B解析方法

 書き込める形のBイメージを用意する。これは64Kバイト256Kバイトとか切れのいいサイズになっているはず。ここではCUSL-2の1006.011(ベータ版)を例にする。
このBイメージ内にはいくつかのBが圧縮された形で入っている。イメージ内に何が入っているのかを見たり、1つ1つを取り出したり追加したりするにはCBROMというツールが使える。これはコマンドプロンプトなどで使うツール。ここでは1.24cを例にする。古いものだと取り出すことができない。

中身を見る。コマンドプロンプトあるいはDOS窓などから
CBROM BIOSイメージ名 /D
とすると中身の一覧を見られる。

CUSL-2の1006.011の場合は次のようになった。

cbrom124 1006.011 /D CBROM V1.24C (C)Award Software 1998 All Rights Reserved. ********     1006.011 BIOS component ********
 No. Item-Name         Original-Size   Compressed-Size Original-File-Name ================================================================================ 0. System BIOS       20000h(128.00K) 13AC0h(78.69K)  stn.bin 1. CPU micro code    05066h(20.10K)  02B60h(10.84K)  cpucode.exe
  2. Other(6000:0000)  07D12h(31.27K)  0423Eh(16.56K)  AWARDEXT.ROM 3. EPA pattern       00642h(1.56K)   002A1h(0.66K)   awardepa.epa 4. ACPI table        0366Ch(13.61K)  01317h(4.77K)   ACPITBL.BIN 5. VRS ROM           01F65h(7.85K)   012BBh(4.68K)   cav_shdw.bin
  6. LOGO1 ROM         0D800h(54.00K)  08641h(33.56K)  ba3003m1.lom 7. Other(4013:0000)  0C000h(48.00K)  06BD2h(26.96K)  d81x2371.dat 8. HPC ROM           08000h(32.00K)  04FCAh(19.95K)  pci32.rom
  Total compress code space  = 33AC0h(206.69K) Total compressed code size = 312AEh(196.67K) Remain compress code space = 02812h(10.02K)
                      ** Micro Code Information ** Update ID  CPUID  |  Update ID  CPUID  |  Update ID  CPUID  |  Update ID  CPUID ------------------+--------------------+--------------------+------------------- 0866    1066   |     0000    0000   |     0000    0000   |     0E08    2F07
   0932    BAED   |     3EF0    2201   |     3EF0    2201   |     3EF0    2201 3EF0    2201   |     3EF0    2201   |     0000    0000   |     0000    0000 
No.0 System BIOS --- stn.bin
BIOSの中核部。これがいわゆるマザーボードのBIOSである。リセットされてから、OS起動の手前まで動く。

No.1 CPU micro code --- cpucode.exe
CPUのバグFIXのパッチ。しくみは知らないが、P6系のCPUではMICRO CODEにパッチを当てられる。その実際のコード。

No.2 Other(6000:0000) --- AWARDEXT.ROM
BIOSのセットアップメニュー。DELキーを押したときに出てくるメニューのコードが入っている。

No.3 EPA pattern --- awardepa.epa
BIOS起動時に出るEPAロゴ(エナジースター)のパターン。書き換えられることを知っている人も多いだろう。(EPA=Environmental Protection Agency:米国環境保護庁)

No.4 ACPI table --- ACPITBL.BIN
??? 不明。当然、ACPI関連の情報テーブルなのだろうが。

No.5 VRS ROM --- cav_shdw.bin
ウイルスチェック関連のもよう。詳細は知らない。

No.6 LOGO1 ROM --- ba3003m1.lom
LANのブートROM。Ether Express PRO 100+用。ICH2内蔵LANで使うものらしい。PXE BIOSとも言われ、LANでのOSのリモートインストール時などに使われる。名前(※)はともかく。

No.7 Other(4013:0000) --- d81x2371.dat
チップセット内蔵ビデオのBIOS。

No.8 HPC ROM --- pci32.rom
SYMBIOSのSCSI BIOS。NCR BIOSとか言われるもの。(SYMBIOS、NCR共に昔あったSCSIチップ会社の名前)

Micro Code Information
内容は不明。ちょっと調べればすぐに出てきそうだが。

※名前
どうも決まった位置に張り付くものはCBROMが勝手に名前を付けているようである。


http://www10.plala.or.jp/p205tb16/bios2.html

坂井瑞穂