MPEG作成



 ビデオCD作成に必要なことを簡単にまとめておく。ここではいちばん簡単だと思われるMPEG1変換方法をのせておく。この手の話はいたるページで紹介されており、かつページごとにいろいろな方法で紹介されているのがおもしろい。
 いろいろあって各ソフトへのリンクは張っていない。名前をキーに検索エンジンででも探して欲しい。最近はMPEG4+MP3にする人が多かったり、しばらくしたらMPEG2エンコードしてDVDにすることがはやりそうではある。

 作成するために考えなくてはならない事柄は次のとおり。
1.映像ソースを用意する。
4.MPEG変換する。
3.編集する。不要部分のカット。
5.CD-R等に焼く。

それぞれで使えるフリーソフトを中心に、簡単にまとめる。
こちらではもう少し細かい話題をまとめてある。
ここでは同様の内容をもうちょっと手を入れて編集する話題をまとめてある。

1.ソースを用意する
(3)DVD-VIDEOから(SmartRipper)
 映像ファイルは\Video_tsディレクトリの下の*.vobファイルなのだが、たいていのDVD-VIDEOにはCSSというスクランブル(暗号化)がかかっている。パッケージにも大抵「複製不可」などの記述がある。その場合、単にエクスプローラでコピーしただけでは使えない。もしかしたらコピー自体させてもらえないかもしれない。一連の映像はたいがい複数のVOBファイルに分割されている。その他の*.ifoはメニューや字幕などの情報、*.bupは*.ifoのコピー(そのため同サイズ)らしい。このツールでは同時にチャプタごとにvobファイルに分割することができる。ここではファイル名を連番にならないようにするとよい。
 あらかじめ設定でFileSplitting=everychapter、Options=Createxxxすべてオフ、Copy...オフにしておくとよい。ただ同じ場面で別タイトルになっていることがよくあり、この判断は切り出してからでないとできない点は痛い。(LBA-Start,LBA-Stopをよく見ればわかるのだが...)

4.MPEGに変換する
4.1 サウンドを分解する(DVD2AVI)
 起動後vobファイルをドロップして、「SaveProject」でd2vとac3/wavファイルを作る。VOBファイルが連番だとすべてつないだ状態で処理されてしまうので、あらかじめ連番にならないようにファイル名を変えておくか、OPENで1ファイルになるようにDELボタンで削除する。
 リニアPCMの場合には48kHzのwavで出力される。AC3はAzidなどでwav(44.1kHz)に変換しておく。この際vobとは別のディスクにwavを出すようにすると速い。

4.2 MPEGファイルを作る
(1)VCD用のMPEG1にする(TMPGenc)
 あらかじめ設定の「ロード」で「VIDEOCD(NTSC)」を指定し、「設定」の「動き検索精度」を適当に指定しておく。最高画質だけは2倍くらいの時間がかかるので、「高画質」でいいだろう。
 d2vファイルをドロップし、wav/ac3をドロップし、出力先を指定し、個別の指定が必要ならばエンコード設定を変更する。もしも音ファイルでDELAY -79msなどが入っていたときには音が映像とずれていることを示している。「設定」の「ビデオ詳細」の「ソースの範囲」をチェックし、ダブルクリックして「音ずれ補正」に数値を入れることで補正することが可能。-79msの時は79、112msの時は-112と+-を逆にする。
 すべての設定が終わったら「プロジェクトを保存」する。
 変換したいものすべてをプロジェクト保存する。その後「バッチエンコード」を使うことで複数の変換を連続して自動的に行える。エンコードには時間がかかるので別ディスクに出力にこだわる必要はない。
 ちなみにうちでは環境設定のCPUでマルチスレッド使用でパイプライン化すると動き検索をパイプライン化にチェックを入れると微妙に速い。

※2.50以降対応
 TMPGEncの2.50以降ではプロジェクトウィザード機能がある。起動するとウィザードが起動する。あるいはファイルメニューからプロジェクトウィザードを選んで起動する。
 最初に出力ファイルの種類を選択する。VIDEOCDなりDVDなり。
 次にソースファイルを指定する。映像は*.d2vファイル、音声は*.wavファイル。他はいじる必要ないだろう。
 次は各種設定を行う。ソースの範囲の音ずれ補正、詳細設定の動き検索精度の設定など。
 出力先の設定。
 即時エンコードまたは更にプロジェクトを作る。ここで更にプロジェクトを作るを選択すると、2.50の場合にはなぜか2つめ以降の設定がおかしくなる(はっきり言えばバグ)。2.50の時には更にプロジェクトを作るを選択して、ウィザードの起動画面に戻ったら一旦キャンセルし、ファイルメニューから再びウィザードを起動するとよい。
 複数のプロジェクトを作ったときには、一旦ウィザードを終了した後で、後ろにあるプロジェクト一覧ウインドウの開始ボタンを押してエンコード開始する。
  (3)DVD用のMPEG2にする(TMPGEnc)
 設定のロードでDVD(NTSC)を指定する以外、MPEG1と同じ。  

3.編集する
(2)TMPGEnc
 MPEGファイルの単純なカット+結合程度ならこれが使える。MPEGファイルを直接指定可能。ただしフレーム単位で指定できないし、最短編集単位(15フレーム)で指定するのも至難の業。いらない部分を切るのはいいが、結合には向いていない。そもそもMPEGにした時点で結合は止めたほうがいい。やっぱり別ディスクに出力するといい。

5.CD-Rに焼く
(1)拡張子MPGにしてISO9660形式(データCD)で焼く。
 たいがいの焼きツールで可能。
(2)VCDにする
 ビデオCDを焼けるツールで焼く。B'sGOLDとかNEROとかWINCDRとか。  
(3)メニュー付きVCD
 これで焼けるツールで焼く。NEROとかEASY CD Createrとか。あるいはTSCV+VCDImagerとかVCDImagerEASYなどでイメージを作って焼く。これ参照


http://www10.plala.or.jp/p205tb16/video.html

坂井瑞穂