アルバムレビュータイトル
* アーティスト名:ばっふぁろー・どーたー。(最終更新日:2008年12月1日)
Cardinal Recordsからリリース(後に逆輸入された)5曲入りCDEP。
未発表曲はTr.1と4だが1はOpening(電話がRing Ring鳴ってTr.2に繋がるだけ)なので、実際にはTr.4のみ。
Tr.4「Health or Die」はアップテンポな日本語詞Pop Rockでbdの中でも異彩を放っている。マニア向け。
エンジニアに欠かせないZAKはこの時点で介入。名曲「Cold Summer」「Daisy」といった歌モノ重視の好盤。
Cardinal Recordsからリリース(後に逆輸入された)2曲入り2nd CDEP。
未発表曲「'57」はオルタナカントリーで、「Health or Die」同様珍しい1曲。
それ以上に目を惹くのがライブの定番にもなっているbdの最重要曲「LI303VE(303 LIVE)」。
CVAでは10分少々だが、こちらは25分と長尺で「DU303B」ver.になっていて2曲のみとは言えbdの醍醐味が分かる1枚。
このアルバムまで正式メンバーとしてドラムに小川千果が在籍、その後サポートとして流動的に入れ替わった後、
一時は離脱したが2005年に復帰、『euphoria』以降再び彼女がドラムを叩いている。(1996年からサポートを務めた松下敦がZAZEN BOYSの正式メンバーになった為)
CDEP2枚からの再録+未発表新曲からなる1stフルアルバム。「Baby Amoebae Goes South」〜「LI303VE」とASSの要素もしっかりと凝縮して収録している。
曲数は多いが実際は繋ぎのトラックが上手く間に入る事で歌モノがより引き出されて聞きやすい。
初期衝動的かつ実験的で、PopでRock、アグレッシブで変態的なNew Order、Stereolabといった感じ。
国内盤ボーナスディスクには下記Remix盤『Socks,Drugs,and Rock and Roll』収録曲3曲収録。
リミックスアルバムだが、タイトルが後に曲名として『New Rock』に収録されているので注意。
国内盤はリリースされていないものの、GRAND ROYALからMoney Mark、U.N.K.L.E、他、suGar、ALEC EMPIREといったメンツだが、
CVAのボートラに半分の3曲が収録されているので十分。
松本弦人企画CD-ROM「Jungle Park」のサウンドトラック。17曲中10曲をbdが(残りはDELAWARE)が手がけている。
マニア向け。1曲、2、3分前後のBGM集で、全体的に遊び心満載なbdが見られる。
タイトルにジャンルが含まれるものが多い事からも分かるように、新しいロックの形を築いた1枚。
前半部はRadioheadの進化にも似たバンドサウンドと音響の融合を果たしたタイトル曲「New Rock」に始まり、
続く「R&B(Rhythm and Basement)」はこのタイトルフレーズのみを繰り返し歌い、変化させながらブレイクビーツの様に刻む代表曲。
シングルカットされた「Five Great Lakes」としっかりとした歌モノが続くが、繋ぎのインストから「Socks,Drugs,〜」へ移り不可思議な世界が後はひたすら並ぶ。
No Waveの名盤『No New York』とタイトル曲のパロディか?「No Tokyo」〜「No New Rock」と続き、
Jigsawのオマージュか?「Sky High」から一転して「Down Sea」〜「Jellyfish Blues」と来て終焉を迎える。
国内盤ボーナスディスクには1stEPCDの名曲「Daisy」再録と「Jellyfish Blues」別ver.収録。
「海月のブルース」が「水母のブルース」となり、水のボコボコボコという効果音が加わった。
『New Rock』からのシングルカット+remix3曲収録。remixは『WXBD』にまとめて収録されている。
ラジオエアプレイ用に作ったWestern(Wはラジオのテクニカルターム)スタイルremiX of BD。
『Socks,Drugs,〜』『Five Great Lakes』同様、米で生まれたバラエティに富んだremix。
日本からは1曲、Corneliusが参戦。国内盤ボートラとしてリミックステイクが1曲追加。
ボーナスディスクはカーステなどで聴けない、チェンジが面倒、プレス費用などの問題から排除された。
特筆すべき点は特にない。Cornelusのremixが聴きたいなら『CM』を買うべし。
立花ハジメ(sax)がゲスト参加して完成した「Socks,Drugs,〜」のNew ver.シングルカット。c/w「Jellyfish Blues」は99年7月6日、大阪Club Quattroでのライブ音源。
EPでは唯一CD音源化されてない1枚なので、マニア向けだが必要なら入手すべきか?
