ブリキの空


色褪せた向日葵 誰彼に俯いて
あどけない記憶に一つ咲いた

茜雲追いかけ 走ってた少年は
夕闇の向こうへ消えていった

遠い夏の日に 空は紅く錆びて
淡い幼さに 影を焼き付けた

今も 同じ空の真下で 錆びた心のまま 生きてる

帰り途 褐烏 草いきれ咽いだ
焼き付いたアスファルト 土埃 夕立
汚れてく白い靴 茅蜩の脱け殻
追憶の夏の日の少年は

今も 同じ空の真下で 錆びた心のまま 生きてる

遠い夏の日に 枯れた黄金の花
独り泣いている 笑顔忘れたまま
あの日失くしたモノ 今も探している
錆びた空の下で 今も探している

茜雲流れて 影落ちた空の下
色褪せた向日葵 風に揺れた


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