憎い太陽
沈む陽を眺めてた ぼんやりと眺めてた
暗がりに影は伸び深い闇に融けた
「君だって見てただろ?まざまざと見てただろ?
それなのになぜそんな笑い方ができる?」
「太陽は沈んでも明日には昇るでしょ?」
君は残酷な程綺麗だな
「君はまだ無邪気だな。あまりにも無邪気だな。
いつかまた沈む陽を待っているなんてさ。
夢見せる振りをしてその裏は利己的なアイツ等と同じだよ。
これが現実なんだよ!」
「それでもいいよ…。」
君は眼を伏せて少し寂しそうに笑った
キラキラ光る憎い太陽
お花畑で夢見る少女
ギラギラ光る憎い太陽
干乾びた地で枯れた花々
「綺麗なだけの詩なんて嘘だ。君も見ただろ?沈む太陽を。
それを認めて生きていくんだよ。」
諦めたように笑った