影二つ


夕映え深く染まって 長い影二つ
はぐれた雲見送った 川辺の畦道

灯りゆく街の灯を 一つ二つ数えた
その優しい温色にさえ まだ戸惑ってる

そっと繋いだ手を 夜の風にからかわれて
消えてしまいそうな その温もり

僕らは臆病で 何も信じられずに
世界の裏側で 明日さえ怖がってた

そっと繋いだ手に 一つだけ確かなもの
消えてしまいそうな その温もり

宵闇の蒼を 照らし出す 幾つもの灯火
儚くも強く それぞれの 営みを守る
寂しさを繋ぐ その為の 温もりだとしても
この掌にも 確かな光 宿っているから

夕暮れ深く沈んで 影さえ見えない
微かな温もりだけは この手に残ってる


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