栽 培 ・  管 理

 1.栽培について        ● 2.栽培管理         ● 3.栽培のポイント


1.栽培について

C.walkerianaとC.nobiliorの違いと特徴

サンダ−リストでは、C.walkeriana とC.nobiliorは同じ種類として扱われるが、違う種類であることはその特徴の違い(遺伝子状も違うとのこと)からも言える。このため栽培も多少変えることが必要です。

 

1.C.nobiliorはC.walkerianaに比較して

 

1)日射・通風をより好み滞水を嫌う。

 

2)成長期・休止期がより明確なこと。※(高温栽培18℃では周年に渡り成育する。)

 

3)肥料負けするものが少ないこと。

 

4)開花は栽培温度で変化するがマットグロッソで2月中旬・アマリエでは3月下旬場合により5〜6月が中心となること。※このため施肥及び水遣りに注意が必要。

 

5)C.walkerianaに比較して短日開花反応が遅いため花期が遅くなる。

 

6)厚弁の大輪花が多く花持ちが長いこと。

 

7)C.nobiliorは改良の歴史もまだ浅く良い親(D.R.Wenzel & Perfection)が山採されて、大幅に進歩した未だ新しい花と言える。

 

8)花熟に達するまでの期間がやや長い。

 

2.C.walkerianaはC.nobiliorに比較して

 

1)やや水を好むが肥料に弱いもの(alba・Feiticeira・etc)が多い。

 

2)やや低温(最低13℃)でも育ち花熟(苗→開花株)に達する期間も早い。

 

3)開花のための短日反応がより鋭敏で花期も置き場所等により10月下旬〜2月中旬となる。※11月中に開花した株翌年の3月頃に再度開花が有る場合が多い。

 

4)花熟(苗→開花株)達する期間も早いが、良い開花を見るには初花を見た後、2〜3作必要です。

 

3.Sibling-Cross苗及び分け株(OG)購入の要点

 

1)

苗の購入時に苗の両親を確認出来れば花が予測出来ます。

   

その苗の花の平均値は両親を足して2で割った花と思えば良い。

   

中には最もらしく「良い花同士の交配では、なかなか良い花が生まれません。むしろ特徴的な花を親として選ぶと、両者の良いところを受け継いだ花が出来ます」と購入した苗はこの様な花が咲くが如く言う人がいますが、この確率は数百分の一です。ほとんどの場合3〜4年栽培して花を見ればゴミ箱行きとなる。

   

ここでの最大の問題はハイブリッド(交配種)のように親(山採集品若しくはシブクロスの場合の両親)が明確で無いことです。現在までC.walkerianaはブラジルで長年の間交配が行われて血が重なっている場合が多い。このためC.walkerianaの良い花同士では良い花が咲かない場合も有ります。C.nobiliorの場合は良い親が無かったことでSibling-Crossの実績がほとんど無くamaliae‘Perfection’とマットグロッソの‘D.R.Wenzel’が採集されてからと言っても過言ではありません。このためこれらのオリジナルの親を使用したSib-Crossの中にはF1の様に雑種強勢的な良い花が多くあります。

 

2)

MC親株を避ける(MC株はOG株のコピーと言うべき物で、良い方に変異することも有るが、ほとんどは悪い方に変異が出ることが多く潜在的な変異も有り、親株として使用することは論外と言うべきことです。

 

3)

グループの中でより葉の幅が広い・根の太い物を選ぶ(倍数体の兆候は根・葉に特徴がでる場合が多い)

 

4)

グループの中で良い育ちの物は花熟に早く達するが、良い花とは限らない(経験則で言えば、成育中間以降で良い花が咲く場合が多い)。

 

5)

一番良い購入適期は成育期始めに購入して、場合により共通の管理が出来るよう栽培温室環境に合う植え替・新規持込の都度病気及びカイガラ虫を持ち込まないよう消毒等を行えば作落ちも少なく良い結果が得られる。

 

6)

栽培等の疑問を感じたら、特に会員の方であれば遠慮無く問い合わせ下さい。

 

4.オリジナル分け株の購入

 

評価の高いオリジナル分け株の購入は高額です。このため購入に当たって注意すべきことは

 

1)

購入目的(観賞交配etc)を明確にしてその評価をし、購入先が現在MCをしているか、また将来MCをする予定があるかどうかの確認をする。(教え無い場合はMCをする又はしている。)

   

実例では高価なOG株を購入したが、その後2年も経過しないうちに開花株に近いMC株が販売されたり。Self・Sib-Cross苗が販売されれば良い気持ちに成らない。

 

2)

新芽の成育を確認して購入すること。

   

根傷みしていることも多く新芽が動かないのでは購入の意味が無い。

 

3)

株分けは成育初期に行われるのが普通です。秋まで待って購入するのが良いのですが、良いものは売り切れる場合も多く、如何しても入手したい場合は事前に予約するのが良い。

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