2000年 決して美しいとは言えなくなった英虞湾が 子どもたちが生きる21世紀には 
豊かな海であるようにと願っての学習を 立神小学校、前田先生率いる5年生16人が 「英虞湾環境教育研究会」の指導で始めました。

 

 
2001年 その子供たちも今年は6年生になりましたが いろいろな体験、学習を通して学んだことを
 海と共に、このすばらしい自然と共に 未来へつなげていってほしいと思います。

 

 このページは 前田先生発行の学級通信“あすなろ” 校長先生発行の“虹” 中日新聞の記事を参考に 編集させていただきました。  

英虞湾環境教育研究会の中井さん、松井さんの協力で 海のこと、プランクトンのこと、海の汚れ、
英虞湾でおこなわれている立神の
地場産業である真珠、かき、あおさを通して海のすばらしさについて 学習しました。

2000年

 6月 かき種付け かきのからに穴をあけ、ひもでつないで海につるしておくと かきの卵がからについて育つ。
 「かきのからをつるすだけでかきがたべられるのかな!?」と半信半疑の子どもたち。

7月5日

かき卵観察
 
つるした位置によって卵のつきが違う。よくつく所、つきの悪い所がある。
9月13日
あおさ(青のり)種付け
かき観察
青のりは この時期 種(遊走子)が海中を漂っており 水面付近に 網を張ると自然に付く。
子どもたちは 潮のみちひきによって 海水につかる位置がかわる木のわくに ひもを付けて網を張りました。 


←かきを引き上げたとたん「わ〜何やこれ、かきがどうなっとんのかわからん」というくらい汚れていた。
        

 かきのつきに差があり、 4〜5センチに育ったものもあれば、ぐっと下に下ろしたものは海草のようなものや貝に食べられたり、くっつかれて息ができなくなったりで 死んでしまっていました。
また上すぎると 海水につく時間が少ないため 付きが悪く、発育も悪いということが わかりました。  


  
 9月26日 干潟の学習
     英虞湾の環境再生へ向けて 県がおこなっている英虞湾汚泥しゅんせつ工事にともなって 立神真珠養殖研究会の人たちが
その土砂を利用した干潟や 養殖真珠貝の掃除などの排出物を使った干潟など実験区を 5つに分けて造成した。→人工干潟
 
 干潟は微生物、小動物の種類や量が豊かで  海の浄化作用にすぐれているなど 干潟について
干潟創りに協力している大手建設会社技術研究所の研究員のかたが学校へ来て 小学生向けのわかりやすい資料を見ながら、説明してくれました。


 9月29日 干潟創り最終作業に参加            
     干潟表土から石やカキの貝がらを取り除いたり、貝そうじの排せつ物を表土と混ぜたりする作業をした。
             研究員の方の現地説明を熱心に聞く子どもたち→

 10月12日 人工干潟へあさり放流

               立神小全児童89人が参加。
               150キロ約4万個のあさりを放流。

 11月14日 立神(英虞湾)の底泥調べ    中井さんの船に乗って 底泥を取りに行きました。
         
 
   @生活はい水の流れてくる所 A流れてくる所よりはなれた所 
   B養殖の仕事を休んでいる所 C養殖している所 Dしゅんせつした所 Eしてない所 の6ヶ所

 
           場所によっては ものすごく汚い。船の上に泥があげられるたびに「うわ〜」の声。

子供たちは“におい、色、交じっているもの”から観察して 汚泥の基準を考えました。
                     
 やはり、しゅんせつした所が1番きれいだった。
 
 生活はい水が 1番黒くてにおいもくさくて汚い。
  養殖している所やそうでないところも 立神の海はほとんどが汚れていた。


《子どもたちの感じた事》

                今、しゅんせつしたきれいなところでも また何年かたつときたなくなるのかなぁ。
しゅんせつしている所は 1番きれいだったが、立神の海を全部するのは 無理だと思った。
                しゅんせつしなくていいように 生活はい水を減らすようにすると 海がきれいになると思った。
                海の底の汚いどろを出さないためにも 今度から気をつけようと思った。
                自分達はどんどんと楽になっていくけど 山や海にとっては 大変な事だと思った。 
                「英虞湾はよごれている」という事はきいたけど、海の底のドロまでよごれているなんて知らなかった。
立神中が 気をつけなければ英虞湾は どぶになってしまうかもしれません。
少しずつでもみんなが努力してくれたらなぁと思いました。

  〈私から一言〉真珠養殖をしている所も2番目くらいに汚い。私達も海で貝そうじをしてできたごみを 網で越して海へ流さないなど 努力はしています。
それでも汚れてしまう海、私達はそれを仕事にして生活をしているのですから やめる事は出来ませんが きれいな真珠をつくるための元となる海を 一人一人が気をつけて守っていきたいです。

2001年

1月31日 アオサ収穫、真珠の取り出し、カキ観察
 児童たちは 英虞湾に種付けしたあおさを船の上から養殖綱をたぐりよせ、ていねいに摘み取った。
アコヤ貝から真珠を取り出す作業も体験して 真珠が出てくると「きれい」「大きい」と歓声を上げていた。

 2月7日 アオサ、カキ料理
                  
いつもお世話になっている中井さん。
 この日は子供たちの母たちが料理(
かきフライ、あおさの天ぷら、あおさのつくだ煮を手伝いました。

1班 カキのベーコン巻き、あおさ汁                  
2班 カキのしょうゆ焼き、あおさ汁
3班 オリジナルスーパーカキ、あおさ汁
4班 カキの串焼き、あおさ汁      
               

全校児童、職員にも配り、おいしかったと喜ばれました。                         
 
 「あおさを食べると海の味がしてきて、かきをつるした1番始めの日のことを思い出した。」と子供たち。
                                                           
                                                      

中井さん、カキむき実演。
子供たちのカキはまだ小さいので中井さんとこのりっぱなカキを持ってきてくれました。

 カキのからをつるすだけで カキが食べられるのかな」「アオサはネットを張っただけなのに」と思っていたものが、
学習、観察をj続けるうちに 「なるほど」「すごい」という思いに変わっていきました。

 子供たちが手がけたものはわずかで 世話は中井さんがほとんどしてくれたようですが、学習して体験して 
それが形になり、 自分達の口で味わうことができ 自然の味を実感したことと思います。

 こんなにおいしいものが 海からとれる。
    この自然の恵みを大切にしたいと 子供たちは心から思ったことでしょう

              

           

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