(5)「大工仕事と電気工事」
9月1日 ★64日目
フレーマーさんの仕事が終わる頃、断熱材の施工が始まりました。このピンクの断熱材は「フルカットサン」という高性能断熱材で、標準の断熱材に物足りなさを感じたためにオプションでレベルアップしたものです。
標準仕様の断熱材との違いを実際に確認したわけではないのがちょっと残念ですが、感覚的に評価するとしたら「非常にボリュームがありかなり頼もしい感じ」といったところでしょうか。
厚さは140mm、密度は16kgで、密度的には標準の断熱材と同じのようです。高性能断熱材というからには密度も24kgに上がると思い込んでいたのでちょっと意外でした。「北海道等の寒冷地で使用される高性能断熱材」とだけ説明され、スペックをしっかり確認していなかったのは反省点ですね。
本などで、断熱材がビニールに入ったまま施工されている例が幾つもありましたが、防湿効果と、「ずり落ちないように」ということだとしたら、この断熱材は大丈夫なのでしょうか?オプションとしては屋根裏のブローイング工法と併せて約300千円かかりました。うちわけは聞いていませんが、ハウスメーカーさんが言うのには、ブローイングよりもこのフルカットサンの方が結構高くついたそうです。

通常、断熱材を施工したあと、その上から石膏ボードを張るのですが、石膏ボードには釘やネジがほとんど効ききません。在来工法なら柱や鴨居に気軽に釘を使える事を考えるとちょっと不自由ですよね。アンカーボルトを使ってしまうと、外した後に大きな穴があいてしまいます。そこで、額等を飾りたいという場所にはコンパネ(合板)を入れてもらえることになりました。というわけで、ここぞとばかりにあちこちにコンパネを張ってもらいました。後から思いついて追加もしましたので、大工さんもさぞかし大変だったことでしょう。ツーバイ系の家を建てる方は事前に考えておくことをお勧めします。
電気工事もかなり進みました。照明の位置、スイッチの位置、コンセントや電話・テレビの配線の数や位置は、少しでも住み易い家になるようにかなり検討しました。エアコンの位置については、自分で考えていた位置があまりうまくなくて、業者さんの提案で変更しましたが、ポイントは @家の正面(特に玄関に近いところ)に室外機が来ないほうがよい(来客に熱風が吹き付けるような形は特によくない A出窓の真上にはエアコンを取り付けにくい B屋外配管の取りまわしを考えてエアコンの位置を決めた方がよい ということでした。素人考えで、エアコンの風が直接部屋全体に届くような位置に設置することにこだわっていましたが、空気は部屋の中で循環するので特に心配は必要はないそうです。
壁の厚みを利用して一階のホールと居間にニッチを作ってもらいました。このままだと奥行きは11センチほどしかないのですが、底の部分に建具の造作部材(幅木っていうんでしょうか?)の余りを貼ってもらうと奥行きがもう少し稼げ、建具とも揃ってかなりよい感じになります(しかも幅木はタダ)。「大工さんの手間の分だけで結構です」ということで1箇所5千円でやっていただけましたが、外壁にニッチを作るとその部分だけ断熱が途切れてしまうから好ましくないということで、基本的に内壁にしかつくれないのが残念でした。まああちこちニッチだらけでも困りますが。
一階のホールのニッチは階段を下りきった正面に設置し、廊下の照明(ダウンライト)でライトアップするようにしてみました。そのためにダウンライトは照射方向を変えられるタイプにしたのですが、明るさや光の広がり具合はカタログ上のスペ
ックで検討しただけなので「インテリアと照明を兼ねる」という皮算用がうまくいくかどうかはややギャンブルですね。
9月17日 ★80日目
「玄関ホールをゆったりと取ると家が豪華に見えるよ」といわれ、開放感を出すために階段の手すりにはスピンドルを採用しました。あれもこれもダイケンの製品ですが、同じピュアブラウンで色を揃えながら、一階の建具だけを無垢の木を使ったシリーズにしたのは、確かによい提案だったなと思います。階段は、本来ピュアブラウンがなかったのですが、まったく偶然にも、発注の直前になって出された新版のカタログにこの色が登場したため、ペンキで色合わせなどという原始的なことをしないですみました。
9月22日 ★85日目
まるで雪が積もったような・・・・。これは天井裏の断熱材の様子です。別のページも触れましたが、断熱材の選択には結構悩みました。ブローイング工法の強みは、断熱材を隙間なく敷設できること。高気密・高断熱の家で、最大のネックは夏の暑さ対策(※)だと思い、瓦屋根と天井部分の断熱にこだわりました。
コストと効果の関係を自分で確認してから決めることができないのが最大のネックでした。過剰投資かも・・と悩みながらもロフトの居住性のためにブローイング工法を選択したのに、終盤に来てちょっとした心変わりがあり、ロフトの天井だけはグラスウールの内張りになってしまいました。ロフトの居住性については来年の夏にならないとレポートできませんね。
※高気密・高断熱の家は、いわば魔法瓶のようなもの。熱いものを熱く保ち、冷たいものを冷たく保つことを目指しています。ところが、住まいはもともと中に住む人間が生活の中で熱を放出するものですし、窓があれば暑さは太陽光線とともに確実に室内に入り込みますから、これをシャットアウトすることは不可能といってもよいかもしれません。そのうえ、ひとたび室内に入り込んだ熱は、建物の高断熱性ゆえに中に留まろうとします。というわけで室内を快適な涼しさに保つことの方が困難な課題だと思うわけです。