1. 初めに(失敗事例)

    ARENA Internet MailerからApple Mailへの移行方法を説明したサイトはいくつかあるが、その中で一番参考になりそうだったのがtonetalk: ARENAからMailへの移行完了というブログ記事だった。

    まず、そこに紹介されていた移行用のソフトARENA 2 Mailを使ってみた。

    このソフトは、ARENAのメールボックスファイルをMail用のメールボックスパッケージに変換してくれるという優れものである。

    出来上がったMail用のメールボックスパッケージを「ホーム->ライブラリ->Mail->Mailboxes」に入れてMailを起動、メールボックスを開くだけで良い。

    mailboxes

    …のだが、僕の場合、ここで問題にぶつかった。

    下のように、僕が差出人になっているメールの送信日が、今日の日付になったメールができてしまったのだ。

    outtoday

    次にtonetalk: ARENAからMailへの移行完了に記載されている手順:

    1. ARENAのメールボックスファイルの文字コード&改行コードをMail用に変換(S-JIS/CR->JIS/LF)
    2. 変換したメールボックスファイルを「mbox」にリネーム
    3. メールボックスファイルと同じ名前をつけたフォルダを作って、そこに上記mboxを入れる
    4. そのフォルダに「.mbox」という拡張子を付ける(Mail用のメールボックスパッケージができる)
    5. 出来上がったメールボックスパッケージを「ホーム->ライブラリ->Mail->Mailboxes」に入れてMailを起動

    を試したが、同じ結果になってしまった。

    Mailで送信日が「今日」になってしまったARENAのメールボックスファイルを、テキストエディタ(mi)で開いてみると、それらは、Eudoraが各メールを区切るために使用する疑似ヘッダ「From ???@???」に続いて日付情報を持っていたが、それ以下に続くヘッダには「Date:」ヘッダは見当たらなかった。

    (注:ARENAのメールボックスファイルはEudora互換である)

    僕はARENAの前にEudoraを使っていた。ARENAに乗り換えたのは2001年3月頃だったから、これらのメールはEudoraで書いたもののはずだ。さらに調べてみると、Eudoraで書いた送信メールは全て「Date:」ヘッダが欠落している事が分かった。

    Eudoraはもちろんの事、ARENAも「Date:」ヘッダの日付の代わりに「From ???@???」に続く日付を送信日として認識してくれたのだが、Mailではそうはいかないらしい…本当だろうか?

    実はそうではないのだ。「Date:」ヘッダを持たない送信済みメールの送信日が「今日」になってしまった本当の原因は、メールボックスパッケージを「ホーム->ライブラリ->Mail->Mailboxes」に入れてMailを起動し、そのメールボックスパッケージを開いたためなのだ。Mailも「メールボックスを読み込み…」で読み込めば「From ???@???」 に続く日付を送信日として認識してくれるのだ!

    注記:Mac OS X 10.3.9のMail 1.3.11(v622)で確認 Mac OS X 10.2.xのMailでは読み込めないとの事

  2. 移行手順

    それでは、ARENA Internet MailerからApple Mailへの移行にあたって本当に必要な手順を以下で説明する。結論から先に言えばtonetalk: ARENAからMailへの移行完了に記載されている方法よりも、Mail用のメールボックスパッケージを作らないで済む分だけ簡単になっている。(文字コード等の変換にテキストエディタを用いるか、それ以外のツールを用いるかは無論自由である)

    1. メールボックスファイルの文字コードと改行コードの変換

      まず、MailにARENAのメールボックスファイルを読み込ませるためのフォルダを用意する。そしてそこに読み込ませたいARENAのメールボックスファイルをコピーする。

      readmailfolder

      コピーしたメールボックスファイルをテキストエディタ( mi )等で開く。

      sjiscrenc

      文字コードが「Shift JIS」に、改行コードが「CR(Mac)」になっているので、テキスト全体を選択して文字コードを「JIS」に、改行コードを「LF(UNIX)」に変換する。

      jislfenc
    2. 半角カナの全角カナへの変換(メールの文字化け防止のため)

      Mailでは、メール内に半角カナが1単語でも含まれていると、メール全文が文字化けしてしまう。そこで同様にテキスト全体を選択して「半角カナ->全角カナ」 変換を行う。

      kanachange
    3. Mailへのメールボックスファイルの読み込み

      Mailの「ファイル」メニューから「メールボックスを読み込み…」メニューを選択する。

      readmailboxes

      「読み込み」ウインドウが表示されるので「データの読み込み元:」を「その他」に指定、次へ進むボタンを2回押すと「mbox ファイルを含むフォルダの保存場所を指定して下さい」と表示される。

      readwindow1

      ここで文字/改行コード等を変換したARENAのメールボックスファイルを入れた「Mail読み込み用」フォルダを指定すると、フォルダ内のメールボックスファイルが認識され、無事にメールが読み込まれる。

      注記:Mac OS X 10.3.9のMail 1.3.11(v622)で確認 Mac OS X 10.2.xのMailでは読み込めないとの事

      readwindow2

      はじめに送信日が「今日」になってしまったメールも、下の通り正しい日付で表示されている。しかも、メールを開封してみると「Date:」ヘッダまでちゃんと付加されているのだ。

      outwithdate
      allheader
  3. 終わりに

    僕は決してtonetalk: ARENAからMailへの移行完了の記事を批判している訳ではない。この記事に記載されいる方法は、初めからARENAを使っていた場合には全く問題ないはずだ。(ARENAは送信メールに「Date:」ヘッダを付ける仕様になっている)ただ、僕のようにEudoraの古い送信メールを引き継いでいる場合には注意が必要だという事だ。



Revision 2(2005.7.15)読み込みできるApple Mailのバージョンについて注記追加
Revision 1(2005.7.8)初版

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