントを披露。そして『砂の果実(larmes ameres)』はドラムンベースを取り入れる。さしずめ当時旬だったクラブミュージックを『ホワイトアルバム』的に開陳した趣。
Perfume - Game _ CD_ 08_ J-Pop
完璧!降参です。ヒット曲「ポリリズム」がかすむくらい他の曲も素晴らしい。「Game」 の中低音のバースト具合。スピーカーが飛びそうです。切ない歌詞の「Baby cruising Love」泣きたくなる「マカロニ」圧倒的な「 Butterfly」 。フィルターを通したロボ声だから分かりにくいけれどメロディーはユーミンっぽいんじゃない?だからレトロフューチャーな感じがするのかもしれない。渋谷系から秋葉系まで取り込んだこのクオリティーであればヨーロッパ(特にパリ)やロンドンでライブすればかならず成功でしょう。ちなみにリンクを貼っている miko さんは広島出身なんだけどお母さまの友達の娘があーちゃんだそうです。

The Pharcyde ― Bizarre Ride II _2LP _92 _Hip-Hop
四日市に住んでいた頃。足繁くレコードを買いに名古屋に出かけた。バナナ栄店でたしか店長は S 氏で「今流れているのかっこいいですね。誰ですか?」と訊ねこのレコードを知った。たしかアナログは売り切れていて再入荷後連絡してもらった記憶がある。10年前だ。01年 FM で西海岸アンダーグランドヒップホップの特集を組んだ時このアルバムから Soul Flower (Remix)と Return Of The B-Boy を選んだ。そして月日は流れ NHK のTR で(司会の一人は本上まなみ嬢)リップスライムがゲストだった時音楽的ルーツとして取り上げられたのがこのレコードだった。メンバー全員が文句を付けない好きなものだったらしい。たしかに彼らの「雑念エンタテイメント」とSoul Flower とは 相通じる音楽性がある。DJ FUMIYA は番組内でカラーレコードをスピンした。へえそんなレコードあるんだ。って思っていた。そしてオリジナルが見開きで色付きだということをかなり後で知った。。そしてオリジナル探し地獄へ。4000円で発見。決して安くないけど大好きレコードだから。ところが。見開きじゃないし青と黄色だし何故か曲順が違っていてReturn Of The B-Boy が D 面頭に来ている。オリジナルじゃないの? Hip-Hop にも好きな曲は沢山あるけれどアルバム通じて飽きないレコードTop 5に確実に入るレコードです。名古屋で最初に買ったのはEU プレスで思いっきりリリース表示が2000年になっている。それがなんだか嫌で。オリジナルとEU 盤見ていて気付いたのだけどジャケットのデザインが大幅に違っていた。何故?とにかく開放感溢れるアルバム。全曲好き。ジャジーでディープな On The DL . 憂いに満ちソウルフルなPassing Me By .そしてとにかくかっこいい Return Of The B-Boy !

The Pharcyde - Ya Mama _ 12_ 92_ Hip-Hop
ネットで調べると彼等のデビューシングルだそうですが、残念ながら高値(1480円!)だったにもかかわらずレコード番号から判断するとセカンドプレスのようです。まぁ良いか。好きだもんな。というのもカップリングが I'm That Type Of Nigga と Soul Flower (Remix) だから。特に SFR !アッパーな感じと楽しさが素晴らしい。今でも使えるはず。じゃぁなんで曲名にリミックスってついているかというと初出は Brand New Heavies のアルバムでそれを J-Swift が制作し直したからで。アルバムもリミックスバージョンが収録されています。初出よりこちらのバージョンの方が素晴らしいという希なケースです。

The Pharcyde - Passin' Me By _ 12 _ 93 _ Hip-Hop
大好きなヒップホップアルバムトップ5に入る Bizarre Ride II The Pharcyde からのシングルカット。サンプリングのレコード(Quincy Jones / summer in the city)の盤質が良くなかったらしく針音しっかり入ってます(笑)。黄昏感満載の名曲。カップリングは Pork 。アルバム未収録。アッパーなジャズネタは誰の演奏?どうもこのレコード再発のようです。ややこしいんだよね、この時期の彼等のレコードは。まぁ、そんな事情はどうでもよくて曲が良ければそれで満足。500円!

