ジョセフ・マーフィー (眠りながら成功する)
人間には二つのタイプがある。一つは、磁気をおびた人であって、自信と信念にあふれている。もう一つは、磁気の抜けた人で恐怖と疑念でいっぱいである。
磁気をおびた人間になり、そして永遠の大秘密を発見しよう!
自分の習慣的な考え方に基づいて、一日中潜在意識に種子を蒔いており、どんな種子を蒔いたかに応じて、自分の体や環境という形で収穫を得るのである。
潜在意識は暗示を真に受けて、それを状態、体験、事件という形で実現させ始めるので、建設的な、また調和的な考えを何回も繰り返すことである。 潜在意識は習慣の座であり、意識的な心が習慣的に考えることは、潜在意識に深い轍を作り上げる。
自分の意識する心は「門番」であり、その主たる機能は、自分の潜在意識に間違った印象が入ってこないようにすることである。 人間の最大の力は自分の選択力である。
自分の潜在意識が自分の肉体を作ったものである以上、その内なる完全な型にあわせて肉体を作り直したり、癒したりすることもできるはずである。 但し、自分が、それに完全な健康という考えを与えてやらなければならない。
心の中に種子(考え)を蒔き、それを邪魔さえしなければ、間違いなく芽を出して外的に実現する。 意識する心で十分受け入れた考えは潜在意識の中で具体化され、外に現れるのである。
潜在意識は暗示の力を常に受けていて、潜在意識は肉体の機能や感覚や状態を完全に支配しているのである。
欲する願望を想像し、それが現実になっていると感じれば、無限なる生命原理は、自分が意識的に行った選択、意識的に行った要求に応じてくれる。
結果を生むのは信念、つまり心の中にある考えであり、自分の経験も行為も、自分の人生に起こる事件も環境も、すべて自分自身の考えの反映とそれに対する反応にすぎない。
人生における諸活動のうち、最も影響甚大なものは、目を覚ましている間中、どんなことを心の中に作り上げているかどうかということである。
願望が確実に達成されることを予見しての喜びの感情と安らぎの感情を伴った黙想をすることで潜在意識に働きかける。
感謝する心は常に宇宙の想像力に近いものであり、無数の恵みがそういう心に向かって流れるのである。
言葉に力が入るのは、その言葉の背後にある感情と信念しだいである。
病気を治すためには、潜在意識の生命力を、自分の体中にもっと多く流れ込ませて配給しなければならない。 こうするためには、恐怖、心配、不安、嫉妬、憎悪、その他の破壊的な考えを除去しなければならない。 こういう考えは一切の老廃物の除去をつかさどる体の組織である神経や腺をずたずたにして破壊するからである。
潜在意識に考えを吹き込む一番よいときは、眠りにつく前で、なぜかというと、眠りにつく前と目が覚めた直後には、潜在意識が最も多く露出するからである。
うつらうつらした状態の時は顕在意識と潜在意識との間の葛藤がない。 眠りに入る前、何度も繰り返して、自分の願望がかなえられたところを想像しよう!
富裕な感情は富を作る。
自分の潜在意識が受け入れるのは、ほんとうに自分がそうだと思い感ずることなのであって、単に空疎な言葉や文句ではない。 支配的な考え、或いは信念は、常に潜在意識によって受け入れられる。
嫉妬する心を抱くということは破滅的なことである。 それは自分を非常に否定的な気持ちにさせるからである。
自分は精神的にも物質的にも成長し、拡大し、展開するようにこの世にいるのである。
豊かになりたいという欲求は、より充実した、より豊かな、より素敵な生活を送りたいという願望であり、それは宇宙的調和に基づく要求である。
潜在意識の法則を確信すれば、常に配給を受ける。 お金とは、いいものとか悪いものとかがあるのではなく、よいものと考えればよくなり、悪いものと考えれば悪くなるのである。
受け取るためには与えなければならない。 富に至る鍵は、潜在意識の法則を応用して、それに富の考えを吹き込むことである。
成功への第一段階は、自分のやりたいことを見つけて、それをすることである。
成功への第二段階は、ある特定の仕事の分野に専門を決めて、それについては誰よりもよく知ることである。
第三段階が最も重要で、欲求は利己的であってはならず、世の中に奉仕するという目的を持ってでていかなければならない。
我々が他人から奪うとき、それは自分から奪うことになる。
成功している人は自分の仕事を愛し、自分を十分に表現する。 成功は単に富を集積することよりも、高い理想を持っているかどうかで決まる。
心に描いた絵はどんなものでも、信念と忍耐の裏付けがあれば、潜在意識の奇跡を起こす力によって実現される。
意識する心は、日中の心配、闘争、論争などに巻き込まれているので、定期的に感覚資料や客観的世界から退いて、潜在意識の内なる知恵と静かに交流することが絶対必要である。
精神的態度、つまり、考え方、感じ方、信じ方が自分の運命を左右する。 人はどんな種を蒔こうと、その蒔いたものを刈り取るのである。
自分の未来は、今、自分の心の中にあり、それは習慣的な思考や信念によって決まる。
相手を自分の思うように変えようとしてはいけない。 相手側の誇りや自尊心をこわしやすく、反抗心を生むことになる。
否定的な考えや敗北主義的な考えや、不親切で気をめいらせるような考えに耽るようなことが絶対無いようにしなければならない。
最も幸福な人というのは、自分の中にある最善のものを常に引き出してきて使う人である。 幸福を選ばなければならない。幸福は習慣である。
自分に影響を与えるのは、決して人が言ったりやったりすることではなくて、問題はその言われたことに対する自分の反応なのである。
他人が自分を苦しめることができる唯一の方法は、自分の考えを通じてのみそうできる。
感情的に成熟してくると、他人の批判や立腹に対して悪い反応をしなくなる。
自分がこの世に生まれてきたのは、自分の理想を実現し、永遠の真理や、永遠なる生命の精神的価値を忠実に守るためである。
神は生命であり、この生命原理は、この瞬間も自分を通って流れている。 神は自分を通じて、調和や平和や美や喜びや富として自己表現したがっている。
私たちの体の細胞は全部11ヶ月で入れ替わる。 人は肉体的にも精神的にも新しく生まれ変わるのである。
人は自分自身の心の創造的法則を理解すると、自分の生涯が成功するのもしないのも、他人や環境のせいにするのをやめる。 自分の運命を創り出すのは自分自身の考えと感じであることがわかる。 更に、外的なものは自分の生涯や体験の原因でもなければ、それを条件付けるものでもないことに気がつく。 「人がその心で考えること、それがその人である。」
自分の潜在意識の中に習慣の型を形成する場合、それは、一つの考えや行為を何度も何度も、潜在意識の中に路線として確立し自動的になるまで繰り返すことによってなされる。
よい習慣でも悪い習慣でも選ぶのは自分自身である。
自分の意識する心の中に見る心の絵は、それがどんなものであれ、信念の裏づけがあれば、潜在意識によって実現される。
恐怖は人類最大の敵である。 恐れていることの大部分は現実には存在しないものである。
それは単に気味の悪い影が集まったものにすぎない。 そして影とは現実のものではない。
私たちの心や肉体に有害な老化の影響を与えるのは時間に対する恐怖であって、時間そのものではなく、また、時間の影響を神経症的に恐れることが、早老の原因である。
神は大生命で、それが今自分の生命につながっている。 生命は自己革新力があり、永遠にして破壊されることがなく、すべての人の現実である。 自分の生命は神の生命であり、永遠である。 人間の死後も生命がある。
人の考えるところのもの、それがとりもなおさず、その人である。