知っておきたい婦人科の知識
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卵巣癌
卵巣にできる腫瘍の15%は悪性です。卵巣癌は毎年増加し、一年間で4,000人ぐらいの方が亡くなっており、子宮癌で亡くなる方とほぼ同数になっています。また新たに卵巣癌になる方は、年間6,500人ぐらいと考えられています。
卵巣はお腹の中にある臓器なので、腫瘍ができただけでは、症状はありません。
腫瘍が赤ちゃんの頭ぐらいに大きくなり、下腹部のしこりとして触れるか、茎捻転による激痛(腫瘍がおもりのような役目を果たし、卵管の部分がねじれる)で発見される以外症状がなく、卵巣癌では、腹水など、病気が進行した状態で発見されることがよくあります。
産婦人科では経膣超音波を使用することで、卵巣腫瘍を早めに発見できるようになりました。お腹の表面より、膣の中から超音波検査をした方が、卵巣により近いところから検査できるからです。
卵巣に腫瘍がないかどうかを調べることは大事なことと思います。