The Pharcyde - 4 Better Or 4 Worse _ 12 _ 93 _ Hip-Hop
大好きなアルバム Bizarre Ride II からのシングルカット。プロモ盤だけしかリリースされていない模様。西海岸っていうのは人を快楽原則に忠実にさせるのかな、実に開放的で素晴らしい。Pack The Pipe のフルートは H. マン。そしてアッパーな Return Of The B-Boy の問答無用の格好良さ。300円!

The Pharcyde - Otha Fish _ 12 _ 93 _ Hip-Hop
大好きなアルバム Bizarre Ride II 収録の曲。店主によればオリジナルだとのことで、1200円で購入。昔に比べれば安なった。タイトル曲は H. マン / Today 使い。(持ってたけど泣く泣く処分)。リゾート感溢れる名曲。The Angel Remix は M. ゲイ/ Since I Had You 使いだけど、ジャズっぽい。そしてよく分からんのがPassin' Me By (Fly As Pie Mix) 。コモンのリザレクションのネタと同じようなフレーズなんだけど、演奏者も曲名も違ってる。前者は A. Jamal / Dolphin Dance で後者は R.Ayers / The Third Eye 。聴き間違いか、それともタイトルだけが違うの?そんなことはさておきめっちゃ良いよ。

The Pharcyde - Labcabincalifornia _ 2LP _ 95 _ Hip-Hop
このレコードは京都へ戻る直前に名古屋のバナナで買ったもの。聴いたのは生活が落ち着いてからだったと思う。久々に聴いたのだけどやっぱり素晴らしくて。東が、どことなく、アートとしての緊張感を感じさせるのに対して、やはり西はメローで洗練されていて良く云えば「リラックス」で悪く云えば「だらけムード」。冒頭からの5曲連続引きの攻撃がとてつもなくて後半が霞んでしまっているものな。じっくり聴けばそういったことも解消されるのかもしれない。Jay Dee の本領発揮大活躍アルバム。

The Pharcyde - Runnin' _ 12 _ 95 _ Hip-Hop
このシングルは大人気曲で日本でも高値だったのでロンドンで買った。なんて云うのだろう。寂寥感って呼べばいいのかな。古びたギターループはボサノバのルイスボンファが S. ゲッツの曲で弾いたアルペジオをサンプリングしたもの。そして3人のラッパー達の絶妙さ。Slim Kid は『ホテル・カリフォルニア』を思わせ、knumbbskull (なんて発音するの?)の極めつけのワード『Its 1995』がとどめを刺す。そして Can't keep runnin' away というコーラス。まったくもって全てが完璧。

The Pharcyde - She Said _ 12_ 96 _ Hip-Hop
彼らの2nd Labcabincalifornia からのシングルカット。1st も好きだけどメローさを増した、2nd も大好きなのは当然で。このシングルも 2 Jay-Dee Remix 3 Mike Caren Remix と針が進むにつれメローさが増す。Mike Caren Remix がよりメローで心に染みました。
Primal Scream - If They Move , Kill 'em _12"_98_ Rock_CRE284T
A1 If They Move Kill 'em - My Bloody Valentine Arkestra A2 Darklands
B1 12" Disco Mix B2 Badlands
前作Vanishing Point に収録されていたそれほど印象に残ってなかった曲をマイブラの Kevin Shields がミックスしたシングル。名古屋のバナナ栄店で壁に飾ってあるのを手にとり「サイケデリックの極北」みたいなキャプションに釣られてそれほど期待もせずに聴くと凄くてさ。ほぼ毎日ヘッドホンで聴きまくる。とにかく音の洪水!こんな凄いのがシングルのみだなんてもったいないなぁとか思っていた。しかしこれが起爆剤となりXTRMNTR の方向性が決まった記念すべきシングル。アルバムには MVB ARKESTRA If They Move Kill 'em と曲名を入れ替えて収録。A2 はギターの逆回転などをほどこしたジザメリのカバー。B1はオリジナルバージョンを整理されたポストパンク風にしたもの。B 2 はA1 のダブバージョン。
このシングルは Sam Peckinpah(「荒野のガンマン」や「ワイルドバンチ」を撮った映画監督)John Coltrane(ジャズ。サックス奏者)Ian Curtis (ジョイ・ディビジョンのボーカル)Rosa Ruxemburg(政治理論家にして革命家)に捧げられています。
プライマルのシングルの無音の溝の部分にはメッセージが刻まれていて例えばCome together には You might say I'm dreamer John Lennon But I'm not the only one John Lennon 、と『 Imagine』 の歌詞。 このシングルは意味がよくわからないのだけど A 面はRehab B面はIs For Quitters

