VOL.42

信州に移住してからの数年間、タクシー運ちゃんで生計を立てながら人間ウォッチング。
カルチャーショックにおびえながらも 絵を描き始めるきっかけになった時代です。



【缶コーヒー】

 あちこちにコロがるコーヒーの空き缶の群れ。小諸駅前ロータリーは斜面だから風の吹くたび、あっちでカラカラ、こっちでコロコロ。
 その空き缶がキレイにかたづく時がある。《缶についてるシールを集めて応募すると・・・》って、あの時期だ。
 出先で歩き飲みする場合、いちいちシールをはがす人はいない。だから落ちてる缶には、だいたいこのシールがついたままになっている。
 ここで金田一少年に登場してもらえば、こうだ。
「謎は解けた! 空き缶を整理する犯人は、この駅前ロータリーの中にいる! 犯人は、この駅前を熟知している。しかもヒマ・・・。そう! 犯人はタクシー運転手、君らだッ!!」
「よくぞ見破った!金田一君。しかし、我らのおかげで駅前の空き缶が整理された事も忘れないでほしい!」

 ハ・ハ・ハ
 集めたシールはハガキに貼られて投かんされる。だが、結果がついてこないのダ、僕の場合。ハガキ代がかさんだだけで、くたびれ損だった。




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