これまでリリースしてきたGRAND ROYALが潰れ、EMIからのリリースとなった3rd。
bdらしいといえばらしい、いい意味での日本人的なふわふわした(余計な)ボーカルエフェクトが残る。
全体的にポストロックな香りがしつつ、しっかりとビートやギターがロックを基調にしてるのが分かる。
bdは冒頭のインパクトが強い(今作で言えばTr.1「Ivory」を始め「Earth Punk Rockers」、歌モノの「Volcanic Girl」)が、
終盤の「Mirror Ball」はダウンテンポかつローファイなインスト調の重苦しい曲から一転して光が差し込む、
ダンサブルな打ち込みやパーカッションが映える歌モノ「Discotheque Du Paradis」、
ラストのJohn McEntireプロデュースによるメランコリックな「A Completely Identical Dream」と
ここにきてbdのボーカルの使い方が見事に楽器の一部として如実に感じられるようになる。
国内盤ボートラはCibo Mattoとの共作「Stereotype C」。ボーカルは作詞を手がけている羽鳥美保、キーボードに本田ゆかが参加。
Cibo Matto『Stereotype A』以降の雰囲気に合わせてClubサウンドなブレイクビーツ。
新曲、remix、DMBQによるbdカバー収録の国内限定の企画盤EP。
アルバム未収録「Son Of Altair」はタイトル通り"ミス・クロマニョンの長い人生記"を募るような、
1曲完結のHer Space Holidayっぽい夢見心地な9分間で『Pshychic』には決して相見える事のない世界観。
他、『I』から「Discotheque Du Paradis」の井上薫によるremix、「Volcanic Girl」のDMBQカバーと原曲収録。
松下敦が好きな人やDMBQのremixなどでbdを知った人には手にしやすいシングル価格。
2001年に出たBOaT『RORO』や、ROVOらと共にManuel Gottsching『E2-E4』の再構築『E2-E4 2001』に見られる、
飽和した宇宙を表現したかのようなエレクトロニカ、トランス色を強めたbdの最高傑作。
1曲目から「Cyclic」〜「Pshychic A-GO-Go」を始めとする、ライブの定番曲も多く、中でもbdの最重要曲「303 LIVE」をラストに「E2-E4」のように再構築している。
ムーグ山本が初ボーカルも務め、2004年に参加した『Fine Time〜A Tribute to NEW WAVE〜』以降のbdらしく、
ポストロック/エレクトロニカ的な音響にNEW WAVE要素を強めた歌もの重視な1枚。
Pop感重視で歌モノの占める割合が増え、特典の7色の折り紙が物語るように、全体的にカラフルな彩り(風景描写)が見られる。
テクノからのレゲエ/ダブへのアプローチ的なアルバム。
Popなミニマルサウンド、ソフトロック、childisc周年が好きな人向けだが、
ラスト直前のムーグ山本のボーカルが炸裂する「Deo Volente」などロック色の強い曲もあるので注意。
ラストの「Three-bass(remix)」はCorneliusやトクマルシューゴのremixで知られるdj codomo(CDJ&Voice)による。

総評.
ROVO、BOREDOMS周辺から入った人は4th『Pshychic』1枚で事は足りる。
更に買うならManuel Gottschingインスパイア企画『E2-E4 2001』くらいか。EYEのmixしたボーナスディスク付き(微妙なところだが…)、ROVOも参加しているので。
歌ものでCibo MattoやGrand Royal周辺からなら3rd『I』から順に遡って。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。一部のアイテムは星評価無し)