Primal Scream - Swastika Eyes _ 12" _ 99_ Rock_ CRE326T
A swastika eyes chemical brothers mix
B swastika eyes spectre mix
本当の意味での先行シングル。出た当時は少しがっかりしていたんだよ。なんでこんなディスコみたいな曲なんって。もっとぶっ壊れていて欲しかったんだよな多分。改めて聴くとまぁまぁ酷くはないけどめっちゃ素晴らしいと言うわけでもない。ケミカルとは彼らがまだダスト・ブラザーズと名乗っていた頃にjailbird のリミックスを担当した94年以来コンスタントに絡む。B面のミックスを担当しているJags Kooner は Andrew Weatherall とともにSabres Of Paradise を組んでいたメンバー。 例の溝文字。A - Usual rubbish ? B- It'll Rot Your Boots

Primal Scream - Swastika Eyes _ 12"_ 99_ Rock _ SW2
A swastika eyes spectre mix
B swastika eyes david holmes mix swastika eyes david holmes instrumental
彼らのディコグラフィーを眺めていてプロモとしてのみ存在しているのを知り探していたシングル。なんせ大好きなデビッド・ホルムスですからね。見つけたのはロンドンノッティングヒルの Music & Goods Exchange でたった2£。かなり人気が落ちてから発見したんだと思う。 A 面は既発表と同じだと思っていたのだけど若干ミキシングが違っているような気がする。 そして B 面!流石だよ。後のエレクトロクラッシュを準備するような音造りがされています。 溝文字は上に同じ。

Primal Scream - Xtrmntr _ 2LP_ 00_ Rock_ CRELP239
RO か bounce で得た事前情報で今度の新作にマイブラの Kevin Shields が参加していると知り否が応でも期待は膨らんでいた。そしてとうとう手にいれたのは四日市のレコ屋。ちょうどその頃は FM でDJ をやっていてそのアルバム内容の凄まじさに一人テンションが上がり2000年7月一ヶ月間4回を費やしてプライマルの特集を組んだほどの入れこみようだった。世間ではどういう評価なのか知らないけれど(たぶんいまだに『スクリーマデリカ』が上なんだろう)とにかくぶっ壊れた感じが素晴らしい。若い時はやんちゃで大人になるとまるくなるのが普通。でもプライマルは若い時はポップで大人になれば尖り出す。人に説明す時にはスピッツでデビューしてミッシェルガンになるバンドという風にしている。ではここではシングル以外の曲を軽く紹介。
Exterminator 打ち込みポストパンクファンク!コード感を殆ど感じないのは中庸部分を全部カットしているからか?produce - brendan lynch ーYoung Disciples の1st やPall Weller を手掛けた。
Pills 不穏当な気配を醸し出す似非Hip-Hop 。mix - dan the automator ーKool Keith とかつてDr Octagon を組んでいた(といっても聴いてない)。
Blood Money とにかくかっこいい!(60年代インパルス系?)ジャズやスパイ映画のサントラの要素をぶちこんだドラムンベース的ブレイクビーツ。この曲には沢山の人が絡んでいます。 brendan lynch , adrian sherwoodー ON - U レーベルでパンクとレゲエを繋げたプロデューサー(といってもこれまた聴いてない)ー前作Vanishing Point のダブ盤 Echo Deck を制作。additional production - david holmes テクノからスタートしブレイクビーツを経て今は?最も有名な仕事は映画 Oceans のサントラ?program - tim goldworthy ex UNKLE ! そして2000年代初頭ハイプだったディスコパンクなるムーブメントを広めたDFAレーベルを設立。
keep your dreams 唯一のオセンチ路線。なくてもいい感じがしたりするんだけどあまりにバキバキばかりだとなぁという配慮から収録されたのかも。
insect royalty これまた不穏な所を狙ったHip-Hop 。2曲は要らないな。
shoot speed / kill light これまた最高の曲。曲名はVelvet みたいだけど曲調は Stones ? 特に後半のインスト部分はJampin' Jack Flash みたい。produce - kevin shields ーマイブラ。ギターbernard sumner ーニュー・オーダー!

