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Secret Story of Birth
birth 《名詞》 出生
 Gate Inの開発を始めたのはすでに1年以上も前になります。2002年の末、それまで目が回るほど忙しかったのが、待機中心の暇な仕事に変わり、勤務時間中に手持ち無沙汰になることが増えました。このままでは脳みそが腐ってしまうと思い、なにか自分のためになることをしようと考えに考え抜いた末に、「Palmで遊べる競馬ゲームがないから作ろう」という結論にいたりました。この結論に至った時点で脳みそがすでに腐っていたことが よく分かります。
 それから2ヶ月、PalmのDB周りのプログラミングは未経験だったので、何度も自分の予定表のデータを飛ばしたりしつつの開発が進みました。馬を動かす部分やオッズを計算する部分のアイデアはずいぶん昔、大学2年のころに遊びで作ったゲームの物をそのまま流用しました。そう、Gate Inには大本になるゲームが存在していたのです。
 そのゲームのタイトルは『馬』と言いました。一般に公開されることはなく、自分の勉強のために作ったゲームでした。Windows上のDOS窓のなかで数字の『1』や『3』が左から右に動く、パソコン初期のBASICで作ったゲームのようでした。まだプログラムを始めて半年くらいしか経っていなかったので、今そのコードを見たら理解できないこと請け合いの代物でしたが、自分なりに考えに考え抜いて作ったゲームでした。
 そのゲームの真髄である、リアルな脚質と、ゲームバランスの取れたオッズを生かしてPalmに移植したものがGate Inです。『馬』時代には20頭だった登場馬たちも今では50頭。当時はなかった馬産モードまで搭載するにいたりました。これからこのゲームがどういう方向へ進むのか、生みの親である自分でもわかりません。間違った方向へ行かないよう、皆さん暖かく見守ってやってください。
Reported by T.Tsuji 2004.02.24
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