VOL.39

信州に移住してからの数年間、タクシー運ちゃんで生計を立てながら人間ウォッチング。
カルチャーショックにおびえながらも 絵を描き始めるきっかけになった時代です。



【タイムスリップ】

 この信州に山小屋を建てたとき、僕は大工さんに質問した。
「こんな安上がりな小屋なんだから、20年ももてば上出来だろうね。 ハハハ」
「んなコトはね〜さ。 あんたが死んだあとでもしっかり建っとるよ」
「へ・・・・・!!」

 家というものはエライよね。何世代にも渡って人の暮らしを見ていられるんだから。
 小諸の古い建物になぜか吸い寄せられてしまうのも、当時の人たちの手アカがいっぱいついた柱の変色を、絵の具の色というカタチで表現できるからだろうね。
 描いてるときは、その時代にタイムスリップしてる僕なんです。




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