といった感じでとにかくその時代のクラブ系音楽の断面を切り取り、ロック人脈とともに料理したアルバムです。だからこんなにも様々な人たちが大集合するのです。これくらいばらけていないとロックじゃない感じがするのは『ホワイトアルバム』が僕にとってのロックの理想型だからかな。 インナーの Thanks to にクレジットされている名前の一人は liam howlett ー Prodigy のリーダー。 レコード無音部分の溝のクレジット
A-Free Staal Ram B- An Innocent Man C- Self Defence D- Is No Offence 意味がよく分からないのは A 面だな。どう見てもそうとしか読めないんだよ。

Primal Scream - Kill All Hippies _ 12"_ 00_ Rock_ CRE332T
A1 kill all hippies A2 the revenge of the hammond connection
B exterminator ( massive attack remix )
そしてアルバムからのシングルカット第一段!来たぁって感じ。バキバキエレクトロ二ックファンクな A1。ファズで歪ませたベースといいバキバキの打ち込みといい、とち狂った感じの上にボビーのへなちょこファルセットボイスが乗っかる。drum programing keith tenniswood (andrew weatherall とtwo lone swordsmen を組む)。多分冒頭の歌詞は you count the money , I got the soul 。you はhippies で殺さんとあかんと告発してるんでしょう。A2 はオルガンをヒューチャ―したジャズファンク。アメリカ南部志向です。
そして B 面。低音をより増強して凶暴になったリミックス。素晴らしい!流石だよ。 カーティス・メーフィールドに捧げらており例の溝文字も A -Curtis Mayfield B -Movin' On Up (彼の1st に収録されている大ヒット曲。以前ナイナイサイズの OP で使われてました)だからファルセットで歌ってるんだな。

