茜萌


夕焼 帰り途 あの子は泣いていた
制服 長い髪 綿雲 影法師

落とした笑い方 吐き気と通学路
教室 眠る振り 机の深い傷

茜色の風が吹いて 長い髪が揺れた

寄り途 川辺りの仔猫と遊んでた
夕陽がキラキラと 水面を照らしてた

孤独の捌け口を 仔猫に託しても
気紛れにすり抜けて 何処にもいなくなった

また 独り

茜色の風が吹いて 濡れた頬をくすぐるけど
茜色の萌える光り 今も揺れてる

流された靴 傷だらけの鞄
蔑む視線 裏切り者の仔猫
世界中で孤独だけが
いつでも傍にいて見放さないけど

茜色の風の中で 今も祈り続けている
茜色の澄んだ瞳 いつか笑える?

茜色に萌える空 穏やかに流れる風
夜の闇と手を繋いで いつでも傍にいる


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