知っておきたい婦人科の知識

梅毒

　梅毒は近年、感染する人が増加しており、重要な性感染症のひとつです。

　梅毒トレポネーマによって起こる感染症で、感染すると焼く２～３週間で外陰部や膣の部分に硬いしこりが出現し、その後水泡化して表皮が破れて、潰瘍化しますが、痛みはありません。
　感染後２～３ヶ月たつとからだ全体に発疹ができたり、外陰部や肛門付近にただれたような小豆大のできものがあらわれ、微熱やだるさを感じます。

　抗生物質による早期の治療を開始すれば、完治しますが、進行すると脳の神経が侵され廃人のようになってしまうこともあります。

　妊娠中に感染すると、赤ちゃんが先天性の梅毒になる可能性があるので、妊婦の梅毒検査は必須になっています。
　感染しても血液検査が陽性になるまで３～４週間かかるといわれていますので、注意が必要です。