Primal Scream - Accelerator _ 12" _ 00 _ Rock _ CRE333T
A1 accelerator A2 i'm 5 years ahead of my time
B when the kingdom comes
このシングルで Creation Records は15年にも渡る幕をおろす!
A1 はとにかくノイジーでぶっ壊れたロック。かっこ良すぎ。ボビーのボーカルも負けちゃいない。何かを通してんだろうな。ファズとか。mix はマイブラの kevin shields 。ひょっとしたらノイジーなギターも彼が演奏しているのかもね。my bloody valentine の大傑作 Isn't Anything の時代に舞い戻った感じが素晴らしい。やっぱりこうでないと。(僕の中ではそれほど Loveless は重要じゃない)。
A2 は60's garage band Third Bardo のカバーらしいけれど元曲を知らんので判断つきかねる。ベースはmarco nelson ーex young disciples !
B はもろWho をネタに使った曲。イントロは I Can't Explain だし。だからかギターソロはPaul Weller が12弦のリッケンバッカーを弾きまくる。ケヴィン・シールズはフィードバックノイズを担当。とにかくかっこいい本当の最後の一曲。溝文字はレーベル閉鎖などの諸事情から余裕がなかったのか刻まれず。
Sly And The Family Stone - Stand ! _ LP _ 69 _ Funk
初めてスライを聴いたのは大学生の時。渋谷陽一のサンストで特集があった。ロックを中心に聴いていた耳にも十分に刺激的なサウンドだった。その特集からそれほど離れていなかった、と思うのだが、今度は大沢誉志幸の番組でスライの特集が。真偽のほどが怪しいのでネットで調べるとおかしい、同時期に二人は番組を担当してない。え?どういうこと?衝撃が持続していた、と逃げておこう。そもそも渋谷がスライの特集をやったのかどうかも怪しいな。まぁプリンスをプッシュしていたからありえん話じゃないけれど。『スタンド!』を買ったのは京大の農学部入り口近くにあったバナナのマークが看板に使われていたレコ屋 Joe's Garage。部屋にわずかに残るお宝レコードつボイノリオ『ジョーズ・ヘタ』と一緒に買った。87年1月24日。そのレコードは英盤の再発で曲名がジャケットにはクレジットされておらず、なんとなく覚えていた『スタンド』という曲名だけで買った。 I Want To Take You Higher がスピーカーから流れてきた時の興奮は今でも聴くたびに思い出す。名うてのメンバー(たしかピンクのメンバーもいた)を揃えた大沢のバンドもこの曲はコピーできなかったと。たしか七拍子系の変拍子なのだ。 これはたぶん黒人音楽の師匠加藤さんの発言。そして四日市から京都へ戻り、再び Joe's Garage で今度はダブルジャケットのアメリカ盤を買う。03年11月4日。オリジナルかどうか分からないけれど2900円。数曲の歌詞もプリントされています。その頃のフェイバリットは Sing A Simple Song 。ファンキーなリズムに酔いしれた。そして今回買ったのは当時の国内盤。厚紙の八頁に及ぶライナーが当時の受容のされかたを知る上で貴重だと思ったのだ。知っている名前は今野雄二のみ。日付けは72年4月。レココレ増刊『ソウル&ファンク』で当時のことを中村とうようが回想しています。「『ニューミュージック・マガジン』が創刊したばかりのころ、日本で初めてスライのアルバムが発売された。向こうでの4枚目『スタンド!』がそれだ」。NM の創刊が69年。ということは初回盤じゃないな。ライナーにディスコグラフィーが載っていて『暴動』まで紹介されています。越谷政義は記している「ここ1〜2年の間に、スライ&ファミリーストーンの後追うようにして、ファンカデリック、バーケーズ、クール&ザギャング、ブラック・メディア・・・・といったグループがブラック・ロック・サウンドを打ち出しているが、これは1970年代のリズム&ブルーズ・シーンの新勢力としてこれからも増々活発な動きを見せてくると思われる」。ちなみにディスコグラフィーの3rd 『Life』には72年9月発売予定、とある。そういえば最近車の CM で『ライフ』みたいな曲が使われてます。すべてリリース順に日本で発売されたわけじゃないのだろうか?
ファンカデリックのドロドロしたどす黒さに免疫がついた今ではキャッチ—な曲よりも Don't Call Me Nigger , Whitey . や Sex Machine の2曲に格好良さを覚えます。

Sly And The Family Stone - Fresh _ LP _ 73 _ Funk
これは買い足しレコード。部屋にあるのは英国 Edsel 盤。たしか80年代後半か90年代初頭に買ったはず。当時はなんかピントこなくて、部屋に眠ってた。後に、マスター違いが再発されていたと雑誌で読んだ。なんかモコモコしてたんだよな。で安くアメ盤を見つけて、ラッキー!聴き直してこんなに素晴らしいアルバムだったなんて驚きました。とにかくよく言及されるのはAndy Newmark のドラムが炸裂の In Time なんだけど、その他の曲も全て良い。UK-Soul の Mica Paris がカバーした If You Want Me To Stay 。RS のサティスファクション使い(笑)の I Don't know (Satisfaction)。心に染みるディープなR&B のQue Sera Sera 。なんてことないのに何故か、心奪われる If It Were Left Up To Me 。みんな良い曲。『スタンド』『暴動』より好きだな。

Two Lone Swordsmen - Stockwell Steppas _ 2LP _ 97 _ Techno
2月16日のイベントでプライマルは何をかけようかな、と棚をごそごそしていると、あまり記憶に無くて美しかったなぁという印象しかなかったシングルがあった。Primal Scream Meet The Two Lone Swordmen Stuka 。聴いたらやはり奇麗なダブでこれをもって行ったけれど、結局かける瞬間は来なかった。でそのイベント会場だった「ほんレコ」で買ったのがこのレコード。試聴したら本当に奇麗で、見直したんだよな。美しい4打ちトラック多数収録。特に涼しげなフルートがヒューチャーされている Turn The Filter On が大好き。そして当時の時代を反映してドラムンベースを取り入れた Spraycan Attack も良い。ご存知 A. Weatherall と K. Tenniswood の二人ユニット。